情報用語辞典(D - 7 )
DU desired to undesired signal ratio。 D/Uに同じ。
D/U Desired signal to Undesired signal retio。 信号電力対妨害電力比。
DualDisc 片面がCD、もう片面がDVDのハイブリッド型のメディア。
Dublin 米AMD社が開発中のモバイル向けマイクロプロセッサの開発コード。 0.13μmのSOIプロセスで製造。 ダブリンと呼ぶ。
DUDE Differential Unicode Domain Encoding。 ドメイン名を各国の文字で表現できるようにするための符号化方式の一つ。 Unicodeで表現された文字列を、a〜zアルファベット(o と l を除く)と2〜9の数字(0 と 1 を除く)で表す。 符号化した文字列の前に「dq--」を付けて、DUDEによる符号化であることを示す。 登録可能なダブルバイトの文字数は14文字。
DUN Dial-up Networking。 Bluetoothダイヤルアップ接続する通信プロファイル。
DUNS 米Dun & Bradstreet社が1962年に開発した、企業識別コード。 9桁から成る。
Duron 2000年4月27日に、米AMD社が発表した、米Intel社Celeronに対抗する低価格プロセッサのブランド名。 デュロンと呼ぶ。 開発コード名は、Spitfire
2000年6月19日、動作周波数600/650/700MHz版を量産出荷開始。 0.18μmプロセスを使用。 FSBは200MHz。 128kBの1次キャッシュ、64kBの2次キャッシュを内蔵する。
2000年9月5日、750MHz版を発表。
2000年10月17日、800MHz版を発表。
2001年1月8日、850MHz版を発表。
2001年4月2日、900MHz版を発表。
2001年6月5日、950MHz版発表。
2001年8月20日、1GHz版を発表。 新しいCPU コア(開発コード名Morgan)を採用。
2001年10月1日、1.1GHz版を発表。
2001年11月15日、1.2GHz版発表。
2002年1月21日、1.3GHz版発表。
2003年8月25日、1.4GHz版、1.6GHz版、1.8GHz版を中国、南米等の発展途上国市場で発売開始。 0.13μmプロセス使用。 FSBは266MHz。
DUT Device Under Test。 被試験デバイス。
DUV Deep Ultraviolet。 遠紫外光。 波長10〜200nmの領域。
DV 家庭用VTR規格の1つ。 デジタル記録を行うのが最大の特徴。 デジタルの特性を生かし、色にじみのないクリアで詳細なハイクオリティ画像の記録・再生を実現できる。 720x480ドット、29.97フレーム/秒の動画データを、25Mbpsのデータに圧縮する。 このほか、業務用でもDV方式に使われている圧縮方式を利用した記録方式も登場している。 SONYが「DVCAM」、松下電器産業が「DVCPRO」というブランドで全世界の放送局に供給している。
DV端子 デジタルビデオカメラ(DV)で記録した画像をPCに転送/取り込みするための接続端子。 現時点ではDVで記録された映像は静止画しか取り込めないものが多いが、将来的には動画取り込み/PC上でのノンリニア編集が可能となる。 この時デジタルのまま処理するのでビデオ画質の劣化は事実上ない。 DV端子はIEEE1394という次世代高速シリアルバス規格である。
DVフォーマット デジタル・ビデオで使われている動画のデータフォーマット。 規格はHD Digital VCR Conferenceが策定した。 1フレーム当たり720×480の解像度をサポート、フレーム単位で画像を圧縮する。
DVB Digital Video Broadcasting。 欧州のデジタル・テレビ放送の標準化団体。
DVB-H Digital Video Broadcasting for Handheld。 DVBが推進している携帯電話向けのデジタル放送規格。
DVBird Digital Video Broadcasting integrated。 地上デジタル・テレビ放送の早期普及を目的に、欧州ACTSプロジェクトの下で1996年に始まったプロジェクト。 ディーヴィバードと呼ぶ。
DVB-T Digital Video Broadcasting Terrestrial。 DVBが推進している地上波デジタル放送規格。 欧州の標準規格。
DVD DVDフォーラムが仕様を策定中の大容量デジタル光ディスク。 大容量光ディスクの規格の1つ。 直径12cm、厚さ1.2mm。 動画・音声・データなどをデジタル記録できる家電とコンピュータの統一規格として構想された。 コンピュータ側では、CD-ROMに代わる記憶装置の主流としての期待がかかっている。 基本となる再生専用メディアは片面1層方式でデータで4.7GB/2.6GB/3.95GBの媒体がある。 4.7GBでは、MPEG2圧縮した映像データなら133分記録することが可能である。 DVDにはいくつかの規格があり、1度だけデータを追記できるDVD-RAV分野での利用を目的としたDVDビデオ、 何度でもデータを書き換えられるDVD-RAM、コンピュータデータの格納を目的としたDVD-ROMなどがある。 DVDは、当初Digital Video Discの略語であるとか、これとDigital Versatile Discとのダブルミーニングだと言われていた。 しかし、規格統一の際に新名称を「DVD」と定め、これは特定の言葉の略語ではないことが決められている。 (但し、法的文書などでは、「デジタル・バーサタイル・ディスク」と表記してよいとされている。)
