情報用語辞典(ニ)
二項分布 binomial distribution。 確率分布のうち、n回の試行である事象がx回発生する確率P(x)が下記の式で示されるもの。
p(x) = nCx pn(1-p)n-x
ここで、nCxは、n個の中からx個を選ぶ組合せ数であり、n! /[x! (n-x)!] で計算される。 p は、ある事象が発生する確率。
ニゴロ 256を意味する。 コンピュータの世界で、28=256であることから、頻繁に使われる略語である。 その他に128(イチニッパー、=27)、512(ゴイチニ、=29)も比較的使用するが、こちらは日本語読みそのもの。 変わったところでは、384(ザンパースー、128の3倍)、768(チーロンパー、128の6倍)も耳にすることがあるが、麻雀用語からの流れと思われる。
二次電池 secondary battery。 充電可能な電池のこと。 乾電池のように充電できない電池を一次電池という。
二次プロバイダ 回線を他のプロバイダから借用してサービスを提供するプロバイダ。
二重化 (1)duplex。 全く同一のコンピュータシステムを2つ用意すること。 一方が他方を常に監視し、障害発生時に処理の主体を切り替えることでシステムの停止を避ける。 生産管理(プロセスコントロール)などの制御系システムで良く採られる方式。 デュプレックスシステム(duplex system)と呼ばれる。
(2)dual。 システムの部分的な障害の影響を最小化するために、通信経路、ディスク装置、CPUなどを2つ用意すること。 こうした構成のコンピュータシステムをデュアルシステム(dual system)と呼ぶ。
(3)duplex。 通信回線などを二重にすること。 これによって送信用と受信用の回路を別々に確保でき、送信と受信を同時に実行できるようになる。 このような通信回線の方式を全二重(full duplex)ともいう。 送信用にも受信用にも利用できるが、同時に両方は実行できないような通信回線の方式を、半二重(half duplex)という。
(4)double。 特定の処理を重複して行うこと。 例えば穿孔カードの穿孔誤りを検知するための二重穿孔などがある。
二値画像 白と黒の二値で表現される画像。 階調表現ができないので、グレー部分などはドットの密度で表わす。
ニッカド nicad。正極にニッケル酸化物、負極にカドミウム化合物を使った二次電池。 電圧は1.2V。 ニッケルカドミウム電池参照。
ニッケル
カドミウム電池
nickel cadmium battery。 通称「ニッカド」と呼ばれる充電可能な電池。 正極にニッケル酸化物、負極にカドミウム、電解液に苛性カリを使用する。 500回程度の充放電が可能。 また、メモリ効果により、完全に使い切る前に充電すると本来の性能を発揮できない。
ニッケル水素電池 nickel-hydrogen battery。 正極にニッケル酸化物、負極に水素吸蔵合金を使った二次電池(充電可能な電池)。 電圧は1.2V。 ニッカド電池を改良したタイプの電池。 相違点は、負極。 寿命、メモリ効果についてはニッカド電池と同様だが、体積当たりのエネルギー量に優れているため、ノートパソコンなどで多く採用されている。 また、カドミウムを含まないという点で、ニッカドに比べて環境に優しいといえる。
二分木 木の根が土の中で枝分かれしながら伸びるようなツリー状で表現する階層関係図。 枝分かれが2つまでのものを二分木といい、数式処理のプログラムのデータ構造に多く使われる。 2つに留まらず多数あるものを多分木という。
日本インターネット
決済推進協議会
インターネット決済の普及を目指す団体。 郵政省貯金局、富士銀行、ジェーシービー、伊勢丹、大日本印刷、野村證券、日本アイ・ビー・エム、日立製作所、NTTデータが、代表幹事。 1999年5月21日現在、238社の企業が参加。 クレジット決済方式にSET、銀行決済方式にPin-Based Debitを採用している。
日本決済
ネットワーク
