情報用語辞典(H - 1 )
H手順 1992年に通産省が制定した、主に流通業界の受発注データ交換に用いる標準通信手順。 回線にはISDNを用いることができる。 漢字データの伝送が可能。
H" DDIポケットグループが開始した新PHSサービス。 エッジと呼ぶ。 高速移動中でも使用可能であることが特長。
HA High Availability。 ハイ・アベイラビリティ。 (高可用性)
HA Home Agent。 Mobile IP標準のネットワーク機能の一つ。
HAA Hitachi Application Architecture。 日立製作所のアプリケーションのインタフェース体系。
HailStorm 2001年3月19日、米Microsoft社が発表した、個人ユーザー向けWebサービス群.NET My Servicesの開発コード名。
HAIR Highway Advisory Information Radio。 路側通信システム。
HAL Hardware Abstraction Layer。 マイクロプロセッサの命令セットの違いを吸収し、OSデバイス・ドライバから隠すソフトウェア
HAL Heuristic/Argorithmic。 映画「2001年宇宙の旅」に登場するコンピュータの名。 IBMを1文字ずつずらしたもの。
HALCA High-performance & Agilent Clean-room Association。 次世代のシステムLSI製造に向けた多品種少量生産技術を開発するプロジェクト。
HALSIM hardware logic simulator。 ハードウェア論理シミュレータ。
Hammer 米AMD社が開発中の64bitプロセサの開発コード名。 ハンマー、あるいはハマーと呼ぶ。 開発コード名は、K-8。 アーキテクチャは、x86-64。 32段の命令パイプライン。 オペランド長、プログラム・カウンタは64bit。 仮想アドレスは48bit、物理アドレスは40bit。 汎用レジスタは16本×64bit。 x87浮動小数点/MMXレジスタを8本×80bit。 SSEレジスタを16本×128bit。 1次キャッシュ(命令、及びデータ)、2次キャッシュを搭載。 マルチプロセッサ用チップ間インタフェース主記憶DDR SDRAMインタフェースを備える。
2002年2月26日、公開デモンストレーションを実施。
Happy99 1999年2月に発見されたウィルス。 Happy99.exeというファイルを実行すると、花火の画像を表示し、以後、電子メールを送信するたびに、自動的にHappy99.exeを添付する。
HARD Hardware Assisted Resilient Data。 2001年11月5日、米Oracle社が発表した、データ保全性に関するコンセプト。 データ破壊を防御するいくつかの技術を記憶装置に直接組み込み、ハードウェア・レベルでデータ破壊を防ごうというもの。
HARP High-gain Avalanche Rushing Amorphous Photoconductor。 高感度撮像デバイスの一つ。
HATS Promotion Committee of the Harmonization of Advanced Telecommunication Systems。 高度通信システム相互接続会議。
HAVi Home Audio/Video interoperability。 1998年5月14日に、日欧の家電、コンピュータメーカー8社が策定した家庭内のAV機器をネットワーク化するための基本仕様IEEE1394などのインターフェースで家庭内のAVマルチメディア機器を結び、プラグアンドプレイ機能、ネットワークでつないだ他の機器の機能を別の機器で利用できる相互操作性などを規定する。 8社は、日立製作所、シャープ、ソニー松下電器産業東芝、独GRUNDIG A.G.、蘭Royal Philips Electronics N.V.、仏Thomson Multimedia S.A.。 JavaVM搭載機器はHAViの機能をフルに利用できる。
HBM Human Body Model。 人体帯電モデル。 ESD(静電気放電)による破壊モデルの一つ。 MIL規格で測定法が規定されている。 対象デバイスにシリーズ抵抗(1.5kΩ)を介して、コンデンサ(100pF)に充電させた電荷をチャージするもの。
HBS Harvard Business School。 米Harvard大学大学院経営学研究科。
