情報用語辞典(S - 9 )
ST Security Target。 ISO/IEC15408の情報技術セキュリティ評価基準の関連で、セキュリティ関連の製品を設計する際にメーカー側が用意する、実装する技術などを記述した設計仕様。
S/T端子 S/T Terminal。 ISDN機器のコネクタ
S/T点 ISDN回線上における機器間インタフェースの識別名称の一つ。 家庭等でPBXが使用されていない場合、DSUTAとの接続点を指す。
STA SCSI Trade Association。 SCSIの普及団体(http://www.scsita.org/)。
STAC Science and Technology Advisory Committee。 科学技術諮問委員会。
Standard RFCの分類のひとつ。 インターネットにとって必須と考えられる技術で、RFC番号とは別にSTD番号が採られる。 この仕様は遵守することが求められる。
STAR satellite telecommunications with automatic routing。 通信衛星を中継局とする衛星電話通信。 スターと呼ぶ。
STARC Semiconductor Technology Academic Research Center。 株式会社半導体理工学研究センター。 1995年12月28日設立。 産学協同の半導体新技術開発を行うため、国内半導体各社が共同設立したもの。
STB Set Top Box。 家庭用テレビを電話回線やケーブルTVの線を使ってインターネット端末化するための装置(モデムが内蔵された一種のコンピュータ)。 テレビの上にセットする箱と言うことで、こう呼ばれる。
STD State Transition Diagram。 状態遷移図。
STDN Space Tracking and Data Network。 宇宙追跡・データ通信網。
STEM Scanning Transmission Electron Microscope。 走査透過電子顕微鏡。 薄くした試料に電子線を走査、照射し、透過電子線走査像により、断面構造を分析する。
STEP Standard for the Exchange of Product Model Data。 CADの製品データ交換のための国際規格。 ステップと呼ぶ。
STERNE System de Television en Radiodiffusion Numerique。 フランスのデジタルHDTV方式の開発プロジェクト。 スターンと呼ぶ。
STI Shallow Trench Isolation。 半導体の素子分離手法の一つ。 Si基板に異方性エッチングにて溝を形成し、絶縁層となる酸化膜を埋め込む。
STIM Smart Transducer Interface Module。 センサ・ネットワークに向けたインタフェース規格であるIEEE1451におけるセンサの呼称。
sTLA sub TLAIPv6アドレスでTLAに続く、17〜29bitの13bitを指す。 地域IRが管理するものし、RSVとともに、各プロバイダに割り当てる。
STM Scanning Tunneling Microscope。 走査型トンネル顕微鏡。 導電性の対象物の表面とプローブ針の隙間を極小にして、その間に流れるトンネル電流を測定して、表面構造を分析する。 対象物表面の導電性が良くない場合は、金や白金のコーティングを施す。
STM State Transition Matrix。 状態遷移表。
STM Synchronous Transfer Mode。 同期転送モード。
STM Synchronous Transfer Module。 同期転送モジュール。 SDHの基本多重単位。 155.52Mbpsの同期転送モジュールをSTM-1と呼ぶ。 STM-1のほか、4/16/64倍のSTM-4(622.08Mbps)、STM-16(2488.32Mbps)、STM-64(9953.28Mbps)が標準化されている。 STM-1では、電話回線2016チャネルを多重できる。
STM-PDS Synchronous Transfer Mode-Passive Double Star。 NTTが開発したデータ転送方式。 Bフレッツシェアド・アクセスで採用されている。 収容局の伝送装置と家庭との間に、光信号を分配するスターカプラを設置し、光信号の分岐、多重化を行う。 1心の光ファイバを1310nmの波長1波で使用し、上り/下りの分離、ユーザーの分離はTDMを使用。
STM-PON Synchronous Transfer Mode-Passive Optical Network。 同期転送モードを使い、1本の光ファイバを複数の加入者宅に引き込む技術。
STN Super Twisted Nematic。 超ねじれネマチック。 応答速度を改善するため液晶分子の配列に250度前後のひねりを加えた液晶パネルの方式。 TFT液晶パネルに比較し、安価、省電力だが、応答速度に劣り、コントラストが低い。
STN型液晶
ディスプレイ
細長い液晶分子の配向方向を2枚のガラス板の間で180度以上ねじった液晶を用いたディスプレイ。 単純マトリックス方式を採用したカラー液晶の一つ。 STN液晶では、液晶板に緑あるいは濃紺の色が付いており、2層STN液晶ではこの着色を補正するために色消し用の液晶板を重ねて白黒表示を行う。 カラー液晶ではこの白黒の画素に赤、緑、青のフィルタを取り付けて色を変化させる。 通常STNカラー液晶とは、2層STN液晶を使ったものを指す。 電卓などに使用されているTN(Twisted Nematic)方式と比べて、液晶分子のねじり角を180度から240度と大きくしてコントラストをあげている。 視認性にすぐれ、製造コストも安いためノートパソコンのディスプレイに多用されている。 但し、発色性の点でTFT方式の液晶に多少劣る。
