情報用語辞典(ネ)
ネイティブ native。 「本来の」あるいは「本来の機能を使った」という意味で用いられる。 例えば、「PowerPCネイティブアプリケーション」といえば、68040のコードがエミュレーションモードで動くのではなく、PowerPC本来のコードからなるアプリケーションのこと。
ネイティブ・
コンパイラ
native compiler。 ソース・コードをCPUが理解できる機械語に翻訳するコンパイラJavaの場合、機械語に翻訳することで実行速度の向上を図れるものの、生成される実行ファイルは特定のプラットフォーム上でしか動作しなくなる。
ネームサーバ name server。 インターネットのホスト名とIPアドレスの変換のための対応表を管理しているサーバ
ネームスペース Name Space。 複数のDTDを組み合わせて使うための仕様。 別のDTDで定義されたタグを利用できる。 1999年1月にW3C勧告。
ネクストラネット Nextranet。 2000年6月にインテック コミュニケーションズ、AT & Tグローバル・サービス、NTTコミュニケーションズ、NEC、富士通の5社が共同発表したエクストラネット向けの新サービス名称。 各社のIP-VPNを相互接続するもの。 ネクスト・エクストラネットからもじった造語。 2000年10月からの開始を予定。
ネコロ NeCoRo。 2001年10月16日、オムロンが発表した、猫型ロボットの名称。 飼い主の呼びかけや行動に対して音声や動作で様々な反応を示すが、歩行はしない。 体長320mm、重量1.6kg。 価格は18万5000円で、11月20日より5000台の限定発売予定。
ネチケット ネットワーク上のエチケットという意味で、Network と Etiquette を合わせた造語。 RFC1855にガイドラインがある。
ネチズン netizen。 'network'(ネットワーク)と'citizen'(市民)を組み合わせた造語。 インターネット上に集う人々のことを指す。
熱減磁 superparamagnetic effect。 磁気媒体に記録された信号が環境温度の影響により減少していく現象。
熱転写方式 リボン上のインク・フィルムを印刷ヘッドの熱で溶かして紙に転写する印刷方式。 昇華型と溶融型の2種類がある。 昇華型は、昇華性染料を主成分とするインク・シートに熱を与え、気化したインクを用紙上のポリエステル系コートと反応させて発色させる方式。 加える熱の量を調節することでドット単位で階調を表現できる。 これに対し、溶融型ではドットのサイズや濃度が一定である。
ネッティング 企業間取引で発生した支払いを複数の取引や企業にわたって多角的に相殺すること。 1件ごとに処理する場合に比べ、準備金額を抑えることができるなどのメリットがある。
熱電効果 thermoelectric effect。 固体の内部または界面で、熱現象と電気現象とが相互変換する一連の効果の総称。 2種の導体の接合部に温度差があると、その間に熱起電力が発生するゼーベック効果(Seebeck effect、熱電対で利用)、逆に電流を流すと、熱の発生または吸収が起こるペルチエ効果(Peltier effect、冷却装置で利用)、一様な導体に電流を流す際に、通常のジュール熱以外に熱の発生や吸収が生じるトムソン効果(Thomson effect)等がある。
ネットアクセス権 Net Access Right。 2001年3月8日の衆議院憲法調査会において、ソフトバンク社長孫正義氏が提案した基本的人権。 誰もがインターネットに容易にアクセスでき、ネット上に蓄積された人類の知的資産と日々創造され続ける知識を誰もが入手できるようにするべきだ、と主張したもの。
ネット・
インキュベーター
Net Incubator。 incubatorは、「ふ化器」の意味。 新しいネットビジネスを立上げ、軌道に乗った時点で事業を売却、あるいは独立させる役割を担う業態を指す。
ネット・
オークション
internet auction。 企業や個人がインターネットを介して商品を競売できるサービス。 但し、商品の販売に際しては様々な規制があり、品目により免許・許可の規制もあるため、注意が必要。
