3巡目は乱れ打
1.松山周辺クラス会
44番〜45番・02年4月
2.結願は次の始まり
1番〜5番・02年10月
3.広島まで来たら
43番〜54番・03年9月
4.阿波路はコスモス
6番〜19番・03年10月
5.土佐路は雨模様
29番〜31番 37番〜39番・04年5月
6.2年ぶりの四国遍路
20番〜27番 32番〜33番・06年5月
2巡目四国遍路
(1998-2002)
はじめての四国遍路
(1995-1998)
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3巡目は乱れ打・その4
阿波路の秋はコスモス
(2003年10月11〜13日)
第1日目、羽田→徳島→
12番・焼山寺→
大日寺→
常楽寺→
国分寺→
観音寺
第2日目、
6番・安楽寺→
十楽寺
→
熊谷寺→
法輪寺→
切幡寺→
藤井寺→
井戸寺
第3日目、
18番・恩山寺→
立江寺→徳島→羽田
第1日目(2003年10月11日)
(コスモス咲き乱れ)
10月の半ば、ひろさんの誕生日近辺は航空券がバースデー得割りとなり、孫の面倒をみないでよい連休もある。
だからどこに旅行しても良いのだが、永年続けた遍路も止めにしたくない。
で、6番の安楽寺からお遍路を継続することにして計画を練った。
連休初日、横浜からの連絡バスは、混雑のため首都高を使い、羽田も大混雑の人出で、バースデイ得割りのチケットレスは出発すれすれに間に合った。
(乱れ打の夫婦遍路)
第1日目は先ず焼山寺をお参りするため、徳島駅からバスで寄居に向かう。
徳島駅では、同じバスに夫婦遍路が乗り合わせ、話を伺う。
徳島は焼山寺を除いて全てお参りを終え、愛媛、香川も大半終わって、来年は高知にチャレンジしたいとか。
延命経由のバスだったが、田園地帯に入ると沿道はいたるところでコスモスが咲き誇っていた。
バスは、この夫婦と我々だけの貸し切りで、鮎喰川沿いを走った。
鬼籠野(おろの)までの細い道は山も深く、車がかわせないところもあった。
12番・焼山寺
我々は寄居役場前で下車。ここよりタクシーで焼山寺を往復する。
夫婦遍路は、寄居中から町営バスで焼山寺下まで行き歩いてお参りするとのこと。
タクシーだと焼山寺まであっけない位だが、ここも道が細く、無線で連絡しあっている。
大型バスは焼山寺下までしか入れず、ジャンボタクシーでのピストン輸送となる。
運転手さんの話では、昨年から遍路の数が減ってきており、今年の10月もあまり多くないとのこと。
(先達さんと遍路) |
(歩き遍路) |
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いろいろな様式の遍路に出会う。
先達に連れられた遍路はマイクロバスで来て、駐車場からは並んで歩いている。 歩き遍路は、藤井寺を7時半に出て、約6時間半で焼山寺に来たとのこと。
(焼山寺・山門) |
(本堂と大師堂) |
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焼山寺は多くの遍路で賑わっていた。
歩き遍路もちらほら見かけたが、大型バス/マイクロバスのお遍路が圧倒的に多い。 納経所で何人連れかと聞かれ、問うと、調査して統計を取るとのこと。
1時間で寄居に戻り、下りのバスを捕まえる。
13番・大日寺
往路と同じ道を戻り、13番札所・大日寺前で下車。
大日寺も多くのお遍路であふれていた。
境内は比較的狭く、納経所も満員の盛況だった。
(大日寺・大師堂) |
(納経所で) |
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納経所では、団体が持ち込んだ数多くの掛け軸や納経帳で渋滞していた。
納経を受け持った二人のうち、かなり年輩の方の女性に年令を伺うと、明治44年の92才とのこと。
かくしゃくと納経帳や掛け軸に筆をふるっていた。
大日寺を辞して常楽寺に向かう。
