情報用語辞典(フ - 1 )
ファーミング pharming。 オンライン詐欺の一種。 フィッシング詐欺より大規模で、不特定多数を対象とした自動化されたもの。
ファームウェア firmware。 ハードウェアに固定的に搭載されているソフトウェアROMPROMEPROMフラッシュメモリに書き込まれる。
ファイアウォール fire wall。 「防火壁」の意味で、企業LANを不正侵入者から守る機構。 インターネットと企業内LANの間に設置する。 パケット・フィルタリング、拡張パケット・フィルタリング(ステートフル・パケット・フィルタリングなど)、サーキット・レベル・ゲートウェイアプリケーション・ゲートウェイ等の手法がある。
ファイバー fiber。 光ファイバのこと。
ファイヤーフォックス Firefox。 2004年11月9日、Mozilla財団がリリースした小型・軽量のWeb ブラウザタブ・ブラウズ機能を搭載。
ファイル共有 LANなどのパソコン・ネットワーク環境で、サーバ上に置いたデータベース・ファイルを 複数のクライアントパソコンで共有して扱うこと。 アクセスが競合しないよう排他制御を行う必要がある。
ファイルサーバ file server。 ネットワーク上で各クライアントで共有するファイルやHDDを管理するサーバ
ファイルシステム file system。 ディスク上で、ファイルをどのように保存し管理するかを定めたもの。 OSによって異なりWindowsではFATMacOSではHFSなどが利用されている。 システムがハングアップした場合などは、ファイルシステムに異常をきたす場合がある。 そのため、Win95では一旦異常終了した後に再起動をかけると、自動的にscandiskが起動してファイルシステムをチェックする。
ファウンドリ foundry。 半導体業界でよく使用される用語で、製造委託先を意味する。
ファクスアダプタ fax adopter。 パソコンで作った文書や図形、表などを直接ファクシミリの信号として電話回線に送り出す周辺機器。 ファクスの受信もできる。 一旦紙に印刷する必要がないため、ノイズやかすれが入らずに綺麗な出力が可能。 当初拡張スロットに挿入するタイプが多かったが、現在はモデムにファクス機能を搭載したファクスモデムが主流になっている。
ファクスモデム fax modem。 G3ファクスとのハンドシェーク機能を備え、ファクスの送受信機能を持つモデム。 最近のモデムは、ほとんどすべてファクス機能を備えているが、ファクス機能を利用するためには、専用のファクスソフトが必要。 一旦紙に出力したものをデジタル化して伝送する通常のファクスと比較して、画像に劣化が少ない点が特徴である。
ファジー制御 Fuzzy Control。 定性的であいまいな表現を数量化して扱うFuzzy集合理論を応用した制御方式。
ファジー理論 Fuzzy Logic。 1965年、米California大のLotfi A. Zadehが提唱した情報理論。 人間の主観的な概念(あいまいさ)を扱うもので、あいまいさを0から1までの値を持つ関数(メンバーシップ関数)で表し、あいまいな概念を数学的に取り扱う理論。
ファットクライアント fat client。 データ管理のほとんどを手元のパソコン(=クライアント)で行う形態。 シンクライアントと対をなす概念。
ファンクショナリティ Functionality。 サイトユーザーに提供するコンテンツ、サービスの総称。
ファンクションキー function key。 キーボードの上部などにある、f1、f2といった特殊キーを指す。 プログラマブルファンクションキーともいい、アプリケーションソフトで機能を設定できる。
ファンド Fund。 投資信託。 投資信託会社が、投資者から集めた資金を、株式や公社債など証券・金融市場で運用するもの。
フィードバック
制御
Feedback Control。 制御対象からの出力と目標値とを比較してその差を打ち消すように操作量を調節していく制御法。
フィードフォワード
制御
Feedforward Control。 制御対象に加える操作量をあらかじめ決められた値に調整することにより出力が目標値になるようにする制御方法。
フィッシング phishing。 インターネット上の詐欺の一種。 銀行口座等の口座番号と関連パスワードの返信を請求する詐欺メールや、実在する企業のWebサイトに見せかけたサイトへユーザーを誘導し、カード番号などを入力させて盗む行為。
フィルタ filter。 ろ過器。 電気的には、入力信号の通過特性に周波数依存性を持たせた回路を指す。 低域周波数帯の信号を通過させる(=高域周波数帯の信号を減衰させる)ものをLPF(Low Pass Filter)、逆に高域周波数帯の信号を通過させる(=低域周波数帯の信号を減衰させる)ものをHPF(High Pass Filter)、LPFとHPFを合わせた特定周波数域の信号を通過させるものをBPF(Band Pass Filter)と呼ぶ。 また、逆に特定周波数の信号のみを減衰させるものをノッチ・フィルタと呼ぶ。
