情報用語辞典(1)
1次キャッシュ CPUデータを高速に読み込むために、CPU内部に設けられた高速なメモリ。 例えば、Pentiumプロセッサは16kB(命令用8kB/データ用8kB)の1次キャッシュを内蔵しており、CPUはメインメモリからデータを読み込んだ時、それを1次キャッシュおよび2次キャッシュに格納する。 データを取り出すときには、最初に最も高速な1次キャッシュを検索し、見つからなければ次に高速な2次キャッシュを検索する。 内部キャッシュ、あるいはレベルワンキャッシュ、L1キャッシュともいう。
1次発行 ICカード・ベンダーなどがファイル・フォーマットを生成する処理のこと。 プレパーソナライザーションとも言う。
1次ISP IXに直接接続しているISPのこと。
1セグメント放送 携帯電話などの移動体向けに行われる地上デジタル放送のこと。 「1セグ放送」とも呼ぶ。 地上デジタル放送では6MHz幅の帯域を13分割し、うち12セグメントがハイビジョンに使用されているが、残りの1セグメントを移動体向けに使用するのが、1セグメント放送。 ワンセグとも呼ぶ。 動画圧縮方式には、H.264が採用されている。
1の補数 あるbit列に対して、全てのbitを反転したものを1の補数と呼ぶ。 1の補数との和は、全bit'1'のbit列となる。 例えば、8bitのbit列'00011010'の1の補数は、'11100101'であり、両者の和は8bitで表現できる最大の数'11111111'となる。
1/fゆらぎ 自然界に存在する事象の時間的変動が1/f(周波数)に依存するというもの。
1T1C 1 Transistor 1 Capacitor。 メモリ素子の1ビットを構成する回路素子数を示したもの。
1X MC-CDMA方式の1種。 上り/下りとも1.25MHz幅の周波数を使用する。
1x EV-DO 1x Evolution Data Only。 米QUALCOMM社が開発した、移動体向け高速データ通信技術。 HDRと呼んでいたもの。
1X Plus 米Motolora社が開発したcdmaOne用データ通信システム。
1XTREME 米Motolora社とフィンランドNokia社が、2000年3月21日に発表した、次世代移動体通信システムの規格「IMT-2000 MC-1X」の拡張技術。 4種類の変調方式(64/16/8/4値QAM)と、Turbo符号の2種類の符号化率(3/4または1/2)を使用する。
10Base-F IEEE802.3j規格として、マルチモード光ファイバーを使う転送速度10MbpsのEthernet。 最大セグメント長は2km。 同規格には、10BASE-FP(Passive)、10BASE-FB(Backbone)、10BASE-FL(Link)の3種類がある。
10Base-FL 光ファイバ接続用のEthernet仕様10Base-Tを光ファイバ仕様にしたもの。 通信速度10Mbps、最大セグメント長2000m。 "-F"は、ケーブルが光ファイバであることを示す。
10BaseS 独Infineon Technologies社が提唱するEthenet規格。 標準のデータ転送速度は12.5Mbpsで、プログラムで15.6Mbpsまで、特別な装置を用いて25Mbpsまで上げられる。 伝送距離は1200m以上。
10Base-T Ethernet仕様で定められたケーブル接続の規格。 通信速度10Mbps、最大セグメント長100m。 電話線と似たツイストペア線(UTP)を使った接続方式。 ハブと呼ばれる装置を用意して、ハブを中心に各ネットワークカードが星状に接続される。 ケーブルの敷設が楽でコストが比較的安価なことから、現在はこの10Base-TがEthernetにおけるケーブル接続の主流となっている。 "-T"は、ケーブルがツイストペア線(=より対線)であることを示す。
10Base-2 Ethernet仕様(=IEEE802.3)で定められたケーブル接続の規格。 太さ5mmの同軸ケーブル(thin coax)を使って各ネットワークカード間を接続する。 ネットワークカードにはT字型の分岐コネクタを接続して、その分岐コネクタに10Base-2のケーブルの両端を接続していく。 ケーブル両端に終端が必要だが、ハブが不要なため、小規模ネットワークに適している。 通信速度10Mbps。 "-2"は、最大セグメント長が約200m(正確には185m)であることを示す。
10Base-5 Ethernet仕様で定められたケーブル接続の規格。 太さ約10mmの同軸ケーブル(thick coax)を使って接続する。 ネットワークカードに接続するためには、まず10Base-5のケーブルにトランシーバと呼ばれる装置を取り付け、専用のトランシーバケーブルでトランシーバと10Base-5対応ネットワークカードを接続する。 ケーブル両端に終端が必要。 通信速度10Mbps。 "-5"は、最大セグメント長が500mであることを示す。
10GBASE-X IEEE802.3で標準化作業中の次世代超高速LAN(Ethernet)方式。 データ伝送速度10Gbps。 伝送距離目標40km。 ケーブルは、光ファイバを使用。
10GbE 10 Gbit Ethernet。
10GbE-LANPHY 2002年6月18日にIEEE802.3aeとして標準化された、10Gbps版のEthernetの物理層規格の通称。
