情報用語辞典(R - 1 )
R点 ISDN回線上における機器間インタフェースの識別名称の一つ。 TAユーザー端末の接続点を指す。
RA Registration Authority。 登録局または登録機関とも言う。 デジタル証明書の発行申請を受け付け、発行しても良いかどうかを審査する。 デジタル証明書の発行に必要な暗号鍵を生成する場合がある。 CA(認証局)の一部分とみなされるケースもある。
RA Rosin Activator。 フラックスの活性力を示す符号。 3段階のうちで最も強い。
RA Router Advertisement。 IPv6のアドレス配布方式の一つ。 IPアドレスの前半64bit(プレフィックスと呼ぶ)をネットワーク(ルータ)から取得し、後半64bit(インタフェースIDと呼ぶ)は自分で生成する。 IPv4で使用されているDHCP方式(DHCPサーバから取得する)も使用可能だが、管理者のアドレス管理にかかる手間が大幅に低減できるRA方式が主流となる。
RAB RAID Advisory Board。 ディスク・アレイの業界団体の名前。 ラブと呼ぶ。
RAC Rambus ASIC Cell。 米Rambus社が供給するRambus DRAMIP(Intellectual Property)の論理LSI側セル。 DRAM側もRambus DRAMインタフェースセルを供給しており、ASIC設計者は高速動作部分をブラックボックスとして扱える仕組みになっている。
RACE Research and development in Advanced Communications technologies in Europe。 EUが2000年に向けて通信分野で取り組むべき課題を網羅的に研究するプログラム。 レイスと呼ぶ。
RACE Row-based ASCII Compatible Encoding for IDN。 日本語ドメイン名をDNSサーバに問い合わせる際に使用される文字コード変換プロトコルの1種。
RACF Resource Access Control Facility。 1976年に米IBM社が開発したメインフレームセキュリティ ソフトウェア
RACS Remote Access Computing System。 遠隔アクセス計算システム。
RACS Road / Automobile Communication System。 路車間情報システム。 カーナビゲーションシステムの1種。 道路沿いに、一定間隔に設置された情報通信基地ビーコン(beacon)からの電波を受け、自車位置を判定、目的地までの最短経路情報を提供する。
RAD Rapid Application Development。 ユーザーにシステムの完成イメージを見せながら要求分析/基本設計を進めるプロトタイピングを用いて、短期間にシステム開発を行う手法。 ウィンドウに部品を配置し、その動作を記述するだけでプログラムを生成できるVisual系のプログラミング言語が好例である。
RADAR Radio Directing And Ranging。 レーダー。
RADIUS Remote Authentication Dial in User Service。 リモート・アクセス時のユーザー 認証や課金(アカウント)管理をするためのクライアント/サーバー型のプロトコル。 下位の通信プロトコルにはUDPを使用する。 米Livingston Enterprises社が策定し、現在、RFC2138などで仕様を公開、リモート・アクセス・サーバーが用いる標準的な認証プロトコルとなっている。 米Livingston Enterprises社や米Ascend Communications社などがソースを公開している。 ラディウスと呼ぶ。
RAE Royal Aeronautical Establishment。 英国王立航空研究所。
RAI Radiotelevisione Italiana。 イタリア放送協会。
RAID Redundant Arrays of Inexpensive disks / Redundant Arrays of Independent disks。 レイドと呼ぶ。 1987年にUCBが発表した方式。 データを小さな単位に分割し、複数のハードディスクに対して並列にアクセスする機構。 アクセスを高速化できるほか、データのパリティを記録すればデータの信頼性も高まる。 複数のハードディスクを並べてミラーリングデュプレキシングを行い、信頼性や処理速度の向上を行う仕組み。 RAIDはレベル0からレベル5に分類される。 RAID0は複数のハードディスクにデータを分割して処理速度を上げる(ストライピング)もので冗長性はない。 RAID1は2台のハードディスクに同じデータを記録して安全性を高める(ミラーリング)。 RAID2はチェック用ハードディスクを別に用意してエラー訂正を行う。 RAID3RAID4はパリティbit記録用ハードディスクを別に用意してエラーチェックを行う。 パリティビットを記録することで、データが破壊された場合の修復が可能となる。 RAID3はデータ分割をバイト単位またはビット単位で行うもの、RAID4はセクタ単位で行うもの。 RAID5はパリティ記録用ハードディスクを固定せずに、各ハードディスクに割り振ってエラーチェックを行う。 また、RAIDシステムにはホットスワップ機能がサポートされており、サーバが動作中でもハードディスクの抜き差しが可能になっている。 以上のうち、よく利用されるのは、RAID0、1、3、5。
