No.396 シンガポール日記〜シンガポールで迎える誕生日
2005年7月8日(金)
Boat Quayにて
またまた1つ歳をとってしまった。
毎年誕生日には「来年の今頃は何をやってるんだろう」などとボーッと考えたりすることがあるが
まさかシンガポールで誕生日を迎えるとは思ってもみなかった。
...と昨年の誕生日もAustinで似たようなことを考えていたっけ。
こうなると今度は来年の誕生日はいったいどこで迎えるんだろうと
新たな期待が膨らんでしまう。

今回もまたユキちゃんがシンガポールに来ている。
昼間僕が仕事をしている間はユキちゃんは1人でぶらぶらシンガポールを散策。
結構楽しんでいるみたい。
この日僕の誕生日も当たり前だが僕は昼間は仕事。
しかもここ数日仕事の方があまり順調ではなく結構忙しい。
この日も8時過ぎまで仕事をしてホテルに戻ったのは8時半。
それから2人で繰り出した。
時間も遅いのでタクシーを使う。
行き先はボート・キー(Boat Quay)というシンガポール川沿いの繁華街。
川沿いの通りに無数のレストランが面していて
さらに通りと川岸の間にテントを建ててその下でも営業している。
たくさんの観光客がにぎわっている。
この日は金曜日のためか特に多い感じ。
どのお店にしようかぶらぶら歩いて見て回っていると激しい呼び込みに遭う。
僕たちを見ると日本語で話しかけてくるのがすごい。
見た目なんか現地人とほとんど変わらないのに。
さすがプロ。

中華料理、インド料理、日本料理、西洋料理...。
数あるレストランの中から僕たちが選んだのはタイ料理屋さん。
ビールとトムヤムクンと魚料理(メニューにはシーバスと書かれていた)とチャーハン。
どれもなかなかうまい。
特にトムヤムクンは辛さも半端じゃないがなかなか味があってクセになる。
トムヤムクンとチャーハン 魚料理

夜景
僕のすぐ背中側はシンガポール川。
夜景がとってもきれい。
屋形船のような観光ボートが行き交う。
たまに遠くの方で無数のサーチライトを使ったパフォーマンスのようなものもやっている。
なかなかゴージャス。
今年の誕生日もまた忘れられないものとなった。
さて、来年の誕生日は僕はいったいどこで何をしているのだろうか...?
(ボート・キーにて撮影)
No.397 シンガポール日記〜ナイトサファリとジュロン・バードパーク
2005年7月9日(土)・10日(日)
ジュロン・バードパークにて
シンガポールで仕事をしている会社の1人、エリックさんに「今僕の奥さんが来ている」と言ったら
週末のスケジュールを立ててくれた。
あまり具体的に何をするかは決めていなかったので
とりあえずそのスケジュールに従ってみることにした。

土曜日。
仕事が順調だったら休めたのだが残念ながらあまり順調ではない。
よって先週に引き続きこの土曜日も仕事。
夕方5時頃に早めに切り上げホテルへ戻りユキちゃんと合流。
タクシーに乗って行った先はナイトサファリ。
ナイトサファリ入り口

ここは世界初の夜型動物園でシンガポール名物の1つ。
どうやら毎晩大勢の日本人観光客が訪れるらしい。
受付には日本人スタッフがいて日本語でいろいろと教えてくれる。
トラムに乗って園内を回るトラムツアーも日本語版があった。
せっかくなので日本語のツアーを予約する。
トラムツアーが始まるまでナイトサファリの入り口にあるビュッフェ・スタイルのレストランで夕食。
これもエリックさんのスケジュール通り。

時間になりトラムツアーの場所へ。
当たり前だが全員日本人ばかり。
トラムは3〜4両くらいが列車のように連結されたもの。
乗りこむ車両はイスと屋根があるだけのオープンタイプ。
園内をとてもゆっくりしたスピードで移動しながら
日本人のスタッフがガイドしてくれる。
夜なので辺りは真っ暗。
所々ぼんやりと照明に照らされていて
面白いことにうまいこと照明の下に動物たちがいる。
きっと餌でも置いてあるのだろう。
初めは山羊のたぐいから始まって
オオカミ、ハイエナ、サイ、キリンなどなど...。
ここにいる動物は全てが夜行性のもの。
それなりに活発に動き回っているものもいる。
しかしいかんせん暗いのと
いくらゆっくりしたスピードとはいえトラムも常に移動しているため
あまりよく動物たちが見えない。
約45分ほどでトラムツアーは終わった。

