情報用語辞典(ス - 1 )
スイート・パッケージ Suite Package。 複数のソフトウェア製品を一揃えにして販売するパッケージ製品。 米Microsoft社のOFFICEシリーズが有名。
スイートバレー Sweet Valley。 岐阜県南部の、ハイテク産業、研究開発拠点等の集中地域の呼称。
垂直記録方式 perpendicular recording。 磁気記録媒体の断面(垂直)方向の磁化を利用してデータを記録する方式。 HDDの記録密度を向上させるためのブレークスルー技術として注目されている。 面記録密度100Gb/in2超程度の製品から採用される見通し。
垂直走査周波数 vertical scan frequency。 CRTの画像全体が更新される頻度を示す。 単位はHz。 リフレッシュレートとも呼ぶ。 値が大きいほどちらつき(フリッカー)が少なくなる。
垂直同期期間 日本や米国で使われているテレビ放送の規格NTSCでは垂直方向に525本の信号を送るが、実際に表示で使うのは480本であり、余っている部分がある。 それを垂直同期期間といい、その信号のいくつかを使ってデータ送信ができる。 日本では文字放送などがある。
スイッチ switch。 ネットワーク・デバイスの1種。 OSI参照モデルにおけるデータリンク層 (第2層: レイヤ2) やネットワーク層 (第3層: レイヤ3) での中継を実現する。
スイッチ・チップ Switch Chip。 レイヤ3スイッチに使用される、中継処理専用LSIのこと。 レイヤ2レベルのMACフレーム処理、及びレイヤ3レベルのIPパケット処理部を持つ。 MACフレーム処理では、MACアドレスを読み込み、アドレス・テーブルを検索し、自分宛のフレームの場合、あるいはブロードキャスト・フレームの場合は、IPパケット処理部に処理を引き渡す。 自分宛でない場合は、対応ポートに出力する。 IPパケット処理部はIPアドレスを読み込んで、フォワーディング処理を行う。
スイッチングハブ switching hub。 LANデータを目的地に向かって効率良く流すための中継装置。 LANコネクタを多数備え、パソコン端末やLAN機器をスター型に接続できる。 ハブ自体がポートに接続されているアドレスを記憶しており、受取ったパケットの宛先を見て、宛先を持つ機器が接続されているポートにのみパケットを転送する。 また、あるポートからあるポートにパケットを転送するだけでなく、同時に複数組のポート間でもパケット転送処理を行うことができる。 さらに送り先のポートがBUSY状態の場合には、ハブ内にあるバッファにパケットを蓄積し、ポートが空き次第送信する機能もある。 共有型ハブに比較し、10BASE-T100BASE-TXの混在可能、接続段数制限がない等のメリットがある。
水平記録方式 longitudinal recording。 垂直記録方式に対する従来方式の呼び方。
水平走査周波数 horizontal scan frequency。 CRTに1秒間に表示できる横のライン数を示す。 単位はkHz。 値が大きいほどちらつき(フリッカー)が少なくなる。
水平ローディング プリンタの給紙方式の1つ。 印字ヘッドが平らな台の上にあり、水平に紙送りしながら給紙する方式。 従来のシリアルプリンタでは紙をローラーに巻き付けて給紙するために、厚紙や複写紙(カーボン紙)への印字が困難であったり、タックシール紙のラベルがはがれてしまうなどの問題があるが、水平ローディング式のプリンタではこうした問題は解消される。 はがきや宅配便の伝票、複写式伝票の印刷など、業務向けのプリンタに多い給紙方式。
数値演算プロセッサ FPU参照。
スーパーインポーズ superimpose。 画像や文字を重ね合わせて表示すること。 パソコンの画面、TV(ビデオ)画面、字幕スーパーなど、複数の異なった表示要素を1つのディスプレイに同時に表示すること。
スーパーカミオカンデ カミオカンデの後継実験。 東京大学宇宙線研究所の施設で、岐阜県神岡町の神岡鉱山の地価1000mに5万トンの純水を入れた水槽を設置、電気をもった素粒子が通過するときに出すチェレンコフ光を、周囲に配置した大型光電子倍増管群で検出しようというもの。 施設は1996年に完成。
スーパーキャッシュ NTTコミュニケーションズ社が提唱するICカード型電子マネーの方式の一つ。