HBT Heterojunction Bipolar Transistor。 ヘテロ接合 バイポーラ・トランジスタ
HC hydrocarbon。 炭化水素。 水素と炭素のみを含む化合物の総称。
HCCA Hybrid Coordination Function Controlled Channel Access。 IEEE802.11eで規定される、QoS保証のためのアクセス制御方式の一つ。 中央制御型の方式で、各端末は制御装置の決定したチャネル配分に従って通信する。
HCCF hardware configuration control function。 ハードウェア・コンフィギュレーション管理機能。
HCI Host Controller Interface。 回路内のホスト側の機器とのインタフェース
HCL Hardware Compatibility List。 WindowsNTの最下層にあるコンポーネント。 ハードウェアの違いを吸収する。
HCMOS High performance Complementary Metal-Oxide-Semiconductor。 高性能CMOS。 エッチシーモスと呼ぶ。
HCMS High Speed Copy Management System。 高速録音開始から74分以内に同じ曲を再び高速録音できないように管理する、著作権保護技術の1種。
HCRD High Capacity Recordable Disc。 長時間記録を可能にする、CD-R/RWの新しいメディア規格。 12cmCD-R/RWで、98分以上の記録ができる。
HCRP Hard Copy Cable Replacement Profile。 Bluetoothプリンタを接続する通信プロファイル。
HD Horizontal Deflection。 水平同期、水平偏向。
HD High Density。 フロッピーディスクフォーマット規格。 5.25インチの1.2MB、3.5インチの1.44MB(PC互換機用、Mac用)フロッピーディスクに採用されている。
HDオーディオ High Definition Audio。 2004年1月8日、米Intel社が発表した、次世代PC用オーディオ規格。 開発コードAzaliaと呼ばれていたもの。 192KHz、32ビットサンプリング対応。
HDA Head Disk Assembry。 磁気ディスク装置において、円板、ヘッド等の機構部分が内蔵されている、密閉されたボックスのこと。
HDBMS hierarchical database management system。 階層型データベース管理システム。
HD-BURN 2002年09月25日、三洋電機が発表した、CD-Rの高密度技術。 通常メディアに最大1.4GBの記録ができる。 最小ピットサイズの縮小(0.83μm→0.62μm)、誤り訂正符号の改善等による。
HDC Hard Disk Controller。 ハード・ディスク制御装置。
HDCD High Definition Compatible Digital。 米Pacific Microsonics社が開発した、オリジナルサウンドをCDDVDに録音する際に、音のひずみなどを修正する技術。 なお、米Pacific Microsonics社は、2000年9月に、米Microsoft社に買収された。
HDCG high-definition computer graphics。 高精細度コンピュータグラフィックス。
HDCP High Bandwidth Digital Content Protection。 DVI等のディスプレイ・インタフェースで用いられる不正コピー防止技術の一つ。
HDD Hard Disk Drive。 ハードディスク装置。 外部記憶装置の一種で、アルミニウムやガラスなどの円盤に磁性体を塗ったものを記憶媒体として使う。 固定ディスクともいう。 複数枚積み重ねたディスクを高速回転させて、ディスク面に浮上したヘッドにより、データの記録・再生を行う。 フロッピーディスクと比較して大量のデータを高速に読み書きできるが、振動やショックに弱く、読み書き中に強いショックを与えるとデータが失われる(クラッシュ)ことがある。 とはいえ、最近のハードディスクは軽量化などによって耐ショック性が向上し、通常の使用でクラッシュしたという話は聞かなくなっている。
