情報用語辞典(チ)
地域IP網 NTT地域会社がIP接続サービスを提供するために構築する、県内で閉じるIP網。
地域IR 地域 Internet Registry。 世界に3団体ある、IPv6アドレスを管理するレジストラARINが南北アメリカ、APNICがアジア・オセアニア、RIPE-NCCが欧州・アフリカを担当する。
チーズプレイヤー cheese player。 オンラインゲームの欠陥を利用して、他のプレーヤーを妨害するユーザーのこと。 グリーファーとも呼ぶ。
チートコード cheat code。 MMORPG等のオンラインゲームにおいて、ソフトウェアの改ざん等により、ゲームバランスを崩す行為を指す(例えば、お金の無限増殖等)。 ユーザーのクライアント端末上のデータやプログラムを改ざんしたり、サーバとの通信パケットを改ざんしたりすること。
チェーン接続 数珠つなぎ。 SCSI機器等がこのつなぎ方。
チェックサム checkcum。 データ転送でエラーが発生していないことを確認するため、データに付加される値。 通常、データブロックの全てのバイナリデータを累算して求められる。 受信側でもデータのチェックサムを計算し、送られてきたチェックサムと照合することにより送信エラーの有無を判定する。 チェックサムは1ビットのエラー検出は行えるが、複数ビットのエラー検出では確実性が落ちる。
チェック・イン/
チェック・アウト
check-in/check-out。 ファイルのバージョンを管理するツールにおいて、ソース・コードなどの成果物を取り出すことをチェック・アウト、保存することをチェック・インという。 チェック・イン、チェック・アウトの際には、作業者の属性、コメントがファイルに対して記録される。
チェックディジット check digit。 データの入力や伝送が正しく行われたかどうかをチェックするために付加する数値。 通常、各桁の数値から一定の計算で求めた数値を末尾に付加する。 パリティもこの一種。
地球シミュレータ Earth Simulator。 2002年3月15日、宇宙開発事業団、日本原子力研究所及び海洋科学技術センターが公開したスーパーコンピュータ。 5120個のプロセッサを搭載し、40TFLOPSの理論性能。 演算処理を担当する640個の計算ノード(8GFLOPSのプロセッサ8個、16GB共有メモリ搭載)を65台のネットワーク機器で接続(12.3GB/s)する。 プロセッサは、NEC製で、Cu配線の0.15μm製造プロセスを使用、動作周波数は1GHz/500MHz。 キャッシュ用システムディスク450TB、データ保存用ユーザーディスク225TB、バックアップ用カートリッジテープライブラリ(CTL)1.5PBを装備。
蓄積型
データ放送
サービス
HDDを内蔵した受信機にデジタル放送のコンテンツを蓄積して利用するサービス形態。 2000年7月3日、松下電器産業ソニー東芝の3社が共同技術検討プロジェクトを発足させた。 同プロジェクトでは、放送仕様だけではなく、コンテンツ利用の課金システムや不正コピー防止システム等の仕組み作りも合わせて行う。 VHSDVDオーディオ等、様々な分野で対抗してきた松下とソニーが共同歩調を取ったことにより、一気に業界標準となり事業化促進が見込める。
チップ chip。 ICLSIなどの集積回路を指す。 指でつまめるほどの大きさから、チップ(小片)と呼ばれる。 チップには、CPUチップやメモリチップ、A/D変換用チップなど様々な種類がある。
チップカード chip card。 日本アイ・ビー・エムが発表したPCカードコンピュータ(PC110)。 PCカードにCPUを内蔵、各種プログラムを稼動できるようにAPIを公開している。 12桁×3桁の液晶表示パネルとかな・英数字の入力キーを備えており、単体で電話帳、時計、電卓としても利用できる。 チップカードの最大の特徴は、パソコンのPCカードスロットに接続することによってデータのやり取りができる点にある。 例えばパソコン側の情報管理ソフトのデータをチップカード側に転送し、閲覧するといった使い方が可能になる。 更に1996年2月に発表されたチップカードの新機種(VW-200)では、12桁×20桁(200×300ドット)表示可能な液晶パネルを備え、漢字フォントを内蔵して日本語の表示も可能になった。