スーパーコンピュータ super computer。 数値演算を高速に処理するための特殊なコンピュータパイプライン制御や並列演算、ベクトル演算などのハードウェア機構を持っている。 また、高速処理のために通常のコンピュータでは使用しないガリウム砒素(GaAs)半導体などの素子を用いることもある。 性能値は浮動小数点演算速度で表すのが普通で、数GFLOPSから数十GFLOPSの性能を持つ。 物体の構造解析やシミュレーション、リアルタイムのアニメーションなどに使われる。
スーパースカラ
アーキテクチャ
super scaler architecture。 CPUの処理を高速化する技術の1つ。 スーパスケーラ参照。
スーパスケーラ super scaler。 プロセサ内部に複数の演算器を備え、命令実行順序に矛盾が生じないように複数命令を同時実行する技術。 プロセサの1サイクル期間に実行する命令数が1.0を超えることになる。 この技術を採用したCPUは、Pentiumが最もポピュラーで、「Uパイプ」と「Vパイプ」と呼ばれる2つの処理ユニットを持ち同クロックで実質的に2倍の実行速度を実現している。 但し、近接する一連の命令で違いに影響を与えないように配置しなければ性能は発揮できない。
スーパースムーズ super smooth。 通話中でもより良い電波状態の基地局を探索しハンドオーバー時間を短縮する機能。 アステルPHSで採用。
スーパーディスク Super Disk参照。
スーパードライブ SuperDrive参照。
スーパパイプライン super pipeline。 プロセサの実行命令パイプラインのうち、命令実行または命令デコード・ステージを複数のステージに細分して命令を実行する技術。 見かけ上プロセサの1サイクル時間が短縮する。
スーパーフロッピー Super Floppy。 3.5インチMOの代表的な論理フォーマットの1つ。 フロッピーディスクのBPB(BIOS Parameter Block)をMO用に拡張したもの。 日本国内のMS-DOS用のMOのほとんどはこのフォーマットである。 IBMフォーマットともいう。
スーパーSINET 2002年1月4日に国立情報学研究所(NII)が運用開始した、超高速(10Gbps)の光通信ネットワーク。 スーパーサイネットと呼ぶ。 WDM方式で光クロスコネクトを採用。 SINETの中核部分となる。
スーパー301条 1974年に成立した米通商法301条で、大統領に対し、諸外国の不公正慣行に対し、対抗措置を取り得る権限を与えた。 1988年、包括通商法にて、この301条が大幅に改正され、貿易自由化についての優先交渉国特定の条項が追加された。 この条項をスーパー301条と呼ぶ。 これは、相手国の組織的な貿易慣行の除去を目的とし、外国そのものを対象に対抗処置を取る権限を与えている。(通常の301条は、個々の産業の障壁を対象とする) 元々は2年間の時限立法だったが、1994年、クリントン大統領が復活させた。
スキーマ schema。 テーブルやインデクスなどのデータベース構造を定義したもの。
スキーム scheme。 URLで「:」の前に記述する、クライアントサーバへアクセスする手段のこと。 スキームには「http」、「ftp」、「gopher」、「mailto」、「news」、「nntp」、「telnet」、「wais」、「file」等がある。
スキャナ scanner。 画像をデジタルデータに変換する周辺機器。 紙状の原稿を始め、写真フィルムなどを読み取ることができる。 この平面原稿やフィルムに、反射光および透過光を当てCCDなどのイメージセンサを使って読取り、デジタルデータに変換する。 イメージスキャナともいう。
スキャン scan。 画像を光学的に読み込み、デジタル信号に変換すること。
スキャンコンバータ scan converter。 映像信号の走査周波数を変更する装置。 大きく分けて、走査周波数をアップコンバートするアップスキャンコンバータと、走査周波数をダウンコンバートするダウンスキャンコンバータの2種類がある。 前者は主にTV信号をPC用のモニタで表示するために、後者はVGA/SVGA信号をTVモニタなどで表示する際に利用されている。
スキュー角 skew angle。 HDDにおいて、磁気ディスクの円周方向(=データ記録方向)に対する磁気ヘッドの傾き角のこと。 磁気ヘッドが内周から外周に移動するにつれて、スキュー角は増加する。 ヨー角とも呼ぶ。
スクランブラ sclambler。 スクランブルを掛ける装置またはソフトウェア