鮎喰川の橋で雨が激しくなり雨具の世話になる。
14番・常楽寺
(常楽寺の流水岩の庭)
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常楽寺の境内は岩肌が露出していて雅趣に富んでいる。
15番・国分寺
常楽寺から国分寺はほんの5〜6百メートル。
雨は降ったり止んだりで鬱陶しい。
大日寺の混雑が、常楽寺、国分寺と進むに従って静かになったのは、夕方が迫ってきたためか?。
(国分寺・山門) |
(観音寺・山門) |
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16番・観音寺
観音寺に5時までにたどり着きたくて、汗をかきながら道を急いだ。
観音寺は町中の寺で、境内も狭く、路上駐車も多かった。
マイクロバスや自家用車が、5時寸前に駆け込み、納経所も大にぎわいだった。
こうに出て、バスの時間を調べたら、鴨嶋発がすぐに来たので、徳島駅まで乗り、駅前のビジネスホテルにチェックインした。
狭いバスルームで汗を流し、夕食に出た。
2巡目で徳島バスの運転手に聞いた一杯飲み屋の「安兵衛」が健在で、久しぶりの居酒屋を堪能した。
(安兵衛のおやじさん) |
(安兵衛の店内) |
(鰻のかばやき) |
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第2日目(2003年10月12日)
天気予報は雨で、一時強く降るという予報に替わった。
特に高知県は注意報まで出ている。
6番・安楽寺
鍛冶屋原行きのバスで「東原」まで約1時間。
ここから安楽寺はすぐだ。
雨が降ったり止んだりで、時折強く降る。
昨日に比べてお参りの人は少ない。
(6番・安楽寺山門) |
(7番・十楽寺山門) |
(十楽寺の歩き遍路) |
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安楽寺から十楽寺への道は細い車道。
7番・十楽寺
歩き遍路が前後して歩いていたので、十楽寺に着いてから声を掛けた。
東京は府中の人。遍路2日目。昨日はテントで野宿。
就職は1年延ばし、今年は気ままな自分探しを許してもらっているとのこと。
十楽寺から熊谷寺までは、徳島自動車道に沿って遍路道がある。
自動車の交通が少なく、歩道も広く歩きやすいが、天候が良くなく、突然土砂降りになって野菜売りのテントに避難したりした。
8番・熊谷寺
熊谷寺は駐車場の奥に多宝塔があり、拡声器でご詠歌や読経の声が流れている。 山門はその奥で、山門をくぐると本堂。本堂の左手の高いところに大師堂がある。
本堂を含めて建物はどっしりしている。
(8番・熊谷寺山門) |
(熊谷寺本堂) |
(熊谷寺仁王門) |
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納経所は駐車場脇で、窓口が多く納経の渋滞は全くなかった。
車道をまたいだ下の田圃の中に二層の見事な仁王門がぽつんと建っており、9番からの逆打ちの時はこの仁王門が格好の目印になる。
法輪寺へは、仁王門をくぐったまま直進する。
のどかな田園風景の中を進むと、先方にこんもりとした森が見え、そこが法輪寺である。
9番・法輪寺
法輪寺では、以前、境内の中にテントがあったが、取り払われていた。
お参りを済ませ、納経も待たずに終わった。
昼時になったので境内脇の食堂「梅の屋」でうどんを食べた。
ご接待として、手作りのずた袋を頂いた。
(9番・法輪寺山門) |
(法輪寺本堂) |
(法輪寺大師堂) |
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法輪寺から切播までの道も、まばらな集落を抜ける楽しい道だ。
10番・切幡寺
切播寺の門前町の登りを抜けると、やや荒れた仁王門があり、ゆるい石段の先の333段のきつい石段を喘ぎながら登ると境内に着く。
石段のきつさは弥谷寺と双璧か?
