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旅先で読む文庫本

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アンドリュー・ヴァクス
テリー・ホワイト
コリン・ウイルコックス


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ひろさんの読書遍歴(2)
海外の作家

若い頃は人並みにロマン・ロランやヘルマン・ヘッセ, ウイリアム・フォークナーを読んだが、これは40年以上も昔の学生の時の話。

社会人になって,最初に作品のほとんどを読んだのは,肩の凝らないイアン・ フレミングだったかも知れない。ボンドシリーズに心を踊らせ,映画のボンドも 何回も見に行ったりした。舶来の贅沢品の造詣の深さに脱帽した。

その後,ビル・プロンジーニとコリン・ウイルコックスを良く読んだ。思い 起こせば,これがミステリー入門になったのではないか。どちらも サンフランシスコを舞台にしたミステリーで,巻頭に街の地図が掲載してあった。 サンフランシスコの街並みが知りたくて, 米国出張の帰路には,必ずサンフランシスコに立ち寄るほどの肩の入れようだった。
特にプロンジーニの名無しの探偵は,初期作品では,咳の出る毎に肺ガンにおびえる ところが印象に残った。ウイルコックスのヘイスティング警部も離婚歴があって,新しい 女友達とのつきあいに深入り出来ない自制心が新鮮に思えた。たかがミステリーに ガンや離婚が平気で出てくる,これが自由の国だ。

(97年の夏休みに何年ぶりかでサンフランシスコに行った。小説の舞台になった, ゴールデンゲイト橋やプレシディオ基地,コールデンゲイト公園,ギアリー通り,ヴァンネス 通りなど全てが懐かしかった)

マイクル・クライトンは「アンドロメダ病原体」で鮮烈な印象を受けた。その後出版 された文庫本はほとんど期待を裏切られなかった。クライトンは未だに著作を続けているが ともかく才人という感じが強い。テレビ映画で評判の「ER(救急救命室)」はクライトン の作品からヒントを得て造り出されたとか。

国別では,アメリカの作家のものが圧倒的に多い。例外はケン・フォレットと フリーマントル。
フォレットは,「針の目」以来読み続けているし,フリーマントルは文庫本で出版 されたモノは大半を読み尽くした。

この二人以外のイギリス物は若干食わず嫌いで敬遠していたが,この1年,大御所ディック・フランシスを読んでさすがと思うところがあった。競馬を題材にとっているが、話は、冒険小説で、ヒーローが毎回違う人物。何らかの形で競馬とつながっているが、多くは、我慢強いインテリで、諸悪に立ち向かう。是非一読をお奨めする。

といっても、文庫本の入手は至難の業で廃刊になる野も早い。
世の中が変わってとまどうことも多い。

ひろさんには乱読傾向があり,いろいろ読んでみるが,作家全体が好きになってしまうのは,思ったより少ない。

その作家名は

テリー・ホワイト
ポーラ・ゴズリング
アンドリュー・ヴァクス
ロバート・B・パーカー
ローレンス・ブロック
ブライアン・フリーマントル

等で他の作家は面白いのもあるが,気に入らないのもあるという分類分けをしている。


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