情報用語辞典(リ)
リアルタイム・
リコメンデーション
Realtime Recommendation。 収集したアクセス・ログなどの情報から、ユーザーの好みを推測し、リアルタイムで推奨情報を導き出すシステム。
リージョナル・
コード
regional code。 地域毎に再生できるDVDディスクを限定するための仕組み。 世界を6つの地域に分割している。
リース lease。 機械・設備等を借りる契約形態の一つ。 リース会社が利用者の代わりに購入代金を負担して機械・設備等を購入し、利用者は一定期間中、リース量を支払って借り受ける。 リース会社は個々の利用者のために機械・設備等を購入するため、他の利用者に転貸することが難しく途中解約ができない。 契約期間を短縮する場合は、残りの期間分の契約料金を支払う必要がある。 また法律により許容リース期間が定められており、法定耐用年数が10年未満ではその7割、10年以上では6割となっている。 コンピュータの場合、法定耐用年数は6年であり、従って許容リース期間は4年以上となる。 機械・設備の保守契約は、利用者側で締結する。
リードアウト Read-out。 CDの末尾に記録された管理情報。
リードイン Read-in。 CDの先頭に記録された管理情報。 CDプレーヤ、CD-ROMドライブは、リードインとリードアウトの情報からCDの内容の配置を知る。
リードチャネル Read Channel。 HDDにおいて記録・再生の変復調、波形等化、信号弁別処理等を行うLSI
リーフ・
オブジェクト
leaf object。 X.500が定めるディレクトリ構造で、枝の先端にあたるオブジェクト。 配下にはほかのオブジェクトを含まない。 ネットワーク上のユーザーコンピュータ、ネットワーク機器などの資源を指す。
リエンジニアリング re-engineering。 コスト、品質、サービス、スピードといった企業の評価基準を劇的に改善するために、ビジネスプロセスを根本的に見直し、抜本的に組織を構成し直すこと。
リコール recall。 欠陥製品などをメーカーが回収し、交換、修理を行うこと。
リスク・リバーサル risk reversal。 リスク転換。 顧客が商品購入の際に負うリスクを取り除く販売手法。 具体的には、顧客の期待に合わない場合、代金を返済するというもの。
リスタート restart。 再起動。
リスト
ウォッチ
rist watch。 Macintoshで時間がかかる作業を行う時に表示されるマウスポインタの一種。 腕時計の形をしたもの。
リストモ WRISTOMO。 2003年3月26日、NTTデータが発表した、腕時計型PHS。 セイコー・インスツルメント社製。 最大3000文字(全角)のメール送受信可、iモードも閲覧可。 データ通信には非対応。 高さ171.5mm、幅40.4mm、厚さ18.5mm、重さ113g。 連続通話時間約120分、連続待ち受け時間約200時間。
リセットスイッチ reset switch。 現在の使用状況を解除し、再度OSから起動し直すためのスイッチのこと。 リセットボタンのある機種では、これを押すことでリセットされる。 リセット用のボタンのないDOS/Vマシン(IBM PC/AT互換機)などでは、Ctrlキー、Altキー、Delキーの3つを同時に押すか、電源を再度入れ直す。
リソース Resource。 (1)コンピュータの資源。 主にメモリやディスク用のバッファなどを指す。 リソース共用という場合は、ディスクやプリンタそのものを言う。
(2)プログラム内のデータ以外の要素(ウィンドウ、ダイアログボックス、アイコン、ボタンなど)。 プログラムと派別に作っておいて、後で結合させて利用する。 Windowsプログラムでのリソースとは、ダイアログ・ボックスやビットマップ・データ、文字列、アイコンなどを指す。 Windowsプログラムを作る際には、これらのリソース・データをソースコードとは別に用意しておき、実行ファイルにリンクする。 例えばメッセージをリソースにしておけば、英語から日本語にメッセージを変える時に本体部分を変更しなくて済む。
リソース・リーク resource leak。 プログラムのバグなどにより、確保したシステム・リソースが解放されずに残ってしまうこと。 システムの動作が不安定になる原因の一つ。
リソグラフィ lithography。 半導体製造において、ウェーハ基板上に回路素子や配線等のパターンを描画する技術。
リゾルバ resolver。 DNSをアクセスしてIPアドレスを得るクライアント側の仕組み。
