情報用語辞典(I - 5 )
IL Intermidiate Language。 CLR上で動作する中間言語。
ILEC Incumbent Local Exchange Carrier。 米国の地域電話会社の分類の一つ。 BOCや独立系の地域電話会社など、旧来の地域電話会社を指す。 対応する分類はCLEC
i.Link SONYがIEEE1394の規格の愛称として提唱した商標ライセンス。 松下電器産業日立製作所を始めとする国内外16社が契約済。
ILM Information Life-cycle Management。 情報ライフサイクル管理。 電子メール、添付ファイル等のライフサイクルを通じた管理。 具体的には、膨大なそれらの情報をアーカイブし、必要に応じて検索・抽出できるようにする機能。
ILO International Labor [Labour] Organization。 国際労働機関。
I LOVE YOU
ウィルス
2000年5月4日に登場し、全世界に猛威を振るったワーム型ウィルス。 正式名は「VBS_LOVELETTER」。 LOVE LETTERウィルスとも呼ぶ。 WindowsVBScriptプログラム。 電子メールの添付ファイルとして感染する。 受け取ったユーザーがそのファイルを実行すると、Outlookのアドレス帳に登録されている全員に「ILOVEYOU」というタイトルのメールと「LOVE-LETTER-FOR-YOU.TXT.vbs」を添付して送信する。 また、ハードディスク(ネットワークドライブを含む)に存在する画像・音声ファイル(jpg、jpeg、mp3、mp2)やスクリプトファイル(vbs、vbe、js、jse、css、wsh、sct、hta)を破壊する。 さらに、Windowsの起動のたびにファイルを破壊するように、システムファイルを書き替える。 幸いにもゴールデンウィーク中であったため、日本では企業関係の被害が最小限に抑えられた。 発信源はフィリピン、5月8日には容疑者の一人が逮捕された。 VBScriptという改変の容易なスクリプトファイルであったため、数多くの亜種ウィルスが登場し、米会計検査院の試算では全世界で最大100億ドルの損害が発生した模様。
ILP Instruction Level Parallelism。 命令レベル並列性。 並列処理 プロセッサにおいて処理性能を左右する指標の一つ。
ILPF Internet Law and Policy Forum。 インターネットの法律問題を検討する法律家の国際団体。
ILS Instruments Landing System。 計器着陸システム。
IM Instant Messaging。 インターネットに接続したユーザー同士が簡単なメッセージを交換し合うチャットソフト。 AOL(America On-Line)が無料配布しているAIM(AOL Instant Messenger)と、これもAOLが買収したICQが2大シェアのソフトである。 全世界でAIMは約4000万人、ICQは約3800万人のユーザー数(1999年8月時点)であり、交換されるメッセージの数は、1日当たり7億通を超える。 1999年7月には、米Microsoft社がMSN Messengerを、Yahoo!もYahoo Messengerを提供した。 WWW ブラウザ電子メールと大きく異なるのが、リアルタイムのコミュニケーションツールであること。 インターネットの常時接続が広範囲に実現すれば、電話と置き換わる可能性をも秘めている。 (国際通話が無料になる。)
IM Input Method。 入力手段。
IMA Interactive Multimedia Association。 1987年に設立された米国のマルチメディア推進団体の名。
IMA Ion Microprobe Mass Analysis。 イオンマイクロプローブ質量分析法。 IMMAとも言う。
iMac 1998年8月に発売開始された米Apple Computer社デスクトップ一体型パソコン。 全世界で爆発的にヒットし、1999年10月時点で、約200万台を出荷した。 半透明(スケルトン)の青(ブルーベリー)と白のカラーと曲線を主体としたデザインが特徴。 「インターネットへの接続」を前面に押し出した販売戦略がパソコン初心者や女性層に受け入れられた。 その後、新たに4色(ストロベリー、グレープ、タンジェリン、ライム)を追加した。 マイクロプロセッサにはPowerPC 750 333MHz。 メモリ 32MB、HDD 6GB、CRTは15インチ。 日本での販売価格は、当初15万8000円(のち12万8000円)。
