No.321 Austin便りその36〜Kemahのたそがれ
2004年7月3日(土)
前の週に泊まりでSan Antonio観光を楽しんできた我々ではあるが
この週末は今度はHouston(ヒューストン)に2泊旅行に行ってきた。
なぜそういうことになるのかというと
この週末はアメリカでは貴重な3連休だったからなのである(※)。
※7月4日はアメリカの独立記念日(Independence Day)。
その日が日曜日に当たったので
翌5日が振り替え休日になり3連休になった。
・
いくら3連休とは言え2週連続で泊まりの旅行はどうかと
僕はあまり乗り気ではなかったのだが
ユキちゃんが前にSan AntonioのHotelを予約したWebで
HoustonのDowntownにほど近い所のHilton Hotelが
Independence Day Specialで格安のお値段で泊まれるのを探し当てた(※)。
※7月3日が2人用の部屋が$49。
翌4日は$69。
確かにこの3連休特に予定も無かったし
その値段ならまあいいかと
かなり急に決まった今回のHouston旅行。
しかし思った以上に楽しむことができた。
とても1回の「今日の1枚」で全てをご紹介するのは無理なので
今回から3回連続でHouston特集をお送りすることにした。
まず第1回目はKemah(キーマー)である。
・
KemahはNASAの近くに位置する海沿いの小さな町。
HoustonのDowntownからは車でだいたい1時間弱くらいの距離。
以前はさびれた片田舎だったらしいが
そこをとある企業が開発して今ではすっかり立派な観光地になっている。
会社の人に前に勧められて来てみたいと思っていたのだ。
夕方5時半頃に到着してみると結構車が多い。
駐車場もほとんど一杯だったが運良く1台出るところに出くわして
うまいこといい位置に停めることができた。
なるほど。
Kemahは全ての建物がまるで古い港町のような感じに造られていて
全体が一つのアミューズメント・パークのようになっている。
人もすごく多い。
近くにはヨットハーバーがあるのか
ヨットやボートの出入りが激しい。
観覧車が1つだけあってそれだけが有料だと聞いていたのだが
すでに他にもいろんな乗り物が出来ていて
すっかり遊園地状態になっていた。
ぐるっと一回りぶらついた後
お腹もすいてきたのでどこかレストランに入ることにした。
海沿いなだけにシーフードのお店が多い中
僕もユキちゃんも意見が合ってステーキ・レストランへ。
比較的どこにでもあるチェーン店だけど入ったのは今回が初めて。
店中もなかなか洒落た感じで結構好きな雰囲気。
思えば今回Austinに来てステーキを食べるのは初めて。
2人して結構でかいステーキを食べて大満足だった。
・
腹ごしらえを済ませた後は再びぶらぶら。
すでに7時を回っていたが全く暗くなる様子が無い。
暗くなった雰囲気も味わってみたかったので
あちこちで写真を撮ったりしながら時間をつぶした。
・
8時半も過ぎてだいぶ暗くなってきた。
とあるレストランのバー・カウンターでちょっと一杯。
Corona Beerのうまいこと(トップの写真)。
あー、しあわせ。
・
その後やっと暗くなって辺りも電気がついた。
きれいでいい雰囲気。
夜9時を回っても人が減る様子は全く無い。
どこも相変わらずにぎやか。
いつまで経っても一向に静まる気配はない。
僕たちはそろそろホテルに帰ることにした。
Houston旅行初日から結構楽しい思いが出来た。
明日は念願のNASA観光の予定。
それも楽しみ。
To be continued...
(Kemahにて撮影)
No.322 Austin便りその37〜Space Center Houston
2004年7月4日(日)
この日は今回のHouston観光の目玉
NASAに行ってきた。
この日はアメリカ独立記念日(Independence Day)。
3連休の中日ということもあってさぞかし混雑するのではないかと予想していたのだが
意外にも結構空いていた。
・
だいたいの場所は分かっていたが
せっかくカーナビが付いているのでそれで道案内をしてもらうことに。
明らかにNASAの入り口っぽい所に到着したが
我がカーナビはもう少し先に行けと言う。
それに従って進んでいくとなんとなくちょっと違った雰囲気のゲートに到着。
そろそろと近づいていくと怖そうなおじさんが2人出てきた。
車の窓越しに愛想の無い口調で「Restricted area!(制限された区域)」と言われた。
どうやら本物のNASAに来てしまったようだ。
時期が時期なだけにちょっとやばいかなと思ったが
ちゃんと正しい道を教えてくれた。
やっぱりさっき通り過ぎた所だった。
しっかりしてくれよ! カーナビ!