フィルタリング filtering。 (1)インターネット利用者が受信する情報を選択/規制すること。
(2)無線機で、受信周波数を選択すること。
フィルムスキャナ film scanner。 フィルム(ネガやポジフィルム)専用のスキャナ
フィルムレコーダ film recorder。 コンピュータの画面イメージを、直接写真用銀塩フィルムに記録する装置。
フィル・レート fill rate。 座標の計算や色の計算がすべて滞りなく進んだ理想的な状態で、1秒間に描画可能なピクセル数を表すもの。 レンダリング・エンジンの最大の性能を示す。
ブースター Booster。 電波中継機。
ブート boot。 PCのシステムを起動すること。 再起動はリブートという。 語源には諸説があるが、小型コンピュータ(ミニコン)の磁気テープや紙テープに書込まれたプログラムを読み込ませるためのプログラムが、 靴紐を通すように1ステップずつ進めるため「ブートストラップ・イニシャル・プログラム・ローダー」と呼んだことから、「ブート=起動」となったという説が一般的。
ブードゥー Voodoo。 3Dfx社の高速3Dグラフィックアクセラレータ専用チップ。 アーケードゲーム(ゲームセンターに置かれている業務用ゲームのこと)にも数多く使われており、高速描画には定評がある。 しかし、このチップの性能を活かすにはDirect3Dでサポートしていない「Glide」と呼ばれる専用のAPIが必要となる。 従って、より高速で滑らかな動画を楽しむにはGlideを使ったVoodoo用のソフトがリリースされなければならないが、現在ではアクションゲームを始めとして専用のソフトも数多く登場してきている。 現在は、Glideタイトルにおいて1枚の場合には利用できない解像度を2枚時に利用できるようになるVoodoo2や、1枚のカードで2D機能を使えるようにしたVoodoo RUSHなどのいくつかのラインナップが揃っている。
ブートストラップ bootstrap。 ブート参照。
ブール代数 Boolean logic。 19世紀半ばに、George Booleが考案した論理体系。 命題が、0と1の二値をとる変数で表現できる場合に、その命題の真偽を判定する厳密な方法。 コンピュータ論理の基礎。
フェア・ユース fair use。 著作権法の例外規定の一つ。 営利目的ではなく、研究・教育などを目的としている場合には著作物の複製行為が認められている。
[著作権法上のフェア・ユース](参考文献:日経インターネットテクノロジー 1998年11月号)
  1. 個人が私的利用のためにするもの(30条)
  2. 図書館の行う複製(31条)
  3. 引用・転載の場合(32条)
  4. 教科書図書などへの掲載(33条)
  5. 学校教育番組の放送(34条)
  6. 教育機関の行う複製(35条)
  7. 試験問題としての複製(36条)
  8. 視覚障害者のための録音・点字による複製(37条)
  9. 営利を目的としない上演(38条)
  10. 時事問題に関する論説の転載(39条)
  11. 政治上の演説の利用(40条)
  12. 時事事件の事件報道のための利用(41条)
  13. 裁判手続きにおける複製(42条)
  14. 上記1ないし11の翻訳・翻案など(43条)
  15. 放送事業者等による一時的固定(44条)
  16. 美術の著作物の原作品の所有者による展示(45条)
  17. 公開の美術の著作物の利用(46条)
  18. 美術の著作物の展示に伴う複製(47条)
  19. プログラムの著作物の複製物の所有者による複製(47条の2)
フェイルオーバ fail-over。 本番用サーバと待機用サーバがディスクを共有し、本番用サーバが障害を起こした場合、直ちに待機用サーバが処理を引き継ぐサーバ環境の仕組み。 コンピュータに障害が発生した時に、その処理を他のコンピュータが引き継いでダウン・タイムを短縮すること。 クラスタ・システムでは不可欠の機能である。
フェイルセーフ fail safe。 フォールトトレラント参照。
フェイルソフト Fail Soft。 ハードウェアソフトウェアに故障が生じたとき、その影響をシステムの一部に限定するようなシステムの能力。 システムの性能は低下しても、全体の機能をできる限り維持する。
フェールバック fail-back。 コンピュータに障害が発生し、その処理を他のコンピュータに引き継いだ後、障害を直して元のコンピュータに処理を戻すこと。
フェッチ fetch。 CPUの処理プロセスのひとつ。 メモリから命令を取り込む処理。
フェムト femto。 1000兆分の1。 つまり、10の-15乗を表わす接頭辞。 例えば、1フェムト秒で光が進む距離は、0.3μm。
フェムト・スライダ femto slider。 ミニ・スライダの20%の寸法のスライダ。 20%スライダとも呼ぶ。 スライダ参照。