次はクリーチャー・オブ・ザ・ナイト・ショー。
ライオンやトラを使ったような派手なものではないが
それぞれの動物の特性を活かした曲芸のようなものが次々と披露される。
途中観客席のイスの下から巨大なニシキヘビを出す場面もあったりしてなかなか楽しませてくれた。
クリーチャー・オブ・ザ・ナイト・ショー

ショーが終わってもう10時くらい。
だんだんと眠くなってきたががんばって今度は園内散策。
園内には人が歩いて回るトレイルがいくつかあって
トラムツアーでは見ることができない動物たちもいる。
今度は立ち止まってゆっくり見れるのがいい。
オオカミの仲間

動物たちがいる場所は人が歩く通路とは隔てられていて
動物たちと触れ合うことなどもちろんできないのだが
1つだけコウモリのエリアだけは別。
ここだけはコウモリがいる小屋の中を歩いて回る。
暗いのでなんとなくお化け屋敷のよう。
どこにコウモリがいるんだろうとキョロキョロ辺りを窺いながら慎重に歩いていると
たまに照明に照らされたコウモリがフッとすぐ頭上を飛んでいるのが分かる。
臨場感たっぷり。
手がじっとりと湿ってくる。
途中一箇所何人か立ち止まって何か見ている場所があった。
なんとほんの50センチくらい離れた木の枝に
体長やはり50センチくらいのコウモリが数匹ぶら下がっているではないか!
暗いのでコウモリ自身を詳細に見ることは出来ないが
何となく閉じただけの折りたたみの傘がぶら下がっている感じ。
突然仲間同士でケンカのようなものが始まりギャーギャー鳴き始めて活発に動き出した。
今にも飛びかかってきそうで怖い。
迫力満点。
すごいインパクトだった。

そろそろ歩き疲れてきた。
ユキちゃんもおねむの様子。
帰ることにした。
トレイル

日曜日。
エリックさんのスケジュールによると朝8時半にジュロン・バードパークに行くことになっていた。
でもせっかくの日曜日。
ちょっと寝坊させてもらってお昼前くらいに行った。
まだ入場していないのに入り口の前にフラミンゴや変わった鳥たちがいた。
ネットで覆われている訳でもないのに別に逃げるそぶりも見せない。
なんかすごそうな所。
期待に胸が膨らむ。
ジュロン・バードパークの入り口にて

入ってすぐの所でオウムたちと一緒に写真を撮ってくれる場所があった。
デジカメで撮影したものをきれいに印刷してくれて$10。
聞くと+$5で僕のカメラでも撮ってくれるらしい。
ちょうど空いていたのでお願いすることにした。
それで撮ってもらったのが本日トップの写真。
腕に乗せてもらった大きめのオウムが結構ずっしりと重い。
足のツメはそれほど痛くなかった。
黄色い小さい方の鳥はたまに指のツメをかじったりしたが
イコちゃんで慣れている僕はそんなのは全然平気。
逆に可愛くて仕方がなかった。
ここでちょっとした事件発生。
撮影が終わるとユキちゃんの腕時計のボタンの1つが無くなっていることに気が付いた。
なんでも撮影中左手に乗せていた黄色い鳥が腕時計に猛烈な興味を示したらしく
かなり夢中に腕時計をかじっていたのだという。
地面を探してみたが見つからない。
やがて撮影スタッフが僕たちに気づき事情を説明すると
何羽もいる鳥のなかからユキちゃんに乗せた鳥をすぐに探し当て
なんと口の中からボタンの回収に成功。
しかしすでにボロボロで取り付けも不可能。
修理するしか無さそう。
無惨にもボタンをもぎ取られた腕時計

フラミンゴの池
いきなり強烈なインパクトで始まったバードパーク。
何羽ものフラミンゴがいる池を見下ろすレストランで手早く昼食を済ませ
園内散策に出発した。
さすがに鳥なのでほとんどは柵の中や大きな小屋の中にいる。
ある小屋の中は熱帯雨林のジャングルのようになっていて
変わった鳥たちがたくさんいた。
そんな中を歩いて見て回ることができる。
すぐ間近にカラフルな鳥がとまっていたりするが
近づこうとするとすぐに逃げてしまう。
でもやはり金網越しではなく鳥たちを間近に見れるのはいい。
カラフルな鳥