こうして無事にNASAに到着。
・
さっきからNASA、NASAと言っているが
実はNASAとは全く関係ない企業が運営しているこの観光向けの
Space Center Houston。
会社の物知りの人の話では
以前は本当にNASAの職員が中を見学させてくれたらしいのだが
ある時NASAのとなりにNASAとは関係ない企業が施設を造って
NASAの見学業務を代行するようになったらしい。
ということで中はすっかりアミューズメント・パークのようになっていた。
(ちょっと前に流行ったSEGAのでっかいゲームセンターのジオポリスのような感じ)
・
それでも一応本当のNASAの敷地内を見学できるTram Tourというのが2種類用意されている。
やっぱりこれがここの一番の目玉のようで
人から聞いた話だと1〜2時間待ちもざららしい。
しかしこの日はほとんど待たずに2種類とも参加できてしまった。
1つは管制室ツアー。
映画「アポロ13」などに出てきた管制室を見ることができる。
まずはそれに参加。
・
おお!
本物の管制室を見ることが出来て感動。
思っていたよりもちょっと狭い感じ。
それよりも使っている装置の古さにびっくり。
当時こんな旧式のコンピュータを使って人を月に送ってたんだー。
すごい。
そこでは本物のNASAの職員っぽいおじさんがあれこれ説明してくれた。
その後は屋外に展示してあるサターン・ロケットの所で写真撮影をして終了。
意外にあっさりしている。
サターン・ロケットは昔船の科学館あたりでやった宇宙博で見ていたはずだったが
大人になって改めて目の当たりにして
その大きさに圧倒。
本当にこんなものが空に飛んだのか!?
アメリカ人の底力を感じてしまった。
(トップの写真、写真ではどうしてもその大きさが伝わらない。
こればっかりは直に見てもらうしか仕方がない)
・
もう1つのツアーは、現在建造中の国際宇宙ステーションから
万が一の時に地球に脱出する小型ボートを展示しているスペースと
宇宙飛行士が訓練をするためのでっかい施設を見学するツアー。
平日は実際に訓練が行われているらしいが
土日祝はお休み。
ということでだだっ広い空間にスペースシャトルの模型やら
国際宇宙ステーションの模型やらがある場所を見ただけだった。
どれもが大げさですごい。
・
それらのツアーの他には
Space Center Houstonの中にあるIMAXシアターで交互にやっている2本のオリジナルの映画を見たり
それ以外の2つのシアター系のアトラクションを楽しんだり
シャトルのコックピットの模型を見たりしながら
1日中楽しむことができた。
基本的に1度入り口で入場料(大人1人約$20弱)を払ってしまえば
あとはほとんどがタダで楽しめるのがなかなかいい。
ただいまいち全体的にアミューズメント・パークっぽさがあるのがちょっと残念。
本物のNASAの雰囲気をもっと味わいたかった。
初めに迷い込んだ怖いおじさんがいるゲートが一番NASAっぽかったかも。
・
夜はHoustonに戻って「地球の歩き方」に載っていたレストランにて夕食。
なかなかおいしい夕食だった。
Independence Dayと言えば花火。
夜9時をすぎるとあちこちから打ち上げ花火の音が聞こえてくる。
ホテルの部屋からも遠くに小さい花火を見ることが出来た。
アメリカの誕生日おめでとう。
(Space Center Houstonにて撮影)
No.323 Austin便りその38〜Galvestonの午後
2004年7月5日(月)
Houston観光の3日目。
KemahとNASAには行きたいと思っていたがその両方とも行ってしまってあとはネタが無し。
世界初のドーム球場というアストロ・ドームくらいしか行くとこも無いかなーと思っていたが
待てよ、Galvestonがあるではないか。
GalvestonはHoustonから真っ直ぐGulf of Mexico(メキシコ湾)に向かった方角にある島。