1999年10月16日より、Apple Computer社は、IEEE1394DVD-ROMを標準搭載した新iMacを発売開始した。 「iMac」(廉価版)は、CPUには、PowerPC G3 350MHz、メモリ64MB、HDD 6GBで、色はブルーベリーのみ。 価格、11万8000円。 「iMac DV」は、PowerPC G3 400MHz、メモリ64MB、HDD 10GB、DVD-ROMドライブ、DVカメラと接続可能(IEEE1394)で、色はおなじみの5色をサポート。 価格、14万8000円。 「iMac DV Spetial Edition」は、「iMac DV」のメモリ128MB、HDD 13GBバージョンだが、色は新たにグラファイト(黒)のみで提供。 価格、17万8000円。 全機種、AirPortに対応。 2001年2月22日、新機種3種を発表。 本体カラーを「Indigo」と「Graphite」に加え、水玉模様の「Blue Dalmatian」(ブルー・ダルメシアン)と花柄模様の「FlowerPower」(フラワーパワー)を追加。 Apple製光学マウスキーボード「Pro Keyboard」が標準付属。 56K V.90モデム、FireWireポート(2基)、USBポート(2基)、10/100BASE-TEthernetポートを装備。 VGAビデオ・ミラーリングとAirPortをサポート。 3種の概要は下記。
  • PowerPC G3(400MHz)、メモリ64MB、HDD 10GB、CD-ROM、色は「Indigo」のみ。価格は899ドル。
  • PowerPC G3(500MHz)、メモリ64MB、HDD 20GB、CD-RW、色は「Blue Dalmatian」と「FlowerPower」。価格は1199ドル。
  • PowerPC G3(500MHz)、メモリ128MB、HDD 40GB、CD-RW、色は「Graphite」「Blue Dalmatian」と「FlowerPower」。価格は1499ドル。
2001年7月18日、新モデル3機種を発表。 OSMacOS X搭載。 56K V.90モデム、CD-RW、FireWireポート(2基)、USPポート(2基)、VGAビデオ・ミラーリングとAirport対応。
  • 500MHz iMAC:PowerPC G3(500MHz)、SDRAM 128MB、HDD 20GB(Ultra ATA)、色は「Indigo」と「Snow」。価格は999ドル。
  • 600MHz iMAC:PowerPC G3(600MHz)、SDRAM 256MB、HDD 40GB(Ultra ATA)、CD-RW、FireWireポート2基、USPポート2基、Airport対応、色は「Snow」と「Graphite」。価格は1299ドル。
  • iMac Special Edition:PowerPC G3(700MHz)、SDRAM 256MB、HDD 60GB(Ultra ATA)、CD-RW、FireWireポート2基、USPポート2基、Airport対応、色は「Snow」と「Graphite」。価格は1499ドル。
2002年1月8日、新モデル3機種を発表。 白いドーム型の台座(直径約27cm)から可動式のアームが伸び、15インチのフラットパネル・モニタを支える構造。 OSは、MacOS X(Ver.10.1.2)、MacOS 9.2.2を搭載。 FireWireポート(2基)、USBポート(5基)、56kbpsモデム、100Base-TX Ethernet、Airport対応。 アンプ内蔵、上位2機種にはステレオ・スピーカー付属。
  • PowerPC G4(800MHz)、DVD-R・CD-RWスーパードライブ、256MB、HDD 60GB、1,799ドル。
  • PowerPC G4(700MHz)、DVD-ROM・CD-RWコンボドライブ、256MB、HDD 40GB、1,499ドル。
  • PowerPC G4(700MHz)、CD-RWドライブ、128MB、HDD 40GB、1,299ドル。
メモリは最大1GBまで搭載可能。
2003年9月8日、新モデルを発表。 Mac OS X "Jaguar"、FireWire 400ポート(2基)、USB 2.0ポート(3基)、Airport Extreme 802.11g無線ネットワークを搭載。 Bluetoothはオプション対応。
