情報用語辞典(イ - 1 )
イーサネット Ethernet参照。
イーサネット・
スイッチ
Ethernet Switch。 スイッチングハブのこと。
イージス・システム Aegis system。 米海軍及び海上自衛隊が導入している統合的兵器指揮システム。 多方向同時攻撃から空母群等を守るための対空、対潜、対水上防空システム。 レーダーを始めとする各種センサー、ミサイル、機関砲等の兵器を組み合わせて、同時に200個以上の空中目標を追尾し、10個以上の目標を同時攻撃できる。 米海軍では、本システムを搭載した巡洋艦、駆逐艦が約80隻、日本では護衛艦4隻(「こんごう」「きりしま」「みょうこう」「ちょうかい」)がある。 イージスは、ギリシャ神話の「神の盾」の名。
イー・ピー ep Corporation。 旧イー・ピー・エフ・ネット
イー・ピー・
エフ・ネット
2000年10月23日、松下電器産業東芝ソニー日立製作所の4社が、共同で設立を発表した、蓄積型データ放送や双方向サービスの実現を目指した「eプラットフォームサービス」を提供するための企画会社。 2000年11月中に設立予定。 イー・ポート・チャンネル設立と同時発表。 蓄積型データ放送の受信機仕様やサービス規格を策定する。 資本金は2億円。 出資比率は松下、東芝が各25%、ソニー、日立が各10%、スカイパーフェクト・コミュニケーションズ、住友商事、全国朝日放送、テレビ東京、電通、TBS、東北新社、日本衛星放送、日本テレビ放送網、フジテレビジョンが各3%。
2001年9月13日、社名を「イー・ピー」に変更。
イー・ポート・
チャンネル
2000年10月23日、松下電器産業東芝ソニー日立製作所の4社が、共同で設立を発表した、蓄積型データ放送や双方向サービスの実現を目指した「eプラットフォームサービス」を提供するための委託放送事業会社。 2001年1月中に設立予定。 イー・ピー・エフ・ネット設立と同時発表。 蓄積型データ放送をプロモーションするための番組枠の提供や番組制作を請け負う。 2001年後半に開始予定の東経110度CSディジタル放送の委託放送業務も申請中。
イエローケーブル yellow cable。 LANの物理層であるEthernetを実現するためのケーブルで、ケーブルの規格である10Base-5のケーブルを指す。 最大長が500mで、最大長200mの10Base-2より太いことからThickケーブルともいわれ、ケーブルの一番外側のシールドが黄色であることから、イエローケーブルと呼ばれるようになった。
イエローブック Yellow Book。 (1)黄色い表紙の本。 一般的には米国政府が発行する黄色い表紙の報告書を意味するが、論文発表のための学会誌に表紙が黄色いものがあり、これをイエローブックあるいは黄表紙と呼ぶこともある。 また、コンピュータの技術的な解説書には黄色い表紙のものが多く、これらを総称してイエローブックということもある。
(2)CDに音声データだけでなく文字などのデジタルデータを記録するために1985年に定められた規格。 イエローブック規格のセクタ構造を読める装置をCD-ROMドライブと言う。
イオン注入 ion implant。 電界加速したイオン(電荷を持った原子または分子)を固体または薄膜の表層に打ち込むこと。 物理的に注入する方式のため、化学反応を起こさず、また任意の基板、物質を選択でき、その注入量、深さも精密に制御できる。 但し、イオン注入過程で基板に欠陥を発生させるため、アニール等の欠陥処理が必要。
イオン・ミリング ion milling。 電解を印加して加速した電子を試料に当てて、試料の表面の原子を削り取る加工手法。 一般的にアルゴンイオンを使用する。
イグザクト・
マッチ
exact match。 ルーティング・テーブル検索において、完全に一致するネットワーク番号の検索。
イクセス法 負の数を表現する方法の一つ。 固定小数点では、負の数は2の補数が使用されるが、浮動小数点の指数部の表現にはイクセス法が使用される。 N bitの場合は、2N-1を全ての数に加えて表現する。 例えば、N=7の場合、-64〜63の空間となり、下記の対応となる。
10進表記 2進表記(イクセス法) 2進表記(2の補数)
+63
+62
...
+1
0
-1
-2
...
-63
-64
1111111
1111110
...
1000001
1000000
0111111
0111110
...
0000001
0000000
0111111
0111110
...
