No.331 とぷん。
2004年8月22日(日)
前回に引き続きビアジョッキ片手の写真で大変失礼。
Austinに行ってる間に何が一番やりたくなるかというと湯船に浸かること。
それもできれば大浴場に入りたくなる。
前回帰国したときには旧後楽園遊園地の
ラクーアと
湯河原の由緒正しい温泉宿、
石葉に行った。
今回はお台場に新しく出来た温泉のテーマパーク、
大江戸温泉物語に行ってきた。
なお、今回のタイトル「とぷん。」は
大江戸温泉物語のパンフレットの表紙にあった
「お台場の、お江戸で、
とぷん。」
というコピーがとても面白かったので
例のごとく無断で頂戴させていただいた。
・
入場料(入湯料?)大人1人\2,827(結構高い)を払ってまずは浴衣選び。
これが浴衣の見本。
おいおい本当にこの中から選ぶの?
なんだか趣味がいいんだか悪いんだか...。
僕は富士山の絵が描かれている緑色の浴衣(真ん中やや左寄り)を選んだ。
更衣室で浴衣に着替えいよいよ中に入る。
・
なんだか時代劇に出てくるような町並みが広がっていた。
夜のようだがこれは室内でそういう風に演出されているため。
周囲にはおみやげ屋さんや甘味処、居酒屋さんなどのお店が並び
真ん中の広場には縁日の出店や盆踊りのやぐら(一応、火の見やぐららしい)がある。
ラーメン博物館になんとなく似ている。
上の写真に写っているのはユキちゃん。
これが選んだ浴衣。
背中に浮世絵の女性が描かれたピンク色の浴衣。
初めはちょっと気恥ずかしいがここにいる老若男女全ての人がこんな格好をしているので
すぐに気にならなくなる。
・
まず屋外にある足湯に行ってみた。
浴衣のまま入れるので男女一緒。
細長い小川のような足湯があってその中をジャブジャブと歩いていく。
ところが足湯の底にツボを刺激する玉石が埋め込まれていて
強烈に痛い。
お陰でなかなか思うように歩けない。
お湯の温度はそれほど熱くない。
足の裏の激痛に耐えながらなんとか最後まで歩き通した。
なんか足湯が気持ちよかったんだかツボ押しが良かったんだか...。
横浜の「
健康の道」を思い出した。
・
いよいよ温泉に入る。
風呂場はもちろん男女別々。
ここは結構普通の温泉っぽい。
広くて露天風呂もサウナもあってなかなかいい。
一応ここの湯も本当にこの地から沸きだした温泉だという。
どこでも温泉って出るんだなー。
ただお湯の温度はそれほど熱くなくちょっといまいち。
それよりも「参勤交代の湯」というが面白かった。
これはタンクローリーで運ばれてきたという全国各地の名湯のお湯。
定期的に変わるらしい。
僕たちが行ったときは輪島温泉の湯だった。
多少沸かしているのかもしれないが結構熱くて気持ちよかった。
久々に入る大浴場の湯船。
足を伸ばしてゆったりのんびりくつろいだ。
・
久々の温泉を楽しんだ後は
再び浴衣を羽織って江戸の町に繰り出す。
ここでやっと生ビールを一杯。
く〜! うまい!
・
ここに大浴場が無ければそれほど面白いとは言えないアミューズメントパークだが
大浴場があってのんびり温泉に浸かれて
それでこんなに変わった雰囲気を楽しめるのは
なかなかいいんじゃないかと思う。
いつかアメリカ人が日本に来たときに
連れてきてあげたら喜ぶかもね。
(お台場、大江戸温泉物語にて撮影)
No.332 Austin便りその43〜Carlsbad Caverns National Park(鍾乳洞編)
2004年9月4日(土)
9月1日に再びAustin入りした。
Austinに来て最初の週末はアメリカでは貴重な3連休。
(9月6日がLaybor Dayでお休みのため)
その3連休に僕の人生の中でもトップクラスとも言える素晴らしい体験をしてきた。
今回から数回に分けてそのレポートをお送りする。
・
昔別の職場だった時に仲が良くていろいろ遊びに行った先輩でありお友達である人(以降Noboさん)が
今出張でアリゾナ州のTucson(ツーソン)という所に来ている。
その人がこの3連休にNew Mexico州のCarlsbad Caverns国立公園とWhite Sands国立公園に来る予定だという。
White Sandsではなんとキャンプをやる予定とのこと。
New Mexicoと言えば前に
超ロング・ドライブで行ったことがある。
相当に遠いが行けない距離ではない。
Austinに着いてまだ3日目だが
がんばって1人で運転してNoboさんと合流させてもらうことにした。
・
9月4日(土)
この日は
Carlsbad Caverns(カールスバッド・カバーンズ)国立公園に行くという。
カーナビに入力したら片道477マイル(約760km)
所要時間は約9時間と出た。
ひょぇ〜!