(10番・切幡寺仁王門) |
(切幡寺納経所) |
(自転車遍路) |
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境内では先の歩き遍路の他に、十楽寺から、前になり後ろになってお参りしていた自転車遍路と口を聞くチャンスがあった。
高松の人。先に車で88ヶ寺のお参りをしたが、印象が薄かったので自転車に切り替え、休み毎にお参りを始めたとのこと。
8年前の初めての四国遍路の際、切幡寺にムクロジがあったのを覚えていたので、実を探した。
場所は、333段の階段の上の本堂に向かって右側。
いくつかの実を拾ったので、帰宅後割ってみたら、黒い玉が出てきた。これは正月の羽根突きの羽の玉になる堅い実。 ムクロジの木は背が高く樹型は写真が撮れなかった。
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(ムクロジの実)
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藤井寺はここから9キロ先。タクシーを使うことにした。
タクシーは、切幡寺の門前町の十字路の遍路用品店「金山商店」下に八幡タクシーが常駐している。
初乗りは390円と安いが、1キロでメーターが上がり、運転手さんの話では通常の初乗り650円とほとんどかわりは無いとのこと。
11番・藤井寺
藤井寺は吉野川の対岸で、山懐に抱かれている。
小川に沿って山門があり、境内にはいると大きな藤棚、手前が鐘楼。突き当たり奥の右側に本堂と大師堂。
(藤井寺山門) |
(大先達) |
 |
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数十人の団体遍路の中心に大先達が居り、お経だけでなく、寺跡の説明などもされて、皆聞き惚れていた。
17番・井戸寺
藤井寺からJR鴨島駅まで歩き、徳島行きに乗って国府(こう)駅下車。
井戸寺までは20分程だ。
田圃の中の細い道は、小川に沿っているが、小川が濁流で、雨が激しかったことを思わせた。
井戸寺はがっしりとした造りで、本堂、大師堂とも 7〜8段ほどの石段の上にある。 吉野川の氾濫に備えた建て方なのだろうか。
こうに戻る。
バスの方が早く来るので、昨日と同じバスに乗って、同じ道を徳島中心街に戻った。
夕食も昨夜と同じ「安兵衛」。
相席の人と色々話をした。
釣りが好きで、遍路は昔やったが、もう少し年令を取ってからとのこと。
船で出て、今の徳島湾は鯛や太刀魚が旬。
安兵衛の鯛のあら煮はもう一皿しかないので、早くもらった方がよい等々。
第3日目(2003年10月13日)
夜来から激しい雨と風。
ただ、低気圧のスピードが早く、昼頃までにあがるとのこと。
予定は、18番恩山寺と19番立江寺のお参りで今回は打ち止め。
18番・恩山寺
恩山寺は小松市営バスの通り道で、小松市営バスは徳島から運行している。
小松島港を廻って、内陸に入ると恩山寺は近い。
(小松島市営バス) |
(遍路道の野仏) |
(恩山寺大師堂) |
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バス停・恩山寺口から恩山寺まで10分。遍路道の急坂を上ると恩山寺だ。
途中、天然記念物のビランジュが右手にある。 駐車場の上、左手に大師堂と小堂、右手に納経所のある庫裏、正面階段の上が本堂。
本堂から見下ろす大師堂の屋根のカーブが絵になる構図だ。
(恩山寺のビランジュ) |
(立江寺山門) |
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立江寺まで、歩くと40〜50分だが、折悪しく雨が激しいのでバスを待った。
19番・立江寺
バスだと10分足らずで立江寺。
立江の町はかなりの人家の数でお菓子屋さんが多い。
立江寺は山門をくぐると左手に本堂、右手に大師堂他の建物がある。
(立江寺本堂) |
(立江寺大師堂) |
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JRの徳島行きまで約1時間待ち、小松島市営バスの戻りが10分ほどだったので、あわただしかったがバスで戻ることにした。
今回のお遍路は19番で打ち止め。
バスを待つ間、雨が間断なく降っていたが、しだいに小降りになり、徳島に着く頃には陽がさし始めた。
徳島では、運河沿いの藍場浜公園で徳島県の酪農家の牛乳祭りをやっていて、お餅を貰ったり、試飲の牛乳に舌鼓をうっている間に帰宅の時間になった。
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