RAID0 RAIDの方式の一つ。 データを分散して複数のハードディスクに記録する方式で、ストライピングとも言う。 アレイ状になった各ハードディスクへ同時にデータのアクセスを行うため、高速アクセスが可能となる。 但し、冗長性がないため、ハードディスクに障害が発生した場合、データが失われる。
RAID0+1 RAIDの応用方式の一つで、RAID0RAID1を組み合わせたもの。 高速アクセスのRAID0(ストライピング)を2セット設け、RAID1構成(ミラーリング)とする。
RAID1 RAIDの方式の一つ。 アレイを構成するハードディスクを2つのグループに分け、同じデータを記録する。 データの読出しはいずれか一方のグループから行う。 ミラーリングとも言う。 ハードディスクに障害が生じた場合、他のグループへのアクセスに切替え、ホットスワップにより障害ディスクを交換する。 銀行のオンラインシステム等、基幹系システムに使用される。
RAID2 RAIDの方式の一つ。 エラー検出/訂正のためのコードを生成し、特定のハードディスクに記録する。 ハードディスクに障害が起きた場合は、エラー訂正をしながらデータ再生を行う。 現状では、ハードディスク自身がエラー訂正の機能を搭載しているため、RAID2はほとんど使用されない。
RAID3 RAIDの方式の一つ。 エラー検出/訂正のため、パリティを生成する。、データ記録用のストライピング用ハードディスク複数台と、パリティ記録用のハードディスク1台の構成。 データのストライピングはバイト単位またはビット単位で行うため、常に全ハードディスクがアクセス状態となり、小容量データの場合、アクセスに時間がかかる。
RAID4 RAIDの方式の一つ。 構成は、RAID3と同じだが、データのストライピングをブロック単位(複数セクタ)で行う。 パリティ記録用のハードディスクのみ常に動作しており、障害発生確率が高くなる。
RAID5 RAIDの方式の一つ。 基本的にRAID4と同じだが、パリティの記録を全てのハードディスクに分散して行う。 現在のRAIDの主流方式。
RAID6 RAID5パリティを二重化したもの。
RALS Remote Access Line Service。 2000年7月にNTTドコモとNTTコミュニケーションズが共同で提供開始したVPNサービス。 PHSを使用可能で、全国一律料金(1分10円)が特徴。 NTTコミュニケーションズのネットワークを経由してイントラネットへアクセスできる。
RAM Random Access Memory。 随時読取り/書込みメモリ。 ラムと呼ぶ。
RAMディスク RAMを利用した仮想的なディスク装置。 実際のディスク装置のように物理的な駆動装置がないため非常に高速なアクセスが可能。 RAMディスクドライバと呼ばれるデバイスドライバをシステムに組み込んで、本体メモリの一部や拡張メモリをRAMディスクとして使用する。 一般にRAMディスクはパソコン本体の電源を切るとその内容が消えてしまうが、東芝DynaBookのハードRAMやNECの98NOTEのRAMドライブのようにデバイスドライバを組み込まなくても最初から本体に組み込まれているものもある。
RAMボード パソコン本体のメモリを拡張するメモリボード。
RAMAC Random Access Method of Accounting and Control。 1956年に米IBM社が発売した世界最初のHDD。 直径24インチの円板50枚で、記憶容量5MB、面記録密度は2kb/in2。 1994年、大容量ディスクの名称として復活させた。
Rambus
DRAM
米Rambus社が開発したデータ転送技術を採用したDRAM。 Rambus Channelと呼ばれるデータ転送技術では、RDRAMと呼ばれる専用のDRAMとメモリコントローラーチップを用い、1.6GB/sのデータ転送を可能にしている。 クロックの立上りと立下りの両方を使ってデータを転送する。 しかしランダムアクセスのスピードはあまり向上していない。 データ転送に「リクエストパケット」と呼ばれる独自書式の伝票に大量のデータを載せてやり取りする方法で行う。 パッケージは、CSP。 電源電圧は0.8V。 1996年に発表された当時の動作周波数は250〜333MHz。 現在、400MHz動作のRambus DRAMは、データバス幅が16bitであり、最大データ転送速度1.6GB/sが可能。 書き込み時のデータ転送速度は、800Mbps。 転送速度が速いため、性能を最大限に発揮するには、CPUチップとの直接接続が必要となり、米National Semiconductor社の「Cyrix M3」では3.2GB/sを、またDECの「Alpha EV7」では6GB/sを実現している。
