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藤原伊織(2007年5月17日逝去)

久しぶりに良い作家に巡り会った。
このところ何人かの作家を読みあさったが、この欄で紹介したい 作家にはぶつからなかった。

「テロリストのパラソル」の主人公は40才半ばのアル中のバーテン。
全共闘時代にふとしたはずみで爆弾を爆発させ、 指名手配になっている。
その主人公が、爆弾テロに巻き込まれ、警察から追われる。
それにからむ、娘、やくざ、警察などが、リアリティをもって 活写される。

ひろさんは、主人公の性格描写や、生き方が気に入ったが、 さらに、共闘時代に同棲した女性と、その娘の描き方も 良いと思っている。
人物が良く描かれ、時代背景の描写も良い。

作品は、発表された平成7年度に江戸川乱歩賞を受賞し、 更に翌年直木賞を受賞したという。
同一作品が、乱歩賞と直木賞をダブる受賞したのは 史上初めてのこととか。

著者は広告代理店勤務のサラリーマンだった。各作品にその経験がリアリティを加えている。

文春文庫の3冊が加わった。
2007年5月17日逝去・合掌

<講談社文庫>
テロリストのパラソル
ひまわりの祝祭
雪が降る
蚊トンボ白髭の冒険(新刊)

<文春文庫>
ダックスフントのワープ
てのひらの闇
シリウスの道


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