情報用語辞典(J - 2 )
JDBC Java DataBase Connectivity。 Javaからデータベースにアクセスするための標準API米Sun Microsystems社と米INTERSOLV社が共同で開発した。 JDK1.1に標準で組み込まれている。 1997年後半になってJDBCドライバの提供が始まった。
JDC Japan Digital Cellular。 日本のデジタル・セルラ電話方式PDCの旧称。
JDCA Japan Data Communications Association。 日本データ通信協会。
J/Direct 米Microsoft社が1997年6月に発表し、Internet Explorer 4.0などに搭載している、Java仮想マシンの拡張機能。 JavaプログラムからWindows独自のAPIであるWin32を直接呼び出せる。 Win32アプリケーションの開発に、開発生産性の高いJava言語を使える利点がある。 反面、Javaの最大の特徴であるプラットフォーム間での互換性が損なわれる。
JDK Java Development Kit。 米Sun Microsustems社の事業部門の一つであるJava-Softが提供するJavaの基本開発キットで、コンパイラ、デバッガ、クラス・ライブラリ、Java実行環境などを含んでいる。 1998年12月にJDK1.2の正式版がリリースされた。 JDK1.2ではグラフィクス描画機構Java2D、GUI部品キットなどを含むクラスライブラリJFC(Java Foundation Classes)、かな漢字入力プログラムのインタフェース部分であるIMF(Input Method Framework)などが実装され、日本語のアプリケーションも含め、アプリケーション・プラットフォームとしての環境が一通り整うことになる。
JDK1.0.2 1996年5月にリリースされたJDK。 1.0、1.01というバージョンもあるが基本機能に違いはない。 JDK1.0.xに付属するコンパイラで2バイト・コード文字列を正確に処理できなかったため、作成したJavaアプレットで日本語が表示できなかった。
JDK1.1 1997年2月にリリースされたJDK。 JDK1.0.xで問題になった日本語文字列処理の改善をはじめ、AWTの強化、JDBC、Java RMI、JavaBeansなど多くの機能を盛り込んだ。 1997年後半以降、JDK1.1ベースの実行環境、開発ツールが出てくるようになった。
JDK1.2 1998年末リリースされたJDK。 JDK1.1で不足していたユーザーインタフェース構築機能をJFCで補うことを中心に多くの機能を追加した。 JDK1.1で搭載できなかったJava IDLも含む。 新たに加わるInput Method Frameworkにより、かな漢字変換システムをJavaアプリケーションから制御できるようになる。
JDMA Japan Direct Mail Association。 社団法人日本通信販売協会。 ジャドマと呼ぶ。 通信販売の適正化をはかる。
JDSF Japan Data Storage Forum。 1997年に設立されたストレージ関連団体。
JE Japanese Extension。 PJEの前バージョン。
JEA Japan Environment Association。 財団法人日本環境協会(http://www.jeas.or.jp/)。
JEAC Japanese Electrical Association Committee。 社団法人日本電気協会、電気技術規定。
JEAG Japanese Electrical Assocication Guide。 (社)日本電気協会、電気技術指針。
JEC Standard of the Japanese Electrotechnical Committee。 電気学会電気規格調査会標準規格。
JECALS Japan EC/CALS Organization。 日本情報処理開発協会(JIPDEC)の付属機関である企業間電子商取引推進機構。
JECF Java Electronic Commerce Framework。 電子商取引用のJava開発環境。
JEDEC Joint Electron Device Engineering Council。 EIAの下部組織である電子デバイス合同委員会。 米国での電子部品に関する標準化団体。 ジェデックと呼ぶ。
JEDICOS Japan EDI for Commerce Systems。 流通業界向け国内標準EDI。 1997年9月に制定された日本の流通EDIの標準仕様。 EDIFACTに準拠。
JEE Japan Environmental Exchange。 日本環境保護国際交流会。
