情報用語辞典(D - 5 )
DR Density Ratio。 磁気記録におけるパラメータの一つ。 最小磁化反転幅を入力データのビット間隔で割って正規化した指数。 最小磁化反転幅はすなわち隣接する'1'の間隔を示す。 これが大きいほど波形干渉が少なくなり高密度記録に向いていると言える。 m bitを n bitに符号化する変調方式で、連続する'0'の最小個数が d の場合、DRは、DR =(m / n)×(d+1)となる。 1-7RLLでは DR=1.33 (m=2、n=3、d=1)、2-7RLLでは DR=1.5 (m=2、n=4、d=2)となる。
DR disaster recovery。 ディザスタ・リカバリ参照。
DR design review。 設計審査。
Draft Standard RFCの分類のひとつ。 技術の最終仕様。 インターネット共同体にとって広く有効なものは、4ヶ月以上の検討期間の後、承認されるとStandardとなる。 Draft Standardのまま、使われる技術もある。
Dragon 2002年9月に発表された、中国の国産CPU。 クロック周波数は200〜266MHz。
DragonBall 米Motorola社が開発した32bitプロセッサ。 68EC000コアにPCカードLCDの各コントローラ、シリアル/パラレルインタフェースなどを統合、ワンチップ化したもの。 省電力にすぐれ、3.3Vで駆動、16MHz時に2.7MIPSをマークする。 PalmPilotの他、Motorola製のメール受信機能付きページャなどに採用されている。 型番はMC68328。 チップ名称のDragonBallは、開発陣に日本の同名アニメーションのフリークがいたため。
DRAM Dynamic RAM。 記憶保持動作を必要とする随時書込み・読み出しメモリ。 ディーラムと呼ぶ。 パソコンなどのメインメモリとして広く使われているメモリの1種。 安価に製造できるが、常に通電(リフレッシュ)しておかなければデータを保持できず、またデータのアクセスに比較的時間を要するという欠点もある。
DRAW Direct Read After Write。 光ディスクにおける記録方式のひとつ。
DRC Design Rule Checker。 設計ルールを検証するEDA ソフトウェア
DRC Design Rule Checking。 設計ルール・チェック。
DRCG Direct Rambus Clock Generator。 Direct Rambus仕様のDRAM用クロック回路の規格。
DRDA Distributed Reletional Database Architecture。 (1)米IBM社が提唱する分散リレーショナル・データベース体系。 (2)IBM社が定めたリレーショナル・データベースにリモートアクセスするためのインタフェース
DR-DOS Digital Research Disk Operating System。 米Digital Research社が開発したMS-DOS互換OS
DR DRAM Direct Rambus DRAM。 ダイレクト・ラムバスDRAM。 最大クロック周波数400MHzで動作するDRAM。(Rambus DRAM参照。) クロックの立上り/立下りでデータ転送を行うため、実質800MHz動作する。 このメモリを実装したモジュールは、DIMMとは呼ばず、RIMMと呼ぶ。
Dreamcast ドリームキャスト。 略してドリキャス。 セガ・エンタープライゼス社が1998年11月に発売した家庭用ゲーム機。 外部記憶装置としてGD-ROM装置を持つ。 通信モデム(33.6kbps)を内蔵、インターネットへのアクセスも可能となっており、単なるゲーム機ではなく家庭の情報端末としての座を狙っている。 インターネットへの接続は、「ドリームパスポート」を使用し、接続料は無料。 Dreamcastによるインターネット接続者は、2000年2月中旬時点で全世界で100万人(国内52万人、海外48万人)を突破。 マイクロプロセッサには、日立製作所RISCであるSH-4(動作周波数200MHz)を採用、主記憶容量16MB、また、3次元グラフィクスLSIにはNECと英Video Logic社が共同開発したPowerVR2を採用した。 1999年第3四半期に、別売りの外部記憶装置として、容量100MBのZipドライブをサポート。 2000年春からは、内蔵モデムの代わりにLAN インタフェースを装備し、CATV向けとして30局以上に供給予定。 2001年1月24日、業績悪化に伴い、2001年3月での生産打切りを発表。
DREAM SCREEN 2001年7月23日より、ドリーム・トレイン・インターネットが提供開始した、封切り前の映画を全編配信するサービス。
Dreamweaver 米Macromedia社が開発したWeb開発用ツールの名称。 ダイナミックHTMLを利用して、動きのあるWebページを簡単に作成できる。 1999年1月に出荷開始された第2版では、複数の開発者によるサイト構築を想定した機能が盛り込まれている。