STOC SpecC Technology Open Consortium。 1999年11月10日に設立された、SpecCの擁護団体。(http://www.specc.gr.jp/
STOPキー PC-9800シリーズなどのパソコンキーボードについているキーの1つで、プログラムを強制的に終了させたりすることができるキー。
STP Shielded Twisted-Pair。 線材を2本ずつより合わせて、シールドを施したケーブル
STP SAN Transport Protocol。 米Adaptec社が開発した、ネットワークトランスポート層の通信プロトコル
Strained
Silicon
2001年6月8日に米IBM社が発表した、チップスピードを向上させる新技術。 シリコン(Si)内で整列する原子の中和作用を利用したもの。 原子格子間隔の広いマテリアルと接してSi層を作ると、2つの層の接している部分のシリコン原子間隔が開くという現象。 原子間隔が広くなれば、抵抗が減少し電子のスピードが向上する。 IBM社は、一例として、SiGeの層の上にSi層を置いた。 2003年実用化を目標。
StreetTalk 米Banyan Systems社が開発したディレクトリ・サービス。 同社のネットワークOS「VINUS」のネットワークを統合管理する。 NTやNetWareで動作する製品も用意して、異機種サーバが混在するネットワークを管理できる環境をいち早く整えた。
StrongARM Advanced RISC Machines社と米Digital Equipment社が共同開発した32bit RISC CPU。 高速、低消費電力を特徴とし、主にNCWindowsCEなどのハンドヘルドコンピュータや、セットトップボックス用として設計されている。 ARMの命令セットがベース。 現在は、米Intel社が発売している。
STS Synchronous Transport Signal。 SONETの伝送規格(ハイアラーキ)の1つ。
sTSOP Shrink Thin Small Out-line Package。 TSOPをさらに小型化したパッケージ。
STT Secure Transaction Technology。 米Microsoft社と米Visa International社が開発したインターネット上のクレジット・カード決済手順。
STTL Schottky Transistor Transistor Logic。 エピタキシャル・プレーナ技術を使った飽和型論理集積回路の製造プロセスの一種。
STW Servo Track Writer。 サーボ・トラック書き込み装置。 現在のHDDは、ヘッドの高精度位置決めのため、各記録トラック上にサーボ情報があらかじめ書き込まれている(エンベデッド・サーボ)。 このサーボ情報をHDD製造時に書き込む装置がSTWである。
STWP Society of Technical Writers and Publishers。 工学著作者・出版者協会。
ST506
インタフェース
ATA(IDE)の前の世代の磁気ディスク装置用インタフェース米Seagate社の'ST506'という装置が採用し、デファクトスタンダードとなった。 データ転送速度は最大626kB/s。
ST-U Stream Protocol-U。 インターネット・プロトコルの一種。
Sub-QCIF ITUが定めた、QCIFをさらに縮小した映像信号フォーマット。 128画素×96ライン、毎秒30フレーム。 H.263H.323で使用。
sub-TLA sub-Top Level Aggregation。 主に大手プロバイダが地域インターネット・レジストラから割り当てられる29bitのアドレス・ブロック。 IPv6の本格運用を控えて、初期の割り当て用として使用されている。 3bitのFP(Format Prefix)、13bitのTLA ID、13bitのsub-TLA IDから成る(但し、FP+TLA IDは、固定値(2001))。 本格運用時には、sub-TLA IDをTLA IDとして使用する。
Suica Super Urban Intelligent Card。 JR東日本が、2001年11月18日、発売開始予定の非接触ICカード方式の乗車券。 スイカと呼ぶ。 まず、東京近郊424駅に一斉導入される。 「Suicaイオカード」と「Suica定期券」の2種がある。 イオカードにはチャージ機能が搭載されており、残金が少なくなった場合に入金可能。 定期券もリライト機能があり、継続使用が可能。 Suicaの購入はデポジット方式で、購入時に500円支払うが、利用終了時に返金される。
SULEV Super Ultra Low Emission Vehicle。 米California州で施行中の排ガス規制で規定されているカテゴリーの1つ。 エスユーレブと呼ぶ。
SUN Sun Microsystems, Inc.。 米国の汎用ワークステーションメーカ。 1982年設立。 Javaの開発元。
Sun ONE 米Sun Microsystems社ソフトウェアブランド名。 2002年4月15日に統合。
SuperAG 米Atheros Comunications社が開発した無線LANの高速化技術。 IEEE802.11a、及び11gに対応したもの。 およそ1.5〜2倍の高速化が可能。
Super
Audio CD
SACD参照。