JEIDA Japan Electronic Industry Development Association。 日本電子工業振興協会、および同協会が制定したICカードの規格。 ジェイダと呼ぶ。 ICカードの規格は米国のPCMCIA規格とほぼ等しい。 Ver.4.1では周辺I/Oをサポートしており、モデムカードメモリカードなどが製品化されている。 カードの厚さによって、TypeI(3.3mm)、TypeII(5.0mm)、TypeIII(10.5mm)の種類がある。 Ver.4.2からは、「ICメモリカード」を「PCカード」の呼称を使って行くように定められている。
2000年11月、EIAJと統合されJEITAになった。
JEITA Japan Electronics and Information Technology Industries Association。 社団法人電子情報技術産業協会。(http://www.jeita.or.jp./) 2000年11月1日に、JEIDAEIAJが統合し発足。 初代会長に日立製作所社長の庄山悦彦氏、同筆頭副会長に富士通社長の秋草直之氏が就任(副会長は他、松下電器産業会長の森下洋一氏、三菱電機社長の谷口一郎氏、日本電気社長の西垣浩司氏、ソニー会長の出井伸之氏、東芝社長の岡村正氏、シャープ社長の町田勝彦氏、横川電機社長の内田勲氏、アルプス電気社長の片岡政隆氏、の8人)。 発足時会員数は、正会員422、賛助会員158。
JEM The Standard of the Japan Electrical Manufactures' Association。 日本電気工業会標準規程。 電気機器及びその部品、材料の構造、寸法、性能などについて規格として制定したもの。
JEMA Japan Electrical Manufacturer's Association。 社団法人日本電機工業会(http://www.orca-system.co.jp/JEMA/)。
JEMC Joint Engineering Management Conference。 技術管理連合会議。
JEMIMA Japan Electric Measuring Instruments Manufacturers' Association。 社団法人日本電気計測器工業会。(http://www.jemima.or.jp/) 1948年5月設立。 1960年9月社団法人化。
JEMIS Japan Electric Measuring Instruments MAnufactures' Association Standard。 日本電子計測器工業会規格。
JEPA Japan Electronic Publishing Association。 日本電子出版協会。 電子出版の普及促進を目的とする団体で、出版社、印刷会社、コンピュータメーカー、ソフトハウスなど137社が参加。
JEPAX JEPAが策定したXMLベースの電子書籍フォーマット。 ジェパ・エックスと呼ぶ。 出版関係者が書籍のオリジナルの電子データを蓄積することを目的としたものであり、実際にユーザー(読者)が利用する為には、HTML等の表示用フォーマットに変換するXML用ツールと、XSLというレイアウト指定用のスタイルシートが必要。 JEPAは、XSLも併せて提供する。 見出し、本文、注釈といった書籍の基本的な構造を指定するタグを規定している。 XSLと組み合わせることで、ネット配信した電子書籍をパソコン上のWeb ブラウザや携帯情報端末など様々なプラットフォームで意図したレイアウト通りに表示できるようになる。 タイトルや著者名、外字などを指定するためのタグも規定しており、これらの電子書籍をデータベース化することも容易になる。 1999年7月にバージョン0.7仕様と呼ばれるドラフト版を公開し、同年10月1日、0.9版を公開。 XMLはUNICODEを使用するが、文字コード化されていない外字はタグを使用して「字形イメージ」をして扱う。
JES Japan Engineering Standards。 日本技術標準規格。
JESSI Joint European Submicron Silicon Initiative。 欧州諸国が1989年2月から始めたLSIの共同開発計画。 ジェシーと呼ぶ。
Jet 米Microsoft社のAccessやVisual Basicに搭載されているデータベース・エンジン。 速度が遅いという欠点があり、次第に使用されなくなっている。
JETRO Japan External Trade Organization。 日本貿易振興会。
JFC Java Foundation Classes。 JDK1.2に搭載されるユーザーインタフェース構築用のライブラリ。 2Dグラフィクス作成用のAPI(Java 2D API)、GUI部品(Swing)、障害者向けの補助機能(Java Accessibility API)などを含む。 ドラッグ・アンド・ドロップ操作への対応も進めている。
JFET Junction Field-Effect Transistor。 接合型電界効果トランジスタ。 ジェイフェットと呼ぶ。
JFIF JPEG File Interchange Format。 通常JPEGと呼ばれる画像フォーマットの正式名称。 JPEGは正式には圧縮フォーマットの名称である。
JFS Journaling File System。 ファイル更新履歴のバックアップ機能を持つファイル・システムの一つ。