HDDは、用途別に4種類に分類される。 ハイエンド向け(エンタープライズ用とも言う)、ミドルレンジ向け(デスクトップ用とも言う)、モバイル向け、リムーバブルである。 ハイエンドに位置付けされるHDDは、主に3.5インチSCSI機で、円板回転数が7200rpm以上のもの。 現在は、10,000rpm以上のHDDも登場している。 但し、10,000rpm以上のHDDに使用される円板径は2.5〜3インチであり、装置の外形(フォームファクター)を3.5インチHDD仕様に合わせているものである。 ミドルレンジは、3.5インチEIDE機(ATAとも言う)で、円板回転数は4400〜5400rpmが主流だが、7200rpmも登場し始めた。 搭載円板数は1〜3枚程度が主流であり、最も安価なHDDで、HDD市場の70%強を占める。 モバイル向けは、2.5インチHDDが主流で、インタフェースはミドルレンジと同じEIDE、円板回転数は4000〜4500rpm、円板数1〜3枚。 この用途(2.5インチHDD)が最も高い記録密度技術を採用し、ミドルレンジHDDと同等の装置容量を実現している。 また、携帯用ということを考慮し、低消費電力、耐衝撃性、耐環境性の要求が強い。 従って、装置価格的には、若干割高となることが否めない。 リムーバブルは、媒体のみを交換するタイプと装置ごと交換するタイプに分かれるが、いずれも市場としてはまだ小さい。 信頼性確保の点や、モバイル向けと同様の厳しい要求と同時に、記憶容量帯がDVD-RAMと競合する領域であり、PS2によるDVD-RAM市場の拡大が見込まれている現在、今後市場として成立するかどうかは微妙な情勢である。

[HDD市場規模 単位:万台]
  1997年 1998年 1999年 2000年
ハイエンドHDD 1,930 1,900 2,100 2,500
ミドルレンジHDD 9,250 10,640 12,800 14,500
モバイルHDD 1,520 1,750 2,100 2,600
リムーバブルHDD 130 170 300 400
HDD総生産台数 12,830 14,460 17,300 20,000
総生産記憶容量[PB] 340 760 1,600 2,800
1台当たりの平均記憶容量[GB] 2.65 5.26 9.25 14.00
(*1) PB : Peta Byte = 1015 Byte
HDDパスワード Hard Disk Drive Password。 HDD自体にパスワードによるアクセス制限機能を設けセキュリティを高めるシステム。 BIOSがHDDパスワードに対応していないとHDDを認識できない。
HD-DIVINE High Definition Television-Digital Video Narrow Band Emission。 欧州のHDTVの地上波放送方式の一つ。
HD DVD 東芝NECが共同でDVD Forumに提案している次世代光ディスク規格。 波長405ナノメートルの青紫色レーザーを採用する。
HD DVD-ARW 東芝NECが共同でDVD Forumに提案している書き換え型の次世代光ディスク規格。
HD DVD-ROM 2003年11月にDVD Forumで承認された再生専用の次世代光ディスク規格。 東芝NECの共同提案。 片面単層で15GB、2層で30GBの記憶容量で、現行DVDと同じ構造。
HD-DVD9 DVD Forumが策定中の次世代映像アプリケーションフォーマット。 MPEG2に替わる圧縮方式にて、現行の片面2層DVDにHDTV品質の映像を2時間記録することを目指す。
HDI High Density Interconnection。 ビルドアップ基板のこと。
HDIT High-Bandwidth Differential Interconnect。 台湾VIA Technologies社が開発した、パソコン向け次世代チップセットアーキテクチャ名称。 2000年8月7日に発表。 DDR SDRAMに対応。
HDL Hardware Description Language。 ハードウェア記述言語。
HDLC High Level Data Link Control (procedure)。 ハイレベル・データ・リンク制御(手順)。 通信プロトコルの一つ。 X.25 パケット通信に使用されている。
HD-MAC High Definition-Multiple Analogue Component。 欧州の衛星HDTV放送の帯域圧縮方式の一つ。
HDMI High Definition Multimedia Interface。 ソニー、日立製作所、松下電器産業、東芝、蘭Philips社、米Silicon Image社、米Thomson Multimedia社が策定した、デジタル家電向けマルチメディアインタフェース規格。 1本のケーブルで映像・音声・制御信号をあわせて伝送できる。 DVIをAV向けにアレンジ。