フェライト・ビーズ ferrite bead。 フェライト材料(鉄:Feと金属の複合酸化物)のインピーダンス成分の周波数特性を利用して、放射雑音の発生源となる信号を低減させるEMI対策部品。 低域通過フィルタとほぼ同じ機能。
フォードシステム Ford System。 米FORD社が確立した実用車の低コスト・低価格を追及した生産システム。 製品・部品・製造工程の徹底的な標準化と、移動組立ライン(ベルト・コンベアー)の採用による大量生産方式。
フォーマット format。 (1)定型の様式。
(2)HDD、フロッピーディスク、MO、DVD-RAM等のメディアの記録形式、ファイル形式。
(3)HDD、フロッピーディスク、MO、DVD-RAM等のメディアをユーザーデータが書き込める状態に初期化すること。 具体的には、メディア面のデータを全て消去し、データを書き込むための管理情報を記録しなおす。 物理フォーマットと論理フォーマットがある。 物理フォーマットはメディア固有のフォーマットであり、論理フォーマットは上位のOSで管理するためのフォーマットである。
フォーマット容量 formated capacity。 HDD、フロッピーディスク、MO、DVD-RAM等のメディアをユーザーデータが書き込める状態に初期化した時の記憶容量。 ユーザーが実際に使用できる容量。 フォーマットにより管理情報等をあらかじめ書き込むために、ユーザーデータを書き込める容量は若干減ることになる。
フォーム form。 ユーザーにデータ入力を促す際などに使われる、HTMLの要素の一つ。 入力されたデータは、CGIスクリプトなどに渡され、WWWサーバ側で処理される。
フォーラム標準 forum standard。 業界団体等が定めたプロトコルIETFIEEEBluetooth SIG等が定めた規格がこれに当たる。
フォールト
トレラント
fault tolerant。 ハードウェアソフトウェアに故障や障害が発生しても、システムが正しく動作を続けられるようにする機構。 フェイルセーフ(fail safe)ともいう。 この機構を製品化した代表的なものには、無停止コンピュータ(ノンストップコンピュータ)がある。 フォールトトレラントを実現するにはシステムを二重化することが多く、通常は1つのシステムが動作しており、異常が発生した時点で即座にもう一方に制御を移す仕組みになっている。
フォトカプラ photo coupler。 発光素子と受光素子を同一パッケージ内に封止した電子部品。 電気信号を光信号を介して伝達する。 入力と出力が電気的に絶縁されている。
フォト・センサ photo-sensor。 光により物体の位置検出等を行う素子。 発光素子と受光素子を備える。
フォト・ダイオード photo diode。 光信号を電気信号に変換する受光素子の一種。 光ディスク等で使用される。
フォト・トランジスタ photo transistor。 光信号を電気信号に変換する受光素子の一種。
フォトニック・
ネットワーキング技術
Photonic Networking Technology。 光ファイバを用いて、波長多重伝送技術や波長ルーティング技術などを組み合わせた、次世代のネットワーク構成技術。
フォトレタッチ
ソフト
photo-retouching software。 スキャナで取り込んだ写真やデジカメの画像データを修整するためのソフトウェア。 切抜きやサイズ変更、合成、色合いの調整などが行える。
フォルダ folder。 ファイルを格納する場所。 ディレクトリとも呼ぶ。 フォルダの中にフォルダを作り、階層化することもできる。
フォワーディング ルータレイヤ3スイッチにおけるIPパケット処理。 ルーティング・テーブルを検索し、出力する経路を見つけ、送出するフレームを再生成する。 フレームを作る際には、IPヘッダのTTLを減らし、チェックサムを再計算する。 そしてMACアドレスを次の中継先ルータのものに置き換える。
フォワード・
オークション
Forward Auction。 売り手が1人(1社)で、買い手が複数の競売。 「リバース・オークション」の逆。
フォワード・
キャッシュ
forward cache。 キャッシュ・サーバの利用方法の1形態。 社内ユーザーインターネットにアクセスする際に用いる。 社内からのインターネットへの窓口に設置し、インターネット上のWeb コンテンツをキャッシュする。
フォワード・
プロキシ
Forward Proxy。 エンドユーザー側に設置するプロキシサーバ
フォン
シェーディング
Phong shading。 ポリゴンの各頂点における法線ベクトルを面内で内挿し、隣接するポリゴン間の明るさの変化を滑らかにする技法。 ソフトウェアレンダリングで利用される。
フォント
カートリッジ
font cartridge。 ビットマップフォントやアウトラインフォントがROMに記憶されているカートリッジ。 プリンタのスロットに差し込んで使用する。 カートリッジを交換するだけで、複数の書体を選べる利点がある。