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横山秀夫(旅先で読む文庫本)

クライマーズ・ハイが面白かった。
1985年夏の日航ジャンボジェット機が群馬県・御巣鷹山で墜落した事故を題材に、地方新聞社の内幕が活写されている。

全国紙と地方紙の対比、社内の派閥の対比、編集側と広告・販売・出版局側の対比、何よりも記者の人間模様の対比など、内部にいた人でなければ描けない状況が見事に表現されている。

著者は事故当時「上毛新聞」の記者であったことはよく知られており、主人公の陰影あるキャラクターに著者の姿が投影されているのだろうが、新聞社は普通の会社以上に能力差が発揮できる世界だと想像されるだけに、人間関係がよりいっそう陰湿になるのだろうか?

その後読んだ短編集のいくつかでも、通常の会社には居そうもない人物像の創造がうまい。
警察ものはその典型だろう。著者による警察ものは変な人物がともかく多い。
警察小説の新境地といわれる。

ひろさんの好きな作品は「影踏」。
泥棒が主人公のこの作品は、母親の無理心中で死んだ双子の弟が耳の中でいろいろ話しかける声を聞きながら泥棒を続ける主人公の正義感(?)を短編連作の形で展開するのだが、主人公の恋がどうなるのか非常に気になる。

<文春文庫>
陰の季節
動機
クライマーズ・ハイ

<徳間文庫>


<祥伝社文庫>
影踏み

<講談社文庫>
半落ち
出口のない海
深夜バス78回転の問題点

<集英社文庫>
第三の時効

<双葉文庫>
真相

<新潮文庫>
深追い
看守眼

<光文社文庫>
臨場
ルパンの消息
名探偵の奇跡

<朝日新聞社>
震度0

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