情報用語辞典(ハ - 4 )
パターンド・
メディア
patterned media。 磁性層の結晶を規則的に並べ、数個の結晶粒に1ビットを対応させる磁気記録方式。
パターン・
マッチング
pattern matching。 2種類のデータを比較して同一性を評価すること。 同一だけではなく、類似性の評価もできるあいまい一致技術もある。
バタフライ・ハブ Butterfly Hub。 B2Bにおいて、買い手と売り手の集合が交わる中心のこと。 それぞれの集合を蝶の羽に見立てている。 単にハブとも言う。
ハッカー Hacker。 元々は、コンピュータに精通していて誰もが思い付かないようなことをやってのけるような人のことを、ある種の敬意を込めてハッカーと呼んでいた。 (決して悪いことばかりしていたわけではないが、多くのハッカーは、程度の差こそあれ、「いたずら」が好きだったのも事実。 ) その後、多くのマスメディアで、コンピュータに関連した犯罪を犯す若者というだけで「ハッカー」と書き立てられるようになり、ハッカーという呼称に込められていた敬意が無視されるようになってしまった。 その影響もあって、ハッカーというとダーティなイメージを思い浮かべる人が多くなってしまったのは残念なことである。 現在では、コンピュータの知識を利用して犯罪行為に手を染める輩は、「クラッカー」と呼び、ハッカーとは明確に区別するようになっている。
バックアップ backup。 一般的には、障害などに備えてデータや機器のスペアを用意して置くこと。 パソコンにおいては、安全のためにデータを別の場所に複製することの意味で使われることが多い。 具体的には、ハードディスク上にあるデータを、それとは物理的に切り離されたフロッピーディスクMOZip、 テープなどのリムーバブル メディアにコピーすること。 但し、近年のHDDの著しい低価格化により、HDDをバックアップメディアとすることも多くなっている。
バックアップ回線 通常使用している回線に障害が発生した際に、切り替えて使用する回線のこと。
バックアップ・
ドメイン・
コントローラ
Backup Domain Controller。 WindowsNTユーザー管理システムで、ユーザー・アカウント情報の原本を保持するプライマリ・ドメイン・コントローラから情報を受け取って複製を保持するサーバ
バックエンド backend。 ユーザーからは直接見えないところで処理を行うこと(もの)。 例えば、Webブラウザと直接データをやり取りするのはWWW サーバだが、 その背後にデータベースシステムを用意し、そこで検索、抽出されたデータをWWWサーバを通じてユーザーのWebブラウザに表示するようなシステムの場合(ほとんどの検索サイトがこうした仕組みになっている)、 このデータベースを「バックエンドデータベース」、「バックエンドで動いているデータベース」などという。
バックエンド統合 Back-End Integration。 バックエンドとは、企業において、顧客に直接接しない部門(生産管理部門、製造部門など)を指す。 バックエンド統合とは、顧客の注文情報などをバックエンドに反映させ企業全体の情報を統合管理すること。
バックドア back door。 再度侵入するために仕掛けられる「裏口」。 最初の侵入口を塞いでも、バックドアがある限り何度でも不正侵入を許すことになる。
パックトピクセル
フレームバッファ
packed pixel frame buffer。 1ドットのカラー情報を連続したビデオRAM領域に書込む方式。 Plug & Play BIOS Ver1.0a、Plug&Play Associationによって策定された、Plug & Playを行うためのBIOSプログラムである。 高速な表示が可能なため、動画などの再生に向いている。
バックボーン backbone。 ネットワークの基幹となる通信回線。 高速な回線で、この回線に直接接続されているコンピュータはNOC(Network Operation Center)と呼ばれる。
バックライト back light。 液晶ディスプレイの視認性を良くするために、液晶の背後から照らす照明のこと。 ELバックライトやFLサイドライトなどの種類がある。
パック10進数 コンピュータ内部で10進数をそのまま格納するための表現形式の一つ。 各桁を4bitで表現して格納する。 符号は正の場合'1100'を、負の場合'1101'を末尾の4bitにセットする。 例えば、'5372'の表現は下記となる。(符号を合わせて2バイト半となるため、最上位に0を補い、3バイトとする。1の位は必ず符号bitと共に格納される。)
0000 0101 0011 0111 0010 1100
発光ダイオード light emitting diode。 LEDと略される。
ハッシュ hash。 オリジナルのデータ集合から、ハッシュ関数を用いて、一定サイズのデータ列を得ること。 元のデータ集合が1bitでも変化すると、全く異なるデータ列を生成するため、改ざんの有無を検査するために良く使用される。
ハッシュ関数 hashed function。 任意の入力(特に文字列)から、決められた範囲の整数を出力する関数。 辞書形式のレコードを高速に検索したり、テキストの改ざんを検出するためのダイジェスト値として用いる。 このため近い入力値に対する出力値が大きく変動し、しかも短い計算時間で実行できるアルゴリズムを使う。 S/MIMEではハッシュ関数としてMD5(RFC1321)またはSHA-1(FIPS180-1)を用いる。
ハッシュ値 hashed value。 任意の入力(特に文字列)からハッシュ関数を用いて算出した値。
発振 oscillation。 持続的な交流信号の発生のこと。 増幅回路において、出力の一部を入力に加わるようにした時、ある条件を満たせば発振現象が起こる。
発信者
番号通知
電話をかけてきた相手の番号を通知するサービス。 アクセス・サーバがアクセス元の電話/ISDN回線や携帯電話を限定するのに利用できる。
パッチ patch。 ハードウェアソフトウェアの誤りを訂正したり、変更するために命令などを挿入すること。