DVDオーディオ DVDを音楽再生専用メディアとして利用する規格。 書き込みや消去は負荷。 当初24bit/96kHzで検討が進められてきた量子化だが、現在は192kHzに高める案が提唱され、採用される可能性が有力になってきた。 これによりオーディオ周波数の上限は当初予定されていた48kHzから96kHzに引き上げられることになる。 次世代オーディオ規格として、東芝松下電器産業などのDVD Forumに加盟する47社が推進中で、ソニー、蘭Philips社が策定したSACDに対抗している。 製品化では、1999年5月にSACDソニーが先行。 正式規格(1.0版)では、
  • 多チャネル音声構成は21種類。
  • ロスレス圧縮方式としてMLP方式を採用。
  • DVD-Video用の音声にリニアPCMのほか、Dolby Digitalも使用可。
  • HGR(Hidden Group)を追加。(4桁の数字パスワードの入力で読み出せるトラック群)
  • 演奏時間はチャネル数、標本化周波数、分解能によって異なる。(2チャネル、48kHz、16bitで500分以上、2チャネル、192kHz、24bitで120分程度。チャネル数を多くしても圧縮率が上がるため反比例して演奏時間が減少するわけではない。)
[ DVD-AudioとSACDの比較 ](参考文献:日経エレクトロニクス 1999.4.19)
項目 DVD-Audio SACD CD(参考)
ディスクの直径 120mm または 80mm
ディスクの厚さ 1.2mm
再生面 両面 片面 片面
信号層 1 層/2 層/
3 層/4 層
1 層/2 層 1 層
記録容量 4.7 GB/8.5 GB/
9.4 GB/17 GB
4.7 GB/5.5 GB/
8.54 GB
780 MB
オーディオ・データ
符号化方式
リニアPCM
Dolby Digital
DSD リニアPCM
ロスレス圧縮方式 MLP DST なし
最大標本化周波数 192 kHz 2.8224 MHz 44.1 kHz
最大周波数応答帯域 96 kHz 100 kHz 22.05 kHz
最大分解能 24 bit 1 bit 16 bit
ダイナミック・レンジ 144 dB 120 dB 98 dB
最長演奏時間
(ロスレス圧縮使用時)
125 分 109 分 74 分
追加可能な情報 テキスト、静止画、
動画
テキスト、静止画、
動画
テキスト
著作権保護技術 CSS-2 PSP なし
DVDデコーダ DVD-Videoの動画像記録フォーマットであるMPEG2で圧縮したデータを伸長(復号化)するための仕組み。 ハードウェアで実現する製品と、ソフトウェアだけで実現する製品の2種類がある。
DVDビデオ AV分野での利用を目的としたDVD規格。 MPEG2の信号圧縮による映像のほか、映画館でおなじみの5+1チャンネルの立体音響システムドルビーAC-3システムや最高24bit/48kHzの高音質リニアPCMサウンドも規格に制定されている。 1層片面で133分、1層両面で266分、2層片面で242分、2層両面で484分の映像を収録できる。
DVDマルチ 2000年5月に開催されたDVD Forumにて提案された新しいオーディオ用DVD規格。 松下陣営のDVDオーディオソニー陣営のSACDの両規格に対応可能。
DVDミュージック 2003年2月27日、日本レコード協会が発表した、音楽コンテンツ向けのDVD規格。 DVD-Videoフォーマットに音楽データと静止画を収録するもの。 DVD-Videoと異なり、普通のDVDプレーヤーでの再生が可能。 音楽CDより高品質。(サンプリング周波数48kHz、量子化bit数24bit。音楽CDは、44.1kHz、16bit) 記憶容量としては、CDの6、7枚分に相当。
DVD Forum DVD関連の規格を審議・決定する業界団体。
DVD-R DVD-Recordable。 追記型DVD。 1度だけデータを追記できるようにしたDVDの規格。 1層片面で3.95GB、1層両面で7.9GBのデータ記録が可能。 1997年9月にDVDフォーラムで規格化された。 1層のDVD-ROMと同じ反射率とフォーマットを持つため、DVD-ROMと読み取り互換がある。 現在、3.95GBの容量であるが、1999年春には4.7GBの規格が登場する予定。
DVD+R 追記型DVDの規格の1種。 最大記録容量4.7GB。 マルチ・セッションに対応しているのが特徴。
DVD+R DL DVD+R Double Layer。 DVD+Rの片面2層記録規格。 記憶容量各層最大4.25GB、計8.5GB。
