情報用語辞典(ア - 2 )
アナアナ変換 2003年2月9日より、地上波デジタル放送の普及の第一段階として行われている、現行アナログ放送の周波数変換。 各家庭のTV受信機のチャンネル設定変更、アンテナの方向修正等が国家補助により無償で行われている。
アナグリフ方式 Anaglyph。 左右に赤と青のセロハンを張ったメガネを使って、立体画像を見せる方式。
アナログ
ジョイスティック
analog joystick。 ジョイスティックの1種。 スティックの傾きの角度によって2次元の値を指定できるボリューム方式と、スティックの傾きの方向(通常は4方向か8方向)によって対応するスイッチがONになるスイッチ式がある。 アナログジョイスティックはボリューム式に相当する。 X方向とY方向に対応するボリュームがスティックの傾きによって連動し、その抵抗値の変化によってXY座標値を指定するようになっている。 最近のジョイスティックは8方向のスイッチ式が主流になっているが、IBM PC系では、アナログジョイスティックが主流である。
アナログ
ハイビジョン
analog high-vision。 HDTV方式のひとつ。 欧米はディジタル方式であるが、日本ではNHK、テレビメーカの主導でアナログ方式を推進されていたが、1999年3月30日に2007年までに打ち切る(ディジタル方式に移行する)ことを郵政省が決定し、電波管理審議会に諮問した。
[ アナログ ハイビジョンの歴史 ](参考文献:日経エレクトロニクス 1999.4.19)
1991年11月 ハイビジョン試験放送開始。
1992年12月 BS-4を使ったハイビジョン本放送はアナログ方式で実施すると、郵政省の研究会が報告書。
1994年2月 郵政省の江川放送行政局長がハイビジョン放送をディジタル方式で実用化の方針を明らかに。NHKやテレビ・メーカの猛反発を受け、撤回。
1996年4月 電波管理審議会がBS-4でディジタル・ハイビジョン放送の道を開く答申。但し、アナログ・ハイビジョンも並行して継続。
1998年11月 アナログ・ハイビジョン放送は2003年打ち切りと日本経済新聞が報道。NHKおよび家電メーカは、誤報と猛反発。
1999年3月 アナログ・ハイビジョン放送はBS-4運用終了(2007年予定)までに打ち切りと、郵政省が電波管理審議会に諮問。NHKや家電メーカからは異論なしで、ようやく方向性が確定。
アナログRGB端子 アナログ・ディスプレイの映像信号入力端子。 D-sub15ピンコネクタが使用される。
アニーリング Annealing。 焼きなまし。 熱または機械的な応力によって生じた内部ひずみを除去するために、適当な温度に保持した後、徐冷する操作。
アパーチャグリル
方式
aperture grill。 ブラウン管上でRGBの画素をストライプ状に並べる方式。 蛍光面の面積が広いため、普通のブラウン管(シャドウマスク管)に比べて明るさとコントラストが高いという長所がある。 ソニートリニトロンや三菱電機のダイアモンドトロンなどがある。
アバター avatar。 ネット上で、自分の代わりとなる仮想的なキャラクター。 英語では、化身の意。
アフィリエイト affiliate。 提携、加盟の意。 Web上での商品販売において、他のWebサイト上で商品紹介を行い、商品が売れた場合、経由先のWebサイトに対して手数料を支払うという形態。 米Amazon.Comの書籍販売がこの形態を取る。
アフィン変換 affine transformation。 図形の変形において、平行移動、拡大・縮小、回転の3種類の変形を組み合わせた図形変換。
アブストラクト・
クラス
abstruct class。 実際にはインスタンスを持たず、クラスの定義上にだけ存在するクラス。 インスタンスを持つクラスを、コンクリート・クラスと呼ぶ。
アプライアンス・
サーバ
Appliance Server。 特定用途向けに開発された専用サーバ。 現在、メール・サーバキャッシュ・サーバの2種類がある。
アプリケーション・
ゲートウェイ
application gateway。 ファイアウォール技術の一つ。 社内ネットワークインターネットを切り離す概念。 ファイアウォール上にHTTPFTPなど、アプリケーションごとのプロキシを置く。
アプリケーション・
サーバ