ネット共同購入 複数のメーカが共同でインターネットを活用して、部品メーカなどからの原材料を共同購入する仕組み。 数をまとめること、窓口の1本化で経費を削減すること等により、原材料費の低減を目指すもの。 但し、購入側が事前に示し合わせて不当な低価格を押し付ける、「購入カルテル」の危険がある為、公正取引委員会が目を光らせている。
ネット詐欺 インターネットを使った詐欺犯罪。
ネット・スーパー インターネット上で生鮮食料品や雑貨など、スーパーマーケットと同様の商品を扱う通信販売サービス。
ネット・ストーカー Net Stoker。 インターネット上のチャットや出会いサイト等で、メル友になったのをこれ幸いにと、言葉巧みに相手の住所や電話番号を聞きだしてしつこく追い回す人間の総称。
ネットニュース Net News。 インターネット上で多対多のコミュニケーションを行うアプリケーション。 公開の電子掲示板(ニュースグループと呼ぶ)上で情報共有を行う。 メーリングリストと似ているが、メーリングリストのようにメンバー登録をする必要がなく、自由参加である。 記事の書き込みを「投稿(post)」と呼び、読むことを「購読(read)」と呼ぶ。
ネットフェア法 New Economy Tax Fairness Law。 2001年3月末、米上院に提出された法案。 ネット上の課税を可能にするが、課税対象業者がその州内に実質的な営業所を持つことを課税基準にしており、州政府の不当な課税から中小の電子商取引企業を保護しようとするもの。
ネットワーク network。 2台以上のコンピュータ間で直接データをやり取りできるように接続すること。 MacOSWindows95など、最近のパソコンOSでは、標準でネットワーク機能を備えるものが多い。
ネットワーク
コンピュータ
Network Computer。 インターネットやイントラネットに接続するためのクライアント専用コンピュータブラウザソフト搭載端末で、アプリケーションソフトは WWW サーバからロードし実行する。 パソコンより非常に安価な点が特徴。
ネットワーク層 network layer。 OSIで規定されたプロトコル層の7階層モデルの第3層の名称。 端末間のエンド・ツー・エンドのデータ授受のルールを規定。
ネットワーク
プリンタ
network printer。 ネットワーク接続が可能なプリンタ。 一般的には、インタフェースとして、EthernetAppletalkなどの ネットワーク間のインタフェースを備えているプリンタのことを指す。 しかし、プリンタのパラレルポートに接続してネットワーク接続を可能にする機器を使うことで、ネットワークインタフェースを備えないプリンタでも、 ネットワーク対応プリンタとして利用することもできる(この場合、このプリンタも論理的にはネットワークプリンタということになる。)
ネットワーク
OS
network OS。 パソコン LANを構築する場合に中心となるソフトウェアの総称。 著名な製品はNetwareやLANマネージャ、VINESなど。 一般のOSと同様に、データベースなどのアプリケーション・ソフトに対して、高度で多様なサービスを提供するため、ネットワーク関連のOSとしてネットワークOSと呼ばれるようになった。 TCP/IPネットワークが普及するに連れて、ネットワークOSの概念は希薄になりつつある。
熱揺らぎの問題 磁性体の結晶粒が小型になると、保持できる磁気エネルギーが小さくなり、熱によって磁化が反転しやすくなる現象のこと。 HDD面記録密度が、40Gbit/in2前後で顕著になると言われている。 1999年末〜2000年にかけて、研究分野でこの面記録密度が実現すると予測される。
燃料電池 Fuel Cell。 電池の一種で、発電効率が30%〜60%と内燃機関より高い。 但し、普通の電池と異なり、燃料となる水素を供給する。 「水素を空気中の酸素と結合させて、水と電気を発生させる」のがその原理。 理論的には、排出物が水だけなので、クリーンな発電としても注目されている。 現実的には純粋な水素の取り扱いは難しいため、水素を含む別の液体燃料を使用する方法が採られている。 また、運動系が不要であり、騒音、振動も生じない。 リン酸型(PAFC)、溶融炭酸塩型(MCFC)、固体電解質型(SOFC)、固体高分子型(PEFC)の4タイプがある。 商用化段階にあるのはリン酸型。 近年、小型軽量化が可能なダイレクトメタノール型燃料電池(DMFC)がモバイル製品への搭載が見込まれている。