10GEA 10Gigabit Ethernet Alliance。 10ギガビット・イーサネットの推進組織。
100Base-FX 光ファイバ接続Fast Ethernetの一つでIEEE802.3u規格のこと。 マルチモード光ファイバ又はシングルモード光ファイバを用いた通信速度100MbpsのLAN。 マルチモードで集線装置を介して各機器を接続するスター型LANの最大セグメント長は、マルチモード光ファイバで、全2重2km、あるいは半2重412m。 シングルモード光ファイバでは、全2重20km。 "-F"はケーブルが光ファイバであることを、"X"はFDDI仕様対応であることを示す。
100Base-T IEEE802委員会が作成した高速LAN規格の1つ。 3com社、米Intel社米Digital Equipment社などが推進している。 「Fast Ethernet」とも呼ばれ、100Mbpsの高速転送速度を実現する。 100Mbpsで均質化されたネットワークに限らず、従来の10Base-Tとの混在も可能なので、既存の10Base-Tのネットワーク管理装置を流用しながら、段階的に100Mbps環境を導入することができる。 100Base-Tを物理層の仕様で分類すると、100Base-T4、100Base-TX、100Base-FXの3種類になり、それぞれは、4対非シールドツイストペアケーブル、2対非シールドツイストペアケーブル、2芯マルチモード光ファイバケーブルを利用する。 100Base-T4では、カテゴリ3といった従来のツイストペアケーブルも利用できる。 なお、100Base-TXと100Base-FXはいずれもFDDI技術を流用したもので100Base-Xと総称される。
100Base-TX 100Base-T参照。 ケーブルは、カテゴリ5以上のUTP使用。 4対のより対線のうち2対のみを上り下りに分けて使用。 通信速度100Mbps、伝送距離100m。 半二重通信全二重通信が可能。
100BASE-T2 IEEE802.3yで既定された100MbpsのEthernet規格の一つ。 ケーブルは、UTPを使用するが、高速データ通信用のUTP5ではなく、UTP3を使用。 データ伝送には、4対のより対線のうち、2対だけを利用する。
100Base-T4IEEE802.3uで既定された通信速度100Mbpsの通信速度のFast Ethernetの一つ。 ケーブルは、4対(8芯)のUTPまたはCAT3(カテゴリ3)のツイストペアケーブル使用。 半二重通信のみで送信側が3対使い、それぞれ33.333Mbpsの転送を実現。 最大伝送距離は100m。 100Base-T参照。
100Base-X 100Base-T参照。
100MHz
システムバス
PCシステムのベースクロックを100MHzに設定すること。 CPUメモリのバスクロックが100MHzで動作する。 440BXやALADDiN V、SiS5591といった100MHzでの動作を保証したチップセットや、400MHz動作のPentiumU(Deschutes)などが登場したことで、注目を集めている技術。 但しメモリモジュールなども100MHzクロックに対応したものでなければ、まず正常に動作しない。 ベースクロックと連動してPCIバスクロックが変更されるマザーボードでは、拡張ボードが動作しない可能性もある。
100VG-AnyLAN 100Mbps Voice Grade Any LAN。 IEEE802委員会が作成した高速LAN規格の1つ。 米HP社などが推進している。 Ethernetとは異なる「Demand Priority LAN」方式を採用し、100Mbpsの高速転送速度を実現する。 音声品質を保証するUTP-3(Unshielded Twisted Pair Cable category 3)を伝送媒体として使用する。 端末の送信アクセスはハブによって集中管理され、ハブとLANボードの交信によって送信先のノードが決定される。 このため信号の衝突が起こらず、ノード数が増えたりデータ容量が大きくなっても効率が落ちにくいという特徴がある。 また、特定のノードに優先権を与えることにより、動画データなどをスムーズに転送することができる。
100% Pure Java 1996年12月、米Sun Microsystems社が打ち出したJavaの認定プログラム。 (1)全てJavaで記述してある、 (2)ネイティブ・メソッド呼び出しがない、 (3)Core Java APIを満たす、 (4)JavaSoftによるライブラリを利用もしくはバンドルする、 (5)検証テストに合格する−ことが100% Pure Javaのロゴを使うための条件である。 特定のプラットフォームに依存しないJavaプログラムの開発、流通を促進するのが狙い。
1000Base-CX 超高速LAN規格の1つ。 ケーブルは、平衡型ケーブル(twinax)使用。 通信速度1000Mbps。
1000Base-LX 超高速LAN規格の1つ。 ケーブルは、光ファイバ使用。 長波長(1300nm)光を使う。 通信速度1000Mbps、伝送距離5000m。
1000Base-SX 超高速LAN規格の1つ。 ケーブルは、光ファイバ使用。 短波長(850nm)光を使う。 通信速度1000Mbps、伝送距離550m。 マルチモード通信。
1000Base-T 超高速LAN規格の1つ。 ケーブルは、カテゴリ5以上のUTP(4ペア(8芯))使用。 100Base-TXとの互換性を考慮され、ケーブル、コネクタ等をそのまま流用できる。 4対のより対線の全てを使用。 半二重通信全二重通信が可能。 通信速度1000Mbps、伝送距離100m。