application server。 データ層(RDBMS)、機能層、プレゼンテーション層(GUI)から鳴る3階層システムのミドルティアである機能層を受け持つサーバ
アプリケーション層 application layer。 OSIで規定されたプロトコル層の7階層モデルの第7層(最上層)の名称。 データ転送、通信相手の確認、アプリケーション間の同期などを行う。
アプリケーション・
パーティショニング
application partitioning。 アプリケーションが備えている一部の機能を切り離して、ネットワークを隔てた複数のマシンに分散させること。 通常はクライアント・サーバ(C/S)システムのクライアント・アプリケーションをユーザーインタフェース部分とビジネス・ロジック部分に切り分けることを指す。 これにより、2階層型のC/Sシステムから3階層C/Sシステムに移行できる。
アプレット applet。 小さいアプリケーション。 ブラウザから呼び出されて実行されるプログラム。 現在ではブラウザ上で動作するJavaプログラムを指すことが多い。
アモルファス Amorphous。 非晶質、無定形、ガラス状の意味。 結晶物質がその構成原子の規則的な配列から成るのに対し、アモルファス物質はその構成原子の配列が不規則(無秩序)になっている。 一般的には、短距離の秩序は有しているが、長距離の秩序を有していない固体物質を指す。
誤り検出方式 error correcting code。 データ伝送中あるいはメモリに記録したデータのビット誤りを発見する技術。
誤り耐性 error concealment。 誤り訂正符号(ECC)で訂正しきれないエラーが発生した時に、被害を最小限に抑える機能。 特に誤り伝播を抑えることが重要。
誤り訂正 error correction。 データ伝送中あるいはメモリに記録したデータのビット誤りを発見したときに、その誤りを回復する方法。
アルゴリズム Algorithm。 問題を解くための処理手順。 特にソフトウェアを用いる処理手法。 厳密には、有限時間内に必ず停止しなければならない。 日本語では、算法と訳すこともある。
アンアイソトロピック・
フィルタリング
un-isotropic filtering。 3Dチップテクスチャ・マッピングをきれいに見せる技術の一つ。 バイリニア・フィルタリングトライリニア・フィルタリングを傾いた面に書かれたテキストなどに適用すると文字がぼけて読めなくなることがある。 それを防止するため、面の傾きに応じて周囲から余分にサンプルを取って計算する方法。
アンインストール uninstall。 HDDにインストールされているソフトウェアを取り除くこと。
暗号化認証 encrypted authentication。 認証情報を暗号化して送受信するユーザー認証技術。
暗号輸出規制 従来、暗号は軍事技術として輸出規制がかけられていたが、1999年、安全保障に関する国際的枠組みである通常兵器関連のワッセナー・アレンジメントにおいて見直しが行われ、規制内容が緩和された。 日本においては輸出貿易管理令及び外国為替令が改正され、1999年6月18日より施行された。 今後規制される(輸出に際し許可が必要)のは、DES等の共通鍵暗号は56ビット超のかぎ長を持つもの、RSA等の公開鍵暗号は512ビット超、だ円曲線暗号は112ビット超のものが対象となる。 また、公知のソフトウェア、店頭等で入手可能な64ビット以下の暗号装置、ソフトウェアは除外される。 注意が必要なのは、Internet Explorer 4.0以上は、64ビット超の暗号ソフトウェアであるため、規制対象となる点である。 これらをプリインストールしたパソコンの輸出は規制対象となる。 但し、個人使用のための携行輸出(持ち帰る)は、規制除外となっている。
なお、これらの規制の基となっていた米国の暗号輸出規制が、1999年12月15日より大幅に規制緩和される(鍵長に関する規制は撤廃)見通しであり、それを受けて日本の法令も規制緩和されるものと予想される。 2000年7月17日、米政府は暗号輸出規制の緩和を発表、日本、欧州に対しては事実上撤廃した。