早起きして朝6時にホテルを出発する。
・
走るのはほとんどがハイウェイ。
制限速度70マイルの道なのでだいたい75マイル(約120km/h)くらいで飛ばせる。
車をオートクルーズにセットすればあとはほとんどハンドル操作のみ。
途中ガソリンスタンドで軽食やコーヒーを調達しながらひたすら走り続けた。
まだまだ初日。
体力も十分にある。
それほど苦にならずに走ることが出来た。
ただ1つ。
途中まったくFMラジオが入らなくなる区間を通過する。
近くに町が無いのだ。
そんな所を何時間も走っていると死ぬほど退屈。
・
Carlsbad Caverns国立公園には昼の2時に到着。
途中休みながらなんとか8時間で到着した。
TexasとNew Mexicoでは時差が1時間あるので
ここで腕時計を1時にセットした。
・
Noboさんは携帯電話を持っていない。
Carlsbadでは夕方にコウモリを見れる場所に行くという。
Visitor Centerで確認すると、コウモリを見るプログラムは夕方の6時45分から始まる。
時間はまだたっぷりある。
のんびりとCarlsbad見物を楽しむことにした。
・
Carlsbad Caverns National Parkはとにかく鍾乳洞がすごい所。
なんでも現在見つかっている鍾乳洞では世界最大という。
入園料$6を払って中へ。
いったい何から見ていいものやらよく分からなかったので
まずは手近なエレベータに乗って地下へ。
なんとここで一気に750フィート(約229m)の地下へ潜る。
下りたところはちょっとした空間になっていて軽食屋さんやトイレなどもある。
かなり涼しい。
ガイドブックによると1年中約13度なのだそうだ。
事前に知っていたのであらかじめ準備してきた長袖シャツを着込む。
「Big Room」という立て札の示す方向に歩いていくと
そこには広大な空間が広がっていた。
・
鍾乳洞というとなんとなく狭い空間をイメージしてしまうが
このBig Roomという場所はとにかくバカでかい。
天井まで何メートルあるんだろう。
奥行きも遙かかなたまで続いている。
ガイドブックによるとサッカーコートが14面も入る広さがあるという。
正直あまり期待してなかっただけにただただ感動するばかり。
・
手すりにカメラを固定しながらがんばって何十枚も写真を撮影したが
鍾乳石は結構きれいに撮影できても
この空間的広さを表現することは難しい。
実際に自分の目で見ないことにはこの凄さは分かってもらえないだろう。
・
撮影しながらではあったが1周りするのにたっぷり1時間はかかった。
歩くだけでも結構疲れる距離。
エレベータを使って一気に地上に戻った。
耳がおかしくなる。
・
今まで見た中ではコウモリが飛び立つのを見れそうな場所は無かった。
Informationで尋ねるとやはり別の場所にあるらしい。
あらかじめ下見をしておくことにした。
Visitor Centerから外に出て細い通路を歩いていく。
なるほど地上にちゃんとした観客席が出来ていて
その前にこれまたどでかい洞穴が大きく口を開いている。
どうやらこっちの洞窟にも入れるようだ。
コウモリの時間までにはまだまだ時間があるので
こっちの洞窟にも入ってみることにした。
・
こっちの洞穴も半端じゃない大きさ。
人の歩く通路が大きく蛇行しながら
遙か下の方まで続いている。
コウモリの糞のにおいだろうか。
洞窟の入り口は獣臭かった。
・
道はぐんぐん下っていく。
こんなに下ったら上りは大変そう。
でもまだ1人も上りの人とすれ違わないんだから
きっと帰りのエレベータがあるんだろう。
こっちはさっきのBig Roomほどきれいな鍾乳石はあまり無い。
どでかいチューブ状の洞穴をひたすら地の底に向かって下っていく。
しばらく見えていた外の光もやがて見えなくなった。
辺りには綺麗な鍾乳石が現れ出した。
しかし順番が悪かった。
初めにこっちを見ていればもっと大きな感動があったんだと思うが
すでにBig Roomでさんざん綺麗な光景を見て
もう目が慣れてしまっていた。
・
道はひたすら下る。
いったいどこまで下るんだろう。
いくつか美しい鍾乳石の広間を通過した後に
どこかで見覚えのある場所に出た。
おお、ここはさっき見たBig Roomではないか。
なんとエレベータを使わずにここまで歩いて来ることができたんだ。
知らなかった。
もう1度Big Roomを見て回るほど元気はなく
すぐにエレベータで地上に戻った。
後から知ったのだが87階建てのビルと同じくらいの深さだったらしい。
どうりでいつまでも下り続けた訳だ。
膝がガクガク。
・
続く...
