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3巡目は乱れ打 1.松山周辺クラス会 44番〜45番・02年4月 2.結願は次の始まり 1番〜5番・02年10月 3.広島まで来たら 43番〜54番・03年9月 4.阿波路はコスモス 6番〜19番・03年10月 5.土佐路は雨模様 29番〜31番 37番〜39番・04年5月 6.2年ぶりの四国遍路 20番〜27番 32番〜33番・06年5月 2巡目四国遍路 (1998-2002) はじめての四国遍路 (1995-1998) 四国遍路の参考情報 地図一覧 バス会社一覧 Home |
3巡目は乱れ打・その62年ぶりの四国遍路(高知編)(2006年5月2〜4日)第1日目、羽田→徳島→ 20番・鶴林寺→ 太龍寺→平等寺→日和佐 第2日目、 23番・薬王寺→最御崎寺→ 津照寺→ 金剛頂寺→ 神峰寺→安芸 第3日目、安芸→野市→28番・ 大日寺→ 32番・禅寺峰寺→ 雪蹊寺→高知→羽田 第2日目・高知へ(2006年5月3日)薬王寺で徳島の23ヶ寺の3巡目の遍路が全て終了した。次は高知の遍路。 日和佐からJRと阿佐海岸鉄道を乗り継いで甲浦まできた。 6年半ぶりの甲浦駅はややよごれて見えた。 電車到着と室戸行きのバスの出発は4分ほどの時間差しかなかった。 24番・最御崎寺甲浦から室戸までの約1時間は、左が太平洋右が山という景色でほとんど変化が無い。6年前はこの間に数人の歩き遍路を追い越したが今回は20人ほどの歩き遍路をバスで追い越し、歩き遍路が増えたという印象を強くした。 室戸岬ホテルの前から急な登坂路をたどり、20分あまり汗をかくと室戸山と扁額をかかげた山門に着く。 風雨にさらされた山門が気候の厳しさを物語るが、天気がよいと極めて穏やかな境内である。 家人は急坂の登りでかなり遅れて境内に到着した。 ひろさんも汗まみれ。6年の歳月の経過は重い。 遍路の、少なくともバス停と各寺院の間の歩行は日頃のトレーニングでカバーできるものと思っていたが実際には1時間後の安芸行きのバスに間に合わせるためにあわただしいお参りになってしまった。 25番・津照寺津照寺へはバス停「室戸」まで乗車する。小高い山の頂上に津照寺の本堂が見える。 路地をたどって津照寺。赤い山門をくぐり、急な石段を上ると途中に梵鐘。 鐘をついて更に上ると、石段が右に折れ十段ほどで山頂に着きそこが本堂。 納経所は石段の上り口で、立派な鯉幟が翻っていた。男の子が生まれたのか? 金剛頂寺へはバス停「元橋」から25分の上りだが、足に問題があったので津照寺で近くのエビスタクシーに来て貰う。 26番・金剛頂寺タクシーでのアプローチはあっけない。途中の景色も、道のけわしさも、心によぎるいろいろの事も全て印象が薄い。 タクシー利用で時間が出来たので、6年前に断念した「ヤッコソウ」の群落の探検をした。 金剛頂寺の本堂脇にはスダジイの大木が数多くあって、その根本付近にはヤッコソウがびっしりと茶褐色で密生していた。 ヤッコソウの他にもギンリョウソウ(ユウレイダケ)やウラシマソウが数多く見つかった。 また、室戸岬を望遠できる場所があり、最御崎寺の近くのアンテナや津照寺のある小山がよく見えて楽しかった。 タクシー利用で見えなくなるものと見えてくるものがそれぞれあると思った。 ゆっくりと歩いてバス停「元橋」へ。 神峰寺へは元橋から安田までバスに乗る。 バスの車窓からは、右手の山裾には枇杷の果樹園が、右手には点々と鯉幟が見えた。 過去2回のお参りは安田タクシーで往復したが今回も同じ。 安田タクシーは「安田役場通り」というバス停の前にあり、神峰寺はここから徒歩約1時間30分程だが車だと10分あまり。 27番・神峰寺神峰寺では駐車場と納経所の間に藤棚があり満開の壮観であった。また神峰寺の庭の手入れの良さには驚かされる。 神峰寺からタクシーで安田に下る道すがら、安田タクシーの息子さんといろいろ話をする。 民主党の某首脳の遍路の話や神峰寺参拝のバス道の整備の話など。 今夜の宿は安芸市なので、安田−安芸市間の交通手段は先年開通した「土佐くろしお鉄道」に乗ることにして、安田タクシーを「唐浜」駅に着けて貰った。 唐浜駅は駅前に木造の休み場所とトイレがあるだけの駅。 