RAMDAC Random Access Memory Digital to Analog Converter。 D-A変換機内蔵のカラー・パレットLSI。 ラムダックと呼ぶ。 ビデオカードで処理される画面情報はデジタルだが、モニタに出力する際にアナログ信号に変換する必要がある。 デジタルからアナログへの信号変換を行い、色信号に実際の表示色を割り当てるのがRAMDACの役目である。 高周波アナログ回路であるため、以前はビデオチップとは別のチップであることが多かったが、最近では内蔵型が主流となり、性能も向上している。
RAM-DFE Random Access Memory-DFE。 判定結果とシンボル間干渉の影響の関係をメモリに蓄えておくDFE方式。
RAM Promotion Group 2003年8月21日、家電大手9社が設立した、DVD-RAMの認知と普及率向上を目指す業界団体。 加盟企業は日立、日立エルジーデータストレージ、日立マクセル、LG Electronics、松下電器産業、Samsung Electronics、TEAC、東芝、日本ビクター。
RAN Radio Access Network。 無線アクセスネットワーク
RAND Reasonable And Non-Discriminatory。 直訳は、妥当かつ非差別的。 ソフトウェアの提供形態の一つで、ロイヤルティを徴収できる権利を留保して提供すること。
RAPCON radar approach control。 航空交通管制。 ラプコンと呼ぶ。
Rapid
Execution
Engine
米Intel社Pentium4アーキテクチャNetBurstが採用する技術の一つ。 プロセサの算術論理演算回路(ALU)をCPUコアの動作周波数の2倍で動作させ、整数演算命令をCPUコアの他の処理の2倍で動作させることにより、実行スループットを高め、レイテンシを短縮する技術。
RapidIO 米Motorola社と米Mercury Computer Systems社が共同開発した、通信機器のきょう体システムバス用高速バス仕様。 最大伝送速度は10Gbps超。
Raptor 2002年2月18日、米IBM社が発表した、新メインフレーム・シリーズのコード名。 システム価格を抑え、新しいソフトウェアのみが稼動する。 Linux専用モデルでシステム名は「z800」、搭載OSは、「z/OS.e」。 アップグレードによりCOBOLFORTRAN等の旧型ソフトウェアを実行させることも可能。 発売開始は2002年3月29日予定。
Raputer セイコーインスツルメンツのウェアラブル PCの名称。 ラピュータと呼ぶ。 腕時計の外観を持つPDA
RAS Reliability,Availability and Serviceability。 信頼性の尺度としてよく用いられる性質を列挙したもの。 信頼性、可用性、保守性(利便性)。 ラスと呼ぶ。
RAS Remote Access Service。 公衆回線を使用して、通常のEthernetで構築したLANと変わらないネットワーク環境を提供する機能あるいはその装置。 社外から社内LANへのアクセス等に利用される。 RASを備えたOSの例としてWindowsNTがある。 NT3.5のリモートアクセスサービスでは、PPPによる接続機能が新たに追加された。
RAS Row Address Strobe。 半導体 メモリの行アドレス・ストローブ信号。 ラスと呼ぶ。
RAS radar advisory service。 主要空港周辺における小型機向けのレーダー通報システム。
RASIS Releibility Availability Serviceability Integrity Security。 信頼性の尺度としてよく用いられる性質を列挙したもの。 ラシスと呼ぶ。 RASに対して、Integrity(保全性)とSecurity(機密保護)が追加されている。 保全性とは、ユーザーやプログラムが誤って、もしくは故意にシステムを破壊することを防止すること。 機密保護とは、システム内のデータが故意あるいは誤りにより、盗まれたり破壊されたりしないように保護すること。
RAT Remote-access Trojan。 リモートアクセス型トロイの木馬
RAW デジカメで、撮像素子から得られた信号をデジタル化しただけの生の画像データ。 RAWは略語ではなく、raw(生)の意。
RAX Rural Automatic Exchange。 国産交換機。
RBC Reduced Block Commands。 IEEE1394プロトコルの一種。
RBOC Regional Bell(telephone) Operationg Company。 米国のベル系地域電話会社。 アールボックと呼ぶ。 全米で7社。 Nynex、Bell Atlantic、BellSouth、Southwestern Bell、US West、Pacific Telesis、Ameritech。
RBS Rutherford Backscattering Spectroscopy。 ラザフォード後方散乱分析法。 対象物にMeVオーダの高エネルギーのH、Heイオンビームを照射し、後方散乱イオンの強度とエネルギー分布測定により、元素を分析する。 但し、H、Heの分析はできない。 情報深度はμmオーダ、感度は1017atoms/cm3程度。
RCA Radio Corporation of America。 米RCA社。 世界有数の家庭用AV機器のメーカ。
