情報用語辞典(R - 2 )
ReachDSL 米Paradyne社が開発した通信方式。 使用周波数帯域を低くして最高通信速度を抑える代償として、ノイズに強くすることで、長距離の伝送や、安定した通信品質を確保するもの。 Yahoo! BBで採用されている。
Read Timing Pentiumメインメモリにある連続したデータを読み込む時にかかるクロック数。 5-2-2-2とは、最初のブロックに5クロック、残りの3ブロックに2クロックずつかかることを示している。
RealAudio 米Real Networks社が開発した、インターネットで音声をリアルタイムで配信して再生する為のソフトウェア、またはプロトコル
RealPlayer 米RealNetworks社が開発配布している動画再生用ソフトウェア。 無償の「RealPlayer Basic」と有償の「RealPlayer Plus」がある。 Internet ExplorerやNetscape Navigatorにも標準添付されている。 RealAudioの再生も可能。
RealVideo 米Progressive Networks社(現RealNetworks社)が開発した動画圧縮方式、およびその配布・再生のためのシステム名称。 ストリーミング方式もサポート。 再生にはRealPlayerを使用する。
REACH Registration, Evaluation and Authorization of Chemicals。 化学物質に対して事前登録と評価を義務付けるEUの規制。 リーチと呼ぶ。
RECA Responsible Electronic Communication Alliance。 2000年9月に発足した、電子メール・マーケティングの業界団体。 業者から消費者に送られる電子メールなどについて、業界全体にわたる共通のルールを策定し、普及させることを目的とする。 特に、消費者のプライバシ保護に取り組む。
RedButton ネットワーク上にあるWindowsNTマシンの情報(レジストリの一部)を取り出すソフト。 目的のNTマシンへはログインしないでも情報を取り出せる。 米Midwestern Commerce社が開発した。
Redesi コンピュータ・ウィルスの1種でワーム型。 米Microsoft社製品のソフトウェア パッチとみせかけているのが特徴。 Outlookのアドレス帳の全員に複製を送りつける。 11月21日にCドライブを初期化するようにプログラムされている。
RedHat系
Linux
最も普及しているLinuxディストリビューションの系列。 RedHat Linux、TurboLinux、Laser5 Linux、Vine Linux、Kondara MNU/Linux、Linux MLD等がある。
Red Hat
Software社
1994年に、Robert Young氏とMark Ewing氏が設立した会社。 Linuxのディストリビューションの会社としては現在の最大手。
RedTacton 2005年2月18日、NTTが発表した、人体の表面を伝送経路とする通信技術。 伝送媒体は人体だけでなく、導電体・誘電体であればOK。 最大10Mbpsの双方向通信が可能。 レッドタクトンと呼ぶ。
REIT Real Estate Investment Trust。 不動産投資信託。 投資商品の1種。 投資家からの資金で不動産を購入し、賃貸収入や売却益を配当として投資家に分配するもの。 2000年11月の投資信託法改正に伴い、日本でも解禁となった。 リートと呼ぶ。
REL Rights Expression Language。 ビデオやオーディオといったコンテンツの権利を記述する言語の仕様。
REM Remarksの省略形。 注釈。 レムと呼ぶ。
RENA Resonant Communication Network Architecture。 NTTグループが2002年11月に発表した、同グループの次世代ネットワークアーキテクチャ
Rendezvous 米Apple Computer社が開発中のネットワーク技術。 ネットワークに接続されている機器同士がお互いを発見するもの。 ランデブーと呼ぶ。
Residential
Gateway
家庭用ゲートウェイインターネット他のWANと家庭内ネットワーク広帯域接続を行う装置。
RET Resolution Enhancement Technique。 半導体製造時の露光処理における解像度向上技術。
Rev Revisionの省略形。 改訂、修正。 同一バージョンに対する改訂版を意味する。
Revolution 任天堂が2006年発売開始を予定している次世代家庭用ゲーム機。
REW Rewindの省略形。 巻き戻し。 シーケンシャル記録のメディアで、通常の再生方向とは逆向きに高速にアクセスすること。
REXX Restructured Extended Executor。 米IBM社が開発したスクリプト言語。 レックスと呼ぶ。 ANSI標準となっている。
RF Radio Frequency。 テレビ放送などで使う電波の周波数帯。
RFタグ 自動認識システムRFID(Radio Frequency IDentification:電波方式認識)を応用した商品判別用プラスチック・プレート(タグ)。 タグには、記憶媒体であるICチップとアンテナが埋め込まれている。 電波到達距離は、70cm〜1m。 表に見えている必要はなく、箱の中に入っていても、リーダライタにより情報の書き込み・読み出しが可能。
RFC Request For Comments。 インターネットの標準化組織であるIETFがとりまとめている各種の仕様を記述した文書群を指す。 一般にはTCP/IPの規格書として知られている。 RFCには、インターネットで使うプロトコルやサービスについて詳細に記述した文書のほかに、それらに対するコメント、各プロトコルの標準化状況をまとめた文書などいろいろある。 IETFが仕様を作成(これはインターネット・ドラフトと呼ばれる)し、プロポーズド・スタンダード、ドラフト・スタンダード、スタンダードの3段階を経て、IABインターネット標準にするかどうか決定する。 ISOなどの国際規格と異なり、強制力はない。 各種の仕様類はftpサイト(ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/RFC)から入手できる。 RFCはテキスト文書か、Postscript文書である。 RFCの記述方法は、RFC2223で定められている。

