情報用語辞典(ト)
同一性保持権 著作者人格権の一つ。 著作物の内容や題名を勝手に変えさせない権利。
統一UNIX仕様 Single UNIX Specification。 UNIXの業界標準APIの仕様。 1993年9月に米HP社、米Sun Soft社、米IBM社米DEC社などの主要UNIXベンダが共同で、32bitのUNIXを対象とした第1版を策定。 1997年3月に発表された、64bitのUNIX用の第2版が最新。 現在、規格を管理しているのは、X/Openで、統一UNIX仕様に完全準拠している製品に対し、「UNIXブランド」を発行している。 第1版に準拠したUNIX95、第2版に準拠したUNIX98がある。 2001年3月8日、次期統一UNIX仕様にLinuxを包含することをX/Openが発表。
動画 dynamic image。 時間とともに変化する映像。
透過型液晶 バックライトを利用し、裏側から光を透過させて表示を行う液晶デバイス。 屋内では見やすいが、屋外の太陽光が強い場所では見にくい。 消費電力が大きい。 PC用ディスプレイに広く採用されている。
同期 synchronous。 タイミングを合わせること。 例えば、データ通信において送信側と受信側で信号のタイミングを合わせることや、ディスプレイ信号の垂直同期/水平同期などのように機器の動作タイミングを合わせることなどを指す。 メモリ上のデータをディスクに書き戻すことによって、メモリ上のデータとディスク上のデータを一致させることを指すこともある。
投機実行 プロセサの命令実行中、条件分岐命令の条件が確定する前に、あらかじめ予測した分岐方向の命令を実行する技術。 分岐予測が外れた場合は投機実行前の状態に戻る。 分岐予測が当たる確率が高い場合に有効な方式。
同期制御 データ伝送のための制御機能の一つで、受信側に送信データの始まりを知らせてタイミングを取る制御。
同期通信 synchronous communication。 通信するデータにタイミングを取るための信号を入れて、送信側と受信側で同期を取りながら転送を行う通信方式。 パソコンメインフレームの端末として使う時などに用いられる。
統計多重効果 データが発生した時だけ帯域を割り当てる通信方式。 ATMフレームリレーなど。
東経110度CS 放送衛星(BS)と同じ東経110度という静止軌道に位置する通信衛星(CS)。 視聴者はBSとCSのアンテナを共用できる。 2000年10月7日にJSATSCCが共同運用する新通信衛星「N-SAT-110」を打ち上げた。 JSATでは「JCSAT-110」、SCCでは「スーパーバードD号」と呼ぶ。 新衛星には、帯域幅36MHz、出力120WのKuバンドトランスポンダを24本搭載。 JSATとSCCがそれぞれ12本ずつを運用する。
動作研究 仕事を行うためにもっとも合理的な動作手順を明らかにする調査。
同軸ケーブル coax cable。 電気信号を伝えるための導線の一種。 導体と絶縁体が、交互に同心円状に配置されているためにこの名称がある。 外部からの電波障害に強く、外部への信号の漏れが少ないなどのメリットがある。 テレビアンテナのケーブルに良く使われており、コンピュータではEthernetなどのネットワークケーブル(10Base2/5など)に使用されている。 特性インピーダンスが規定されており、50Ω、75Ωが一般的である。
同時スイッチング
雑音
LSIにおいて、複数のトランジスタが同位相で動作した時に発生する雑音。
東芝 日本有数の総合電機会社。 明治8年(1875年)7月、(初代)田中久重氏が珍器製造所として東京銀座に創立。 明治15年(1882年)11月、2代目田中久重氏が東京芝浦に「田中製造所」を開設。 明治26年(1893年)「芝浦製作所」、昭和14年(1939年)「東京芝浦製作所」、昭和59年(1984年)「東芝」となる。
東証 Tokyo Stock Exchange。 東京証券取引所の略称。
動的Webページ ユーザーによって内容が変化するWebページや対話型のWebページ。 例えばCGIを使ってバックエンドに設置したデータベースからデータを引き出し、Webページに表示するような場合がそれ。 またMy Yahoo!などのように、ユーザーがアクセスするたびにユーザー個別にWebページを生成する場合もある。
同報 e-mailを同時に複数の宛先に送信すること。 メール・サーバは、宛先ドメインが同じ場合は、1通のみの送信で済ませるようになっている。
道路構造令 「道路構造令の一部を改正する政令」。 2001年4月25日公布、2001年7月1日施行。 「車道中心」の道路構造を見直し、歩行者・自転車の通行空間の確保、「緑」空間の増大等を定めた。