DREN Defense Research and Engineering Network。 米国防総省のネットワーク網の名称。
DRL Daytime Running Light。 昼間に点灯する自動車の前照灯。
DRM Digital Rights Management。 ディジタル著作権管理。 コンテンツに対する各ユーザーの利用権限を設定し、不正コピーや不正利用を防止する技術。
DrMOS Driver-MOSFET integrated SiP。 米Intel社が策定した、マイクロプロセッサVRMのドライバICと2つのパワーMOSFETを一つのパッケージに集積したSiPのパッケージ規格。 ドクターモスと呼ぶ。
DRP Dynamically Reconfigurable Processor。 2002年10月、NECが発表した、アプリケーションに応じて瞬時に最適な回路を構成できる動的構成プロセッサ
DR-PI Design Representation Programming Interface。 EDAツール間で標準化された設計データを受け渡すためのインタフェース
DRSL Differential Rambus Signaling Levels。 米Rambus社が開発した、信号インタフェース。 信号振幅200mVの差動ライン(信号電位は1.0〜1.2V)。
DS Danish Standard。 デンマーク標準。
DS Digital Signal。 ディジタル専用線のサービス類別。 信号レートとフォーマットを区分するもの。 同様の類別にT記号(T1,T3)も使用されるが、こちらは信号処理する装置に対して使用される。 主に、北米、日本、韓国で使用されている。 (欧州では、E記号が使用されている。)
Service Voice Channels Speed [kbps] reference
DS0 1 64  
DS1 24 1,544 T1
DS3 672 44,736 T3
DS方式 Direct Spread。 直接拡散方式。 スペクトラム拡散方式(SS方式)の1種。 伝送信号を擬似乱数を用いた拡散符号により変調し周波数拡散を行う。 復調時には同一の擬似乱数により逆拡散を行う。
DSA Digital Signature Algorithm。 1994年、米国標準として採用された公開鍵暗号アルゴリズムを使用したディジタル署名技術。 C.P.Schnorr氏とT.Elgamal氏が共同で開発。 離散対数問題をベースとする理論。 ANSI X9.30で標準化。 2001年2月5日、ベル研が乱数生成の重大な欠陥を指摘。 特定範囲の数字から乱数を選ぶ確率が、別の範囲の数字から選ぶ確率の2倍になるというもの。
DSA Digital Service Adopter。 モバイル・ホストとGSM電話セット間でデータ転送するアダプタ。
DSB Double-Side Bnad。 両側波帯。
DSC Differential Scanning Calorimeter。 走査形差動熱量計。
DSC dynamic system configuration。 動的システム構成。
DSCC Divided Switches with Current Control。 松下電器産業が開発した、DC-DCコンバータの雑音低減のためにスイッチング電流の時間変化を制御する技術。
DS-CDMA Direct Sequence CDMA。 IMT-2000の無線規格として採用されたCDMA方式のうち、日欧案と米国案の一部を統合した仕様。 直接拡散方式を使うスペクトラム拡散通信。 送信時には、信号を一次変調した上で、拡散符号と呼ばれるコードを掛け合わせ、信号を広帯域に拡散させる。 受信時には、受信した複数の信号に、送信側の拡散符号と同じものを掛け合わせて(逆拡散と呼ぶ)元の信号を取り出す。 通信路で重畳されたノイズは逆拡散処理により広帯域に拡散される。 NTTドコモとJ-フォンが採用予定。
DSC-HDTV Digital Spectrum Compatible HDTV。 ZenithとAT&Tが共同開発した米国次世代テレビ方式案の一つ。
DSCS defense satellite communications system。 米の国防衛星通信網。
DSCS 米国政府機関の全世界衛星通信システムと、軍事通信衛星の総称。 SHFを使用。 TRW社、GE Astro Space社製。
DSD Device Status Discripta。 CD-Iプレーヤのハードウェア 仕様を記録したメモリ
DSD Direct Stream Digital。 オーディオ・データの圧縮方式の一つ。 SACDで採用。
DS/DD Double Sided/Double Density。 フロッピーディスクフォーマット規格。 5.25インチの720kB、3.5インチの720kB(PC互換機用)、800kB(Mac用)フロッピーディスクに採用されている。
