情報用語辞典(L - 2 )
LE Limited Edition。 機能限定版。
LEC Local Exchange Carrier。 米国の市内電話会社。 レックと呼ぶ。
LECCS linear Equivalent Circuit and Current Source model。 LSIの電源系のモデル化手法。 電源雑音の解析に使う。
LECS Lan Emulation Configuration Server。 ATM ネットワークサーバのアドレスを登録する機能。
LED Light Emitting Diode。 発光ダイオード。 pn接合ダイオードの一種。 外部から順方向の電圧をかけることによって発光する。 電気信号を光信号に変換する素子として利用されている。 また電球に比べて発光量当たりの消費電力や熱量が小さいため、装飾用のイルミネーションにも利用されている。
LEDプリンタ ページプリンタの1つ。 ページプリンタの感光体ドラム上に文字や図形を形成する際、露光系としてLEDを利用した方式のもの。
LEED Low Energy Electron Diffraction。 低速電子回折法。 対象物の表面に10〜200eV程度の電子線を垂直に入射して、回折パターンや強度の測定により、単結晶構造を分析する。
LEEPL Low Energy E-beam Proximity Projection Lithography。 低加速電圧の等倍EB(Electron Beam)露光技術。 リープルと呼ぶ。 東京精密、ソニー、リープルが共同開発中。
LEES Low Energy Electron Scattering。 低速電子エネルギーロス分光法。
LEF Library Exchange Format。 米Cadence Design Systems社が開発した、LSIのレイアウト設計用ライブラリのデータ形式。 オープン・ソースとなっている。
Lempel Ziv 適応圧縮技術を用いた、データ圧縮アルゴリズムの1種。
LEO low earth orbit。 地上からの高度が1000km程度の衛星軌道。 FCCでは、音声伝送可能な1GHz以上の周波数帯を使用するBig LEOと、データ伝送用の1GHz以下の周波数帯を使用するLittle LEOに分類している。 静止衛星(高度3万5000km)を使用すると、大きな受信機が必要、タイムラグの発生等の問題があるため、特に移動体通信向けに考え出された。 但し、静止軌道でないため、多数の衛星を必要とする。 レオと呼ぶ。
LEOS Low Earth Orbit Satellite。 低軌道周回衛星。 レオスと呼ぶ。
LES LAN Emulation Server。 ATMによるネットワークLAN サーバをエミュレートする機能。
LEV Low Emission Vehicle。 低公害車。 排出ガス規制値をクリアするエンジンを持つ車。
LF Line Feed。 改行、改行コード。
LF low frequency。 長波、低周波。 30kHz〜300kHzの電磁波。(波長1km〜10km)
LFLGA Low Profile Fine Pitch Land Grid Array。 低背高のLGAパッケージ。
LFO Low Frequency Oscillator。 低周波発振器。
LFSR Linear Feedback Shift Register。 シフト・レジスタとフィードバック信号線の排他的論理和で構成した回路。
LFU Least Frequency Used。 キャッシュの内容を入れ替える時のアルゴリズムの一つ。
LGA Land Grid Array。 表面実装型ICパッケージの一つ。
LGPKI Local GPKI。 地方自治体用のGPKI認証基盤)。 2003年運用開始予定。
LGPL GNU Library General Public License。 GNUのライブラリに関するライセンス体系。 LGPLに従って再配布可能なライブラリとリンクした再配布不能のプログラムを配布できる。 LGPLに従うライブラリ自身への変更を公開する必要がある。
LGWAN Local Government Wide Area Network。 総合行政ネットワーク。 地方自治団体を相互接続する行政専用ネットワーク。 エルジーワンと呼ぶ。
LH Long-Haul。 長距離。 特にLANよりも長い距離に及ぶネットワークを指す。
LHARC 吉崎栄泰(はるやす)氏が開発した圧縮・解凍用フリーソフトPCUNIXの世界で広く採用された。 現在でも、そのアルゴリズムZIPと並ぶ圧縮技術として使用されている。
libc6 (glibc2) スレッド対応や数学ライブラリの精度向上、国際化機能などを追加したGNUの新ライブラリ。
LIB Libraryの省略形。 ライブラリ。 複数のオブジェクトファイルを一つのファイルにまとめたもの。
LIFO Last-In First-Out。 後入れ先出し法。
LifeLog 米国防総省が計画している研究プロジェクト。 個人の生活に関連するあらゆる情報を集めデータベース化するのが目的。 ライフログと呼ぶ。
LILO Linux Loader。 Linuxの標準的なブート・ローダ(起動プログラム)。 リロと呼ぶ。
LIMDOW Light Intensity Modulation Direct Over Write。 光変調型オーバライト(光磁気ディスクの技術)。 リムドウと呼ぶ。
LimeWire インターネット上でP2Pにて情報検索を行うソフトウェア。 特に音楽ファイル交換に使用されている。 ライムワイヤと呼ぶ。