JFTC Japan Fair Trade Commission。 公正取引委員会参照。
JGN II Japan Gigabyte Network U。 2004年4月から、独立行政法人情報通信研究機構が運用開始したギガビット伝送の研究開発用ネットワーク環境。
JGSDF Japan Ground Self-Defence Force。 陸上自衛隊。 1950年に「警察予備隊」として発足、「保安隊」をへて1954年に改称。 国土防衛が主任務であるが、災害派遣や国際貢献等が現実的な任務となっている。 普通化(歩兵)師団、機甲(戦車)師団、空挺旅団他、実員約18万人。 戦車約1100両、装甲車約700両、無反動砲約300門、迫撃砲約2000門、野戦砲約800門、ロケット弾発射機約100基、高射機関砲約100門、航空機(固定翼、ヘリコプター)数百機を配備する。 最高機関は、陸上幕僚監部。 陸上幕僚長の補佐をうけ防衛庁長官が統括する。 最高指揮官は内閣総理大臣である。(自衛隊法第7条)
JH Japan Highway Public Corporation。 日本道路公団。 日本道路公団法に基く特殊法人で、1956年4月16日設立。
JHFC Japan Hydrogen & Fuel Cell Demonstration Project。 経済産業省の主導下で進めている水素・燃料電池実証プロジェクト。
JIC Joint Industrial Council。 工業連合評議会。
JICA Japan International Cooperation Agency。 国際協力事業団。 開発途上国の経済開発や福祉の援助を行うODA(政府開発援助)の一環として、2国間贈与にあたる技術協力を担当する。 青年海外協力隊の派遣や、専門家・調査団の派遣、研修員の受入れ等を行っている。 ジャイカと呼ぶ。
JICFS JAN Item Code File Service。 JANコード商品情報データベース。 流通コードセンターが提供するサービス。
JICSAP Japan IC Card System Application council。 ICカードシステム利用促進協議会。 1993年3月に設立された、ICカードシステムのアプリケーションの調査研究、普及・啓蒙活動、標準化活動を行う団体。
JICST Japan Information Center of Science and Technology。 日本科学技術情報センター。
JIEP Japan Institute of Electronics Packaging。 社団法人エレクトロニクス実装学会。
JIF Jpeg Interchange Format。 米C-Cube Microsystems社が開発したJPEGのデータストリームに画像情報をふかしたファイルフォーマット
JIH Japan Information Highway。 1999年3月に運用開始された、KDDが建設した光海底ケーブルの名称。 回線容量は100Gbpsで、14波長のWDM方式を採用。
JIII Japan Institute of Invention and Innovation。 社団法人発明協会。
JIIMA Japan Image and Information Management Association。 社団法人日本画像情報マネジメント協会。
JIM Japan Institute of Metals。 社団法人日本金属学会(http://wwwsoc.nacsis.ac.jp/jim/index-j.shtml)。
JIMA Japan Internet Medical Association。 日本インターネット医療協議会。(http://www.jima.or.jp/
JIMM Joint Initiative toward Mobile Multimedia。 1999年10月に結成された、移動体によるマルチメディア通信の推進団体。 NTTドコモなど世界各国の移動体通信事業者8社が参加。 USIMの標準化作業等を開始した。
JIMS The Japan Society of Industrial Machinery Manufactures' Standards。 日本産業機械工業会規格。
Jini 米Sun Microsystems社(研究開発責任者:Bill Joys副社長)が1996年から開発中の処理スピードが異なる装置間での分散オブジェクト技術。 非同期メッセージング機能などを備える。 ジニーと呼ぶ。 1999年正式発表された。 Jiniのライセンスを受けた企業は、37社。
