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森博嗣(旅先で読む文庫本)<すみません古いままです>「すべてがFになる」を読んだ。 ハイテク研究所という密室で、殺人事件が起こるという設定の、いわば密室ものだが、道具立ては、むしろコンピューターものというほうが近い。 イントラネット、インターネットが駆使された全自動の孤島の研究所という設定は違和感が余りなく、すぐ中身にひかれる。 UNIX サーバーのことが良くわからなくとも、何となくありそうな事件が起こり、それなりに技術的に解決しながら話が進むので、メールが発信できる人なら、興味深く読むことが出来る。 日本の小説の中でメールが駆使されるのは、ひろさんが知る限りこの小説が始めてだが、例えばアメリカでは、パトリシア・コーンウエルは、第5作(死体農場)、第6作(死刑)などでメールを駆使し、サーバーに細工をこらして犯人を追いつめる話を作っており、これは1994〜5年頃なので日本は数年ほど遅くネット時代になったと言えないこともない。 主人公のN大助教授・犀川創平と同学生・西之園萌絵は第2作にも出てくる。 <講談社文庫>
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