1000BASE-X 1Gbpsの全二重通信が可能なEthernetインタフェース規格。
1005 抵抗、コンデンサなどのチップ部品のサイズの1種。 1.0mm×0.5mmサイズを指す。 携帯電話向けで採用されている。
101キーボード 101 keyboard。 PC/AT互換機で使用される英語版のキーボード
106キーボード 106 keyboard。 101キーボードのキートップにカナを刻印し、JIS規格に準拠したキーボードDOS/V パソコンの標準仕様。
1080I ハイビジョンの映像フォーマットの一種で、走査線数1080本の飛び越し走査方式。 解像度は1920×1080ドット。
1080P ハイビジョンの映像フォーマットの一種で、走査線数1080本の順次走査方式。
109キーボード 109 keyboard。 106キーボードにWindowsキー(2個)とアプリケーションキー(1個)を追加したキーボード。 文字キー48個、ファンクションキー12個、カーソルキー4個、テンキー17個、特殊キー28個の計109個のキーを持つ。 最近のWindows パソコン(デスクトップ型)では標準となっている。
1394b 2001年5月21日に1394TAが発表した、IEEE1394の高速・長距離仕様。 データ伝送速度は、800Mbps/1.6GbpsとPOFを使用した3.2Gbps。 ノード間距離は100m。 カテゴリ5のUTPでは100Mbps、プラスチック・ファイバの場合200Mbps、グラス・ファイバで3.2Gbps。 「beta」と「bilingual」の二つのモードをサポート。 「bilingual」モードでは、1394aおよび1394-1995対応機器に対し下位互換性を持つ。
1394TA 1394 Trage Association。 1994年に設立された非営利のIEEE1394の普及促進団体。 IEEE1394関連の標準仕様は1394TAの作業部会で検討し、仕様が固まった後にIEEEが承認する。 技術メンバとして170社以上の企業が参加している。
15bitカラー 1ドット当たりの色数を15bit用いて表現すること。 ここでいう15bitとは、2の15乗つまり3万2768種類の色の表現が可能になるということで、RGBを各5bitの計15bitで表現する。 ハイカラーとも呼ばれる。
1.5GHz帯 デジタル方式の第2世代携帯電話の一部に利用されている周波数帯。 1429〜1453M、1465〜1468M、1477〜1501M、1513-1516MHzの各周波数。 日本国内では、上り1920〜1980MHz、下り2110〜2170MHz。
16進法 hexadecimal notation。 16個の英数字を使って数値を表す方法。 16で位が繰り上がる。 10進法で使用する0〜9の数字に加え、アルファベットのA〜F(10〜15に相当)を使って、1桁の数値を表わす(a〜fの小文字を使うこともある)。 24=16であることから、4bitのデータを1文字で表わすことが可能となり、コンピュータ分野においては基本的な表記法となっている。 8bit(=1バイト)を2桁、16bitを4桁、32bitを8桁で示せる。 2進法や10進法と混在使用する場合は45h等と、数値の後ろにh(hexadecimalの意)を付けて区別する。
16bitカラー 1ドット当たりの色数を16bit用いて表現すること。 ここでいう16bitとは、2の16乗つまり6万5536種類の色の表現が可能になるということで、RGBをR(赤)5bit、G(緑)6bit、B(青)5bitの計16bitで表現する。 High Colorとも呼ばれる。
16CIF 16 Common Intermediate Format。 映像信号フォーマットの1種。 CIFフォーマットを縦横各4倍(面積比16倍)に拡大したもの。 1152画素×1408ライン、30フレーム/秒。
1608 抵抗、コンデンサなどのチップ部品のサイズの1種。 1.6mm×0.8mmサイズを指す。 一般電子機器向けとして広く採用されている。
16550A AT互換機で使われているシリアル・ポート用コントローラ・チップPC-9800シリーズでも、95年5月に発表されたモデルから、16550A互換のチップが搭載された。
1677万色 24bitカラー参照。
1-7PP 1-7RLL符号を改良したP-RMTR(Prohibit-Repeated Minimum Transition Runlength)方式の略称。 DVR-Blueで採用されている。
1-7RLL ディジタル符号化RLLの1種。 (1,7)RLLと表記されることも多い。 1 to 7 RLLと呼ぶ。 デジタルデータを符号変換して、連続する'0'の数が最小1(='101')、最大7('100000001')となるように変調する。 2bitのデータを3bitの符号データに変換する。 1byte=8bitのデータは12bit長となるが、'1'と'1'の間に必ず'0'が1個は入るため、12bit中には'1'は最大でも6個しか現れない。 磁気記録では'1'をデータ反転とするため、同一記録系において線記録密度の33%増(=8/6倍)が達成できる。
18GHz帯 2003年7月、総務省が公共業務用途に開放した電波の周波数帯域。