Home

旅先で読む文庫本

ひろさんの読書遍歴
日本作家編

五十嵐貴久Updated
池宮彰一郎Updated
宇江佐真理Updated
荻原浩New
北森鴻New
佐藤雅美Updated
志水辰夫Updated
真保裕一Updated
東郷隆Updated
藤原伊織Updated
山本一力New
横山秀夫Updated
隆慶一郎

本欄で更新を怠っている作家

帚木蓬生

ひろさんの読書遍歴
海外作家編

ローレンス・ブロック Updated
ロビン・クックUpdated
トマス・H・クックUpdated
コリン・デクスター
ディック・フランシス
ブライアン・フリーマントル
Updated
ポーラ・ゴズリング
スー・グラフトン
ジョン・グリシャムUpdated
キャサリン・H・ペイジ
ロバート・B・パーカーUpdated
ビル・プロンジーニ
サム・リーヴズ
グレッグ・ルッカ
マイクル・Z・リューイン
アンドリュー・ヴァクス
テリー・ホワイト
コリン・ウイルコックス


Home


宇江佐真理(旅先で読む文庫本)

(2015年11月 逝去 合掌)

家人が読んでいて、面白いからと言ったので読み始めた。
最初に続けて読んだのが文春文庫の髪結い伊三次捕物余話シリーズの4冊。
捕物というより、主人公の伊三次と深川芸者のお文(文吉)の恋物語だが、これがしっとりと描かれている。

主人公の二人や登場人物の会話や、江戸の街の描写、長屋のくらし、八丁堀同心と下引きの関係などが宇江佐節という独特の語り口で飽きさせない。
読みやすく余韻がある。

次ぎに読んだのが「泣きの銀次」。
これも捕り物に絡んだ話しながらやはり人情モノ。


山本一力の項で書いたのだが、現在、人情モノでは宇江佐と山本が双璧をなすと思っている。
宇江佐は人情の機微を描くのが特にうまい。

作者の宇江佐真理は函館生まれで函館在住とのこと。
1949年生まれで1995年にオール読物新人賞受賞、2000年吉川英治文学新人賞受賞というからデビュー後わずかに10年ほどで、今もっとも油がのっており、江戸をうまく描き、人情の機微にふれる。

<文春文庫>
幻の声(髪結い伊三次捕物余話)
紫紺のつばめ(髪結い伊三次捕物余話)
さらば深川(髪結い伊三次捕物余話)
さんだらぼっち(髪結い伊三次捕物余話)
余寒の雪
黒く塗れ
桜花を見た
蝦夷拾遺 たば風
君を乗せる舟(髪結い伊三次捕物余話)
ひとつ灯せ−大江戸怪奇譚
雨を見たか(髪結い伊三次捕物余話)

<講談社文庫>
泣きの銀次
室の梅(おろく医者覚え帖)
涙堂
あやめ横丁の人々
卵のふわふわ
アラミスと呼ばれた女

<新潮文庫>
春風ぞ吹く−代書屋五郎太参る−
深尾くれない
無事、これ名馬

<集英社文庫>
深川恋物語
斬られ権佐
聞き屋与平江戸夜咄草

<角川文庫>
雷桜

<光文社文庫>
甘露梅お針子おとせ吉原春秋
ひょうたん

<徳間文庫>
神田堀八つ下がり

<角川文庫>
三日月が円くなるまで小十郎始末記

<幻冬舎>
玄冶店の女
恋いちもんめ


Home Next 荻原浩