情報用語辞典(ウ)
ヴァイラル・
マーケティング
Viral Marketing。 口コミ。 viralは「ウィルスのような」の意。 ウィルスのように広がっていくことを表わす。
ウィザード wizard。 一連の質問に答えて行くだけで、ある処理を自動的に設定してくれるための機能。 グラフを作成するグラフ・ウィザードやテーブル・ウィザードなどがある。 もともとの意味はコンピュータや(通常は難解な)ソフトウェアを使いこなしている人のこと。米Microsoft社が自社のアプリケーションにウィザード機能と呼ぶ一連の機能を入れたため、最近では他社製品でも一般的に使うようになった。
ウィルス Virus。 コンピュータ・システムに入り込んでファイルなどを破壊する悪性のプログラム。 他のプログラムに寄生する形でプログラムを複製(感染)するように意図的に作成されている。 必ずしも他のファイルやハードウェアの破壊を行うとは限らない。 LANではサーバ上のファイルがウィルスに感染すると、クライアント全部に被害を与えることがある。 WordやExcelのマクロ・ファイルに組み込まれたマクロ・ウィルスも横行しており、電子メールの添付ファイルとしてばらまかれ感染することが多い。 これに対してウィルスの検出や退治、感染の防止を行うプログラムもある。 これらは「ワクチン・プログラム」、「ウィルス・チェッカ」と呼ばれる。
ウィンドウ・サイズ window size。 ウィンドウは、TCPが持つフロー制御機能で利用するパラメータ。 通信相手からの応答が返る前に連続して送信できる要求パケットの数を示す。 ウィンドウ・サイズが大きいほど高速。 ネットワークが混雑するとウィンドウ・サイズを下げる。
ウェアーズ Warez。 ワレズの別称(英語読み)。
ウェアラブル・
コンピュータ
wearable computer。 その名の通り、着られるコンピュータ。 マイク、ヘッドホーンを装備したヘッドマウントディスプレイを基本に、パソコン本体、バッテリー等の軽量化を図り、メモリハードディスク、携帯通信装置等を身に付けられるようにしている。 両手が自由に使えるような仕組みが工夫されており、活動しながらコンピュータを使う用途向けにまず適用される。 米ザイブナー社が1998年11月に製品を発売開始した。
ウェイト wait。 CPUメモリや周辺チップデータを送受信する時に、同期を取るために要するCPUの「待ち時間」のこと。 メモリや周辺チップの反応する速度がCPUと比較して遅い場合は、ウェイトをかける必要がある。 通常、ウェイトはクロック単位で数えられ、これが少ないほど処理が高速になる。 特に、ウェイトをかける必要がない場合を、ノーウェイト(no wait)と呼ぶ。
ウェーブレット変換 Wavelet Transform。 ウェーブレットとは,さざなみの意味。 波形の周波数変換をフーリエ変換のようにsin、cos関数ではなく、ウェーブレット関数を使用する。 局所的に激しく変化する波形に対して、効率良く波形を表わすことができるのが特徴。 JPEG-2000の圧縮方式として利用される。
ウェブ・
アプリケーション・
サーバ
WAS参照。
ウェブバグ Web Bug。 送信した電子メールの行き先や転送先などの追跡、メールが開封された時間を特定するために、メール中に隠されたHTML タグのこと。 プライバシー問題となっている。 HTMLに対応しないメーラーを使用すれば、情報転送を避けることができる。
ウェブ・ビーコン Web Beacon。 ウェブバグと同意。
ウェブマスター web master。 WWWサーバまたはホームページの管理者のこと。
ウェブ・メール web mail。 WWW ブラウザを利用した電子メールの送受信サービス。 ユーザーがメール・ソフトを準備する必要がない。 Yahoo!やgooなど有力な検索エンジン・サイトが無料サービスを行っている。 新しいメール・アドレスを取得できるのも利点の一つである。
ウェブログ Weblog。 個人がWeb上で定期的に発信している、Web日記、テキスト、ニュースコメントなどの総称。 特に、Web日記を指すことが多い。 ブログ(blog)と略すこともある。
ウェルノウン・
ポート
well-known port。 0〜1023番のポート番号HTTPTelnetDNSといったTCPUDPの代表的なアプリケーション・プロトコルが標準で使用する、よく知られたポート番号。 例えば、HTTPは80番、Telnetは23番である。
ウォークスルー walk through。 システム開発におけるレビューの一つ。 各フェーズのドキュメント、成果物を開発メンバで検査すること。
ウォータフォール型
開発
要求仕様抽出から、分析、設計、開発まで水が流れるように後戻りすることなく開発を進めるやり方。 一方向に流れ、逆流することなく、滝の流れのように進むことから命名。
ウォータマーク watermark。 透かし。
ウォームブート
ウォームスタート
warm boot / warm start。 メモリ内容の初期化、メモリチェックなどの作業を省略してシステムを立ちあげること。 一般に、コンピュータの主電源を入れたままで、リセットキーを押してシステムを起動させることを言う。
ウォブル wobble。 トラックガイドの蛇行(うねり)のこと。
ウォレット・ソフト Wallet Software。 電子財布のこと。 SETSECE対応の電子商店でインターネット・ショッピングするときに個人のカード番号などの重要な情報を安全に管理・送信するために必要なソフトウェアユーザーパソコンインストールして使用する。 利用するためにはデジタル証明書の取得が必要になる。 本来は1つのウォレット・ソフトで複数の金融機関のカード番号を管理できる仕組みだが、各金融機関が配布したウォレット・ソフトの相互運用性がまだ確保されておらず、一番最後にインストールしたウォレット・ソフトしか動作しないなどの問題点も残っている。
動き補償 動画データを圧縮する時に必要な機能。 基本的な演算はフレーム間の差分を求めて画像中の物体の動きを検出する。 画像データを動きベクトルに変換してデータを圧縮する。
裏技 tips。 マニュアルに書かれた本来の操作以外の方法でコンピュータを使うこと。 ソフトウェアにもハードウェアに対しても用いられる。 元々はゲームソフトの残されていたバグが語源であったが、意外な楽しみ方ができたことから現在ではゲームソフトの多くに作為的に裏技が用意されている。 また、ワープロや表計算などの一般的なアプリケーションソフトにも裏技が多数ある。 ちなみに裏技が原因の障害は、オフィシャルな仕様でないので原則的にはメーカーの保証範囲外と考えた方が良い。