[RFCの分類](参考文献:日経インターネットテクノロジー)
Proposed Standard Internet DraftとしてIESGに提案され、インターネット共同体にとって必要な技術と判断されたもの。6ヶ月以上の検討期間の後、承認されると、Draft Standardに進む。
Draft Standard 技術の最終仕様。インターネット共同体にとって広く有効なものは、4ヶ月以上の検討期間の後、承認されるとStandardとなる。Draft Standardのまま、使われる技術もある。
Standard インターネットにとって必須と考えられる技術で、RFC番号とは別にSTD番号が採られる。この仕様は遵守することが求められる。
Historic 新技術の登場により古くなったRFC、不要となったRFC。
Experimental 将来的に使われることを目指して作られた技術、実験の結果報告など。有効であれば、Proposed Standardになり、無効であれば、Historicになる。
Informational インターネットと直接関係のない団体などが開発した技術、直接プロトコルなどとは関係のないドキュメント。広く告知したい内容は、別にFYI(For Your Information)番号が付けられる。最近発行されたRFCのサマリーも含まれる。
BCP
(Best Current Practice)
技術そのものではなく、登録手順など、RFCにかかわる問題として告知されるもの。BCP番号が採られる。

[RFCのプロトコル実装キーワード]
新しいインターネット・アプリケーションを開発する際の指針として、RFCではプロトコル実装要求レベルが設定されている。
キーワード 要求レベル
Required 必須
Recommended 推奨
Elective 選択可能
Limited Use 限定的利用
Not Recommended 非推奨

[ 主要なRFC ]
RFC番号 タイトル
1601 IAB憲章
1603 IETFワーキング・グループのガイドライン
1700 各種プロトコルが使うパラメータ一覧
1718 IETF参加者のためのガイド
1855 ネチケットのガイドライン
1983 インターネット・ユーザーのための用語辞典
2014 IRTFのガイドライン
2026 RFCの標準化の流れ
2028 IETFにおける標準化手順
2031 ISOCとIETFの協力体制
2119 RFC文書中に用いるプロトコル実装要求レベルを示すキーワード
2134 ISOC定款
2135 ISOC内規
2223 RFC文書の書き方
2235 インターネットの歴史
2500 標準化を完了したRFC一覧
2555 RFC30年間の歩み
RFCOMM アプリケーション・ソフトウェア間を論理的に接続するための通信プロトコルGSMのデータ通信規格「TS 07.10」に基づく。
RFI Redio Frequency Interference。 半導体チップのような電子部品から発生する高周波電磁波。
RFI Request For Information。 情報要請。
RFID RadioFrequency ID。 米Intermec Technologies社が開発した、電波を使ってIDを識別する仕組み。 非接触であり、次世代の自動認識技術として注目されている。
RFMO Radio Frequency Management Office。 無線周波数管理事務所。
RFP Request For Protocol。 共通仕様の提案募集。
RFT Request For Technology。 標準規格を作成する時に実施する技術募集。
RFT:DCA Revisable From Text:Document Content Architecture。 文書アーキテクチャの一つ。
RGB Red,Greeen,Blue。 光の3原色。 この3原色を表す信号と2本の同期信号を使ってパソコンディスプレイをつなぐインタフェースをRGBインタフェースと呼び、 このインタフェースを持つディスプレイモニタをRGBモニタ(もしくはRGBディスプレイ)と呼ぶ。
RGB問題 「SCEのPS2のアナログRGB信号で、DVD-Videoの映像をVHS方式のVTRに高画質録画できる」という問題。 DVD-Videoには、著作権保護技術としてCSS(Content Scrambling System)が採用されており、PS2もCSS規定に従い製造されているが、規定の抜け道により一部の市販アナログRGB変換器を使用すると、コピー防止信号が劣化または消失する。
RH Relative Humidity。 相対湿度。
Rhapsody 米Apple Computer社が現行のMacOSと並行して開発を進めている次世代OSの開発コード。 97年2月に買収した米NeXT Software社のOPENSTEPをベースに、MacOS互換環境やQuickTimeなどの拡張機能を搭載する。 製品版は98年に登場予定。
RHC Regional Holding Company。 BOCを統括する地域持ち株会社。 全米で約20社あるBOCを、5社のRHCが統轄している。
RHEED Reflection High Energy Electron Diffraction。 高速反射電子回折法。 対象物の表面に10〜100eV程度の電子線を浅く入射(3°程度)して、回折パターンや強度の測定により、結晶構造を分析する。
RIA Russian Information Agency。 ロシア情報通信。
RIA Robot Institute of America。 米ロボット協会。