  1. 17インチ液晶モデル:1.25GHz PowerPC G4、DVD-R/CD-RW、256MB 333MHz DDR SDRAM、80GB HDD(Ultra ATA/100)、1799ドル
  2. 15インチ液晶モデル:1GHz PowerPC G4、DVD-ROM/CD-RW、256MB 333MHz DDR SDRAM、80GB HDD(Ultra ATA/100)、1799ドル
IMAP4rev.1 Internet Message Access Protocol Version 4 Revision 1。 クライアント・サーバ間の電子メール送受信の規約の一つ。(RFC2060) 簡単に言えば、メール・サーバからメールを読み出すためのプロトコル。 現在IETFで策定が進められている。 POP3がサーバ上の全メールをダウンロードするのに比べ、IMAP4はすでに読んだメールを含め、メール・サーバ上に全てのメールを置き、必要なメールだけクライアントに転送するなど機能が拡張されている。 利用者が様々なクライアント環境からアクセスした場合でも、未読などのメール管理を一元的に実施できる。 デスクトップマシンをメインに、ノートPCや携帯端末をサブマシンにしているユーザーにとって非常に便利な機能である。 また、ユーザーのマシンがトラブルを起こし過去のメールを喪失するという危険がない。 POP3に代わるプロトコルとして注目されている。 MIMEで複数のデータが混在したメールでも必要な部分のみを取出せるため、トラフィックの軽減も期待できる。 IMAP4の仕様は、RFC1730〜1733、2060で規定されている。
IMD Inter-Modulation Distortion。 相互変換歪み。
IME Input Method Editor。 入力手段変換機構。 かな漢字変換ソフトとOSの間の標準インタフェースWindowsNTWindows95が備えている。
IMEC Interuniversity Microelectronics Center。 ベルギーにあるエレクトロニクス関連の研究機関。 アイメックと呼ぶ。
IMF International Monetary Fund。 国際通貨基金。
IMIC I/O Interface Model of Integrated Circuits。 日本の半導体メーカが中心となって策定したボード設計向け回路シミュレーション・モデル。 解析精度が低い、同時スイッチング雑音が解析できない、というIBISの欠点を補う。
[ IBICとIMICの比較 ](参考文献:日経エレクトロニクス 1999.3.22)
  IBIS IMIC
LSIの入出力回路の
回路構成
固定 自由に記述可。回路接続情報はSpiceと同様ネットワーク記述。
トランジスタの
性能パラメータ
ソースとドレイン間のI-V特性を表現。これに電圧の立上り/立下り時間、過渡応答波形を加えることが可。 ソース、ゲート、ドレイン、基板のそれぞれの間のI-V-C特性を多次元テーブルで表現。任意の電圧/電流の過渡応答波形を加えることが可。
計算精度 IMICより低い Hspiceと同程度。
計算時間 一般に短い 一般に長い
LSIの製造情報の
機密保護
入出力回路情報の
機密保護
△(等価回路で表現すれば保護可)
伝播信号波形解析
電圧のしきい値情報 ×
電源/接地の
電流/電圧解析
× ○(同時スイッチング雑音、接地/電源層での電圧レベル変動解析可)
放射電磁雑音解析 × ○(内部ゲートのマクロ・モデル化や前置ドライバ、ドライバ回路の厳密な電流モデル、貫通電流を記述することで解析可)
LSIパッケージの
モデル
○(電気的結合を有する一段集中定数モデル、もしくは電気的な結合がないが損失成分を有する分布定数モデル) ○(電気的結合を有する多段集中定数モデル。BGAなどの面状の接地/電源モデルも表現可)
ダンピング抵抗や
EMIフィルタなどのモデル
△(2端子の半固定モデル) ○(多端子の任意回路モデル)
コネクタのモデル ×(ver3.3以降で対応予定) △(Spiceモデルで表現可)
Spiceモデルからの
変換ツールの有無
SpiceモデルからIBISモデルver2.1に変換するツール有り SpiceモデルからIMIC仕様テーブル形式に変換するツール有り
電気測定によるモデル作製 ×(高価な測定システムが必要)
IMIS integrated management information system。 集中経営情報システム、統合経営情報システム。