RCC Ringing Choke Converter。 スイッチング電源の1方式。
RCJ Reliability Center for Electronic Components of Japan。 日本電子部品信頼性センター。
RCR Research & Development Center for Radio System。 電波システム開発センター。
RCS Remote Computer Service。 リモート時分割サービス。
RCS Revision Control System。 文書のバージョン管理を行うためのUNIX ユーティリティソフト
RC2 RSAのRon Rivestが開発した共通鍵暗合方式。
RC4 RSAのRon Rivestが開発した共通鍵暗合方式の一つ。 ストリーム暗号
RC5 RSAのRon Rivestが開発した共通鍵暗合方式。
RD Received Data。 受信データ。 モデムからパソコンに流れるデータ信号。
R & D Research and Development。 研究開発。
R & Dレシオ research and development ratio。 一株当たりの研究開発費を株価で割った比率。
RDA Remote Database Access。 OSI標準で遠隔システムのデータベースをアクセスするためのアプリケーションの規格。
RDB Relational DataBase。
RDBMS Relational Database Management System。 リレーショナル・データベース管理システム。 1970年、米IBM社サンノゼ研究所のE.F.Codd博士が発表した論文(E.F.Codd,"A Relational Model of Data for Large Shared Data Banks", CACM vol.13, No.6, June 1970)によるリレーショナル・モデルに基づくデータベース。 データは、行と列からなる2次元の表(テーブル)に格納され、テーブル間を参照整合性制約によって関係づけることができる。 データベース問い合わせ用の言語としてSQLが用いられる。
RDF Resource Description Framework。 メタデータを表現するためのフレームワーク。 メタデータをWWWベースで相互にやり取りするために設計された。 メタデータとは、「データに関するデータ」のこと。 例えばデータの格納場所や作成者の情報などを格納したもの。 RDFはメタデータの情報をXMLを使って表現する。 W3Cの勧告となっている。
RDF Reverse Dispersion Fiber。 逆分散ファイバ。
RDH Reversible Data Hiding。 米ローチェスター大学と米Xerox社が共同開発したデジタル画像暗号化技術。 情報をデジタル画像の中に暗号化して組み込み、その後情報を損なうことなく解読できるというもの。
RD-LAP Radio Data Link Access Protoco。 無線データ・リンク・アクセス・プロトコル米Motorola社が定義した無線リンク・プロトコル
RDMA Remote Direct Memory Access。 2003年10月31日、RDMA Consortiumが策定した、異なるコンピュータ/ストレージシステム間の接続高速化技術。
RDO Remote Data Object。 米Microsoft社のVisual Basicなどが持つODBC経由でデータベースへアクセスするためのオブジェクト。
RDRAM Rambas DRAM。 Rambus社が開発したデータ転送技術を採用したDRAM。 1996年発表されたRambus Channelと呼ばれるデータ転送技術では、RDRAMとメモリコントローラチップを用い、500Mbpsのデータ転送を可能にしている。 ランダムアクセス自体のスピードは余り向上していない。 データ転送には、「リクエストパケット」と呼ぶ独自書式の伝票にデータを載せてやり取りする方法で行う。 動作周波数が250MHzと高く、電源電圧は0.8Vである。 当初、250MHzだった動作周波数は、400MHzに向上され、800Mbpsのデータ転送(書き込み)を実現している。 2000年7月31日、Rambus社は533MHz動作、1066MbpsのRDRAMを発表。
2001年6月、Rambus社の発表したロードマップでは、2005年に9.6GB/sのメモリ・バス実現予定。 動作周波数を、800MHz、1066MHz、1200MHzと向上させ、バス幅も、16bit、32bit、64bitと拡張する。 2003年、800MHz、64bitで、6.4GB/s、2004年、1066MHz、64bitで、8.5GB/s、2005年、1200MHz、64bitで、9.6GB/sを目指す。
RDS Running Digital Sum。 ピットとランドのディスクの最初からの累積長の差。
RDS Radio Data System。 FM多重データ放送。
RDX Realistic Display Mixer。 米Intel社が開発したマルチメディアプログラミング用のオブジェクト指向 API