RIAA Record Industry Association of America。 米国レコード協会。
RIAJ Record Industry Association of Japan。 日本レコード協会。
RIAS Research Institute for Advanced Study。 米先端技術研究協会。
RIE Reactive Ion Etching。 反応性イオン・エッチング。
RIFF Resource Interchange File Format。 WindowsのMMEなどで採用しているファイル・フォーマット。
Rijndael 2000年10月2日に、NISTDES後継の次世代暗号技術AESとして選定した共通鍵暗号方式の暗号技術名称。 ベルギーのJoan Daemen氏とVincent Rijmen氏が開発した。 ラインドールと読む。 鍵長は、128/192/256bitのうちから選定可能。
RIMM Rambus In-line Memory Module。 Rambus DRAMのメモリ・モジュール。 片側8個ずつ計16個のRambus DRAMを搭載、RIMM 2個(=Rambus DRAM 32個)を一つのRACで制御する。 米Rambus社はRACを相互につなぐリピータチップを供給している。 リピータチップ1個は、片面32個のRACを接続できるため、総計2048個(32×32×2)のRambus DRAMを制御できる。 256Mbit品を使えば、64GBの記憶容量が可能。 転送速度は6.4GB/s。
RIN Relative Intensity Noise。 相対雑音強度。
RIP Routing Interchange File Format。 ルータ間のプロトコルで、どこに経路があるかを伝達する。
RIP Routing Information Protocol。 IP ネットワークでのルーティング・プロトコルのひとつ。 経由するルータの台数に従って、最短経路を動的に決定するアルゴリズムを使用。 バージョン1(RIPv1)とバージョン2(RIPv2)がある。 動的なルーティング・プロトコルで、具体的には隣り合うルータ同士が自分が持つルーティング情報を教え合うもの。 なお、受け取った情報を同じ相手に返さないような仕組み(スプリット・ホライズンと呼ぶ)を持つ。 情報(RIPパケットと呼ばれる)は、宛先となるネットワーク名とメトリックと呼ぶ距離情報(何個先のルータにそのネットワークが存在するかを示す数値、自分が接続しているネットワークを1とする)。 情報のやり取りは30秒毎に行われる。 ルータはそれぞれの情報に対してタイマーをセットする。 入手した情報が同じ情報の場合はタイマーを0にリセットする(すなわちネットワークが正常な状態にあれば、30秒毎にタイマーはクリアされる)。 新しいネットワーク名に対する情報はそのまま記録するが、既にあるネットワーク名の場合、メトリックを比較し、小さな方を残す。 ルータがダウンし、30秒毎に送られてくるはずのRIPパケットが着かない場合、タイマーはカウントアップされる。 これが180秒になったら、その情報のメトリックを最大値の16に置き換える(ホールドダウン・タイマーと呼ぶ)。 さらに120秒待ち(ガーベージコレクション・タイマーと呼ぶ)、RIPパケットが来ない場合、その情報はルーティング・テーブルから削除される。
RIPE-NCC Resource IP Europeens Network Coordination Centre。 欧州地域で、各国のNICISPIPアドレス割当てを行う機関。 ライプエヌシーシーと呼ぶ。
RIPv1 Routing Information Protocol version 1。 RIPの初期バージョン。 RFC1058で規定され、インターネットイントラネットで広く採用された。 UNIX ワークステーションの一部で使用されている。 可変長サブネット・マスクは使用できない。
RIPv2 Routing Information Protocol version 2。 RIPの改良バージョン。 CIDR対応に拡張されたもので、RFC1723で規定されている。
RIRS Reflection Infrared Spectroscopy。 反射赤外分光法。
RISC Reduced Instruction Set Computer。 縮小命令セット・コンピュータ。 リスクと呼ぶ。 単純な命令だけを持つCPU。 個々の命令に要する時間が短いため、パイプラインなどの効率を上げることができる。 命令を単純なものに限定し、アドレス方式も単純にして、原則として各命令が1サイクルで実行できるようにするLSI向きの方式。 複雑な命令は頻度が少ないので、複数の命令の組み合わせで実行させる。 各命令の実行はCISCよりも高速だがその代償として、オブジェクト・プログラムはCISCより一般に大きくなる。 また処理速度を上げるため高速の内部レジスタの個数を多くしてあるなどの理由で質のよい最適化コンパイラを必要とする。 UNIXおよびC言語の環境では高性能を発揮するため、ワークステーションのプロセッサとして広く使われている。
RIST Research Organization for Information Science & Technology。 高度情報科学技術研究機構。
RIT rate of information throughput。 情報伝達速度、情報到達速度。
RITE Research Institute of Innovative Technology for the Earth。 米地球環境産業技術研究機構。
RJ-11 6ピンのモジュラ式コネクタ。 一般的な電話回線用コネクタとして広く利用されている。
RJ-45 8ピンのモジュラ式コネクタ10BASE-TISDN基本インタフェースのコネクタとして広く利用されている。 ISO8877として標準化されている。
RKB Renewal Key Block。 コンテンツ保護に使う鍵データの一つ。