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2巡目の四国遍路・その4高知県西部第1日目、羽田→高知→
34番・種間寺→
清滝寺→宇佐(泊) 2000年
連休明け、四国は夏日になった。 |
道々いろいろと話をする。
岡山の児島に住んでおり、今回は34番〜36番が目標とのこと。
それが終わると、87番、88番を残すのみとなり、今月中にも結願の予定という。
日射しが強く、暑い一日となった。
小一時間で、仁淀川をまたぐ大橋の「大橋北詰」に着く。
バスに間に合えば、今日の予定の宇佐までは約束されたようなもの。
国道反対側の釣り道具屋で用を足し、ペットボトルの紅茶を買う。
高知県交通のこのあたりのバス路線は「高知・宇佐・高岡・市野々・須崎線」の時刻表が必要。これは、県交通に電話して送ってもらう。
バスに乗ると、高岡の町はすぐ近く。
35番・清滝寺へは、「高岡高校通り」のバス停が近いという。
道は拡幅中で、途中高速道路の工事中を横切る。山の中腹の清滝寺を望みながら狭い車道をたどる。
急坂になってからすぐお寺。
バス停から30分〜40分ほどだ。
山の中腹だが境内は広く見晴らしも良い。
夕方なのでとても静か。
境内に店を出すおばさんがぶんたんのご接待。のどにしみる。
今日は真夏日で、ぶんたんの酸味が心地よい。
下りも3人一緒で、わけなくバス停につく。
宇佐へ行くには、仁淀川岸の「中島」で乗り換え。
宇佐は黒潮の町。昔は捕鯨の町。
ホエールウオッチングなどの看板がほほえましい。
岡山からの遍路は「グリーンピア土佐横浪」を予約しているとのことで車中で別れた。
民宿「汐浜荘」は、宇佐大橋を左に見て、少し須崎側。海洋高校前。
清潔な民宿で、窓からは、潮干狩りができる砂州が見える。
風呂から上がって夕食。
同宿は、歩き遍路の青年と自動車遍路の中年。食事をしながらお互いの話をする。
歩き遍路は、20代半ば。60番横峰寺から始めたとのこと。
実家は愛媛で、両親のサポートが大きいとのこと。
車遍路は愛知県知多のサラリーマン卒業生。自分を見つめるための遍路とのこと。
再就職の気持ちもあるのだろうか。
世の中をいろいろ慨嘆する発言があった。
部屋に戻って、テレビと読書。
9時に就寝したが、今年初の蚊に悩まされた。
須崎へ行くバスは9時半発。
宇佐から須崎までは浦の内湾の海岸線を走る。
この道路は対岸の山と海がとても美しい。
須崎で特急に乗り継ぎあっという間に窪川へ。
岩本寺は窪川駅から5〜6分の距離。
昼食は、弁当を買い各駅停車で中村に向かう。
前回も感じたことだが、「土佐くろしお鉄道」は山と海がマッチした景色の良い路線で、ひろさんの好みに大いに合う。
中村で駅前ホテルに荷物を預け、手ぶらで足摺岬へ。
バスは、土佐清水のおばさん連中と女遍路とわれわれ。合計7〜8人か。
宇佐の出張所で、共通回数券を勧められ、(1割余分の券が買える。従い1割引と同じこと。)同じことを運転手さんが勧めてくれた。
また、高知県交通はこのあたりの路線(宇佐以西、宿毛まで)を新会社「高知西南交通梶vに引き継いだ。
(バス会社の電話番号などはバス会社一覧参照)
バス会社一覧へ。
中村からのバスはしばらく四万十川の右岸をたどり、右折して土佐清水に向かう。山が新緑に映えて美しい。道路は広く、交通量も多い。
土佐清水の市街地に入って、四国電力前で数人の若者が降りる。
土佐清水から足摺岬までは全て大浜経由。
崖の中腹から木々越しに海が見える。車が交わせないほど道が狭い。
道が広くなるとホテルや民宿が点在し足摺岬に着く。終点は金剛福寺の脇の空き地。
一巡目の納経帳の朱印は友人に代参を頼んだ。従い今回が最初のお参りになる
途中の中浜は、ジョン万治郎の生誕地。(そういえば宇佐は出航の地とあった)。
土佐清水の土佐清水病院(私立)は、アトピー性皮膚炎の名医が居て、全国から患者が集まり、市内の多くの民宿に泊まって治療している。その病院が四電のそばなので、来るとき何人かの若者がバスを降りた。
以布利(いぶり)には大阪・海遊館の以布利センターがあり、ジンベエザメのトレーニングを行っている。
中村市には大文字焼きの行事があり、山の中腹の「大」の字はあそこ。
中村市内に「デマンドバス」が運行されるようになり、電話で依頼すると10分程度で来てくれる。(これは高知市でも始まって、NHKで取り上げられたとのこと)
風呂に入り、恒例の「たにぐち」へ。
四万十川のカワエビの唐揚げ、あおさのりの天麩羅、ゴリの卵和え、のれそれ、海の幸の料理などと定食とビールでいつも堪能する。
高知では時間があったので、高知城を訪ね、天守閣から高知市内を一望した。
土産を買い込み帰路につく。