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花村萬月(旅先で読む文庫本)

<すみません古いままです>

ひろさんは,愚息から「読んでみたら?」と1さつもらって萬月作品を読み始めた。

萬月作品には,シリーズものが少なく,主人公のキャラクターは一定ではないが, 各作品に共通したテーマが幾つかある。
例えば「暴力」。やたら暴力的な主人公が出てくるわけではないが,有る場所で, 強烈な暴力をふるう。平気で人殺しをする。
それと,「おおらかな男女関係」。セックス描写も多いわけではないが,男女関係 をおおらかに描く。
次は「ブルース」。音楽(家)をモチーフとした作品が幾つかあり、萬月は音楽 (特にブルース)好きだとうかがわせる。
オートバイもモチーフの一つ。ナナハンを乗りこなせる人間を上手に描く。 スピード狂なのか。

こう書くと、暴力、セックス、ブルース、スピードと全く不良小説ではないか。 しかし、萬月作品は限りなくロマンチックで、ミステリーの範疇というより 青春小説と云った方が適切だろう。
ひろさんの好みでいえば,「眠り猫」とか「なで肩の狐」が好きだ。

花村満月が98年の吉川英治文学新人賞を受賞した。(受賞作は「皆月」)
9年前の小説すばる新人賞以来の受賞。不良青年は43才になった。
萬月は98年の芥川賞を受賞した。 芥川賞は意外な受賞。いったいどうなっているのだろう。

作品は
ゴッド・ブレイス物語(集英社文庫)
眠り猫(徳間文庫)
重金属青年団(角川文庫)
屠られし者、その血によりて(徳間書店)
渋谷ルシファー(集英社文庫)
なで肩の狐(徳間文庫)
聖殺人者イグナシオ(廣済堂)
ブルース(角川ノベルス)
真夜中の犬(光文社文庫)
月の光(廣済堂)
ヘヴィ・ゲージ(角川文庫)
猫の息子(眠り猫2)(徳間文庫)
笑う山崎(祥伝社・ノンポシェット)
風に舞う(集英社文庫)
狼の領分(徳間文庫)
セラフィムの夜(小学館文庫)
イグナシオ(角川文庫)
紅色の夢(徳間文庫)
皆月(講談社文庫)新刊
わたしの鎖骨(文春文庫)新刊


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