0000001
0000000
1111111
1111110
...
1000001
1000000
イクセス法のメリットは、大小関係が明確であること、つまり最上位の符号bit以外を単純比較することにより、大小関係が簡単に判別できること。 なお、浮動小数点の表現形式の一つであるIEEE方式(32bit)では、8bitの指数部にイクセス127(128ではない)が採用されており、指数部の'00000000'と'11111111'には特別な意味をもたせている。
イコライザ equalizer。 波形等化を行う回路または装置のうち、特に再生系の回路をこう呼ぶ。
IC チップの俗称。 旧来、真空管を球と呼び、トランジスタを石と呼んでいたことと、その技術的発展であるICチップのベースとなる素材がシリコン(Si;珪素)やカーボン(C;炭素)などの非金属でできていることから命名された。
イジェクト eject。 フロッピーディスクなどをドライブから出すこと。 大抵のドライブでは押しボタンなどにより取り出すが、Macintoshではソフトウェアにより自動排出される。
意匠権 registered design。 知的所有権の一つ。 意匠に対して与えられる独占権。 意匠法に基づく。 物品の形状、模様もしくは色彩またはこれらの結合であって、視覚を通じて美感を起こさせるもの、と定められている。 権利保護期間は、設定登録から15年。
移植性 ソフトウェアの品質特性の一つ。 あるソフトウェアを他のシステム環境に移して実行させようとする時、そのソフトウェアの手直しを必要としない度合い。 移植性を高めるためには、(1)高級プログラミング言語の使用、(2)機種依存処理の特定モジュールへの集中、等の工夫が必要。
位相シフト法 phase shift method。 LSI製造においてリソグラフィの解像度向上方法の一つ。 位相が180度異なる光が重なり合うと相互に打ち消しあうことを利用し、光学解像度を大幅に向上させるもの。
委託手数料 証券会社が顧客からの売買注文に伴い徴収する手数料。 注文だけでは手数料は取られない。 注文成立時(約定)に徴収される。
いたずら110番メール 2000年夏に蔓延した、iモードで、クリックすると警察(110番)に電話発信してしまう悪質なチェーンメール。
位置検索 移動通信システムにおいて、端末機の位置を特定すること。 PHSでは、無線基地局の位置から割り出す。 携帯電話では、GPSを利用する。
一電子
シャット・オフ
メモリー
2001年1月4日、日立製作所が発表した低消費電力DRAM。 リーク電流を一電子以下(10のマイナス19乗アンペア以下)の新型トランジスタを用い、従来DRAM比で情報記憶時間を約100倍(約10秒)に改善できるため、リフレッシュ電力の劇的低減が可能となる。 モバイル機器への大容量メモリ搭載のアプリケーションを狙う。
一方向関数 演算結果から元の入力値を算出することが数学的に不可能、あるいはきわめて困難な関数。 暗号処理に使用される。
一方向ハッシュ ハッシュを掛ける方法のうち、処理結果から元のデータ列を計算することが不可能な方式。 パスワードファイル等に使用される。 (パスワードファイルにはパスワード自身が記録されるのではなく、ハッシュ結果が記録されている。従って、システム管理者はパスワードファイルを見ることはできるが、パスワードを知ることはできない。システムは入力されたパスワードがハッシュ化した結果をパスワードファイルと比較してパスワードの正当性を判定する。)
一般保護違反 プロセサのメモリ保護機能に違反するようなメモリアクセスを行った時に起こるエラー。
遺伝的アルゴリズム genetic algorithm。 生物の遺伝メカニズムである、遺伝子の交配、突然変異、自然淘汰などをモデル化したコンピュータシミュレーションを用いて問題解決を図る手法。
移動体通信サービス mobile communication service。 無線通信技術をベースにした移動体間、及び移動体−固定局間の双方向通信を提供するサービス。 ポケベル、PHS、携帯電話、自動車電話など。
移動平均法 method of moving average。 時系列分析手法の一つで、傾向変動を読み取る。 ある時点のデータの前後の値を加えた3点の平均値を時系列にプロットする。
イベント event。 メニュー選択やボタン・クリック、キー入力など、GUIアプリケーションが処理を始めるきっかけのこと。
イベント駆動型
プログラミング
event driven programming。 マウスのクリックやキー入力など、あるイベントが発生した時点で一定の処理手順を実行するようにプログラミングする手法。