DSF Dispersion Shifted Fiber。 分散シフト光ファイバ
DS/HD Double Sided/High Density。 フロッピーディスクフォーマット規格。 5.25インチの1.2MB、3.5インチの1.44MB(PC互換機用、Mac用)フロッピーディスクに採用されている。
DSI Dynamic Systems Initiative。 2003年3月、米Microsoft社が発表した、自律コンピューティングに関する新戦略構想。
DSIR Department of Scientific and Industrial Research。 科学技術研究庁。
DSL Digital Subscriber Line。 デジタル加入線伝送方式のこと。 既存の電話線を使う高速のデータ通信方式。 通常は、いくつかのDSLを総称したxDSLという呼称を用いる。
DSLAM DSL Access Multiplexer。 xDSLサービスのため、事業者がNTT局内に設置する集合型のxDSLモデム。 数十〜数百回線を収容。
DSLink Data Strobe Link。 P1394(高速シリアル・インタフェース)で用いられる符号化方式。 英Inmos社のマイクロプロセサであるトランスピュータ間をつなぐインタフェースとして開発された。 データ信号、ストローブ信号を組み合わせて使う。 同じ値(例えば1)を送る場合にはストローブ信号の状態を変え、データが変わる時はストローブ信号を固定する。 受信側はデータ信号とストローブ信号の排他的論理和を取ればよい。 これを元にクロック信号を抽出できる為、データ信号中にクロック信号を混入する必要がなく、符号化効率は100%となる。
DSM demand side management。 電力事業者などが、家庭にある機器ごとの電力消費状態を調べ、その家庭に知らせることで、消費者自身が電力消費量などを管理できるようにするシステム。
DSM Dedicated StackManager。 2002年9月10日、米Intel社が発表した、プロセッサ処理技術。 割り込み処理のないプログラムを実行するもの。 Baniasで採用する。
DSM-CC Digital Storage Media-Control Command。 ハード・ディスクなどの格納したMPEGストリームにアクセスするための制御コマンド。
DSML Directory Services Markup Language。 ディレクトリ・サービスの管理情報を記述するための共通スキーマ言語。 XMLをベースとする。 1999年7月に、米Bowstreet社が提案し、米Microsoft社米IBM社、米Oracle社、米Sun-Nescape Allianceが共同で策定。 管理情報をHTTPSMTPでディレクトリ情報を交換でき、異なるベンダー製品間の連携を可能とするもの。
DSMR Dual Stripe MR(Magneto-Resistive) head。 AMRヘッドの構造の1種。 2層のMR層を持ち、両者の差動出力を得る構造。 磁界感度が2倍になり、またサーマル・アスペリティ等の同相性外乱を相殺できるというメリットがある。
DSN Domain Source Name。 ODBCで接続するデータベースを指定するために使う。
DSN Deep Space Network。 遠距離宇宙通信網。
DSO Dynamic Shared Object。 複数のプロセスから同時に利用できるオブジェクト。
DSO Digital Storage Osciiloscope。 測定波形をAD変換し、デジタルデータとして蓄積するオシロスコープ。
DSOM Distributed System Object Model。 米IBM社が開発した分散オブジェクトモデル。 CORBAに準拠したSOMの拡張版。
DSP Digital Signal Processor。 デジタル信号処理用プロセッサ。 特定の演算処理に特化したCPUの一種。 信号処理を効率良く行うために、高速なハードウェア乗算器やプログラム/データメモリを内蔵し、パイプラインや同時実行により、高精度な演算が可能なプロセッサになっている。 通常のCPUが数サイクルかかる乗算をほぼ1サイクルで実行できる。 DSPを使ってモデムやサウンド機能を実現している製品も多い。 1999年度の市場シェアは、米TI社米Lucent Technologies社米Motorola社、米Analog Devices社の順。
DSP Directory System Protocol。 X.500で規定するディレクトリ・サーバ間の通信プロトコルサーバ間でオブジェクトの位置を問い合わせる時などに利用する。
DSP Defence Specification。 防衛庁仕様書。
DSpace MIT米HP社が共同開発した、電子アーカイブシステム(デジタル図書館)。 書籍、講義録、科学データ、技術資料、会議録等、様々な文献をデジタル情報として蓄積し、それらの検索システムを付加したもの。
