旅先で読む文庫本ひろさんの読書遍歴日本作家編 五十嵐貴久New 池宮彰一郎Updated 宇江佐真理Updated 荻原浩New 北森鴻New 佐藤雅美Updated 志水辰夫Updated 真保裕一Updated 東郷隆Updated 藤原伊織Updated 山本一力New 横山秀夫Updated 隆慶一郎 本欄で更新を怠っている作家 帚木蓬生
ひろさんの読書遍歴 Homeへ |
ローレンス・ブロック(旅先で読む文庫本)ひろさんが、今、最も面白いと思っている作家の一人がローレンス・ブロック。特にマット・スカダーものだ。マット・スカダーもの以外に泥棒バーニー・シリーズがあり、いくつかの短編集があり。 この中でひろさんのお気に入りはマット・スカダーもので、ロバート・B・パーカーのスペンサー・シリーズとともに大好きなミステリーだ。 気に入った理由は、
マット・スカダーは元警察官で、市内で強盗を追いつめた際、挑撥弾が7歳の少女の目を打ち抜き、死に至らしめたのが原因で、離婚し、警官をやめ、人からの頼まれごとで調査をする、無許可の探偵という設定だ。 安ホテル住まい。 電話をうまく使って調査をする様が素晴らしい。初期の作品から、電話がよく出てくる。 知り合いからいろいろ話を聞く術も良い。 自分の推理を働かせることにも秀でている。 探偵の仕方はまっとうで、スーパーマンではない。 アルコールにおぼれるような弱さをもち、そこから立ち直ろうとする様もまっとうで、普通の人だが、生き方に共感を覚えるところが気に入った最大理由か。 マット・スカダーの初期の作品には、コーヒーにバーボンをたらして飲み、酒場をはしごする話がよく出てくる。 また十分の一献金といって、探偵の依頼料の10%を協会の献金箱に入れる話もよく出てくる。 ともかく、示唆に富んだ内容のミステリーと思う。 話が違うが、二つの出版社にまたがった過去の文庫本は探しにくい。 その点、インターネットの本の販売は、作品名だけである無しがすぐに分かり、送料も安く、とても便利。 (マット・スカダーもののみ採録、発表順) 過去からの弔鐘<二見文庫> 冬を怖れた女<二見文庫> 一ドル銀貨の遺言<二見文庫> 暗闇にひと突き<ハヤカワ・ミステリ文庫> 八百万の死に様<ハヤカワ・ミステリ文庫> 聖なる酒場の挽歌<二見文庫> 慈悲深い死<二見文庫> 墓場への切符<二見文庫> 倒錯の舞踏<二見文庫> 獣たちの墓<二見文庫> 死者の長い列<二見書房> 処刑宣告<二見書房> 皆殺し<二見書房> 死への祈り<二見書房> すべては死にゆく(単行本)<二見書房> 償いの報酬<二見書房> Home Next ロビン・クック |