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佐藤雅美(旅先で読む文庫本)

佐藤雅美は歴史経済小説のジャンルを切り開いたとされる。

佐藤は、歴史的事実を、経済の面から解析して、経済や為替が政治に及んだ事象を説明するような語り口で、昨今為替変動に悩んでいる政府・日銀と同じ悩みが、江戸時代以来、政治のいろいろな局面で顔を出しているという事実を小説化している。

まことに面白い分野で、いろいろの著作を読むに従い、佐藤の小説が好きになる。
ただ、好きになるのは、分野のせいではなく、佐藤の作品が、実は個人を良く描かれているからだと気がついた。
社会情勢や経済情勢にさいなまれる個人は、江戸時代も今も変わらない。

佐藤は「恵比寿屋喜兵衛手控え」で、直木賞を受賞した。
この小説は、江戸時代の民事訴訟を描くユニークな作品で、時代背景、訴訟の決まりなどの仕組みと、その訴訟に巻き込まれる個人の状況、個人の生き方がとても巧みに活写されている。

楽しみな作家だ。

<講談社文庫>
大君の通貨 幕末「円ドル戦争」
薩摩藩経済官僚 回天資金を作った幕末テクノクラート
幕末の「住友」参謀 廣瀬宰平の経済戦略
主殿の税 田沼意次の経済改革
影帳 半次捕物控
開国
恵比寿屋喜兵衛手控え
無法者
手跡指南 神山慎吾
楼岸夢一定
物書同心居眠り紋蔵
隼小僧異聞 物書同心居眠り紋蔵
密約 物書同心居眠り紋蔵
お尋者 物書同心居眠り紋蔵
揚羽の蝶(上)(下)
百助嘘八百物語
老博奕打ち
四両二分の女
命みょうが
疑惑
お白洲無情
啓順地獄旅
江戸繁昌記
啓順純情旅

<文春文庫>
八州廻り桑山十兵衛
官僚川路聖謨の世界
殺された道案内 八州廻り桑山十兵衛
幽斎玄旨
縮尻鏡三郎
槍持ち佐五平の首
信長(上・下)
江戸からの恋飛脚
首を斬られにきたの御番所


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