インターネット決済の普及を目指す団体。 さくら銀行、三和銀行、住友銀行、第一勧業銀行、富士通、NEC、日立製作所が代表幹事。 1999年6月1日現在、141社の企業が参加。 クレジット決済方式にSECEクレジットカード支払プロトコル(=SET)、銀行決済方式にSECE銀行取引プロトコルを採用している。
日本語URL
サービス
WebサイトURL(ドメイン名)として日本語を使用できるようにする企業向けサービス。 任意のキーワード、あるいは電話番号、商品番号を指定できるサービスもある。
日本電気大型店
協会
ラオックスや上新電機など、全国71社、3600店の家電量販店が加盟する業界団体。
ニモニック mnemonic。 長い単語や文章等を記憶しやすいように、アルファベット1〜3文字程に短くした語句。
入力キーボード MIDI音源を鳴らすためのMIDI情報を入力する鍵盤キーボードDTMにおいては必ずしも必要なものではないが、あると効率が格段に上がる(音階だけでなくドラムもこれで入力できる)。 鍵盤が弾けなくてもステップ入力のようにリズムを後から付加することもできるので、できるなら積極的に導入したいデバイス。 入力用としては37鍵や44〜49がポピュラー。 ちなみにシンセサイザは61鍵が多く、ピアノは特殊なものを除いて88鍵と決まっている。
ニュースグループ News Group。 ネットニュースの電子掲示板のこと。 カテゴリーごとにツリー上に分類されている。 日本語を使用するニュースグループは、「fj」、「japan」がある。
ニュースサーバ News Server。 ネットニュースのデータを蓄積するサーバのこと。 インターネット接続事業者等が設置・運営する。 購読するネットニュースを取捨選択できるため、そのサーバに接続しているユーザーが欲するネットニュースを購読できるとは限らない。 プロトコルNNTPを使用する。
ニュースリーダ News Reader。 ネットニュースの記事を送受信するクライアントソフトウェア
ニュートリノ neutrino。 物質を構成する素粒子の1種。
ニューラル・
ネットワーク
neural network。 脳の神経細胞同士がネットワーク状に連結したもの、及びそのモデル。 情報処理手法を含む。 人間の脳は、約140億個の神経細胞が、互いにシナプスを介して連絡し合い、高度に自律性をもった並列的な情報処理を行い、かつ、記憶、学習、自己組織化の機能を持つ。
ニューロ
コンピュータ
neuro computer。 動物の神経細胞、特に人間の脳神経細胞(ニューロン)の働きをモデルにしたコンピュータ。 神経細胞にあたる「セル(Cell)」と、これらを接続するシナプス(Synaps)にあたる「入出力結線」を基本とした回路で構成される。 従来のノイマン型コンピュータのように、CPUメモリというようなハードウェアが個々の機能を分担するという仕組みは持たず、 単純な構造を持ったセルが数多く網の目のようにつながれることによって、各種の並列処理が可能となる。 人間の脳のように学習機能を備えている点が大きな特徴で、これによりコンピュータシステムが内部に新しい規則を作り出すことになる。 このため、人工知能やエキスパートシステムへの応用が期待されている。
認可 認証手続きにおいて、本人確認を完了し、定められたアクセス権限(読み/書き/実行等)を与えること。
人間工学 Human Engineering Ergonomics。 アイテムの設計方法、作業方法、作業環境の設定などを、人間の能力や限界に合うように決める技術。 人間を心理的、生理的に分析し、それに適合した機器・什器を設計するため工学分野。
認証 本人性を確認し、本人であることを証明すること、またその方法。 パスワードの入力等の簡単なものから、デジタル署名を使用するもの、バイオメトリクス認証などの高度なものまで様々な手法がある。
Authentication(2者間認証):認証する側とされる側が事前に共有している情報を確認すること。
Certification(3者間認証):信頼できる機関(認証局)が発行した証明書を基に『持ち主』の正当性を確認すること。
認証局 Certification Authority。 デジタル証明書を発行する機関。 CA参照。
認証DHCP DHCPサーバIPアドレスを割り当てる前に認証を行う方式。