情報用語辞典(コ - 2 )
コピー・アンド・
ペースト
copy and paste。 画面上の指定した範囲の文字列や画像を複写し(コピー)、任意の場所に貼り付ける(ペースト)こと。 Windowsでは、コピーにCtrl+C、ペーストにCtrl+Vのショートカットキーを使用することが多い。
コプロセッサ Co-Processor。 CPUの処理能力を向上、もしくは代替する処理装置。 主に数値演算の高速化を目的とするため、数値演算プロセッサとも呼ばれる。 FPU参照。
コマンド command。 CPUOS、アプリケーションソフトや周辺機器などに各種の処理を行わせるための命令、ユーザーがアプリケーションソフトやOSなどに発するものと、 ハードウェアソフトウェアが発するものとがある。
コマンド・
キューイング
command queuing。 一つのコマンドの実行を待たずにイニシエータがコマンドを発行できるようにするために、ターゲットが受取ったコマンドを待ち行列(キュー)に入れて蓄積する機能。 受取ったコマンドの実行順序を変更することもできる。 SCSI-2で取り入れられた。
コマンドプロセッサ command processor。 (1)コンピュータCPUの中で命令の解釈と実行を行う部分。 命令のフェッチ、デコード、制御回路などから構成される。 CPUは、コマンドプロセッサ、レジスタ、ALUから成り立っている。 コマンドプロセッサの部分を制御部ということもある。
(2)ユーザーが入力した命令をコンピュータに指示するプログラム。 コマンドインタプリタと同義。 DOSではCOMMAND.COM、OS/2はCMD.EXEがそれに当たる。
コマンドメール command mail。 メーリングリストへの指示や要求を決められた形式で書いたメールのこと。 コマンドメールをメーリングリストの専用アドレスに送ると、サーバがコマンドを実行した結果がメールで戻ってくる。
ゴミ ファイルの転送中にノイズや回線の不調によって混入した、意味のないデータ
コミット commit。 トランザクション処理の終了時に、トランザクションで実行された変更を全て確定すること。 アプリケーションがトランザクションを正常に終了することをDBMSなどに要求する。 DBMSはコミットを返すと同時にトランザクションのログ情報を破棄し、処理を終了させる。
コモン・ダイアログ・
ボックス・コントロール
Common Dialog Box Control。 Windowsが標準で備えるダイアログ・ボックスのこと。 例えば「ファイルを開く」や「印刷」など。 コモン・ダイアログ・ボックスを利用するにはWindows APIを呼び出す必要があるが、簡単に使うためにコントロール化したのがコモン・ダイアログ・ボックス・コントロール。 Visual Basicなどが標準で備えている。
コモン・モード・
チョーク・コイル
Common Mode Choke Coil。 接地層の電位が揺れたために信号配線に生じた雑音(コモンモード雑音)を除去するために使うEMI対策部品。 磁性体に2つのコイルを巻いた構造。
コラボレーション collaboration。 共同研究、協調作業。
コリジョン collision。 データ通信における送信データの衝突。
コリジョン・
ドメイン
collision domain。 LAN上でコリジョンが発生する範囲。
コルレス勘定 corres account。 銀行間の為替取引契約。 普通、隔地間の貸借関係を、現金の輸送によらないで決済する方法。 特に外国など支店・出張所のない地域の銀行と、為替取組または代金取立などについて結ぶ契約。
コレクタ collector。 バイポーラトランジスタの端子名の一つ。 高い出力インピーダンスを持つ。
コロケーション collocation。 NTTの局舎に通信機器を設置してもらうサービス。 NTTには設置料金を支払う。
コンカレント・
エンジニアリング
concurrent engineering。 同時並行的に業務を推進すること。
コンクリート・クラス Concrete Class。 インスタンスを持つクラスのこと。
コンシューマ Consumer。 消費者のこと。 とりわけパソコン業界では、一般消費者と法人とを区別したい時に用いる場合に、一般消費者向けの製品を「コンシューマ向け製品」と呼んだりする。