HDML Handheld Device Markup Language。 米Phone.com社が開発した携帯端末向けに開発したタグ言語。 小さな画面、限られた通信環境など、携帯電話の特性を考慮した言語仕様になっている。 HTMLに似た仕様だが、複数のページをまとめて1つのファイルとして記述できる点が大きな違いである。 サーバに1度アクセスすれば、あとは主記憶に格納したページを閲覧できる。
HDR Hard Disk Recording。 コンピュータを用いてハードディスク上に録音するシステム。 インタフェースから入力されたアナログの音源を、サンプリングによってデジタル化してハードディスクに記録する。 データがデジタル化されているため、オリジナルデータが劣化せず、音質のクオリティが高いことが特徴。 データ修正が容易なので、編集も楽に行える。 高速なインタフェースとハードディスク、サンプリングDSPを必要とし、通常4〜8トラックを録音することができる。
HDR High Data Rate。 米QUALCOMM社が開発した高速インターネット接続向け無線アクセス技術。 1.25MHz帯域のcdmaOneチャネルを使用し、最大2.4Mbps、平均600kbpsのデータ伝送が可能。 2001年11月、ITU-R勧告が出される予定。 標準仕様策定は、3GPP2が担当する。
HD-SDI High Definition Serial Digital Interface。 高精細な動画などをやり取りするインタフェース仕様。
HDSL High-bit-rate(or High-speed) Digital Subscriber Line。 高速デジタル線。 メタルケーブル(銅電話線)を使ってデータ通信を行うxDSL技術の一つ。 既設の電話線を利用して高速データ通信を行うもので、音声伝送用の周波数帯域より高い部分を利用するため、音声データとの共存が可能になっている。 銅線ケーブルを2対利用して、上り下りとも1.5〜2Mbpsの対称速度伝送を行う。 これに対してADSLでは、上りと下りが非対称な速度でデータ通信が行われる。 ITU-T勧告 G991.1で規定されている。
HDTP Handheld Device Transport Protocol。 携帯端末を使用してインターネット通信を行うためのプロトコル
HDTV High Definition Television。 高精細テレビ。 画面の走査線の数を増やして画質を向上させたテレビ。 高品位テレビともいう。 現在のNTSC方式での走査線が525本であるのに対して、HDTV方式では1125本あるいは1250本となる。 画面の縦横比も、現行の3:4から9:16の横長のシネマサイズになる。 走査線の数が増えた分、電波の周波数帯を圧縮する必要がある。 我が国の規格はNHKが開発したハイビジョン方式で、周波数帯の圧縮にはMUSE方式を採用している。 欧米ではデジタル方式によるサービス提供が決定していたのに対して、この方式はアナログ技術を利用したもので、一時郵政省から見直しを行うとの発言もあったが、家電メーカーの反発により予定通りサービスが開始されている。 欧米の場合は、米国が提案しているATV方式を採用する方向にある。 1125本×1035ドットの実効解像度であり、1フレーム当たりのデータ量は、4.2MB。 30フレーム/秒として、1秒当たり125MB(=1Gbps)の容量となる。 64bitバスを使用して、処理能力は16MOPS、すなわち64ns/operationの能力が必要。
HDTVレディ HDTVディスプレイを搭載しただけで、専用チューナ回路を搭載しないテレビ受像機。 HDTVの映像入力端子を備える。 チューナ回路と映像出力端子を備えたSTB(Set Top Box)を購入すれば、地上波ディジタル・テレビ放送を視聴できる。
HDTV-T High Definition Television-Terrestrial。 欧州のHDTVの地上波伝送方式の一つ。
HDV 2003年7月4日、キヤノン、シャープ、ソニー、日本ビクターが共同で発表した、デジタル・ビデオ規格。 現行のDVテープを使用してHDTV映像の再生記録が可能。 720P1080Iに対応。 映像はMPEG-2(720P:約19Mbps、1080I:約25Mbps)で、音声はMPEG-1 Audio LayerU(48KHz、16bit、384kbps)で圧縮。
HDX Half Duplex。 半二重通信方式