スクランブル scramble。 データを攪拌して(順序を入れ替えて)暗号化すること。
スクリーンセーバー screen saver。 パソコンを起動したまま一定時間入力しなかった場合に、自動的に画面を暗くしたりグラフィクスを表示したりするソフトウェア
スクリーンダンプ screen dump。 スナップショット参照。
スクリプト script。 処理の手順を記述したひとまとまりのデータ。 プログラムとほぼ同義だが、汎用のプログラミング言語を用いた低レベルの(システムに近い)プログラムに比べ、より抽象度の高い処理を記述したものを指すことが多い。
スクリプト・キディ Script Kiddie。 ツールを駆使して、ネットワークへの不正侵入を試行する人々の総称。
スクリプト言語 Script Language。 特定アプリケーションに付随して、その動作を制御する短いプログラム(スクリプト)を記述するための言語。 代表的なものにUNIXのシェル(コマンドインタプリタ)が提供する言語がある。 また、汎用の(様々なアプリケーションに組み込むための)スクリプト言語としてTclがある(これにGUIの機能を組み込んだものがTcl/tk)。
スケーラビリティ Scalability。 B2Bにおいては、拡張性の意で使用される。 需要が増えた場合に、どれだけ迅速かつ効率的に供給体制を拡大することができるか、を指す。
スケーラブル・
フォント
scalable font。 スクリーン表示あるいは印刷に際し、任意のポイントサイズを生成できるフォントセット。
スケールアウト scale out。 多数の小型サーバを使うことで処理能力を向上する方式。
スケールアップ scale up。 高性能プロセッサを多数使った共用メモリマルチプロセッサの大規模サーバで処理能力を向上する方式。
スケジューリング scheduling。 システム管理機能の一つで、システムが処理するジョブの実行順序を決定すること。
スター型 トポロジネットワークの接続形態)の1種。 コアとなる端末から周辺端末個々に通信回線を張る形態。 回線ダウンはその周辺端末のみへの影響に限定される。
スタイラスペン stylus pen。 タブレットデジタイザなどで使われる、座標を入力する専用のペンのこと。 ペン先にスイッチが組み込まれており、そのスイッチが作動することによってタブレット上の座標値が入力される。 CADなどのアプリケーションで使用される。
スタイル・ガイド style guide。 あるOSの上で動くアプリケーションがなるべく共通のルック&フィールを持つために、OSベンダが定める作法。
スタッカブル・
ハブ
Stackable Hub。 複数台のハブを積み重ねて一体化できるハブ。 スタック専用の拡張バスを使用して接続するため、カスケード接続の段数制限を回避できる。
スタティック・
メモリ
static memory。 プログラムが静的に確保するメモリ
スタティック・
ルーティング
static routing。 ネットワーク内の中継経路をあらかじめ設定しておく経路設定方法。
スタブ stub。 サーバクライアントで機能を分割したソフトウェア
スタンダード standard。 標準や規格のこと。 正しくは、ISOANSIJISなどが定めた標準規格をスタンダードというが、業界で大きなシェアを持つ方式を、業界スタンダードとかデファクトスタンダードと言ったりする。
スタンドアローン stand-alone。 特に他の環境に依存することなく、単体で動作する方式。 ワークステーションなどでは、ネットワークに対して、DNSなどの各種サービスを行っているマシンをサーバ、 サーバに対して問合せを行うマシンのことをクライアント(クライアントは、サーバに依存しているため、サーバが起動していなければ正常に動作しない)、 サーバでもクライアントでもなく、単独で動作するマシンのことをスタンドアローンと呼ぶ。
スタンバイ構成 サーバ可用性を高めるための構成方法の一つ。 デュプレックス。 2台のサーバをクラスタ接続して、1台を現用機、もう1台を予備機として、現用機に障害が発生した場合、即座に予備機に処理を切り替える構成。
