情報用語辞典(セ)
正規化 normalization。 リレーショナル・データベースにおいて、情報の冗長性を取り除き、かつ矛盾が発生する恐れがないように複数のテーブルに情報を分割する作業のこと。 データベースのある情報に付いて、1ヶ所で管理するように構成するのが基本。
正規分布 Normal Distribution。 母平均μ、母分散σ2を持つ正規分布は、N(μ,σ2)と表記され、その確率分布は、
f(x) = 1 / ((2π)0.5σ) * exp(-(x - μ)2 / (2σ2))
で表わされる。 特に、μ=0、σ2=1の正規分布を標準正規分布と呼ぶ。 また、母分散の平方根、σを標準偏差と呼ぶ。 平均値を中心に±1σの値をとるものは、全体の68.26%となる。 同様に±2σ、±3σは、95.44%、99.74%となる。
制御構造 control structure。 プログラミングで処理の流れを制御する方法。
制御コード control code。 プリンタディスプレイなどの周辺装置を制御するためのコード。 ASCIIコードの00hから1fhまでに割り当てられたコードも制御コードの一種で、本来画面には表示されない。 カーソルの移動や改行を行ったり、ファイルの終了などを表わすコードが含まれている。 特に、ここに含まれるエスケープシーケンスなども、プリンタの制御に良く用いられている。
制御パケット ネットワークに接続されているWindowsマシンのリストを作成したり、マシンを検索するためにやり取りされるパケット
制御文字 control character。 制御コード参照。
正孔 hole。 正の電荷を持つキャリア電子と異なり、物理的にそのような素粒子が存在する訳ではない。 P型半導体では、4価の基板中への3価のアクセプタ不純物のドープにより、共有結合の手が余り、浮遊電子を捕まえやすい状態になっている。 ここに隣りの結合から電子が移って来る(電界や光による)と、その電子がいた場所がまた浮遊電子を捕まえやすい状態になり、あたかも正の電荷を有する粒子が移ったかのように見える。 ここで正の電荷と正の質量を持つ正孔というキャリアを仮定すると、半導体の動作を考える上で、説明が楽で判りやすい。
製造物責任法 The Product Liability Act。 1994年(平成6年)に成立した、製造物責任を定めた法律。 製品の欠陥によって生命、身体又は財産に損害を被ったことを証明した場合に、被害者は製造会社などに対して損害賠償を求めることができるもの。 特に、製造者は、その過失の有無にかかわらず、生じた損害を賠償する責任があることを定めていることが特徴。 なお、製造物引渡し後10年経過、もしくは被害者側が損害及び賠償義務者を知った時から三年経過後、時効が成立する。
製品評価技術
基盤機構
セキュリティ評価認証事業を担当する独立行政法人。 独立行政法人製品評価技術基盤機構法(2000年12月22日交付、2001年1月6日施行)に基づき、2001年4月発足予定。 前身は、製品評価技術センター。
生分解性プラスチック bio-degradable plastic。 微生物により分解されるプラスチック。 微生物が生産するプラスチック(バイオ・プラスチック)と、分解性を付与した化学合成プラスチックに分類される。
生命情報科学 bio-infomatics。 ゲノム配列からタンパク質分子の立体構造・機能、それらの細胞・個体内での相互関係にいたるまでの幅広い生命現象を、情報論的な立場から取り扱う総合的な科学。
西暦2000年問題 コンピュータが2000年を1900年と誤認識し、計算ミスや緊急停止を引き起こす問題。 企業が導入しているコンピュータの多くが西暦年を下2桁で処理しているために生じる問題で、プログラムの修正に多大な時間と人手、費用がかかることから、大きな経営問題として政府機関、企業にのしかかっている。
ソフト会社を中心に相当なリソースを注ぎ込み対策を行ったためか、実際には、大問題は発生しなかった。
セーブ save。 メモリにあるデータフロッピーディスクなどの外部記憶装置に保存すること。 また、現在のシステムの設定値などを保存するため、不揮発性メモリに記憶させることをいう場合もある。 逆に外部記憶装置にあるファイルをメモリに取込むことをロード(load)という。
セカンダリ・サーバ Secondary Server。 プライマリ・サーバをバックアップするサーバ
セカンダリ・
メール・サーバ
secondary mail server。 メール・サーバのバックアップを行うサーバ
セカンドキャッシュ second cache。 2次キャッシュ参照。