・
(New Mexico州、Carlsbad Caverns National Parkにて撮影)
No.333 Austin便りその44〜Carlsbad Caverns National Park(コウモリ編)
2004年9月4日(土)
洞窟に関しては一通り見て回れるところは全部見た。
他にガイド付きのツアーなどもあるが
あらかじめ予約が必要な上この日はもう一杯。
時間つぶしにCarlsbad Cavernsの生い立ちを説明してくれるプレゼンテーションを見に行ったりもしたが
見事に途中で眠りこけてしまった。
そんなことをしながら徐々にコウモリが飛び立つ時間が近づいてきた。
と言ってもまだ時間は5時を過ぎたくらい。
プログラムが始まる6時45分までにはまだ時間がある。
しかしガイドブックによるとコウモリを見るプログラムは結構人気があるようで
早く行かないといい席が取れないらしい。
早めに行っておくことにした。
・
席はまだガラガラ。
どこでも好きな席に座れる。
ガイドブックでは右の前の方がコウモリがよく見れるそうだが
Noboさんを探せるように一番後ろの席を確保。
少しずつ観客が集まり始める。
会場はそれほど大きくないのでNoboさんがいれば簡単に見つかるだろう。
・
しかし6時を回った頃からどんどん人が入ってきて
誰かを見つけ出すのが困難な状態になってきた。
ずっと入り口の方を見ながらNoboさんが来るのを待つ。
やがて6時半を回った。
...おかしい。
待ち合わせをしてるんだからもっと早めに来てもおかしく無いはず。
実はもうすでに会場にいるのか。
それとも何かしらの急用で来れなくなったのか。
あれこれ想像をめぐらせる。
そんな中
ついに見覚えのある顔を発見した。
・
第一印象、黒い...。
Noboさんのホームページを見て
毎週末Tucsonのいろんな所に行ってることは知っていたが
それにしても黒い。
たまにメキシカンと間違えられると言うがそれも納得。
とにかくはるばるTucsonとAustinからやってきた2人が
携帯電話も無くうまいこと落ち合うことができた。
お互い久々の再会を喜び合った。
(Noboさんが撮ってくれた僕)
・
実はNoboさんが会場に来るのが遅れたのは
TucsonとNew Mexicoの時差が1時間あるのを知らなかったためらしい。
Noboさんなりに1時間早く会場入りしたらしい(Tucsonの時計ではまだ5時半)。
・
時間は6時45分を回った。
レンジャーが来てコウモリの説明が始まった。
写真を撮る時にフラッシュは絶対焚くなとしつこく注意がある。
コウモリがあまりのまぶしさに落ちてしまうんだそうな(確かそんなことを言ってたんだと思う)。
あれこれ説明している間にやがて後方の洞穴から
竜巻のように何かが舞い出した。
場内がざわめく。
いよいよコウモリさんのお出ましらしい。
・
ここCarlsbad Cavernsの奥底に住み着くコウモリが
5月〜9月の間、夜な夜な餌を食べに
夕暮れ時に一斉に洞窟から外に飛び出すのだ。
その数なんと50万匹。
洞窟の前でくるくる旋回しながら上昇を続け
やがてみんな一方向めがけて飛び立っていく。
次から次へ延々と続いていく。
圧巻。
・
カメラでなんとかコウモリの姿を捕らえようとするが
すでに辺りは薄暗くなっていて
シャッタースピードがかなり遅くなってしまう。
これではコウモリの姿もぶれてしまう。
シャッタースピードを速めにセットして撮影すると今度は暗い画像になってしまう。
あれこれ試行錯誤を繰り返しながら何十枚も写真を撮り続けた。
そんな様子をレンジャーはずっと見ていて
誰かがフラッシュを焚こうものならすぐに
「そこ! カメラはもう下に置いて!」
と怒られる。
おまけにレンジャーの説明の中で声を立てないようにとの話があったのか
Noboさんとちょっと話をするとすぐに周りの観客から「シーッ!」と注意される。
なんだかピリピリした雰囲気。
その間もコウモリはひたすら飛び立っていく。
会場からはだんだん人が帰り始めた。
やがて写真撮影はおろか肉眼で見るのさえ厳しいほど暗くなってきた。
僕たちも帰ることにした。
(愛用のEOS Kiss Digitalで必死にコウモリを撮り続けるNoboさん)
・
続く...