リターンキー return key。 キャリッジリターンを入力するためのキー。 アルファベットキーの右側に位置し、データ入力の終了を意味するキーとしても使われる。 エンターキーともいう。
リターン・ポリシー Return Policy。 返品制度、返品条件のこと。
リダイレクト redirect。 (1)ブラウザのアクセス先をサーバ側で切り替えること。
(2)UNIXMS-DOSのコマンドシェルで、入力、あるいはコマンド結果出力先を実行時に切り替えること。
リチウムイオン電池 lithium-ion battery。 1990年頃に製品が登場した比較的新しい2次電池(充電可能な電池)。 体積エネルギー密度や重量エネルギー密度は、ニッカド電池ニッケル水素電池をしのぐ。 メモリ効果はゼロで、ノートパソコン、ビデオカメラ、携帯電話など小型軽量、長寿命が要求される分野で普及が進んでいる。 しかし、充電条件がシビアで安全確保が難しいため、電池の製造、充電器の設計にコストがかかるのが難点。
リチウムポリマ電池 lithium polymer battery。 リチウムイオン電池のマイナス極で使用する物質をポリマ化合物で置き換えることによってより大きなエネルギー密度を実現する2次電池のこと。 松下電子工業などが開発を進めている。
リッチテキスト形式 米Microsoft社が策定した文章データ・フォーマット。 全ての情報をテキストで表現する。 \で始まる文字列が制御記号で、文書中の書式や文字飾りを表現する。
リッピング ripping。 音楽CDDVD等のデジタルメディアから、データを取り込むこと。
リテイン・モード retain mode。 Direct3Dはリテイン・モードとイメディエイト・モードと呼ぶ二つのインタフェースを備えている。 リテイン・モードは多機能で高レベルのインタフェース、イメディエイト・モードは機能は低いが高速に動作する低レベルのインタフェースである。
リテラシー literacy。 教養があること。 読み書き能力があること。 使いこなせること。
リトライ retry。 再試行。 ハードウェアソフトウェアの動作がエラー終了した場合に、再度同じ動作を繰り返して、正常終了を試みること。
リトル・
エンディアン
little endian。 ワードアドレスに配置されるバイトが、ワード中の最下位バイトである方式。 米Inter社のx86、米Digital Equipment社のVAXなどで採用されている。
リナックス Linux参照。
リバース・
オークション
Reverse Auction。 買い手が1人(1社)で、売り手が複数の競売。 「フォワード・オークション」の逆。
リバース・
エンジニアリング
reverse engieering。 既存のアプリケーションを分析して設計内容を抽出すること。 市場に存在する製品を研究・分析することにより、当該製品の構造、機能、製造プロセス等を解明し、自社製品開発のための参考にする行為。
研究開発目的のリバース・エンジニアリングは、著作権法上では、フェア・ユースとみなされる。 また、特許法上でも、リバース・エンジニアリングによる特許技術の実施は、特許権範囲外と定められている。 但し、その結果を用いて開発する製品は、当然ながら、オリジナルの著作権や特許権を侵害しないよう注意する必要がある。
リバース・
キャッシュ
reverse cache。 キャッシュ・サーバの利用方法の1形態。 外部からのアクセスユーザーのために、自社内のWeb コンテンツをキャッシュする。
リバースケーブル Reverse Cable。 クロスケーブル参照。
リバース・プロキシ Reverse Proxy。 サーバの負荷分散方式の一つ。 ファイヤ・ウォール製品に実装されている。 プロキシが持つIPアドレス変換機能を逆用する。 内部にある複数台のWWW サーバをプロキシを使うことにより外部からは1台のWWWサーバに見える。 プロキシは受け付けたアクセス要求を負荷の軽いWWWサーバに転送する。
リピータ Repeater。 一見(いちげん)ではなく、繰り返し訪問してくれる顧客。
リピータ・ハブ Repeater Hub。 ハブのこと。
リファレンスマシン reference machine。 互換性の基準となるハードウェアAT互換機ではオリジナルのIBM PC/ATがこれに当たる。 このマシンでプログラムを動かした場合の動作がソフトウェアの正しい動作となり、これと違う動きをしたマシンは、そのプログラムについて互換性がないことになる。 ハードウェアメーカーやソフトハウスが製品を作る際の基準として用いられる。