チップセット chip set。 ある機能を実現するために構成するIC チップの組。 狭義には、パソコンのシステムにおいて、拡張バスとCPUメモリ間を接続するバスの制御や、 各種I/Oのためのインタフェースを提供するコントローラから構成される「システムチップセット」のことを指して使われることが多い。 システムの性能や機能を大きく左右するため、CPU以上に重要なパーツといえる。 有名なチップセットとしては、TritonTritonII430MX430TX440LX440BX等がある。
チップレート chip rate。 CDMA方式において、元信号に掛ける高速変調信号(拡散信号)の速度を指す。
知的所有権 intellectual property right。 無体財産権、知的財産権ともいう。 人間の知的な活動の成果として産み出された、財産的な価値のあるものを対象とした権利。 工業所有権(特許権実用新案権商標権意匠権)と著作権の総称である。 この権利は各国の特許法と著作権法で守られており、国際的な取り決めとしてはベルヌ条約万国著作権条約パリ条約などがある。 近年ではソフトウェアや外部仕様情報などの保護について、どのように知的所有権の枠組みに取込むのかが議論の対象となっている。 なお、著作権と他の権利とで大きく異なる点は、登録手続きの必要性(著作権は不要)、排他性(独立して創作されたものは著作権では排除できない)、権利期間(著作権は個人で死後50年、法人で公開後50年。ちなみに米国の法律では法人の場合、公開後75年)である。
[ 知的所有権を保護する法律 ]
特許法 「自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度なもの」が対象。アイデアを保護する。
著作権法 「思想または感情を創作的に表現したものであって、文学、学術、美術または音楽の範囲に属するもの」が対象。表現を保護する。
不正競争防止法 営業秘密を保護する。「営業秘密」は以下の要件を満たす必要がある。(1)秘密として管理されていること。(2)技術上または営業上の有用な情報であること。(3)公然と知られていないこと。
半導体集積回路保護法 マスク・パターンを保護する。
チャット chat。 ネットワーク上のユーザー同士がリアルタイムでメッセージを交換できるサービス。
チャネル・
アセンブリ
channel assembly。 ユーザーの要求仕様に合わせて代理店などの販売チャネル側で製品を完成すること。 製品納入時に発生する仕様変更などに素早く対応できる反面、販売チャネル側では部材の在庫や組立のスキルが必要になる。
チャネル・
コンフリクト
Channel Conflict。 新しく構築したサプライ・チェーンが従来からある社内のサプライ・チェーンの売上げを侵食すること。
チャレンジド Challenged。 障害者。 「チャレンジする運命を神から与えられた人」の意。
チャレンジ・
レスポンス方式
Challenge Response。 ワンタイム・パスワードの方式の一つ。 まず、サーバがチャレンジと呼ぶビット列を生成し、クライアントに送付する。 クライアントはそれにある演算を施してレスポンスと呼ぶビット列を生成、返信する。 サーバ側でも同一の演算によりレスポンスを生成しておき、両者が一致すればクライアントが認証されたものとする。
中間言語方式 intermediate language method。 コンパイルの際にソースからオブジェクトを直接生成するのではなく、一度中間言語に変換した後、その中間言語からオブジェクトを生成する方式。
中高速IPサービス NTTが2000年秋に予定している新インターネット・サービスの仮称。 1.5M〜10Mbpsのアクセス回線を数千円/月程度の料金で提供予定。
抽象データ型 ISOが標準化作業中のSQL3に盛り込まれた、データと手続きをまとめて格納するデータ型Abstract Data Type(ADT)のこと。 情報隠蔽により、データ構造が表わす「値」というのはそれ専用の手続き群だけが操作できるものになる。 そこで、その値の「型」に名前を付けてその型の変数を定義したり引数や式に使えるようにする。 これを抽象データ型と呼ぶ。 抽象データ型を提供した代表的な言語としてCLUがある。