LIN Local Interconnect Network。 車内LAN規格のひとつ。 データ伝送速度1〜20kbpsのシリアル通信プロトコル
Lindenhurst 米Intel社が開発中のデュアルプロセッサ対応サーバ向けチップセットの開発コード名。 8レーンのPCI ExpressDDR2メモリ、シリアルATAをサポート。 リンデンハーストと呼ぶ。
Lindows 米Lindows.com社が開発中の、Windowsソフトが動作するLinux。 同社を率いるのは、元米MP3.COM社CEOのMichael Robertson氏。 リンドウズと呼ぶ。 プリビュー版を2001年中に、正式版を2002年初頭にリリース予定。
Link Aggregation サーバスイッチ間に複数のリンクを設置し帯域を増やす方法。
LINPACK Jack J. Dongarra氏によって作られたFORTRANによる行列演算のベンチマークテスト。
Linspire Lindows。 2004年7月、米Microsoft社との和解により、Lindowsの名称に代わり使用されることになった新名称。
Linux i386以上のCPUを持つPC/AT互換機で動作するUNIXのクローンOS。 日本では「リナックス」と呼ぶことが多いが、「リヌクス」が原音に近い。 LinuxはあくまでもOSのベースとなる部分(カーネル)のみから構成され、各種コマンドは他の公開されているフリーソフトウェアを使用する。 これらのソフトはインターネット上で多数公開されている。 フリーのUNIXで最もユーザー数が多い。 PC/AT互換機のほか、SPARC搭載マシン、Alpha搭載マシンなどにも対応、米IBM社は、メインフレームを含むe serverにLinuxを採用した。 Linuxは、元々は、1991年にフィンランドのHelsinki大学のLinus Torvalds(リナス・トーバドス)氏により開発されたものであるが、現在では、米国FSFが推進しているGNU活動の一環として配布されている。 フリーウェアにもかかわらず、Xウィンドウマルチタスク/マルチユーザー対応などUNIXとしての標準的な機能を備えている。 ソースコードを全て公開しており、Torvalds氏の主導の開発チームで、全世界で日々様々な改良が進められている。 Torvalds氏の下に8人のアーキテクト兼メンテナー、その下部に60名のメジャー開発者、さらにその下部に1000名のプログラマが存在すると言われる。 Red Hat Linux、Slackware、Debian、TurboLinuxなどのディストリビューションと呼ぶ配布パッケージがある。 これらはカーネルは同じだが、インストーラやアプリケーション管理方法、ディレクトリ構成、日本語環境などが異なる。 Linuxカーネルには、安定版と開発版の2系統が存在する。 バージョン番号の2番目の数字が奇数なら開発版、偶数ならば安定版である。 カーネル2.2には、2年間に2.1系列で実験された様々な機能やドライバを盛り込んだ。 SMP(Symmetric MultiProcessor)使用時の性能向上が注目されている。 2001年1月4日、最新安定カーネル「linux-2.4.0」がリリースされた。 SMP(SymmetricMultiProcessor)性能向上、大容量メモリへの対応、USBサポート等が強化内容。
2003年12月17日、安定カーネル「2.6.0」がリリース。 複数プロセッサの対応強化、ストレージ機能の改良等が図られている。
Linux
ディストリ
ビューション
Linuxは厳密にはOSの中核部分であるカーネルを指す。 Linuxを利用するためには、さまざまなコマンドを組み合わせる必要があり、実際に利用できるOSの形に組み合わせた配布パッケージのことをディストリビューションと呼ぶ。 Linuxには多数のディストリビューションがあり、各ディストリビューションの間には多種の違いがある。

[主なLinuxディストリビューション](参考文献:日経パソコン 1999.6.14号)
名称/開発元(国内販売元) 特徴
TurboLinux 早くからインストーラなどの日本語化を進めており、初心者ユーザーに人気。
ターボリナックス ジャパン
Red Hat Linux 米国を中心に世界で人気。
米レッドハット・ソフトウェア
(五橋研究所)
Vine Linux ソフトウェアなどの日本語環境が充実しており、英語が苦手な初心者でも利用しやすい。
Project Vine
(技術評論社)
Plamo Linux PCカード接続のCD-ROMからインストールでき、ノートでも始めやすい。
こじまみつひろ氏
Debian GNU/Linux 付属するアプリケーションの数が多い。日本語環境の構築には知識が必要。
Debian Project
Linux MLD III ハードディスクの初期化をせずに、Windows上のソフトのようにインストールできる。
メディアラボ
Live Linux インストールせずにCD-ROMから利用できる。
メディアラボ
Slackware 古くからあるディストリビューションの一つ。初心者には使いにくい点も多い。
Slackware Linux Project
(ターボリナックス ジャパン)
OpenLinux 国内ではあまり普及していないが、日本語化パッケージが無料で提供されるようになった。
米カルデラシステムズ
(市川充商店)
SuSE Linux ドイツを中心に、ヨーロッパで人気のあるディストリビューション。日本語化はされていない。
独S.u.S.E.