DVD-RAM DVD-Random Access Memory。 DVDフォーラム(http://www.dvdforum.org/)が策定したGバイト・クラスの書き換え型光ディスクの仕様
記録符号化方式は8/16変調、誤り訂正方式はリード・ソロモン積符号を採用(DVD-ROMと同じ)。 誤り訂正ブロックは172×192バイト(計33024バイト)のユーザー・データに行方向、列方向にそれぞれ10バイト、16バイトの誤り訂正符号を付加した182×208バイト(計37856バイト)が一組となる。 この一組を16セクタに分割して記録するが、各セクタに再同期信号52バイトが追加されるため、1セクタ長は2418バイトとなる。 論理フォーマットは、UDFサブセットを採用、回転制御は、ZCLV。 ゾーン数は24(0〜23)で半径24.18〜57.53mmに記録、1トラック当たりのセクタ数は、17〜40で、回転数はゾーン0(内周)で2387rpm、ゾーン23(外周)で1014rpm、記録周波数を29.18MHz一定にしている。 各ゾーンの末尾には、4087ブロック(1ブロック=16セクタ)のスペア・セクタがあり、欠陥セクタの代替となる。 ディスクのフォーマット時に発見される初期欠陥(ECCで訂正しきれない欠陥)は、セクタ単位(2kB)で同一ゾーン内のスペア・セクタで代替される(スリップ交替)。 初期欠陥は、PDL(Primary Defect List)に記録される。 PDLには最大7679個の欠陥を記録できる。 ディスクの使用開始後に発見された欠陥(2次欠陥)は、ブロック単位で交替する(リニア交替)。 2次欠陥は、SDL(Second Defect List)に記録される。 SDLには最大3837個の2次欠陥を記録できる。 PDL、SDLは合わせて32kB以下のサイズとする。 PDL、SDLは、ディスク内周側のリードイン領域の末尾と、ディスク外周側のリードアウト領域の先頭にそれぞれ2重化して記録される(計4個所)。 なお、一度使用したディスクを再フォーマットする場合には、2次欠陥は初期欠陥に登録変更される。
1層片面2.6GB、1層両面で5.2GBのデータを記録できる規格が1997年4月に制定されたが、同年5月にソニー、蘭Philips社、米HP社が1層片面3GB、1層両面で6GBのデータを記録できる仕様を発表している。 その後、この対抗規格にはリコー、三菱化学、ヤマハが賛同を表明しており、混沌とした状況が続いている。 装置は日立製作所松下電器産業東芝が、媒体は日立製作所松下電器産業などが供給している。 5.2GBの媒体は、約3500円程度。
1999年6月23日、次世代DVD-RAMの物理規格が発表された。(下記)
項目 DVD-RAM V2.0 DVD-RAM V1.0
記録容量(片面) 4.7 GB 2.6 GB
レーザー波長 [nm] 650
記録方式 相変化記録
トラックピッチ[μm] 0.615 0.74
データビット長[μm] 0.28 0.41
記録データレート[Mbps] 22.16 11.08
DVD-ROM DVD-Read Only Memory。 読取り専用。 直径120mmの光ディスク。 コンピュータ データの格納を目的としたDVD規格。 再生専用で、追記することはできない。 1層片面で4.7GB、1層両面で9.4GB、2層片面で8.5GB、2層両面で17GB分のデジタルデータを記録することができる。 なお、速度の表記に使われる「〜倍速」は、DVDビデオの再生速度(1350kB/s)を基準に表す。
DVD+RW DVD+Rewritable。 ソニー、蘭Philips Electronics社、米Hewlett-Packerd社が1997年5月にECMA(欧州電子計算機工業会)に提案し、1998年4月にPhase Change Rewritableという名称で規格化された。 ソニー、Philips ElectronicsがDVD Forumに加盟しているにもかかわらず、DVD-RAMに対抗する仕様を提案したことで批判も出た。
DVD-RW DVD-Rewritable。 書き換え可能なDVD規格の一つ。 1999年12月にパイオニアが製品化している。 DVD+RWとは仕様が異なるので要注意。
DVE Digital Video Effector。 デジタル画像処理装置。
DVI Digital Video Interactive。 動画圧縮方式の一つ。 RCA社が開発した動画と静止画、音声を扱う技術。 1988年に米Intel社が技術を買い取った。 動画の圧縮は専用のコンピュータ、もしくは専用のLSIのRTVと呼ばれる圧縮モードで行い、CD-ROMに最大72分の動画を収録できる。 再生にはDVI専用チップを必要とするが、画像の伸長をハードウェアで行うため高速である。
DVI Digital Visual Interface。 PCとディスプレイとの接続技術。 米Silicon Image社が開発した、TMDS技術をベースとする。
DVM Digital Voltmater。 デジタル表示の電圧計。