セカンドバッテリ second battery。 ノートパソコンでバッテリ駆動時間を長くするためにCD-ROMFDドライブの増設ベイなどに装着する追加バッテリ。
セカンドマシン second machine。 (1)1台目のパソコンを主に使いながら、それを補う形で使う2台目のパソコン。 (2)2台目に買うパソコン。
赤外線 infrered ray。 可視光より波長の長い電磁波。 おおまかに波長700nm〜0.1mm。 分子の固有振動数と近いため、物質に赤外線を当て電磁的な共振を起こし発熱させることができる。
積層フェリ層 GMRヘッドのスピンバルブ膜のピン層の代わりに使う3層構造の膜。 内部に磁化方向が逆の層があり、漏れ磁界が小さい。
セキュア・
マルチメディア
カード
Secure Multimedia Card。 独Infineon Technologies社と日立製作所が共同開発した小型フラッシュメモリーカード著作権保護機能を搭載。 外形寸法は24×32×1.4mm3。 2000年後半に32MB、64MB品、2001年に128MB品を製品化予定。
セキュア・
サーバID
secure server ID。 日本ベリサイン社が提供するWebサーバ向けのデジタル証明書発行サービスの一つ。 法人、団体のドメイン名を取得しているサイトを対象とする。 40bitのSSLを利用するためのサーバ証明書を発行。 年間料金85,050円。
セキュア・メール secure mail。 暗号化機能を備えたメールサーバの総称。
セキュリティ security。 安全性のこと。 パソコンに関して言えば、例えばネットワーク上に流れる情報が盗聴・改竄・誤配信されずに目的の通信相手に伝播するか、 不特定多数がアクセスするホストコンピュータが保持しているデータやプログラムが不当使用・改竄・盗用・破壊されないかといったことが安全性である。 ネットワークでは安全性を確保するために、パスワードによるアクセス権の管理やデータに暗号化を施すなどの方策が取られる。
セキュリティ・
スキャナ
security scanner。 ホストのセキュリティ上の弱点を検出するためのツールの総称。 セキュリティ・ホールのデータベースを持ち、対象となるホストに搭載されているOSやソフトのバージョン情報などと突き合わせ、セキュリティ・ホールが残されていないかどうかをチェックする。
セキュリティ
評価認証制度
経済産業省が2001年度中に創設予定の、情報システムを構成する個別製品のセキュリティ機能を客観的に評価し、その評価が適正な方法であることを認証する制度。 評価基準は、ISO/IEC 15408。 具体的な認証事業は、製品評価技術基盤機構に委託する。
セキュリティ・
ホール
security hole。 予定外のユーザーがシステムへアクセスできる方法のこと。 ホストなどが抱えるセキュリティ上の弱点。 例えば、管理者しかアクセスできないシステム設定を、予期せぬ使い方で誰でもアクセス可能にしてしまうようなこと、あるいは、ID/パスワードなどのユーザー認証ステップをパスするようにすること。 プログラムの設計上のミスやプログラミングの際に発生したバグが原因の場合と、ユーザーのシステム設定の間違いが原因の場合がある。
セキュリティ・
ポリシー
security policy。 企業などのコンピュータネットワーク環境を、不正侵入や情報の漏洩といった被害から守り、安全性を確保する為に、システムの利用方法や運営管理方法などを定めたガイドライン。
セキュリティ・
マージン
Security Margin。 ブロック暗号の将来的な安全性期待度を表す指標。
セクタ sector。 ディスクを読み書きするために磁気的に区分けされた最小単位。 ディスクの同心円上にあるトラックをいくつかに分割したもので、形状が扇型(sector)になるためこの名がある。 ファイルを扱う際には、いくつかのセクタを1つにまとめた論理的な単位であるクラスタが利用される。 トラックをいくつのセクタに分割するかで、同じOS、同じ規格のディスクでも容量などに違いが出てくる。
セクタ・
インタリーブ
sector interleave。 HDDにおけるセクタのナンバリング方法。 順番にセクタ番号をつけないで、適切な間隔を置いてセクタを配置する。 例えば、0〜7セクタを、0,4,1,5,2,6,3,7というように一つ飛ばしに並べる。 この場合、セクタ1の次にセクタ2を読む場合、間に1セクタの隙間ができ、データ処理の時間余裕ができる。 連続に番号をつけていると時間余裕がなく、もしデータ処理が間に合わない場合、円板の1回転の時間、待たねばならない。
セクタサイズ sector size。 セクタの大きさ。 通常、B(バイト)で表わされる。 例えば、PC-9800シリーズ2HD(1.2MB)タイプのフロッピーディスクでは、セクタサイズが1024Bで1トラックが16個のセクタからなる。