安全性評価指標 暗号方式の差分解読法や線形解読法に対する安全性を定量的に評価する尺度で、1段あたりの解読法に対する安全性評価値から暗号全体の安全性を評価する。 この評価値によって、差分解読法や線形解読法が対象とした暗号に対する有効な解読法になりうるのかどうかを見積もることができる。
アンダフロー underflow。 コンピュータの演算処理結果が、扱い得る数値の範囲より小さくなること。 浮動小数点演算における指数が負の最大値を超える極小の数値となること。
アンダーシュート under-shoot。 信号が急激に変化した時に、所望の値を一旦行き過ぎて戻ってくる現象。 信号が増加する方向に変化した場合をオーバーシュート、減少する方向に変化した場合をアンダーシュートと呼ぶ。
アンチウィルス anti-virus。 コンピュータ・ウィルス対策ソフトウェアのこと。 ワクチンとも呼ぶ。 コンピュータがウィルスに感染しているかどうかを検査すると同時に、感染しているファイルを除去するソフトウェア
アンチ
エイリアシング
anti-aliasing。 文字や曲線のギザギザを目立たなくするために、ドットの間を中間色で埋めて滑らかに見せる技術。
アンチグレア処理 anti-glare。 周囲の光がブラウン管に反射しないように、ディスプレイの表面に特殊なコーディング(加工)をすること。 ディスプレイの全面にプラスチック板を置いたものもある。 ノングレア処理とも言う。
アンチコリジョン anticollision。 複数のICタグを同時に読み取れる機能の名称。
アンドゥー undo。 直前に行ったコマンドの実行を取り消して、コマンド実行前の状態に戻すこと。 Windowsでは、^Z(コントロールキーとZキーの同時押し下げ)が有名。
アンナ・クルニコワ
ウィルス
2001年2月に発見されたコンピュータウィルスの俗称。 登録名は、VBS/SST、VBS/AnnaKournikova。 ワームの1種。 ロシアのテニスプレーヤー、アンナ・クルニコワの写真を装った電子メールウイルスで、"AnnaKournikova.jpg.vbs"という添付ファイルの形で送られてくる。 感染すると、Outlookを使用してアドレス帳の宛先全てに自身を送信する。 システムへの損傷は与えない。 電子メールのSubjectは、「Here you are ;-)」、「here you have ;o)」、「here you go ;-)」のいずれか。 作者はOntheflyと名乗るオランダ人の20歳の青年で、オランダ警察に自首したが、事情聴取後、釈放された。 作者のホームページ上に謝罪文が掲載されたが、プログラム言語を知らなかったからVisual Basic Worm Generatorを使用したと告白している。
アンノウン・ポート Unknown Port。 ウェルノウン・ポート以外のポート番号。 具体的には1024番以上。 クライアントで起動されたアプリケーション・ソフトに動的に割り当てられる。
アンフェノール 台形の中に長方形の差し込みがあり、その差し込みの両側に接点が並んでいる形状のコネクタ。 長方形の差し込みの両側に向かい合う形でピンが並んでいるので、ピン数は偶数である。 プリンタ用のコネクタ(アンフェノール36ピン)や、SCSIコネクタ(アンフェノール50ピン)として使用されている。 サイズが大きく、コネクタの固定が必要。 コネクタの固定には、コネクタの両側から針金で作られた留め金を引っかけて挟み込むものが一般的である。 ピンのピッチを半分にしたハーフピッチタイプのものもある。 これはPC-9800シリーズのSCSIコネクタとして使用されている。 SCSIのアンフェノール50ピンコネクタの幅が約6.5cmなのに対して、ハーフピッチは約3.5cmと小形になる。 ハーフピッチタイプのコネクタの固定は、コネクタ内部に仕込まれているスプリング方式の留め金でパチンとはめるようになっている。
アンボクシング unboxing。 C#における、データのクラスから値への変換。
アンロード unload。 コンピュータ上のデータなどを、ある記憶域から別の記憶域へ移動し、今まで占有されていた記憶域を解放すること。 通常は主記憶上のデータをディスクなどの二次記憶装置に退避して、主記憶を解放することを意味する。 単にアンロードといった場合には、テープやリムーバブルディスクなどのように可搬性のある記憶メディアを装置から取り外すことを意味する場合もある。