コンストラクタ constructor。 (1)オブジェクト指向プログラミングでクラスの実体(インスタンス)を生成した時に、まず最初に必ず呼ばれる関数。
(2)C++のクラスの中で特別な意味を持つ関数。 クラスと同じ名前を付ける。 クラスの実体を生成する時に自動的に呼び出される。 主に、そのクラスで使う変数の初期化などを行う。
コンセプト・ベース concept base。 ファイル全体の意味や概念に基づいて処理すること。 例えば、検索において、キーワードではなく、ファイル全体の内容で探すこと。 ナレッジ・マネージメントシステムでは必須の機能。
コンソシーアム型 Consortia Marketplace。 B2Bにおいて、同じ業界に属する複数の買い手企業と複数の売り手企業を結び付ける市場のこと。 米自動車業界のCovisintが代表格。
コンテナ Container。 アプリケーションを開発する際、部品を貼り付けられる側のアプリケーションをコンテナと呼ぶ。 貼り付ける部品をサーバと呼ぶ。
コンテナ・
オブジェクト
Container Object。 X.500が定めるディレクトリ構造で、ツリーの枝分かれの節にあたるオブジェクト。 ディレクトリ・ツリーは、コンテナ・オブジェクトを起点にサブツリーに分割できる。
コンテンツ content。 (1)文字や映像、画像、音声などを使った中味で見せるソフトのことを指す。 (2)情報の中味のことを意味し、CD-ROMの内容やホームページの内容を指すことが多い。 情報の質的な部分を議論する際に良く使われる言葉。 なお、英語表記で複数形のcontentsとすると「目次」の意味になるため、通常単数形表記となっている。
コンテンツ
アドバイザ
content adviser。 セックス、ヌード、暴力など、子供にとって好ましくないコンテンツを含むWEBページへのアクセスを制限する機能。 Internet Explorer 4.0の機能で、インターネットオプションの「コンテンツ」タブで詳細な設定ができる。
コンテンツ・
デリバリ
Content Delivery。 Webサーバにアクセスしてくるユーザーに対して、レスポンスを高めるための仕組みを提供するサービスのこと。 具体的には、世界中にサーバを設置し、全てのサーバにコンテンツの複製を置き、Webサイトにアクセスしてきたユーザーを最寄のサーバに割り振る。 ユーザーに対するレスポンス高速化と同時に、サーバのトラフィック低減も図れる。
コンテンツ
プロバイダ
Content Provider。 情報を作成したり提供する人や組織のこと。 企業からの依頼で会社を紹介するビデオやマルチメディアタイトルを作成したり、企業が発信する情報を収めたホームページをプロデュースしたりする。 職業プログラマがホームページ用のCGIプログラムを作成したり、雑誌の編集者がホームページ作成会社を設立したり、コンテンツの質が問われ始めた昨今ではいろいろな職種の人材が参加している。
コンテント・
アライアンス
Content Alliance。 コンテンツ・デリバリ・サービスの統合形態の一つ。 コンテンツ・デリバリ・ネットワーク間の相互接続・相互運用を行って、それぞれの複製サーバを共有しようとするもの。
コンテント・
ブリッジ
Content Bridge。 コンテンツ・デリバリ・サービスの統合形態の一つ。 コンテンツ・デリバリ・サービスを提供するプロバイダ同士が提携し、よりユーザーに近い、アクセス・サービスを提供しているプロバイダの複製サーバを共有するもの。
コントローラ Controller。 コンピュータの周辺機器などを制御する電気回路のこと。 コントローラの例として、フロッピー ディスクドライブを制御するFDCハードディスクドライブを制御するHDCなどがある。
コントロールパネル Control Panel。 OSが、OS自体の機能を始めとしてソフトウェアハードウェアなどの基本的な設定を行うためのプログラムを集めたフォルダ。 WindowsMacintoshも同じ名称で装備されている。
コンバータ converter。 信号やデータを特定の手法で加工し、入力とは別のシチュエーションで使えるように変更する装置、あるいはソフトウェア。 アナログ信号とデジタル信号を変換するADコンバータや、別のアプリケーションでデータを使えるように変換するファイルコンバータなどがある。 元々は変換機を意味する単語である。
