Home

旅先で読む文庫本

ひろさんの読書遍歴
日本作家編

五十嵐貴久Updated
池宮彰一郎Updated
宇江佐真理Updated
荻原浩New
北森鴻New
佐藤雅美Updated
志水辰夫Updated
真保裕一Updated
東郷隆Updated
藤原伊織Updated
山本一力New
横山秀夫Updated
隆慶一郎

本欄で更新を怠っている作家

帚木蓬生

ひろさんの読書遍歴
海外作家編

ローレンス・ブロック Updated
ロビン・クックUpdated
トマス・H・クックUpdated
コリン・デクスター
ディック・フランシス
ブライアン・フリーマントル
Updated
ポーラ・ゴズリング
スー・グラフトン
ジョン・グリシャムUpdated
キャサリン・H・ペイジ
ロバート・B・パーカーUpdated
ビル・プロンジーニ
サム・リーヴズ
グレッグ・ルッカ
マイクル・Z・リューイン
アンドリュー・ヴァクス
テリー・ホワイト
コリン・ウイルコックス


Home


真保裕一(旅先で読む文庫本)

ここしばらく、名を上げているのが真保裕一だ。
真保の真骨頂は綿密な取材にある。

彼の取り上げるテーマと綿密な取材が相まって、社会派のミステリーと言われたり、日本のディック・フランシスと言われたりする。

第1作の「連鎖」は、厚生省の元食品衛生監視員が汚染食品の横流しの真相究明に乗り出す話。
第2作の「取引」は、公正取引委員会の審査官が、ODAに絡む談合をフィリピンで調査する話。
第3作は、気象庁の地震火山研究官が退職した先輩技官を捜す内に国家的陰謀に巻き込まれる話。
と言う具合に、下っ端公務員が事件に巻き込まれ、ある種の正義感から諸悪に挑むという図式で、そこが社会派といわれる所以だが、なるほど良く取材していて、知らないことを小説を通じて学んでゆくという面白さがある。
主人公の行動の原動力となるものの掘り起こしが足りず、またロマンスの少なさなど、ひろさんの好みに合わないことを割り引いても一度読んでみたらどうだろうか?

<講談社文庫>
連鎖
取引
震源
盗聴
朽ちた木々の枝の下で
奪取
防壁
密告
黄金の島〈上・下〉
夢の工房
発火点
灰色の北壁
栄光なき凱旋〈上中下〉

<新潮社文庫>
奇跡の人
ストロボ
ダイスをころがせ!〈上・下〉

<文春文庫>
トライアル
真夜中の神話

<集英社文庫>
ボーダーライン
誘拐の果実〈上下〉
エーゲ海の頂に立つ

<朝日新聞社>
繋がれた明日



Home Next 東郷隆