セグメント segment。 (1)CPU主記憶を管理する単位の一つ。 主記憶をいくつかのブロック(セグメント)に分割して管理する。 CPUの種類に応じて、メモリは様々な大きさのセグメントに分割管理されている。 セグメントのメリットは、セグメントに収まるサイズのプログラムやデータはセグメント単位で管理することが容易な点にある。 実際の物理アドレスはセグメントアドレスとそのオフセットアドレスで表現される。 しかし、セグメントの大きさを超えるプログラムやデータを扱う時は、プログラムでセグメントの切り替えを意識する必要があることと、セグメント切り替えのオーバーヘッドがデメリットとなる。 ちなみに、米Intel社80x86系のCPUではネイティブモードの1セグメントは64kBに区切られている。
(2)レイヤー4(トランスポート層)の通信で使われるPDU(データをやり取りする単位)の呼び名。 ルータLANスイッチで区切られたLANの最小単位。 TCPセグメント等。 Ethernetでは共有ネットワークとしてコリジョンの影響が及ぶ範囲のことを指し、コリジョン・ドメインと呼ばれる場合もある。
セグメント
アドレッシング
segment addressing。 RAMの物理的な番地(アドレス)をセグメントアドレスとオフセットアドレスの2種類の論理的な番地(アドレス)で管理する、メモリの番地指定の方式。 セグメントとは特定の大きさにRAM全体を区切った単位で、そのセグメント内の位置がオフセットと呼ばれる。 この方式を採用している代表的なCPUには米Intel社80x86系があり、セグメントアドレスとオフセットアドレスを示す16bitのレジスタがそれぞれ1つずつ用意されている。 80x86系の共通のメモリアクセス方式であるネイティブモードでは、セグメントを示すセグメントアドレスに16を掛けた値にオフセットアドレス16bit(64kB分のアドレス)を足した値が物理アドレスとなる。 従って、20bitで表現できる値、つまり1MB分のメモリをアクセスすることができる。
設計審査 Design Review。 設計段階で、性能・機能・信頼性などを、価格、納期などを考慮しながら設計について審査し改善を図ること。 デザイン・レビュー。
接合容量 junction capacitance。 トランジスタの拡散層とSi基板の間に形成される接合が持つ容量。
接触型ICカード 銀行のキャッシュカードやクレジット・カード等、従来方式のICカードのこと。 リーダ/ライタにカードを挿入して使用する。 ISO7816にて規定されている。 非接触型ICカードの登場により、その対比で従来型をこう呼ぶこともある。
セッション session。 サーバ側とクライアント側でお互いを認識して、データのやり取りを行っている状態を指す。 HTTP プロトコルの場合には、毎回データ送信後にセッションが切れる。
セッション層 session layer。 OSIで規定されたプロトコル層の7階層モデルの第5層の名称。 アプリケーション層が授受するデータの構造に着目した制御機能を実行。
絶対最大定格 Absolute Maximum Rating。 製品、部品のカタログ、データシート等に記載されている仕様で、瞬時たりとも超過してはならない限界値。 これを超えると製品、部品が破壊される危険がある条件であり、それ以後の製品、部品の動作保証はない。
絶対時計 それ単体で時刻を通知する時計。 他の時計を参照して時刻を修正しない。
セットアップ
ディスク
setup disk。 セットアップするために用いるディスク。 ハードウェアソフトウェアに添付されており、このディスクに入っているセットアッププログラムを実行することで利用環境を整えることができる。 フロッピーディスクCD-ROMで供給されることが多い。
セットトップ
ボックス
Set Top Box。 STB参照。
セマンティックWeb Semantic Web。 Webコンテンツに意味をもたせて、コンピュータが理解、自動処理できるようにする技術。 記述言語にはRDFを使用する。
セル cell。 無線ネットワークにおける単一の固定送受信装置を備える地理的な区域。 規定レベルのセル内での受信能力を保証するようにセルのサイズが決められる。
セルフ・
リフレッシュ
self reflesh。 リフレッシュ機能をDRAMに内蔵すること。
セルラー方式 cellular communication system。 無線通信方式の一つ。 広い地域を細かく分割し、各セル(区域)毎に基地局を設置して、セル内の端末との通信を行う。 隣接セル同士は異なる周波数を用いて混信を防ぐ。 干渉しないセルではまた同じ周波数を用いることができ、周波数の効率的な利用が可能。