リブート Reboot。 リセットをするなどして、マシンを再度起動させること。
リフト・オフ 半田が基板の銅箔から剥離する接続不良現象。
リプリケーション Replication。 複製の意。 一般的にはデータベースの複製を意味する。 元となるデータベースをローカルのサーバクライアントPCにコピーすること。
リプレイ攻撃 ネットワークの回線確立時に毎回決まったやりとりがある場合、これをそっくり再生(リプレイ)することで、セキュリティを突破しようとするもの。
リプレース Replace。 交換すること。 コンピュータシステムなどを、古い型のものから新しい型のものに置き換えることを指すことが多い。
リフレッシュ re-flesh。 DRAMに対してデータを再度書込みすること。 DRAMは、安価、大容量、集積度が高いといった長所があるが、一定時間が過ぎるとデータが消えてしまうという欠点がある。 そのため、データを保持し続けるためには、一定時間毎にデータを読み出して、再び書込む作業が必要になる。 この操作をリフレッシュと呼ぶ。 なお、SRAMではリフレッシュは必要ない。
リフレッシュレート reflesh rate。 (1)垂直走査周波数のこと。
(2)DRAMリフレッシュ周波数。 一般的には、2kと4kの2種類。
リポジトリ repository。 システム開発に関するデータベースのデータ項目や、プログラムなどの開発資源を一元管理する保管庫で、複数の開発者が同時に利用できる機能もある。
リモート
ドライブ
remote drive。 パソコン本体のハードディスクではなく、サーバ上に作成した区画をドライブとして使用できるようにしたもの。 通常、UNIXなどのサーバに内蔵されているか、SCSIケーブルなどで接続されているハードディスク上に作成したディレクトリを使用する。 パソコン本体からは、ドライブが増えたイメージで使用できる。
リムーバブル
ハードディスク
removable drive。 データを記憶するためのディスク部分が取り外し可能なハードディスク。 大容量データを持ち歩く場合にハードディスク本体を持ち運ぶのはトラブルの原因にもなるので、ディスクの部分だけを分離して運びやすくしたもの。 PCカードTYPEIIIに対応したものもあり、ノートパソコンの拡張ハードディスクとして普及している。
リムーバブル
メディア
removable media。 コンピュータ外部記憶装置のうち、実際にデータが保存される部分(メディア)を簡単に交換できるもの。 フロッピーディスクMOディスク、ストリーマーテープなどがその代表例。
リモート・アクセス remote access。 遠隔地のコンピュータが電話回線やISDNなどを使ってサーバにダイアルインし、そのサーバもしくはLANにアクセスすること。
流合雑音 CATVの上りの周波数帯域に集まる、ユーザー宅の家電製品などによる雑音。 対策にはアップ/ダウン・コンバータ等を使用する。
龍芯 2001年10月に発表された、中国初の普及型マイクロプロセッサ。 中国科学員コンピュータ研究所が開発。 性能は、PentiumUと同等レベルという。
流通システム
開発センター
The Distribution Systems Research Institute(DCC-JAPAN)。 流通業の情報基盤整備を目的に、1972年に設立された財団法人。 通産省の外郭団体。
流動性 Liquidity。 B2Bにおいては、取引の量の意で使用される。 流動性の確保とは、クリティカルマスをクリアすること。
領域解放 アンロード参照。
領域確保 ハードディスクをフォーマットするときに行う手続き。 MS-DOSなどではハードディスクを複数の領域に分割して、それぞれをドライブとして使うことができる。 この各領域の大きさを指定することが領域確保である。 パーティションを切るともいう。
量子暗号 光子を利用した暗号通信。 ハイゼルベルクの不確定性理論(位置座標と運動量のように一つの系の二つの物理量の測定し、両方ともに正確な値を得ることは原理的に不可能な場合がある)を根拠とする暗号方式。 盗聴された(干渉された)瞬間に、そのメッセージが異なったものになってしまう。
量子化 quantization。 アナログ量をデジタル化すること。 A/D変換のこと。