トークン token。 ICカードを除くID装置のこと。
トークン・バス talken bus。 トークン・パッシング方式のバス型LANIEEE802.4で規定されている。
トークン・
パッシング方式
LANのアクセス制御方式の一つ。 「トークン」あるいは「フリートークン」と呼ばれるものを受領した機器だけがデータを送信可能となる。 通常、「トークン」はネットワークを巡回している。 「トークン」を受領した機器は、送信データがある場合、パケットをネットワークに送出する。 パケットを受け取った機器はそのデータが自分宛でない場合、次の機器に送る。 自分宛の場合には、そのパケットのコピーを作った後、パケットをネットワークに流す。 元データを送出した機器は、自分が送出したデータを受け取ると、「トークン」を手離し、次の機器にデータ送信チャンスを譲る。 バス型のLANでは、トークン・バスと呼ばれ、リング型LANでは、トークン・リングと呼ばれる。 それぞれ、IEEE802.4IEEE802.5で規定されている。
トークンリング talken ring。 米IBM社が開発したLANの方式の1つ。 現在はIEEE802.5で規定されている。 最大255ノードをスター接続により4Mbpsまたは16Mbpsで接続する。 リング(環)状に接続された端末のうち、「トークン」と呼ばれる信号を受取ったものだけが、データを送信できるようになっている。 FDDIで採用されている。
ドーターカード daughter card。 マザーボード拡張カードに後から取付けた追加のカードのこと。 様々な機能拡張を行うカードがある。
ドーマント Dormant。 データ通信中、一定時間データ送受信がない場合や電波状態が悪い場合に、接続を維持したまま、一時的に無線回線を休止する方式。 電波の有効利用、端末機器の省電力化の効果がある。
特殊キー キーボードのキーのうち、文字や数字以外を表わすキー。 例えばリターンキー、デリートキー、カーソルキー、ファンクションキーなど。
独自CA 自社内で構築した認証局(CA)。
独占禁止法 「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」。 昭和22年7月20日施行。 経済運営の秩序(公正で自由な競争)を維持するための企業活動の基本的ルールを定めた法律。 公正取引委員会(http://www.jftc.admix.go.jp/)が運用する。
匿名オークション
システム
個人情報の登録が不要で、個人情報がシステム管理者からも保護されているオークション(競売)システム。 日本総合研究所(JRI)と東海大学工学部が共同開発。 情報処理振興事業協会(IPA)の「次世代アプリケーション開発事業」の「匿名プロトコルを用いた公正なオークションシステムの開発と実証」において開発したもの。 入札者の匿名性保護(個人情報の登録不要)、入札値の機密性保護(落札値以外は完全に秘匿)、落札者の保護(落札者は売り手のみが知る)等の特徴がある。 入札は1回のみで、競り上げは行われない。
独立型マーケット Independent Marketplace。 B2Bにおいて、B2Bシステムを構築する企業が中心になり、ニュートラルな立場で取引の場を提供している市場。
トグル toggle。 2つの状態を切り替える機能のこと。 ON/OFFの状態を切り替えたり、異なる2つの状態を切り替えることを、同じ操作で行うスイッチの働きを指す。 例えば、キーボードCapsキーのように、一度押すと次に押すまで状態が変わらないような場合を指す。
特許権 patent。 知的所有権の一つ。 発明に対して与えられる独占権。 特許法に基づく。(出願手続き等は付録参照) 自然法則を利用した技術的思想のうち高度なもの、と定められている。 権利保護期間は、出願より20年。
特許庁 http://www.jpo-miti.go.jp/indexj.htm
ドッキング
ステーション
docking station。 サイズの制約から各種インタフェースなどが制限されているノートパソコンのために、メーカーが用意する拡張ユニット。 ポートリプリケータよりも大掛かりなもので、大抵は、ノートパソコンを包み込むように合体させる構造になっているため「ドッキング」という語が使われている。 一般的には、SCSIEthernetCD-ROMドライブ、増設PCカードスロット(場合によっては拡張バス)といったインタフェースをノートパソコンに対して拡張することができる。