パッチケーブル patch cable。 主にLANスイッチパッチパネルの接続、あるいはアウトレットパソコンの接続等、配線距離が短く頻繁に取り回す配線部位に使用する。 4対8本の心線がそれぞれ数十本の細かい銅線の束になったストランデッド・タイプが使用される。 信号伝送品質は、ソリッドタイプよりやや劣る。
パッチパネル patch panel。 LANケーブルとLANスイッチのポートの組合せを切り替えるために使用する端子盤。
バッチファイル batch file。 DOSコマンドやOS/2コマンドを記述したテキストファイル。 「.BAT」拡張子を持つ。
バッチプロセス batch process。 一連の手順に従って行われる処理。(通常、非対話型)
バッテリパック battery pack。 ノートパソコンの携帯用内蔵電池。
バッテリ
バックアップ
battery backup。 データが失われないように、ニッカド電池やリチウム電池などのバッテリから回路に常時電源を供給すること。 パソコンのカレンダクロックや、ノートパソコンの内蔵のRAMディスクなどがバッテリバックアップされている。
バッファ buffer。 処理するためのデータを一時的に蓄えるためのメモリメインメモリの一部であったり、専用のメモリ装置であったりする。 CPUとディスク装置やプリンタなどの周辺装置との間に位置し、両者の速度差を緩衝するために機能する。 バッファ半導体メモリであるため、CPUから見ればディスク装置やプリンタに比べてはるかに速くデータの読み込みや書込みができる。 このため、CPUがバッファにデータを転送した後にバッファがCPUと独立してこのデータをディスク装置やプリンタに転送すれば、CPUは周辺装置に処理速度に左右されずにメインメモリ内の処理に時間を割くことができる。 これは結果的にシステム全体の処理能力を上げることになる。
バッファ
アンダーラン
エラー
Buffer Under Run Error。 CD-R/RWでデータ記録中にホストからのデータが途切れ、CD上に未記録領域が発生してしまうこと。 データが途切れる原因としては、他のアプリケーションの起動、データソース側のリードエラー等がある。
バッファリング buffering。 バッファ用のメモリデータを一時的に蓄えておくこと。
バナー広告 バナー(banner)というのは「旗」の意。 Webページの中に、468×60ドット程度のサイズの画像を使って広告を表示する。 ユーザーがその画像をクリックすると、広告主のWebページへ飛ぶようにリンクが張られている。 広告料は、10万〜数百万円程度。 2001年2月26日、IABが新基準を発表。

[バナー広告の新基準]
寸法
[W x H dot]
タイプ
120 x 600 IMU Skyscraper 縦長長方形
160 x 600 IMU Wide Skyscraper
240 x 400 IMU Vertical Rectangle
336 x 280 IMU Large Rectangle 横長長方形
300 x 250 IMU Medium Rectangle
180 x 150 IMU Rectangle
250 x 250 IMU Square Pop-up 正方形
[(参考)旧基準]
寸法
[W x H dot]
タイプ
120 x 240 IMU Vertical Banner 縦長長方形
468 x 60 IMU Full Banner 横長長方形
234 x 60 IMU Half Banner
120 x 90 IMU Button #1 ボタン
120 x 60 IMU Button #2
125 x 125 IMU Square Button 正方形ボタン
88 x 31 IMU Micro Button マイクロボタン
バナーチェック Banner Check。 不正アクセスのための予備調査にも使われる行為。 サーバ上で稼動しているソフトウェアのバージョンを調べること。 Telnet接続を利用することが多い。
バニースーツ bunny suit。 クリーンルーム内で着用する、前身を覆う白い防塵衣のこと。
パノラマ画像 360度の画角にわたって連続的に撮影された画像。 左右の端をつなげて環状にし、環の中心から写真を見ると自然な画像として全方位を見渡すことができる。 通常の平面的な写真をコンピュータ上でパノラマ画像につなぎあわせる(ステッチング)ことも簡単にできるようになった。
ハブ Hub。 ネットワークを構築する際に必要となる集線装置。 本来は、10Base-Tツイストペア ケーブルを集線するためのリピータ機能付き装置を指すが、その他のLANでの集線装置も含めた総称として使われることもある。 スター型ネットワークの中心に設置されることから、hub(車輪の中心)という名称が付いたといわれる。 安価な共有型ハブと高機能のスイッチングハブがある。
パブリック・
ドメイン
Public Domain。 特許権や著作権等の開発者、所有者が有する権利が放棄され、誰もが自由にその技術やソフトウェアを使用することができる状態。
バブルジェット
プリンタ
bubble jet printer。 印字方式にバブルジェット方式を採用したプリンタのこと。 バブルジェット方式はインクジェット方式の一種で、インクを詰めた細いノズルの一部を加熱することによってインクを気化させ、その圧力でインクを飛ばして紙に定着させる方式。 印字音が静かでランニングコストが安いため、低価格プリンタの主流の印字方式となりつつある。 代表的なバブルジェットプリンタには、キャノンのBJシリーズ、米HP社のDesk Writer/JETなどがある。
バブルソート Bubble Sort。 データを昇順または降順に並べ替える整列アルゴリズムの1種。 各データを順番に前後のデータと比較して入れ替える。 配列中のデータの入れ替えの動きが、水中を泡が動くように見えることからこの名が付いた。 効率(処理に必要な比較回数やメモリの数)が悪く、大量データの処理には向いていない。