・
(New Mexico州、Carlsbad Caverns National Parkにて撮影)
No.334 Austin便りその45〜Motelでの初夜
2004年9月4日(土)〜5日(日)
Noboさんがこの日Carlsbadの町にモーテルを予約しておいてくれた。
本来なら予約無しでも空いていれば泊まれるのだが
Carlsbad国立公園で2人が会えなかったらモーテルで会えるように
1カ所予約して確保してくれた。
お互い1台ずつ別々のレンタカーに乗っているので
2台連なって予約したモーテルへ向かう。
・
僕はモーテルに泊まるのは初めて。
ちょっと楽しみ。
・
泊まったのは
Motel 6といってこの辺りではどこにでもある平凡なモーテル。
受付でお金を払ってカード式の部屋の鍵をもらう。
駐車場でバーベキューをやって盛り上がってるオヤジ・グループの近くを通り過ぎようとすると
「ヘーイ!」と明るく声をかけられる。
思わず混ぜてもらいたくなってしまうくらい楽しそう。
・
部屋は2階。
外に面した通路からドア1枚を隔ててすぐにベッドルームがある。
洗面所があってトイレ付きのバスも完備。
テレビだってある。
これなら全然オッケー。
これで2人素泊まりで$45なら安いんじゃ無いだろうか?
・
まだ2人とも夕食を食べていない。
何か食べにNoboさんの車に乗って出かけた。
カーナビでは近くのレストランも検索できるのだが
1つ選んだ中華のお店はそもそも無かった。
結構いい加減。
すでに時間は9時近い。
アメリカではこの時間になるとほとんどのレストランが閉まってしまう。
あちこちうろうろしていたらPizza Hutを見つけた。
日本と違ってここのPizza Hutはレストランのようになっている。
まだ営業中。
他にはもう選択肢が無さそうなのでここで食事をすることにした。
中は結構にぎわっていた。
家族連れが多い。
ちゃんとビールも売っている。
ビールを飲みながらチキンとピザで腹ごしらえ。
ピザは2人でMサイズを1つ頼んだが十分な大きさで残してしまった。
・
その後モーテルに戻っても2人で盛り上がった。
Noboさんがテキーラを持ってきた。
知らなかったがテキーラってサボテンから出来てるのね。
ちょっと飲んだがすんごい強い。
すぐにNoboさんが持ってきたコロナ・ビールに切り替える。
Noboさんはちゃんとライムも用意してきていて
ナイフで切ってしっかりライム入りのコロナ・ビールになる。
久しぶりの再会で2人の話はいつまでも尽きなかったが
次の日もあるので適当な時間(確か1時頃だったか?)に寝た。
・
9月5日(日)
翌朝6時半に起床。
快晴。
絶好のWhite Sands日和だ。
ここからWhite Sandsまでは車で4〜5時間かかる。
地図では結構近そうに見えたが結構遠い。
車2台連なってモーテルを後にした。
・
続く...
・
(CarlsbadのMotel 6とPizza Hutにて撮影)
No.335 Austin便りその46〜White Sands National Monument(ピクニック編)
2004年9月5日(日)
しばらくは何も無い平原のど真ん中の道を走る。
やがて山道になり周りには木々が多くなってきた。
なんとなく
Boulderを思い出すような山道。
突然左手前方に黄色い花が一面に咲いているのが見えてきた。
「う〜写真撮りたい〜!」
運転中はNoboさんと連絡の取りようがない。
あきらめかけたときNoboさんの車がウィンカーを出して道路脇に停まった。
Noboさんも写真を撮りかったらしい。
2人して車を降りてしばし撮影タイム。
・
〜ちょっと余談〜
NoboさんはCanon EOS Kiss Digitalを愛用している。
上の写真はそのカメラでNoboさんに撮ってもらったもの。
正直僕のA1よりもはるかにいい色で美しい写真が撮れた。
値段はほとんど同じなのに...。
一眼デジカメの実力を思い知った。
・
再び走り始めて山の一番高い所を通過し下り道になる。
両脇が切り立った渓谷のような道路の脇にちょっとしたパーキングエリアがあり
ここでもNoboさんが車を停めた。
Noboさんの指さすはるか彼方に白い帯が見えた。
なんとあれがWhite Sandsらしい。
素晴らしい!
