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テリー・ホワイト(旅先で読む文庫本)

テリー・ホワイトの作品は少ない。寡作なのか,もう作家を止めたのか。
だが,真夜中の相棒を読んだときの鮮烈な印象は忘れられない。
作者が女性だと判ったのは文庫本特有の「解説」を読んでからだが,男の犯罪者 を実に上手く描いている。それも,好意的とも思える視点からだ。
テリー・ホワイトはどんな凶悪犯も,悪者には描かない。その人物なりに, やむを得ず行動した結果が犯罪を犯すという描き方だ。しかも誰か(兄弟, 仲間など)を愛するが故に,その人に好かれたいと思って行う行動が, 殺人だったりする。
また,登場人物は,犯罪者側も,追いかける側も屈折したものを持っている。
その屈折したところを,さらりと描くところが良い。
例えば,第2作の「刑事コワルスキー」はベトナム帰還兵で,ベトナムでの殺人体験 が屈折の原因となっているが,その描き方はコワルスキーに好意的だ。

テリー・ホワイトの作品は,スピード感があふれているので読み飽きしない。

真夜中の相棒
刑事コワルスキーの夏
リトル・サイゴンの弾痕
殺し屋マックスと向う見ず野郎
悪い奴は友を選ぶ
木曜日の子供


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