IMMA Ion Microprobe Mass Analysis。 イオンマイクロプローブ質量分析法。 IMAとも言う。 対象物の表面(数nm程度まで)をスパッタリングでエッチングしながら、二次イオンの質量分析を行って元素を判別。 ppbレベルの感度がある。
immediate
モード
Direct3DはRetainedモードとimmediateモードと呼ぶ二つのインタフェースを備えている。 Retainedモードは多機能で高レベルのインタフェース、immediateモードは低機能だが高速に動作する低レベルのインタフェースである。
IMO International Maritime Organization。 国際海事機関。
IMO International Mathematical Olympiad。 国際数学オリンピック。
I-MOS Impact-Ionization MOS。 アバランシェ降伏を動作原理とした新構造のトランジスタ。
iMovie 米Apple Computer社iMac DVに付属する動画編集ソフトウェアの名称。 アイムービーと呼ぶ。
IMP Interface Message Processor。 パケット交換機。 ARPANET構築時のネットワーク構成要素は、ホストコンピュータとIMP。 ルータの役割も持っていた。 1969年12月、ARPANETは4ノード構成からスタートした。
IMRR Image Rejection Ratio。 イメージ除去比。 IRRともいう。
IMS information management system。 情報管理システム。
IMS Institute of Mathematical Statistics。 統計数学学会。
IMS inventory management system。 在庫管理システム。
IMS intelligent manufacturing system。 知的生産システム。 通産省が提唱した国際共同研究プロジェクト。
IMS IP Multimedia Subsystem。 携帯電話でマルチメディアサービスを実現する技術。 IP技術、SIP技術を利用する。
IMSI Institute of Microsystem Integration。 電子実装工学研究所。 実装技術関連の産学協同コンソーシアム。
IMTC International Multimedia Telecomference Consotium。 IP・交換網におけるマルチメディア技術の相互運用性を推進する業界団体。 デスクトップ会議に関する仕様もまとめている。
IMTS Intelligent Multimode Transit System。 バス自動運転隊列走行システム。
IMT-2000 International Mobile Telecommunications-2000。 2000年をめどにサービスを開始する移動体通信システム。 ITUの標準化作業は1999年をめどに完了する予定。 使用周波数帯は、2GHz帯(1885-2025MHz、2110-2200MHz)。 主な通信方式としては、米国提案のMotorola方式(cdma2000CDMA Oneの拡張版)と日本・欧州提案のDoCoMo方式(W-CDMA)の2案がある。 CDMA方式は多重方式に応じて、DS(direct spread)-FDD(frequency division duplexing)、MC(multi carrier)-FDD、TDD(time division duplexing)に分類できるが、W-CDMAは、DS-FDD方式、cdma2000は、DS-FDD方式とMC-FDD方式がある。 2000年5月〜6月に開催されたITUの世界無線通信会議(WRC-2000)で追加周波数帯として、800MHz帯(806-960MHz)、1.7GHz帯(1710-1885MHz)、2.5GHz帯(2500-2690MHz)が承認された。 2000年6月30日、郵政省はNTTドコモJ-フォンDDIの3グループにIMT-2000の事業変更許可を公布し、周波数帯を割り当てた。 割り当て周波数帯は、NTTドコモ 上り1945〜1960MHz 下り2135〜2150MHz、J-フォン 上り1965〜1980MHz 下り2155〜2170MHz、DDI 上り1925〜1940MHz 下り2115〜2130MHzである。 なお、通信方式はNTTドコモとJ-フォンがDS-CDMA、DDIがMC-CDMA(1X)を採用する。