列車を待っている間に、加古川から来たという中年の歩き遍路が追いついてきていろいろと話す。 57才で区切り打ちの最中。5月10日までに高知を打ち終わったら良い・・・など。 土佐くろしお鉄道は中村・宿毛間は何回か乗車したが、ごめん・なはり線は今回が初めて。 ほとんどが高架を走るので景色が良く騒音も少なく快適だった。 地元出身のアンパンマンの作者のイラストがボディーに躍動し面白かった。 安芸駅から予約のホテルまでは近かった。 4階以下がパチンコやというホテルで5階に大きな風呂があったので、痛い足をゆっくりとお湯に浸けた。 歩いたのは最御崎寺だけで、金剛頂寺は下りだけだったのに、結構な強行軍で、身体的にはかなり疲れたが満足感は大きかった。 夕食は近くの居酒屋。 これも久しぶりだった。 第3日目・(2006年5月4日)28番大日寺は野市町にある。野市には土佐くろしお鉄道の野市駅があり、前日快適だったのでまたくろしお鉄道に乗ることにした。 全線高架なので高い位置からの眺めが素晴らしい。 ただ、車内は座席が埋まる程度の人の入りで、せっかく出来た新しい鉄道を、地元がどの程度愛しているのか良く理解できなかった。 もっとサポートすればよいのに・・・と思った。 野市で下りたら高架の下にタクシーが止まっていた。 朝立てた予定では、野市→大日寺は歩きでお参り後後免に戻り、土佐ドリームサービスのバスで禅寺峰寺まで足を伸ばせるかな?と思っていたが、大日寺までタクシーで往復すれば雪蹊寺まで足を伸ばせるかも知れないと計算した。 28番・大日寺車で走ると大日寺はほんのちょっとで着いてしまう。 本堂も大師堂も建物が新しく立派なお寺という印象を受ける。 待っていて貰ったタクシーで後免町駅前に着く。 土佐くろしお鉄道は後免駅でJRに接続するが、土佐電鉄とは一つ手前の後免町駅が近くい。 後免町駅は「ごめん」と謝らないで「ありがとう」と言った方が良いということで「ありがとう駅」という愛称が決まったとか・・・ 土佐ドリームサービスのバスは浜改田付近の田植えが済んだばかりの田んぼの間の細い道を通り、禅寺峰寺の山の下のトンネルを抜けて、バス停「峰寺通り」に着いた。 32番・禅寺峰寺2年前の四国遍路で、29番国分寺〜31番竹林寺のお参りが済んでいたので、禅寺峰寺をお参りするとパズルのようにつながっていく。禅寺峰寺はバス通りから一本海側の道を東方向に戻り、急坂を7〜8分登った山の上にある。 この急さかが結構シンドイ。 禅寺峰寺の前で思案し、タクシーがあったら県営渡船で浦戸湾の対岸に渡って雪蹊寺まで行ける時間的ゆとりがあると判断し、稲生ハイヤーに電話するとすぐに来ることが出来るという。 県営渡船までタクシーで10〜15分ほど。 1時間に1回の割で渡船は運航されるので30分ほど待っていたが、プレハブの待合所に当ホームページの「四国遍路交通事情」の「雪蹊寺」、「種間寺」、「清滝寺」等がプリントされ壁に張り出されていた。 そのうちに張り出したらしい本人が見回りに来て、「また誰かが持って行ったので補充しなければならないな」といいなら戻っていった。 名乗り出るのが恥ずかしかったので黙っていたが、この張り出した人に感謝し、またページが役立っていることがとても嬉しかった。 島根から来ているという夫婦遍路と話をした。 島根県からの遍路は珍しかった。二人は元気で、渡船を下りると早足で雪蹊寺に向かっていった。 雪蹊寺までおよそ20分。 港町らしい雰囲気の街並みがとぎれ、バス通りを横切るとすぐに雪蹊寺の森が見える。 33番・雪蹊寺雪蹊寺は本堂が新築され真新しかった。渡船場の待合室でみた自分のページ「四国遍路交通事情・33番・雪蹊寺」の写真を早急に入れ直さなければいけないな、と思った。 島根からの夫婦遍路が待っていてくれて我々の写真を撮ってくれた。 長浜のバス停はやや戻ってバス通りを高知方面に20メーターほどいった所。 高知市の中心街方面のバスは本数が多い。 高知の中心街に戻り昼食をゆっくり摂った。 昼食でビールを飲んだら高知龍馬空港行きのバスの中ではほとんど寝っぱなしだった。 2年ぶり(通算20回目)の四国遍路はあわただしくも充実した遍路だった。 (若干の情報)
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