LINX London Internet Exchange。 英Londonに構築されているMAN。 リンクスと呼ぶ。
LIN6 Location Independent Networking for IPv6。 IPv6アドレスに、端末IDであるノード識別子を埋め込み、端末の位置情報を管理し易くする手法。
LIP Loop Initialization Primitive。 Fibre Channelで、ループ・トポロジに対応できるポートが起動時に送出するデータ
LIPS Logical Inference Per Second。 1秒間に実行できる推論の回数。 リップスと呼ぶ。 人間は約2LIPS。
Liquid
Music
System
米Liquid Audio社(http://www.liquidaudio.com/)が開発した音楽配信システム。 コンテンツ製作者用ツール「Liquifier Pro」、配信サーバ「Liquid Music Server」、クライアントソフトウェア「Liquid Music Player」から成る。 利用するオーディオ圧縮技術はAAC(Advanced Audio Coding)やMP3、米Dolby Lab.社のオーディオ圧縮技術など。 Tower Recordなどの大手レコード店や、大手レコード会社などが宣伝用の配信に利用している。
LIRVA 2002年12月に発見されたコンピュータ・ウィルスの1種で、ワーム型。 リルバと呼ぶ。 IEセキュリティホールを利用し、メールをプレビューしただけで添付ファイルが実行される。 感染すると、ダイヤルアップID等のパスワード情報を特定のアドレスに送信する。 ウイルス対策ソフトを終了する機能も合わせ持つ。
LIS Light Metal Industrial Standard。 軽金属協会規格。
Lisa 1983年に米Apple Computer社が発売したコンピュータ。 Xerox社のワークステーションAltoに影響を受け、ビットマップディスプレイとマウスを備えたGUIによる操作を実現した初めてのパソコン。 その主要なコンセプトは後に同社から発売されるMacintoshにも受け継がれているが、LisaはMacintoshにはないマルチタスクも実現しているなど先端的なパソコンだった。 しかし、価格が1万ドルを超え、拡張性やネットワーク機能がなく、処理速度も遅かったことなどから販売が伸び悩みApple社の経営を圧迫し、Macintoshの登場と普及につれ消えて行った。
Lisp List Processing。 1960年にJohn McCarthy氏が開発。 リストと呼ばれるデータ構造に基づく記号処理言語で、Scheme、Common Lispを始め多くの少しずつ異なる言語がある。 LispではリストをS式と呼ばれる記法で書き表わす。 Lispプログラム自身もリストなので、プログラムを加工/生成するプログラムが容易に書け、リストをプログラムとして解釈実行する関数evalを使って生成したコードを直ちに実行できる。
LIST Laboratories of Image Information Science and Technology。 財団法人イメージ情報科学研究所。
LIW Long Instruction Word。 命令長が128bit未満で複数の処理を並行して行うマイクロプロセッサのアーキテクチャ。
Li18nux Linux Internationalization Initiative。
(1)1999年9月に設立されたLinuxの国際化を推進する非営利団体。 '18'は、'Internationalization'の先頭の'I'と末尾の'n'を抜いた文字数を示す。
(2)2002年1月31日、FSGが発表した、Linuxプラットフォーム/アプリケーション開発者向けの国際化ガイドブック。