僕が圧倒的に面白かったのがロリーロフトという場所。
巨大なネットのテントで覆われた中に何百羽というインコの仲間がいるのだ。
$2を払うと小さなカップにモモのジュースを入れてくれる。
そのカップを手に持ったが早いかバサバサと数羽のインコが腕の上に乗ってきてそのジュースを飲み始める。
面白れーーー!!!
やはりイコちゃんと違って1羽1羽ずっしりと重く存在感がある。
足も大きくてツメもしっかりしているがそれほど痛くはなかった...と思っていたら
腕の上でジュースをめぐり鳥たちがケンカを始めた。
こうなると鳥たちが腕から落ちまいと足に力が入る。
みるみるツメが腕に深く食い込んでいく。
これにはまいった。
かなり痛い。
血が出るかと思ったがちょっとひっかき傷が残ったくらいだった。
それでも僕は面白くて仕方がなかった。
そのうち肩の上にも鳥がやってきた。
ユキちゃんはカップも持っていなかったのになぜか帽子の上に1羽乗っかっていた。
楽しーーー!
鳥好きにはたまらん。
カップのジュースはものの5分くらいであっという間に無くなってしまった。
もう1度やりたかったがキリがないのでやめた。
ロリーロフトにて1 ロリーロフトにて2 ロリーロフトにて3

この後はペリカンに餌をやるショーを観たり
オウムたちのショーを観たりして帰った。
ナイトサファリも面白かったが
このジュロン・バードパークも鳥たちを触れ合うことができて
とても楽しかった。
鳥好きにはお薦め。
ペリカンのショー オウムたちのショー
(ナイトサファリとジュロン・バードパークにて撮影)
No.398 シンガポール日記〜マーライオン、そしてディナー
2005年7月10日(日)・11日(月)・12日(火)
マーライオンをバックに
ジュロン・バードパークを後にしてタクシーで向かったのはマーライオン・パーク。
セントーサ島ででっかいマーライオンは見たが
旅行パンフの写真に載っているいわゆる有名なマーライオンはまだ見ていなかった。
「期待して見るとその小ささにがっかりするよ」とよく聞いていたので
あらかじめ覚悟していたせいか
実際に見たら意外に大きかった。
超高層ビルが建ち並ぶ都市をバックに悠然と海に向かって水をはき出し続けるその雄姿はなかなか絵になる。
やっぱり見に来て良かった。
マーライオン

海沿いのホーカーズ
この日の夕食は海沿いにあるちょっと小洒落た感じのホーカーズ。
インド版お好み焼きのムルタバと焼きそば。
もちろんタイガービールも。
夕暮れで海風が気持ちよく食事もおいしく満足。
海に浮かぶ都市の夜景がきれいだった。
夜景

翌11日、月曜日。
この日の夕食はブギス・ビレッジという屋台街に行ってみた。
狭い路地にぎっしりと屋台が並びそこに歩行者がひしめき合っている。
ちょっと怪しい雰囲気。
屋台といってもここはほとんどが雑貨屋さん。
土産物やCDや腕時計やTシャツなどが所狭しと陳列され売られている。
屋台街

薄暗いホーカーズ
ここを通り抜けて見つかったのがこれまた怪しい雰囲気のホーカーズ。
駐車場のワン・フロアーみたいな薄暗い場所に屋台とテーブルが並んでいる。
僕が今までに行ったホーカーズの中でもかなり汚い方。
だいたいどんな所でも大丈夫だったユキちゃんだがさすがにこれには参ったようだ。
他の所を探したが手頃な所が無く
他の場所へ移動しようにもすでに時間が遅く
ぐずぐずしていると閉まってしまう恐れもある。
仕方なくここで食べることにした。
最初は固まっていたユキちゃんだったが
僕がいくつか料理を買ってきて皿が並びビールも飲むとかなりリラックスしてきた感じ。
ユキちゃんも強くなったねー。
並んだ皿