量子化ノイズ quantization noise。 量子化(デジタル化)を行う際には、連続量を離散量に丸めるため、最大で1/2LSBの誤差が生じる。 信号処理の計算上、これをオリジナルの連続信号に乗ったノイズとして扱う。
量子コンピュータ 原子または原子核の量子物理学的性質を利用するコンピュータ。 2000年8月15日に、米IBM社が世界初の量子コンピュータ開発を発表した。 実用化は2020年ごろを目標とのこと。
2001年8月8日、米HP社MITが共同研究プロジェクトを発表。 予算250万ドルで、4年半の期間を掛け、量子情報システムを開発するもの。
量子情報通信 電子や光子といった「量子」一つひとつに0か1のディジタル信号を付加してデータ伝送を実現するもの。 2000年6月23日、郵政省が報告書「21世紀の革命的な量子情報通信技術の創生に向けて」を公開した。 2030年〜2100年の実用化を目指し、研究開発に本腰を入れるという。 開発目標は、(1)解読できない暗号通信の実現、(2)超高速通信の実現。 (1)は、量子は途中で観測(盗聴)されると性質が変化してしまうという性質を利用するもの。 当然ながら、量子コンピュータでの応用を考慮している。
リライアブル・
マルチキャスト
reliable multicast。 誤り訂正など、データの信頼性向上の仕組みを備えたマルチキャスト。 マルチキャストは、1対多のデータ送信技術であるが、一般にデータが相手に確実に届くことが保証されない。 リライアブル・マルチキャストは、信頼性を確保したマルチキャスト技術である。
リラン re-run。 システムの再開始。 オンラインシステムが停止した場合、履歴情報を元に、システムを停止直前の状態に回復し業務を再開する処理。
リレー・
エージェント
relay agent。 DHCPブロードキャスト・パケットを中継するエージェント。 サブネットを越えてのアドレス割り当てを行うため、ルータに実装されている。
リレーショナル・
データベース
relational database。 データベースの各レコードを、別のレコードと関連付ける機能を有するデータベースシステム。 行と列からなる2次元の表でデータを表現する。 行は通常のファイルのレコードに、列は項目(フィールド)に対応。 データのモデルが単純なので、理解しやすい。
リンギング ringing。 入力信号が急激に変化したときに出力に生じる過渡的な変動や振動。
リンク link。 (1)記録可能な光ディスクで、データを追記または上書きした時に生じる書き継ぎ部。 ピットが不連続になるため同期が乱れる。
(2)WebページでHTMLのアンカータグ(Aタグ)を用いて、他のWebページへのジャンプを設定すること。
リンク・アグリゲーション Link Aggregation。 ポートに接続されるリンク(ケーブル)を複数束ねて、より帯域幅の広い1つの論理リンクとして使用する技術。
リング型 トポロジネットワークの接続形態)の1種。 通信端末が通信回線によりリング状に結ばれた形態。 各通信端末は、直接的には隣りの端末へしか通信できない。 他の端末への通信は必ず隣りの端末を経由する。 どこかの端末間の通信回線がダウンしても、逆回りの通信回線により通信継続可能。
リンク・ケーブル link cable。 主にパッチパネルアウトレット間の接続等、配線距離が長く、一度敷設したら動かすことの少ない配線部位に使用する。 4対8本の心線がそれぞれ1本の太い銅線であるソリッドタイプが使用される。
リンク・スピード Link Speed。 ADSLにおいて、ユーザーのADSLモデムと電話局のDSLAM間の通信速度。
リンク・テーブル link table。 別のデータベースにあるテーブルを、そのデータベースを開かなくても取り出せるように、カレントのデータベースから操作できるようにしたテーブル。 主にMicrosoft Accessで用いられる用語。
リンクローカル・
アドレス
Link Local Address。 IPv6の一種で、ルータを超えた通信で使用されない特定用途向けのアドレス。 上位16bitは、'fe80'(16進表記)。 IPv6対応機器が自動的に生成するアドレスで、起動時に割り当てられる。 ルータの下にある機器同士が通信する場合に使用する。
リンクローカル・
マルチキャスト・
アドレス
Link Local Multicast Address。 IPv6の一種で、ルータを超えた通信で使用されない特定用途向けのマルチキャスト用アドレス。 上位16bitは、'ff02'(16進表記)。