セル・リレー Cell Relay。 ATM技術を使用した高速データ転送方式。
セルリレー
交換方式
情報をセルと呼ぶ小さなユニットに分解し、それぞれに宛先をつけ高速に交換する。 ATMを使用する。
ゼロ・サブネット Zero Sub Net。 IPアドレスのサブネットワーク部が、全て0または1のもの。
ゼロ知識証明 Zero Knowledge Interactive Proof。 秘密情報を知っていることを、秘密情報を示さずに証明すること。
全加算器 full adder。 2個の1bitの数と下位桁からの繰り上がりの加算を行う回路。 出力は、1桁目の加算結果と上位桁への繰り上がり。
[全加算器の真理値表]
入力 出力
A B Carry0 Result Carry1
0 0 0 0 0
0 1 0 1 0
1 0 0 1 0
1 1 0 0 1
0 0 1 1 0
0 1 1 0 1
1 0 1 0 1
1 1 1 1 1
Result = A xor B xor Carry0

Carry1 = ((A and B) and (not Carry0))
or ((A or B) and Carry0)
先願主義 first to file。 先に出願した者に特許の権利を与える制度。 日本を含む世界の大勢がこの制度を採用しているが、米国は先発明主義を取っている。
線記録密度 recording density。 情報記録におけるメディアへの記録密度の指標の一つ。 HDDでは、トラック上の記録密度を示す。 単位は、BPI(1インチ上に何bit記録されるか)が使用される。
全銀ネットワーク 全国銀行協会連合会が為替通知の送受信用に構築した全国銀行データ通信システムのネットワーク
線形解読法
(攻撃法)
現在知られている強力な暗号解読法。 大量の平文と暗号文の組み合わせを使って暗号を解読する方法。 本来非線形である暗号アルゴリズム(かきまぜ関数)を、多くの平文と暗号文の組合せから、線形関数に近似して、鍵を推測する方法。 全数探索法に比べ、より少ない計算量で暗号を解読できることがある。
線形計画法 linear programming。 経営上の問題解決を図る科学的手法の一つで、オペレーションズリサーチの一般的な手法。
全数探索法 暗号解読法のひとつ。 考えられる鍵をすべて試すことにより確実に正しい鍵を見つけだす解読法。 鍵長が長いほど鍵の種類が増え、全数探索法による解読は難しくなる。
選択暗号文攻撃 解読者が任意に選んだ暗号文とその元となる平文を用いて、暗号を解読する攻撃のこと。
選択平文攻撃法 攻撃者が自分に都合の良い平文を選択し、その暗号文を入手して解読を試みる方法。
センタリング centering。 中央に配置、位置決めすること。
センチ波 Super High Frequency。 周波数3〜30GHz、波長1〜10cm。
セントロニクス Centronics。 米Centronics Data Computer社が自社製品のプリンタに装備したパラレルインタフェース。 正式には、Centronics Parallel Interfaceという。 非同期方式の8bit・パラレル転送。 プリンタ用インタフェースのデファクト・スタンダードである。 最大100〜150kB/s。 コネクタは36ピンの端子を持ち、8bitずつパラレルにデータをやり取りする。 セントロニクス準拠といった場合は、動作モード、機能、コネクタ形状、ピン配置などが微妙に異なっている。
全二重回線 二重化参照。
先発明主義 first to invent。 出願順序に関係なく先に発明した者に特許の権利を与える制度。 発明時期を証明する必要がある。 米国が採用している。
全文検索 キーワードや要約など文章本体と別に付けられた属性ではなく、本文そのものを対象とする検索方式。
専用回線 通信回線の利用形態の1つで、利用者が電気通信事業者から通信回線を借り受けて、占有的に利用する回線のこと。 専用線ともいう。 これに対して、多数の一般利用者が利用する回線を公衆回線という。 専用回線は、交換機を経由しないため回線品質が高い。 また、公衆回線の料金が従量制なのに対して専用線は定額制である。 このため大量のデータを常時やり取りするには適している通信回線である。 企業内のデータ通信回線として利用されているほか、VAN業者などによる回線リセールにも利用されている。
専用線 2地点間を接続する回線。 企業がLAN間接続やインターネット接続のために回線業者から借り受ける。 交換機などを経由しないため、一般に回線品質が高い。