特権モード プロセサが備えるメモリ保護機能。 x86プロセサの場合、リング0〜3までの四つのモードを備えている。 レベルの低いモードで動いているプログラムがレベルの高いモードのプログラムに害を与えないように保護する。 Windows95/NTはリング0とリング3を利用する。 最も特権レベルの低いリング3(ユーザー・モード)でアプリケーションを動かし、特権レベルの高いリング0(スーパバイザ・モード)で仮想マシン・マネジャや仮想デバイス・ドライバを動かす。
ドッチーモ NTTドコモが1999年4月から提供している800MHz帯ディジタル携帯電話とPHSのデュアル端末。
ドット dot。 点を意味する。 パソコンの画面や印字出力を構成する基本単位。 文字や画像などはドットの集合で表現されている。
ドット・イレブン IEEE802.11系のEthernet 無線LANの総称。
ドットインパクト
プリンタ
dot impact printer。 プリンタの印字方式の一種。 ワイヤードットマトリックスプリンタともいう。 印刷用紙の前にインクリボンをわずかに離して置き、金属製のピンを叩き付けて印字するもの。 個人使用のプリンタとしても既に過去のものとなってしまった感があるが、複写式の帳票の印刷には不可欠である。
ドットゲイン dot gain。 印刷物を刷る際に、印刷されるドットがフィルムの網点よりも大きくなってしまうこと。 この現象が起きると、カラー印刷などでは色が正確に再現されなくなる。
ドット・コム dot com。 WWWURLで企業、営利法人を表す".com"から転じた単語。 インターネット上で取引を行う企業の総称。
ドットなし
IPアドレス
IPv4方式のIPアドレス表記法の一つ。 一般的には32bitのアドレスを8bit単位にドットで区切り、192.68.0.1のように表記するが、それに対して、32bitを整数とみなして10進化表記する方式。
ドットピッチ dot pitch。 ディスプレイの性能を表わす基準の1つ。 表示されるドットとドットの間隔がどれだけ離れているかで表わす。 ドットピッチが細かいディスプレイの方が文字のにじみも少なく、グラフィクスも綺麗に表示できる。
ドットマトリクス dot matrix。 碁盤目状に点(ドット)が配置されている様子。 プリンタディスプレイイメージスキャナなどコンピュータの入出力装置は、 画像情報をドットマトリクス状に分解し、ドット毎に配色を決めることにより、紙に印字したり、画面に画像を表示したり、あるいは画像情報を取得している。
ドットマトリクス
プリンタ
dot matrix printer。 格子状(マトリクス)に並んだドットによって、文字や画像を印刷する方式のプリンタ。 ドットインパクトプリンタに限らず、熱転写プリンタなどの多くのプリンタで使われている方法。
ドナー donor。 N型半導体を作るためにSi結晶中に注入する5価の元素のこと。 電子キャリアを生成する。
トナーカートリッジ toner cartridge。 コピーマシンやページプリンタの印刷に使われているトナー(黒い粉末状のインク)が入っているケース。 印字ドラムと一体形のものもある。
トポロジ topology。 ネットワークの接続形態。 スター型、リング型、バス型などがある。
ドミナント規制 市場支配力が大きな企業がそれを乱用しないようにするための規制。 規制対象に指定された企業は、企業間で結んだ協定や、グループ内の取り引き内容の開示をしなければならない。
ドメイン domain。 ネットワークを管理する単位の1つ。 ネットワーク環境によって管理する範囲と方法が多少異なるが、一つのドメイン名の下に、一つあるいは複数のコンピュータをグループとして認識できるようにする点は同じ。 企業内の閉じたネットワークからインターネットまで、ネットワーク上には無数のドメインがある。 特定のコンピュータを指定してアクセスしたり、特定のユーザー電子メールを出す場合には必ずドメイン名を指定する。 ホームページを指定するURLにも電子メールのアドレスにもドメイン名がついている。
ドメイン名 domain name。 ネットワーク上のドメイン、あるいはそこに属するコンピュータに付けられる名前。 通常はインターネット上で識別されるコンピュータに付けられる名前のことを指す。 ドメイン名は階層構造を持ち、右端に位置するトップ・レベル・ドメイン名から順に、ピリオド「.」で区切って並べる。 例えば、「xxx.abc.co.jp」の場合は、「jp」がトップ・レベル・ドメイン名で日本という国名を表わし、「co」が一般企業を表わし、「abc」が企業名を表わす。 「xxx」の部分は企業内の部署などを表わす。 さらに深い階層構造を持つ場合は、ピリオドで区切って下位のドメイン名を並ベる。