SuperDisk 1枚のディスクに120MBものデータを記録できる、大容量3.5インチフロッピーディスク規格の1つ。 以前はLS-120と呼ばれていた。 米Compaq Computer社、松下寿電子工業、Imation社などが共同で開発した。 120MBの専用ディスクの他、既存の3.5インチフロッピーディスクの読み書きができるのが特徴。 SuperDiskはFDの技術を応用して開発されたもので、ディスク上にある光学トラックパターンをレーザーで読み取り、磁気ヘッドが記録面を正確にトレースすることで、FDの80倍以上という大容量を実現している。 インタフェースE-IDESCSI、パラレルなど豊富な中から選択することができる。 他にも3.5インチフロッピーディスク規格は、HiFDUHCなどがあるが、 SuperDiskはWindows98WindowsNTで標準サポートされることが決定している点では一歩抜きんでた形になっている。 だが、Compaq Computer社などからSuperDiskを標準搭載したパソコンが発売されているが、普及率は今一歩というところで、今後もSuperDiskが優位を保てるかは現時点では定かではない。 媒体は日立マクセル、米Imation社が販売している。 約1500円程度。
SuperDrive Macintoshに標準で装備された高密度フロッピー ディスクドライブ。 MacintoshおよびMS-DOS用の2HDおよび2DDにフォーマットされたフロッピーディスクの読み書きが可能。
SuperG3FAX G3 FAXの拡張仕様。 データ転送速度33,600bps。
Super-IPS Super In-Plane Switching。 日立製作所が開発した視野角による色調変化を少なくした液晶パネルの駆動方式。
Super-RENS Super-Resolution Near-field Structure。 光ディスクのニア・フィールド記録再生技術の1方式。
SuperSoes 2001年7月、NASDAQが採用した新取引システム。
SURC Space Utilization Research Center。 宇宙科学研究所・宇宙基地利用研究センター(http://bio-q.surc.isas.ac.jp/SURChomepage/)。
SUT System under Test。 被試験システム。
SUV Sport Utility Vehicle。
SVC Switched Virtual Connection。 相手先選択接続。
SVC Superviser Call。 米IBM社メインフレーム OSがロード・モジュールをメモリ上に展開する時などに使う命令。
SVG Scalable Vector Graphics。 XMLベースの2次元ベクトル・グラフィックス用言語。 2001年9月5日、W3C勧告となった。
2003年1月、モバイル機器向けのサブセットMobile SVG Profilesが勧告。 携帯電話向けとなるSVG Tinyと、PDA向けのSVG Basicが存在。
SVGA Super Video Graphics Array。 640×480画素よりも細かい表示モードの総称。 通常、800×600画素を指す。 IBM PC/AT互換機のグラフィクス表示規格の一つでVGA上位互換性を持つ。 主な解像度としては、800×600ドット、1024×768ドット、1280×1024ドット、1600×1200ドットなどがある。 表示できる色の数は256色から1677万7216色までにわたるが、ビデオメモリの容量によって異なる。 本家の米IBM社XGAという、やはりVGAの上位互換の表示規格を提唱した。 しかし、同社のマイクロチャネルアーキテクチャに対応したPS/2用の製品しか用意しなかったため、これに対応する形で互換機メーカーが、メーカー毎に異なっていたSVGA独自規格を統一した。
SVID System V Interface Definition Issue。 System V インタフェース定義書。
S-Video Separated Video。 ビデオ信号の伝送方式。 ビデオ信号中のY(輝度信号)とC(色信号)を分離して伝送するため、分離しないコンポジット式よりも高画質。
SVP Surface Vertical Package。 縦形の表面実装型LSIパッケージ。 パッケージの一つの側面だけからリードが出ている。
SVR System V Release。 米AT&T社が作った商用UNIX
SW Softwareの省略形。 HW(ハードウェア)と対で使用される。
SWAP Shared Wireless Access Protocol。 家庭内無線ネットワークの標準化団体HomeRFが1998年5月に公開した無線伝送規格。 スワップと呼ぶ。 下記のように仕様が変遷してきている。
  • 1998年5月 SWAP 0.5(仕様案)
    • 2.4GHz帯(ISM帯)を利用。
    • 周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散技術を採用。
    • 音声とデータの両方を扱えるフレーム構造。
    • 伝送速度は、1Mbps。
    • 伝送距離は、50m程度。
  • 1999年1月 SWAP 1.0(文書化)
    • 伝送速度は、1Mbpsと2Mbps。
    • その他の基本パラメータは、SWAP 0.5と同じ。
  • 1999年6月 SWAP 1.1(更新)
    • 伝送速度は、0.8Mbpsと1.6Mbps。
    • 無線LANの業界標準規格「Open Air」の採用。
  • (時期未定) SWAP Lite (開発コード名はfirefly)