コンパイラ compiler。 コンパイルを実行するソフトウェア。 逐次翻訳、実行のインタプリタとは異なり、入力されたプログラム・ソース全てを機械語に翻訳する。 マシン・コードの最適化を行う機能を有するものもある。 コンパイラの処理手順は、字句解析構文解析意味解析コード生成最適化というステップである。
コンパイル compile。 スクリプトプログラミング言語で書かれたプログラム・ソースを、CPUが実行するマシン・コード(実行コードあるいは機械語とも言う)に翻訳すること。 コンパイルを行うソフトウェアコンパイラと呼ぶ。
コンパクト・
フラッシュ
CompactFlash。 メモリカードの1種。 米Sundisk社が開発。 ディジタルカメラに広く採用されている。
コンパチ Compatibilityの略。 互換性参照。
コンピテンシー competency。 資格、能力の意。 特に企業における人事制度の概念として、「成果につながる能力」を評価すること(過去の実績ではなく、将来、挙げると予測される成果を評価するもの)。
コンピュータ Computer。 入力されたデータに対して目的に応じて任意の処理を行い、結果を出力する機械。 主に物理的な機械であるハードウェアと処理の内容をハードウェアに命令するソフトウェアから構成されている。 処理方式で分けると、アナログコンピュータとデジタルコンピュータの2種類がある。 アナログコンピュータは主に科学的な用途に使われ、特定時間内の限定された範囲内での変化を連続的な信号で処理できる特徴がある。 しかし非常に限定された範囲内でしか利用されない。 それに比べ、デジタルコンピュータは汎用性とコストパフォーマンスに優れているため、広く利用されている。 このため、コンピュータといえば一般的にはデジタル方式のコンピュータのことを指す。 コンピュータがそれ以外の機械と大きく異なるのは、ソフトウェアであるプログラムを目的に応じて用意すれば、様々な処理が可能な点にある。 具体的には、数値計算、文書処理、グラフィクス、シミュレーション、データベース、人工知能、機械制御など様々な用途がある。 また、コンピュータには処理能力や用途によって、スーパーコンピュータメインフレームミニコンピュータ、オフィスコンピュータ、 ワークステーションパソコンなど、様々な名称が付いている。 ちなみに、コンピュータを電子計算機もしくは計算機と呼ばれる場合もあるが、コンピュータの用途は計算だけではないので実態を正確に表現する訳語としては不適切。
コンピュータ・
ウィルス
computer virus。 通産省の告示(第429号)では、「第三者のプログラムやデータベースに対して意図的に何らかの被害を及ぼすように作られたプログラム」で、感染、潜伏、発病のいずれかの機能を有するものと定義している。 実際には感染/増殖機能を持つ不正プログラム一般をさす場合が多い。 ウィルス参照。
コンピュータ犯罪法 Information Infrastructure Protect Act。 米国で1996年10月に改正された法律「国家情報インフラ保護法」。 不正侵入による情報の入手、閲覧、消去、改ざんやウィルスの製作等を規制。
コンベンショナル・
メモリ
conventional memory。 x86プロセサが扱う640Kバイト以下のメモリ領域。 MS-DOSではこの領域をいかに空けるかが重要だった。
コンポーネント component。 アプリケーションやコントロールなどの総称。 別のソフトウェアから利用できるよう、機能などを公開しているソフトウェアを指す。
コンポーネント
ウェア
Component-ware。 標準仕様のプログラミング・インタフェースに基づいて作成したソフトウェア部品。 米Microsoft社OCXActiveX米Sun Microsystems社JavaBeans等がそれにあたる。
コンポジット composit。 家庭用のテレビやビデオデッキなどの間で使われる伝送信号方式のこと。 輝度信号と色信号を多重して1つの信号にまとめることからコンポジット(複合)信号と呼ばれている。 世界のテレビ放送の方式は、大別してNTSCPALSECAMの3つがあるが、そのいずれもがコンポジット信号を採用している。