Adaotive Network, America Online, Axis Communications, BEA Systems, Bosch Siemens, Bull, Cisco Systems, Computer Associates, Creative Design Solutions, Dallas Semiconductor, Echelon, Encanto, Ericsson, IBM, Inprise, Kinkos, Kodak, Metrowerks, Motorola, Novell, Nokia, Philips, Phoenix Technologies, Quantum, Samsung, Seagate, Symbian, 3Com Palm Computing, Tatung, Xerox,キャノン, 船井電機, 沖電気工業, セイコーエプソン, シャープ, ソニー, 東芝
実際にJini対応の製品が出るのは、1999年後半から2000年にかけてと見られている。
JIPPA Japan Internet Payment Promotion Association。 社団法人日本インターネット決済推進協議会(http://www.jippa.gr.jp/)。 1999年4月26日に設立した、インターネット取引における共通の決済インフラの基礎的環境の整備促進を目的とする。
JIPDEC Japan Information Processing Development Center。 財団法人日本情報処理開発協会(http://www.jipdec.or.jp/)。
Jiro 1999年7月15日、米Sun Microsystems社が発表した次世代ストレージ管理技術構想。 ジャイロと呼ぶ。 JavaJiniの両技術を活用したオープンなストレージ管理プラットホームで、柔軟性の高いストレージ管理アプリケーション開発環境を提供する。 ネットワーク上で互換性が実現されていなかったストレージ装置やアプリケーション、サービスなどを統合管理することを目指している。
JIS Japan Industry Standard。 日本工業規格。 ジスと呼ぶ。 工業標準化法に基づき、工業製品についての規格、測定法などを定めた日本の国家規格。 ネジのサイズ、図面の寸法線の書き方からコンピュータ言語の仕様や文字コードまで、ありとあらゆる規格が定められている。 コンピュータと情報処理については、X部門(情報)にまとめられている。
[JISの部門と部門記号]
A土木・建築
B機械
C電気
D自動車
E鉄道
F船舶
G鉄鋼
H非鉄金属
K化学
L繊維
M鉱山
Pパルプ・紙
R窯業
S日用品
T医療安全用具
W航空
X情報
Z一般及びその他
JISコード JISで規定されている、日本語の文字セット。 主に使用されているのは、JIS C 6226-1978JIS X 0208-1983、JIS X 0208-1990、JIS X 0212-1990の4種類。 JIS C 6226-1978は「旧JIS」と呼ばれ、JIS X 0208-1983やJIS X 0208-1990の元になった文字セットで、後者より文字数が100文字以上少ない。 JIS X 0208-1983(「新JIS」)とJIS X 0208-1990は文字数で2文字だけの違いで全体的にかなり似ている。 JIS X 0212-1990は補助漢字と呼ばれ、基本的に他の文字セットとは文字が重複しない。 実際のパソコンでは、JIS C 6226とJIS X 0208にメーカ独自の文字を追加した文字セットが多く利用され、補助漢字はほとんど使用されない。 半角カタカナは7bit(1バイト)で、全角文字は2バイトで表現する。 但し、1バイト文字と2バイト文字を区別するため、文字列の先頭部分にエスケープシーケンス(1バイト文字の場合、1B2842h、2バイト文字の場合、1B2442h)を挿入する。
JIS配列 JISで規定されている、日本語キーボードのキー配列。 ASCII配列をベースにしているが、記号の配列などが異なっている。
JISA Japan Information Service Industry Association。 情報サービス産業協会。 ジサと呼ぶ。
JIS C 6226 1978年にJISで策定された、2バイトで1文字を表す漢字コード体系。
JIS X 0208 JIS C 6226を元に策定された日本語の文字セット。 1983年、1990年、1997年と改定され、第一水準漢字と第二水準漢字を合わせて6879字を定義している。 各文字に区点コードという番号を振り、94(区)×94(点)のマトリクス領域、8836のマス目に6879文字を収めている。
JITコンパイラ just-in-timeコンパイラ。 高速なJavaバイトコードの実行環境。 Javaのソースコードからバイトコードを生成するJavaコンパイラ(javac)とは別物。 バイトコードを実行する際に、プロセサのネイティブ・コードに変換しながら実行し、2度目からはネイティブ・コードを直接実行する。 ネイティブ・コードはキャッシュに入れておく。 Netscape Navigator3.0以降、Internet Explorer3.0以降はJITコンパイラを装備している。
JITEC Japan Information-Technology Engineers Examination Center。 日本情報処理開発協会(JIPDEC)の付属機関である情報処理技術者試験センター。 通商産業大臣指定試験機関。