情報用語辞典(ロ)
ロイヤリティ royalty。 特許権等の工業所有権を提供する対価として受け取る使用料のこと。
ロイヤリティ・
フリー
royalty free。 無料で特許権等の工業所有権を使用できること。
ローカライズ localize。 ソフトウェアハードウェアなどを輸出入する時に、輸出先の国の言語、習慣などに合わせて、製品の内容や表示メッセージなどを変更すること。
ローカルバス local bus。 CPUと直結した外部バスのこと。 ISAやMCA、EISAなどの外部バスよりも高速なデータ転送が可能なため、特に高速性が必要とされるグラフィクス関連の周辺機器に採用されている。 日本では、NEC独自の規格である98ローカルバスがあり、同社のパソコンの一部に採用されている。 また、米国ではIBM PC/AT互換機用にグラフィクス標準化団体VESAVL-Busが有名。 米Intel社は、厳密にはローカルバスではないが、ほかのバスと共存できるPCIバスを提唱している。
ロード・
アンロード
load / unload。 HDDの非動作時にヘッドをディスクの外側に置いておく(待避)方式。 ディスクの外側にランプロードと呼ぶ傾斜した部品を設け、ヘッドはここに乗り上げるようにして止まる。 ヘッドとディスクの吸着を避けることができるため、ディスク表面全体を平滑化でき、ヘッドの浮上量を下げられると同時に、ヘッドやディスクの寿命を延ばすことができる。 また非動作時の耐衝撃性を高めることも可能。 1997年、日本アイ・ビー・エムの2.5インチHDDで初めて採用された。 従来は、ヘッドが吸着しないようにディスクの表面をわざと粗く加工したCSS(Contact Start Stop)領域(内周部に設けられる)に待避していた。
ロード・バランサ load balancer。 負荷分散装置のこと。
ロードマップ Road Map。 本来は「道路地図」の意味。 企業や団体が、現在から将来に向けての製品開発計画や活動計画などを年表形式にまとめたもの。
ロープロファイル low profile。 高さが低い、という意味。 デスクトップPCで薄型のケースに収められたものなどに使われる。 高さ1インチ(=25.4mm)の3.5インチ型ディスク装置。
ローマ数字 Roman Numeral。 I(=1)、V(=5)、X(=10)、L(=50)、C(=100)、D(=500)、M(=1000)で表記する数字。
数値 ローマ数字表記
1I
2II
3III
4IV
6VI
7VII
8VIII
9IX
数値 ローマ数字表記
11XI
12XII
13XIII
14XIV
15XV
16XVI
19XIX
20XX
数値 ローマ数字表記
30XXX
40XL
60LX
70LXX
80LXXX
90XC
200CC
300CCC
数値 ローマ数字表記
400CD
600DC
700DCC
800DCCC
900CM
2000MM
3000MMM
4000MMMM
3792=MMMDCCXCII、2849=MMDCCCXLIX。
ローミング roaming。 移動体通信において、契約している通信事業者のサービス地域外で、サービスを受けられるようにすること。 「roaming」は放浪、徘徊の意。
ロールバック roll back。 トランザクションの実行中にエラーが発生した場合、トランザクション内のすべての処理を取り消すこと。
ロギング logging。 追跡記憶。 プログラムの実行過程に関する情報を逐次、補助記憶装置に記憶すること。
ログイン login。 コンピュータシステムの利用に先立って、そのシステムを使おうとしているユーザーが正当な利用権を持った人物であるかどうか、あるいは本人であるかどうかを確認する作業のこと。 通常は、ユーザーIDパスワードの組合せを入力すると、コンピュータ側でそれらの組合せが正しいかどうかを調べる。 ログオン(logon)も同義だが、UNIX系のシステムではloginが使われることが多い。
ログオン logon。 ログイン参照。
ロジックボード
/ロジックカード
/ロジックチップ
論理回路の物理的な構成形態のこと。 ロジックボード(logic board)は論理回路を基板上に構成したもの。 ロジックカード(logic card)はカード上の基板に構成したもの。 ロジックチップ(logic chip)はICチップに構成したものである。 論理回路とは、特定の論理を扱うためのデジタル回路のこと。 コンピュータシステムの大部分は、論理回路によって構成されている。 ディスク装置などのように、物理的な動作を行う部分とそれを制御する部分で構成されている装置の、制御部分を指す場合もある。 Macintoshでは、マザーボードのことを指すこともある。
ロスレス圧縮 可逆的圧縮のこと。 解凍された時に、ファイルが完全にオリジナルに戻る(=情報落ちがない)もの。
ロゼッタネット Rosetta Net。 米国のパソコン関連メーカや流通業者が中心となって設立した標準化団体。 全ての企業間業務プロセスをカバーするSCMシステム構築が狙い。 XMLをベースとする。
ロック lock。 使えなくしたり、変更や削除をできなくしたりすること。 キーボードロックとは、自分が席を離れている間に他の人間がキーボードに触っても何も起きないようにするもの。 ファイルのロックとはファイルを不注意に消さないように書換・削除不能に設定すること。
ロックアウト lock out。 指定期間内に指定回数以上、誤ったパスワードを入力してログインしようとしたユーザーのアカウントを一時無効にすること。 セキュリティ保持が目的である。
ロット lot。 等しい条件で生産され、又は生産されたと思われる品質の集まり。
ロット・アウト lot out。 ロット不良のこと。
ロット不良 同一ロット内の数個に同一の不良が見られた場合、そのロット中には更に不良が潜在しているとみなして、そのロット全体を不良とみなすこと。
ロボット robot。 Webサイトを自動的に巡回して、Webページに関するデータを収集するプログラム。 Webページの更新を検出したり、キーワードを抽出し検索用のインデックスを作成するのに使用される。 goo等のホームページ検索サイトで使用されている。
ロム (1)ROM(Read Only Memory)のこと。
(2)ニュースグループBBSで発言しないメンバーのこと。(Read Only Member)
ロングファイル
ネーム
long file name。 MS-DOSで制限されていた8+3文字のファイル名の長さを緩和した技術。 Windows95以降では、最長255文字までの名前を使用できる。
ロンゲスト・
マッチ
longest match。 ルーティング・テーブル検索において、最長に一致するネットワーク番号の検索。
論理型言語 Prologに代表される、述語論理に基づく言語。
論理合成ツール ゲートレベルの設計自動化ツール。 入力は、RTLデータ。 出力は、ゲートレベル・ネット・リスト。 RTLデータは、半導体プロセスに依存しないが、ゲートレベル・ネット・リストは半導体プロセスに依存する。 半導体プロセスごとにマクロセルのデータベースを揃える必要がある。
論理ドライブ logical drive。 ハードウェア的には1台のディスクを、OSの機能で複数のディスクのように見せかけた時に、これらの論理的なディスクを論理ディスク、または論理ドライブという。 または、MS-DOSのASSIGN.COMによって、ディスクに別のドライブ識別子を割り当てた時に、この識別子で指定されるディスクを論理ドライブという。