ステージズ 2000年6月に発見された、電子メールの添付ファイルから感染するコンピュータ・ウィルス。 発病すると、NOTEPAD.EXE(メモ帳)を呼び出して、ジョークを英文テキストで表示する。 さらに自分自身をコピーし、特定Subject(「Funny」「Fw:Funny」「Life stages text」「Funny text」「Fw:Funny text」のどれか)の電子メールを、Outlookのアドレス帳に登録された全ての宛先に送信する。 添付ファイルの拡張子が表示されないのが特徴で、ユーザーがテキストファイルと誤って実行してしまう。
ステータス status。 ハードウェアソフトウェアの状態のこと。 CPUにはステータスレジスタと呼ばれるCPUの状態を表わす記憶装置があり、演算結果の状態によって、レジスタの各bit(ステータスフラグという)の値が変化する。 コンディションレジスタともいう。 この時ステータスレジスタの変化の原因となったCPUの状態をステータスという。 また、パソコンの画面の最下行でかな漢字変換の状態を表わす部分もステータスラインと呼ばれ、ここに表示される内容もステータスという。 システムの状態を知らせるために表示される警告メッセージなどをステータスメッセージといい、その時のシステム状態をステータスということもある。
ステガノグラフィ Steganography。 ファイルの中にファイルを隠す暗号化技術。 画像ファイルの中に著作権表示のメッセージを隠す等に使用する。
ステッピング・モータ stepping motor。 パルス信号の入力に応じて一定の角度だけ回転するモータ。 一部のCD-ROMドライブにおいて、ピックアップ部の駆動に使われている。 パルス・モータともいう。
ステルス stealth。 ウィルスが潜伏するテクニックの一つ。 ワクチンがチェックする際に、感染前のファイルサイズや内容を見せて、感染していないように見せかける。
ストアド・プロシジャ stored procedure。 クライアントからデータベース・サーバに依頼する処理を、あらかじめサーバ上に配置したデータベース処理プログラム。 クライアントからは呼び出すだけなので、ネットワークの負荷が軽減し、処理性能も向上する。 クライアント・サーバ・システムの高速化手法の一つ。
ストック・オプション stock option。 社員持株制度。 自社株購入権。 従業員に、自社株をあらかじめ決められた価格で購入する権利を与えること。 売却時との価格差が従業員の利益となる。 つまり、会社側は自己資金を使うことなく、従業員に利益を与えることができる。 また同時に、自社の業績向上による株価上昇がそのまま自分の利益となるため、従業員の士気向上につながる。 米国のベンチャー企業で多く採用されている制度。
ストライピング RAID0で採用されている、複数のHDDにデータを分散して記録する方式。 HDDを並列アクセスすることによる高速アクセスを目的とするもの。 信頼性を向上させる場合には、パリティと組合せ、RAID3RAID5として用いる。
ストリーマ streamer。 磁気テープを遣って大量のデータを記憶する装置。 磁気テープの種類によって数十MBから数GBまで記憶できるが、ランダムアクセスができないためにハードディスクバックアップ用に使用されることが多い。 オープンテープ式、カセットカートリッジ式、DAT式がある。
ストリーミング streaming。 サーバから連続的に送信されるデータパソコンで順次受取り再生する技術。 データ量の大きい音声や動画のデータをユーザーに配信する際に使われる。 主な動画再生ソフトには、RealPlayer(http://www.jp.real.com/)、VDOLive(http://www.vdo.co.jp/)、QuickTime(http://www.apple.co.jp/)、NetShow(http://www.microsoft.com/)などがある。 一般的には、データは使い捨てでユーザーのパソコン内にデータを残さないため、不正使用による著作権侵害を防げるメリットもある。
ストリーム stream。 連続的に送受信されるデータのこと。 パケットデータと異なり、ストリームデータは送信されたものが順次受信されて処理される。 パケットは個々に分割されて送信され、バラバラに受信して受信側でデータを再構築する。
ストリーム暗号 暗号化、復号化に際して、1bitずつ処理する暗号方式。 複数bitをブロック単位で処理する暗号は、ブロック暗号と言う。
ストレージ storage。 ハードディスクや磁気テープなどの記憶装置あるいは記憶媒体のこと。
ストレートケーブル strate cable。 モデムなどのシリアルデバイスをパソコンに接続するためのケーブル