チョー感動!
・
両脇が切り立った崖。
中央やや左寄りに白く見えるのがWhite Sands。
・
僕のカメラの自慢の7倍ズームで撮ったもの。
・
それから程なく
White Sands National MonumentのVisitor Centerに到着。
時間は11時前。
お約束プレートの前で記念撮影。
・
さっそく中へ入ってキャンプができるか聞く。
ここWhite Sandsでは1日当たり10組しかキャンプができないのだ。
おまけに事前の予約も受け付けていない。
ここですでに一杯だったら今晩もどこかMotelに泊まるしかない。
しかしなんとその日の1番手だった。
結構心配していたので一気に力が抜ける。
Visitor Centerのオヤジからキャンプについてのいろいろ注意事項の説明を受ける。
Noboさんが「サソリやヘビはいる?」と聞くと
「ああ、そりゃ一杯いるさ。気をつけな。」
と軽く答える。
Noboさんは本当は寝袋のみでキャンプをしようと思っていたのだが
僕の分の寝袋をTsucsonの友人(アメリカ人)に借りた時に
「White Sandsは夜になると砂の中からサソリやヘビが出てくるからテントで寝た方がいいよ」
と注意されたんだそうな。
それで仕方が無くテントも借りて持ってきたのだ。
一通り説明を聞いて最後にVisitor Centerのオヤジが
「アリガト!」
と言った。
なんで僕たちが日本人だって分かったんだ...?
・
これで今晩は無事にここWhite Sandsでキャンプができることになった。
急にうれしさがこみ上げてくる。
キャンプの受付さえできてしまえばあとは余裕。
Noboさんの車に荷物を移して
僕の車はVisitor Centerの裏手に停めて
いざWhite Sandsへ。
・
入り口で1人当たり$6を支払う。
普通大人は1日$3。
キャンプするんだったら2日いるんだから$6という実に分かりやすい計算。
別にキャンプをするからという追加料金は無い。
入ってすぐの所は普通の舗装された道路だが
路面がだんだん白くなってくる。
その感じが雪そっくり。
まるで凍結した路面のように見える。
でも別に滑ったりはしない。
・
銀色のひさし付きのベンチが並んだ広場に出た。
まずはここで休憩。
ベンチに座ってビールを飲む。
く〜、うまい!
周りは真っ白。
この日は特に天気も良かったのでまぶしい。
だんだん周りに人が増えてきた。
家族連れが砂の上でそりで滑ったりして楽しんでいる。
少し散歩してみることにした。
・
この白い砂は全て石膏だという。
本来石膏は水に溶けやすく普通なら川で海まで流されてしまうのだが
ここにはその川が無いため雨水などで周囲の山から溶け出した石膏がここで結晶になり
やがてこんな広大な白い砂漠になったのだという。
砂はとてもきめが細かくさらさら。
裸足であるくとひんやりして気持ちがいい。
海の砂浜だとこんなに日差しが強かったらとても熱くて裸足では歩けないはずなのに
逆にひんやりするのは白くて熱を反射するから?
それとも石膏だから?
・
デジカメで写真を撮ろうとするとあまりにどこもかしこも真っ白でカメラが困っている。
露出が狂ってピントもなかなか合わない。
うまく写真を撮るのに結構苦労した。
・
ここWhite Sandsの中にはトイレはあるが水は一切無い。
各自自分で持ってくるしかない。
(Visitor Centerで補給はできる)
・
いやーしかし気持ちいい。
直射日光が当たるとかなり熱いが
日陰ではおどろくほどさわやか。
ここら辺は標高1,000mくらいあるらしい。
あまりに気持ちがいいのでNoboさんしばしお昼寝。
・
続く...
・
(White Sands National Monumentにて撮影)
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