12日、火曜日。
ユキちゃんはこの翌日の水曜日に帰国してしまうので
この日が2人で食べる最後のディナー。
前日がちょっと悲惨なホーカーズだったので
この日はちょっと贅沢してシンガポール川沿いのクラーク・キーという所にやってきた。
僕の誕生日に行ったボート・キーは川沿いにテントが張られていてその下がレストランになっていたが
ここはもっとしっかりした屋根が付いていた。
クラーク・キー

船の上のレストラン
ここにも無数のレストランがあるかその中から僕たちが選んだのは
桟橋から係留されている2艘の船の上のレストラン。
ここでタイ風春巻きやナシゴレンなどを食べた。
タイ風春巻き ナシゴレン

最後に対岸から見たクラーク・キー。
色鮮やかにライトアップされていてとっても綺麗。
これで僕とユキちゃん2人で楽しむシンガポールもお終い。
クラーク・キーの夜景
(シンガポール各地で撮影)
No.399 スターウォーズ・エピソード3展、第1会場
2005年7月17日(日)
スターウォーズ・エピソード3展、第1会場
シンガポール出張前に先々行上映で観たスターウォーズ・エピソード3
出張から帰ってきたら
ユキちゃんがエピソード3展をやっているらしいという情報を仕入れていた。
昨年もAustin出張から帰ってきたらスターウォーズ展をやっていて見に行ったっけ。
なんか毎年同じことを繰り返してるなーと感じつつも
スターウォーズ展と聞けば行かないわけにはいかない。
ということで行ってきました。
今回のスターウォーズ展は第1会場と第2会場に別れている。
第1会場は目黒区美術館。
第2会場は東京国際フォーラム。
入場券はそれぞれ別々で\1,400。
でも両方セットだと\2,500。
少々高いがセットで買う。
この日行ったのは目黒区美術館。
山手線目黒駅から徒歩15分くらい。
なーんかこぢんまりした所。
ここの目玉はダースベーダーの手術台の実物が展示してあること。
でもそれ以外にもいろいろあった。
チューバッカもいたしジャンゴ・フェットもいた。
実際に映画で使われた惑星のミニチュアのセットもあった。
よくできている。
でも昨年の上野の国立科学博物館でやっていたスターウォーズ展と比べると
規模は無茶苦茶小さい。
第2会場の東京国際フォーラムには実物大のジェダイ・ファイターが展示してあるらしい。
それだけかもしれないけど一応その時まで期待を残しておこう。
(目黒区美術館にて撮影)
No.400 再びシンガポール
2005年8月1日(月)〜5日(金)
2度目のシンガポール出張
前回のシンガポール出張から2週間。
またまたシンガポールに来てしまった。
でも今回はたった5日間のみ。
週末も無し。
おまけにほぼ毎日会議ばっかり。
どこにも遊びに行けなかったし短期間だった割には前回よりも精神的にはかなり疲れた。
唯一の楽しみは夕食。
シンガポールの食事はどれもおいしい。
今回の写真はある夕食時にお店の人に撮ってもらったもの。
残念ながらこの写真の中にシンガポールの人はいない。
アメリカ人1人とあとは全部日本人(あえて言うなら「関西人」が2名ほど紛れ込んでいるが...)。
見ての通りみんなそれなりに歳の行った人ばっかり。
ということはみんなそれなりの職責の人。
僕だけがずば抜けたペーぺー。

実は前回2週間ほど滞在したシンガポール出張は
今回の会議の準備作業だったのだ。
この会議を全て取りまとめているのが
(写真に向かって)僕の左にいる恰幅のいいアロハのポロシャツが粋な感じのアメリカ人のおっさん、トム。
結構気のいいおっさんだが締めるところは締める。
僕以外の日本人はかなり前からトムと仕事をしているのでみんな仲良し。
僕はトムと会って話すのは今回が初めて(電話会議では何度も話している)。
なんとか親睦を深めようといろいろ話をするが
やはり長年の付き合いにはかなわない。
ま、気長にがんばりましょ。
日本人が多いからと言ってもトムがいるのでこの場で話すのはもちろんみんな英語。
結構大変。
ちなみに僕の左下に座っている人が今年の1月からの僕の新しい上司。
(正確には僕の方が新しい部下)
普段はやさしいが結構無言のプレッシャーが厳しい人なのです。
(シンガポール、チャイムス内のレストランにて撮影)
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