DSR Digital Satellite Radio。 衛星デジタル音声放送。
DSR Data Set Ready。 RS-232C信号の1種。 データ受入可能になったことを、モデムからコンピュータ、あるいは端末に通知するもの。
DSRC Dedicated Short Range Communications。 5.8GHz帯(14チャネル)を利用した、狭域通信。 通信範囲はおよそ数メートル〜数百メートル。 範囲が狭い分、高速通信が可能。 ETCシステム(4チャネル使用、変調方式はASKを採用、データ伝送速度は最大1Mbps)で使用されている無線通信システム。 これを拡張した、走行車両と道路に設置された基地局間で通信するシステムが開発中。 QPSK方式のデータ伝送速度は4Mbps。
DSS Decision Support System。 意思決定支援システム。
DSS Digital Signature Standard。 電子メッセージを認証するNSA規格。
DSSS Direct Sequence Spread Spectrum。 直接拡散方式のスペクトラム拡散技術。
DSSS Driving Safety Support Systems。 安全運転支援システム。
DSSSL Document Style Semantics and Specification Language。 SGML文書のスタイルを決めるシート。 スタイルの記述にはSchemeという関数型プログラミング言語を使う。 1996年4月、ISO/IEC 10179として標準化。
DSS1 Digital Subscriber Signaling System。 加入者線用の制御信号方式。
DST Direct Stream Transfer。 ロスレス圧縮方式のひとつ。 SACDで採用。
DST daylight saving time。 米夏時間、サマータイム(summer time)。
DSTN Dual-Scan Super Twisted Nematic。 2画面分割駆動を使って表示するSTN液晶パネル。 STN液晶を上下2分割し、それぞれの領域を同時に操作(dual scan)することで、応答速度を上げたもの。 STN液晶は、構造が簡単な単純マトリクス方式を使った液晶パネルで、歩留まりが高く、安く製造できるのが特徴である。 そのため、各社からSTN液晶ベースにTFTに迫る画質の液晶パネルがいろいろと作られている。
DSTN Double Super Twisted Nematic。 パネルを2枚重ねて白黒表示を実現したSTN液晶パネル
DSU Digital Service Unit。 回線接続装置。 デジタル通信に必要とされる速度変換や過電圧保護などの機能を持っており、屋内機器をISDNなどのデジタル回線に接続する場合に必要とされる。 1回線につき1台のDSUが必要である。 DSUは、2心式の電話線とISDN用の4心式の宅内配線を接続し、またAMI符号変換を行う。 RJ-11ジャックと壁のローゼットを接続、RJ-45ジャックをTAに接続する。
D-sub25ピン アルファベットのDの形状を模している、D-subタイプのコネクタの1種。 PC-AT 仕様パソコンのパラレルポートやNECのPC-9800/9821シリーズのシリアルポート、 MacintoshSCSIポートがこのコネクタを採用している。
D-Sub9ピン コネクタ形状の1種。 形状がアルファベットのDの形状を模しているので、この名称がある。 信号を送る部分が棒状のピンになっているのと、コネクタをネジで固定するのがD-Subタイプの特徴である。 信号ピンが9つある。 PC-AT 仕様 パソコンのシリアルポートがこのタイプである。
DSV Digital Sum Variation。 符号列に含まれる直流成分の大きさを表す数値。
DSVD Digital Simultaneous Voice and Data。 モデムを使ってデータと音声を多重通信する方式。 単一の電話回線上で音声とデータの同時通信を実現する技術。 米Intel社、U.S.Robotics社、Hayes Microcomputer Products社、Rockwell International社、Creative Labs社の大手メーカー5社が1994年9月、共同で仕様書を発表した。 アナログ電話回線用のデータモデム技術では、データ通信中および音声通信中(通話中)は、両方を同時に通信することはできない。 DSVD技術ではこの同時通信を可能にし、さらに相互の通信状態を切り替えることもできる。 これにより、通話中に必要に応じてデータ通信を始めるといったことができる。 この技術を利用することでデータ会議、リモートメンテナンス、マルチプレーヤーゲームなどが可能となる。
DSX-1 Digital Signal Cross-connect Level 1。 T1信号接続のための、電圧、パルス幅、プラグ、ソケット等を規定した規格。
DS2P 米Intel社が開発したPentiumU Xeonの開発コード名。