DVM Deutscher Verband fur die Material Prufungen der Teknik。 ドイツ材料試験協会。
DVM Dynamic Voltage Management。 米Intel社が開発した、アプリケーションに合わせて、プロセサコアの動作周波数と動作電源電圧を調整する技術。
DVMRP Distance Vector Multicast Routing Protocol。 距離ベクトル型経路制御プロトコルIPマルチキャスト方式の転送に使用されるプロトコルの一つ。
DVO Digital Video Output。 デジタル映像信号出力用インタフェース。 12bit幅。
DVORAK配列 1936年に米国のAuguste Dvorak(オーギュスト・ドボラック)氏が考案したキーボードの配列。 英語の文字の使用頻度を分析し、一番多く使われる文字を一番力の入れやすい指で打てるように工夫されたもの。 ANSIの第2スタンダード規格になっている。
DVR Digital Video Recorder。 テレビ番組をHDDに録画する装置。 米ReplayTV社、米TiVo社が1999年後半より米国内にて販売開始。 ReplayTV社は、Panasonic(松下電器産業)に、TiVo社は、ソニーとPhilips Electronics社に製品の製造を委託。 ユーザーは、電話回線を介して、それぞれの会社から、EPGと呼ばれる1週間分の電子番組表を入手し、録画予約し、あとはDVRが自動的に録画する。 出演者指定、番組名指定、CMスキップ等、多様なユーザー・サポート機能を持つ。
DVR-Blue 次世代DVD仕様のひとつ。 ソニーや蘭Philips Electronics社などが開発を進めている。 青紫色のレーザ光源と開口数(NA)が0.85と高い対物レンズ、 0.1mmの薄型透明カバー層を組み合わせて記録密度を高める。 データ転送速度は、35〜50Mbps。 片面記録容量は書き替え可能ディスクが22.5GB、再生専用ディスクが25GB。 記録符号化方式は1-7PPを採用。
DWDD Domain Wall Displacement Detection。 磁区拡大再生技術。 レーザー照射時の温度差を利用して、レーザースポットよりも小さい記録マークを一時的に拡大して読み出す技術。
DWDM Dense Wavelength Division Multiplexing。 波長分割多重。 波長が異なる複数の光をチャネルとして扱い、1本の光ファイバ上に複数チャネルを多重化する技術。 米Lucent Technologies社は、80波多重方式を開発している。
DWH Dataware House。 データウェアハウス参照。
DWORD Double Word。 2ワード分、32ビットで表す値。
DX (1)386DXのこと。
(2)486DXのこと。
DXF Drawing interchange File。 機械系CADデータ・フォーマットの一つ。
DX2 486DX2のこと。
DX4 486DX4のこと。
Dynabook (1)1972年にXerox社のPARC(パロアルトリサーチセンター)にいたAlan Kay氏により提唱された理想のコンピュータのコンセプト。 ノートサイズの対話型グラフィックコンピュータで、オブジェクト指向言語により簡単にプログラムでき、通信機能を備え、子供でも使えるようなマシンを目指した。 現在のパソコンはDynabookの理想をまだ実現していないが、その方向に近づきつつある。
(2)東芝が1988年に発売したJ-3100シリーズのノートパソコンIBM PC互換機としても使え、当時はまだノートブックタイプのパソコンが他社からは発売されていなかったこともあって、話題になった。
Dynamic HTML HTMLを拡張したWWWページに動きを追加するための技術。 マウスのクリックなどイベント発生に合わせてWWW ブラウザ上に表示されるオブジェクトを動かすことができるHTMLの拡張仕様W3Cで標準化が進んでいるが、実装しているNetscape Communicator4.0とInternet Explorer4.0では互換性がない。 VBScriptJavaScriptでプログラムを記述できる。 米Microsoft社Javaに代わってDynamic HTMLをWWWのプログラミング機能の標準にしようとしている。
Dynamite 2001年6月11日に発表された、英Transitive Technologies社のオブジェクト・コード・トランスレータ。 特定命令セットのオブジェクト・コードを、他の命令セットのマイクロプロセッサのオブジェクト・コードに変換する。 特定ハードウェアに依存しないのが特徴。
D2B Domestic Digital Bus。 車内LAN インタフェース規格の一つ。
D2-MAC D2-Multiple Analogue Component。 欧州の横長画面放送方式。
D60 NTTの中継交換機。 ほぼ県単位に設置されている局用交換機。
D70 NTTの加入者交換機。 単位料金区域内に数ヶ所設置されている局用交換機。 この上位がD60