中波 medium frequency。 MF参照。
チューリングマシン Turing machine。 1936年に英のAlan Turingが提唱したオートマトン・モデル。 コンピュータで計算可能か否かは、チューリングマシンで計算可能か否かを調べることで判定できる。
超漢字 パーソナルメディアが開発・販売している、BTRONをベースとする超多文字のOS
超高速無線LAN 次世代通信規格MMACの一つとして想定されているシステムの一つ。 60GHz帯の電波を使う、最大156Mbpsの無線LANシステム。
超短波 Very High Frequency。 VHF参照。
超電導(超伝導) superconductivity。 電気抵抗が0となること、及びマイスナー効果が観測されること。 電気抵抗が0となると、エネルギーが熱となり消費されないため、永久電流を生成することが可能となる。 産業界では「超電導」、学会では「超伝導」と呼ばれることが多い。 超電導体が超電導に変わる温度を臨界温度(Critical Temperature)と呼ぶ。 1986年以降、様々な高温超電導体の発見が相次いでいる。
超電導
プラスチック
2001年3月8日、米Lucent Technologies社ベル研が英国の科学雑誌「Nature」上で発表。 物質は導電性高分子の一種、ポリチオフェン(polythiophene)。 −235℃で電気抵抗0となる。
長波 low frequency。 LF参照。
懲罰賠償 Punitive Damages。 加害者(被告)の行為に悪意性がある場合、加害者に制裁を加えるために認められている損害賠償。 通常の損害賠償に上乗せして課せられる。 懲罰賠償額の決定は、陪審員にゆだねられている。
帳票 請求書、見積書、営業報告書など、主として業務に関連した数値データを扱うビジネス文書のこと。
直接拡散方式 DS方式参照。
著作権 copyright。 知的所有権の一つ。 著作財産権とも言う。 自分の創作した著作物(文章、音楽、美術等)に対する各種の権利。 著作物を作成した時点で発生し、登録等は不要。 プログラムも著作物として認められている。 日本の著作権法では、著作者の死後50年までその権利が継続することを規定している(第51条)。 著作者が法人の場合は、公表から50年間保護される。 著作権は、著作者人格権著作財産権に分類され、日本の法律では、著作者人格権は譲渡できない、とされている。 著作権の基礎知識参照。
著作権フリー copyright free。 著作物が著作権保護の対象とならない状態。 保護期間が切れた著作物、条約などで保護義務を負わない外国人の著作物、法律や通達、裁判所記録など。
著作権法 Copyright law。 日本では1899年に旧著作権法が制定され、1970年に現行著作権法が制定された。 その後も社会のニーズに応じて頻繁に改正されている。
著作財産権 著作権法で定められた、著作物に関する独占権のうち、著作者人格権以外のもの。 複製権、上演権、放送権、口述権、展示権、上映権、貸与権、翻訳権など。 譲渡することが可能。
著作者人格権 Moral Right。 その著作物を実際に作った人のみが持つ感情的要素を保護する権利。 公表権(著作権法第18条)、氏名表示権(同19条)、同一性保持権(同20条)の3つ。 譲渡不可能とされている。(但し、行使制限は可能) すなわち、フェア・ユースでも作品の表現を勝手に変えて引用することは許されない。 これは著作者の同意を得る以外に方法はない。
著作隣接権 Neighboring rights。 著作物を公衆に伝達するものに与えられる権利。 録音権、録画権、放送権、貸与権、複製権他。 存続期間は、実演・音の最初の固定・放送の翌年から起算して50年。
直交性 複数の搬送波の中から特定の搬送波を取り出すことが可能な性質のこと。 具体的には、取り出したい周波数の搬送波を混ざり合った信号に掛けるとその信号が取り出せる数学的な性質。
チルト台 tilt-top table。 特定の範囲内で傾きを自由に変えられる台の事。 ディスプレイを載せる台として利用されることが多い。 傾きを変えるチルト機構(tilt feature)は、キーボードにも利用されている。 なお、大型ディスプレイ用のチルト台には電動のものもある。