意味解析 semantic analysis。 コンパイラの処理過程の一つ。 変数型の妥当性、変数の使用される場所の正当性等のチェックを行う。
イミュニティ immunity。 電磁感受性。 電子機器に放射妨害あるいは伝導妨害を与えて機器が異常なく動作するか、性能低下をきたさないかを評価するもの。
イメージスキャナ image scanner。 画像情報の入力装置の一種。 DTPやフォトレタッチには欠かせない装置。 図版や写真などに光を当て、その反射光もしくは透過光をイメージセンサで感知し、画像を細かい点に分解してデータ化する。 この分解能つまり解像度はdpiで表す。 この数字が大きいほど、より細かく画像データを読み取ることができる。 ただし、ここで注意が必要なのは、解像度にも光学解像度と補間解像度との2種類がある点。 純粋に性能を示すのは光学解像度で、補間解像度とは一度スキャナで読み込んだ画像のドット間にソフト的に擬似的なドットデータを補間したもの。 補間解像度の処理はレタッチソフトでもできるので、イメージスキャナの選択をする場合はあくまでも光学解像度を基本に考える必要がある。 センサにはCCDアレー、光源には、蛍光灯やLEDアレーが使用される。
イメージセッタ image setter。 コンピュータで処理した文字や画像データを印刷用の印画紙やフィルムに出力する装置。 PostScriptなどのアウトラインデータをイメージデータに展開させるRIPを内蔵したものと外付けのものがある。 DTPの普及に伴って、より高速で高解像度、高精度のものが登場して来ている。
イメージセンサ image sensor。 二次元の光情報をそのまま電気信号に変換できる素子。 撮像管などの真空管式と、半導体の固体撮像素子があるが、現在は後者、その中でもCCDが主流。
イメージファイル image file。 CD-Rメディアにデータを書き込む際に、一時的に生成されるファイルのこと。 このイメージファイルからCD-Rへの書き込みが行われる。 650MBの容量を持つCD-ROMを複製する場合は、一旦650MB分のイメージファイルが生成される。 そのためイメージファイルを作成するフォルダーは800MB以上の空きがあるディレクトリを選択した方がよい。 800MB以上ない場合はオンザフライという方法でデータを書き込む。 この場合は直接CD-Rにデータを書き込むため、書き込み中にデータのやり取りが遅れるとエラーが発生し、失敗することもある。
イメディエイト・
モード
immediate mode。 Direct3Dはリテイン・モードとイメディエイト・モードと呼ぶ二つのインタフェースを備えている。 リテイン・モードは多機能で高レベルのインタフェース、イメディエイト・モードは機能は低いが高速に動作する低レベルのインタフェースである。
イリジウム計画 IRIDIUM project。 1990年に米Motorola社が提案した、LEO衛星を利用する移動通信システム計画。 軌道高度780kmの衛星66個を使用する。 (当初77個使用する予定で、原子番号77番のイリジウムの名前を付けた。) 北極と南極を通る6つの円軌道上に各11個の衛星を配置する。 1998年11月に登場したが、低音質、高額な端末、通信料金のため、ユーザー獲得できず、資金難となり、2000年3月に破綻した。
色温度 光の色を表す数値で単位はケルビン(K)。 白色の度合いを表わすのに使用される。 色温度が高いほど青みを帯び、低いほど赤味を帯びる。 CRTディスプレイの場合は、白色の基準は、6500K程度。
色分解 写真やイラストなどのカラー原稿を特定の色成分を持つ複数の単色イメージにすること。 カラーを表現するモデル(RGBCMYK)によって、色分解される要素が異なる。 例えば、ディスプレイに表示する場合はRGBモデルが採用されているため、イメージスキャナなどでRGBの光の三原色に色分解され、それぞれの色データに変換される。 まら、印刷ではCMYKモデルが使われているため、製版カメラなどで色の三原色CMYと黒であるKの4色に色分解され、CMYKそれぞれの印刷用フィルムに撮影される。 元の映像は、色分解された全てのデータもしくは版を重ね合わせることで再現される。
色補正 RGBカラーデータを印刷の色表現に必要なCMYKデータに変換する際などに誤差を補正すること。 変換したデータはそのままでは印刷インクの色再現性が低いので、こうした作業が必要となる。 Photoshopなどの画像処理ソフトでは色調補正コマンドで補正する。