    • 伝送速度は、250kbps程度。
    • 800MHz帯の利用を検討。
    • 無線モジュールのターゲット・コストは 3 US$。
  • (時期未定) SWAP Multimedia 2001
    • 伝送速度は、25〜30Mbps程度。
SWIFT Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunications。 国際銀行間金融電気通信協会。 国際的な金融機関間の通信を扱う。 専用線ネットワークを持ち、為替決済、国際送金等の情報伝送や、各銀行間のコルレス勘定での決済を支援。
Swing JFCに含まれるGUIコンポーネント。 AWT上に構築された100% Pure JavaJavaBeansである。 ルック・アンド・フィールをWindows風、Macintosh風、Motif風などに切り替えることができる。 プログレス・バー、タブ付きパネルなど多彩な部品を用意している。
SWOT プロジェクトの分析手法の一つ。強み(Strengths)、弱点(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)の4点に関して分析する。
SXAPS Soft X-ray Appearance Potential Spectroscopy。 軟X線出現電圧法。
SXGA Super Extended Graphics Array。 1280×1024画素の表示モード。 縦横比が4:5で、他のモードの3:4とは異なる。
SXGA+ 米IBM社が定めたSXGAをベースにした新しい画面表示規格で、1400×1050画素の表示モード。
SXRD Silicon X-tal Reflective Display。 ソニーが開発した、シリコン基板上に液晶デバイスを直接配置したディスプレイ。
SXVGA Super Extended Video Graphics Array。 1280×960画素の表示モード。
SYA Something You Are。 利用者認証の方法の一つ。 その人の持つ生体情報や癖を利用した認証方法。 バイオメトリクス認証が典型例。
SYH Something You Have。 利用者認証の方法の一つ。 その人しか持ち得ない所有物を基に認証するもの。 ICカードが典型例。
SYK Something You Know。 利用者認証の方法の一つ。 その人しか知り得ない知識を基に認証するもの。 パスワードが典型例。
SYNパケット SYN Packet。 TCP接続手順で、クライアントサーバにコネクション開始を要求する際に送出するパケットのこと。
SYNフラッド SYNパケットを大量に送りつけ、サーバをダウンさせる不正攻撃。
SYNC Synchronous。 同期。 シンクと呼ぶ。
SyncML 2000年2月に、米IBM社、フィンランドNokia社、米Palm社、英Psion社など7社が設立した、モバイル環境でのデータ同期の標準化を進めている業界団体、及びその仕様。 具体的には、携帯電話やPDAノート・パソコンWWWサーバ、企業サーバ間で、電子メールやカレンダ、スケジュール、企業データベースといった情報の同期をとることを目的とするもの。 2000年12月7日に「SyncML 1.0」をリリースした。
SYN flooding TCPのコネクション確立の手順を悪用するサービス妨害。 同時に多数のTCPコネクションをサーバに要求して、それぞれのコネクションを中途半端な状態で放置する。 他のクライアントからのコネクション要求を受けられなくなる。
SystemC LSI設計向けのC++ クラスライブラリOSCIが推進している。
SYSTEM.INI  米Microsoft社Windowsの起動ファイルの一つ。 ハードウェアに関するデータを記述する。
System/3 米IBM社が1969年に発売したミニコン。 新しいハーフサイズのパンチカードを採用。
System/3x 米IBM社のSystem/34、System/36、System/38のミドルレンジコンピュータの総称。
System/32 1975年に登場した米IBM社ミニコン
System/34 1977年に登場した米IBM社ミニコンマルチユーザーマルチタスクをサポート。
System/36 1983年に登場した米IBM社ミニコンマルチユーザーマルチタスクをサポート。 System/34の後継機。 System/34のプログラムは、リコンパイルすることにより動作可能。
System/360 1964年、米IBM社が発売したメインフレームファミリー。
System/370 1970年、米IBM社が発売したメインフレームファミリー。 仮想記憶をサポート。
System/38 1978年に登場した米IBM社ミニコンRDBMSをサポートしたOSを装備。
System/390 1990年、米IBM社が発売したメインフレームファミリー。 ESA/390アーキテクチャ、ES/9000ハードウェアESCONマルチプロセッシング他をサポート。
System/7 1970年に登場した米IBM社ミニコン。 プロセスコントロール等の用途向けにセンサをサポート。
System/88 米IBM社OLTP用中規模コンピュータフォールトトレラント機能をサポート。
SZIP Shrink Zigzag In-line Package。 ピン・ピッチを0.889mm(35ミル)に詰めたZIP。 エスジップと呼ぶ。
S2ML Security Services Markup Language。 XMLを使用して複数システム間で認証情報を交換する技術。
S3 S3 Inc.。 米S3社。 ビデオチップで有名。