東京からで言えば伊豆くらいの扱いになるのだろうか(この辺全くの適当)。
AustinからだとHoustonまでの往復もあるので日帰りではかなり辛いが
今はHoustonにいる訳で、たとえ午後にAustinに帰るにしても
かなりゆっくり楽しめるはずである。
Houstonをよく知るアメリカ人には水が汚いからとあまり良くは勧められなかったが
水が汚い事はCorpus Christiで知っていたので特に今更問題は無い。
ということでHouston観光の最終日は
HoustonのDowntownから1時間ちょっとの距離にある
Gulf of Mekixoに浮かぶGalveston島に足を伸ばすことにした。
・
Galvestonまでの道は簡単。
KemahやNASAに行ったときに使ったI-45というおっきなHighwayを真っ直ぐ進んでいけばいい。
到着後、なんだか海岸方面に向かう道路がすごい渋滞になっている。
まさかこっちでも湘南並に混雑しているんだろうか。
そんな心配をよそに
しばらく車で進んで適当な路地に入って海岸沿いの道路に進んだところ
特に問題なく海岸まで出ることが出来た。
すごい。
まさに夏。
目の前にはメキシコ湾の海と砂浜が広がり
まさに海沿いのリゾート地のよう。
・
運良くGalvestonのVisitor Centorを見つけそこで地図やらガイドブックをもらう。
そこから見えたところに海に突き出た桟橋の上がシーフード・レストランになっている所を見つけたので
そこに入る。
お店の駐車場は無いが
海岸沿いの道路脇が全て路駐可能になっていて
たまたま1台車が出たところに遭遇したため
難なく道路脇に駐車することが出来た。
お店の入り口で2人であることを告げる。
だいたいお店での受け答えには慣れているつもりでいたが
そこでは今まで聞いたこともない質問をされた。
1回目は聞き取れず聞き返すと「Sun or Shade?」と聞いているようだった。
このお店はほとんどのテーブルが屋外。
その中でも屋根の下のテーブルと日が直接当たるテーブルの2種類ある。
どうやらそのどっちがいいか聞いているようだった。
「Shade please.」
と答え日陰の席に。
うーん、海からの風が通り過ぎ
いい気分。
ビールを飲みながらシーフードを食べ
目の前にはメキシコ湾の海が広がり
何とも言えず心地よい時間が過ぎていった。
食事の後は砂浜で写真を撮ったり
おみやげ屋さんを見て回ったりした。
つかの間のリゾート地気分を楽しんだ。
・
帰りがけ、Galvestonでは一応観光地になっているBishop Areaというところに寄った。
海岸沿いからちょっと入った住宅街の中にあるのだが
まるでドイツのお城のようなお屋敷が建っている。
この中をちゃんとツアー付きで見て回るとお金がかかるので
僕たちは外から眺めるのみ。
そういうアメリカ人もたくさんいた。
肝心のこのBishop Areaのお屋敷が何なのか。
ご興味のある方はご自身で調べていただきたい(僕たちは分かりません)。
・
こうしてGalvestonを離れ一路Austinへ。
HoustonのDowntownを経由。
途中ワイパーも効かないような大雨に遭遇したりもしながら
時速110kmオーバーで3時間強走りっぱなしで
無事AustinのHotelまで帰り着くことが出来た。
先週のSan Antonio観光に引き続きHoustonも思っていた以上に楽しい思いが出来た。
なかなかTexasも面白いじゃないか。
(Galvestonにて撮影)
No.324 Austin便りその39〜Austinで迎える誕生日
2004年7月10日(土)
去る7月8日に36回目の誕生日をここAustinで迎えた。
毎年誕生日には「来年の今頃は何をやってるんだろう」などとボーッと考えたりすることもあるが
まさか日本を遠く離れたテキサスの片隅で誕生日を迎えることなど夢にも思っていなかった。
世の中何があるか分からない。
・
7月8日は木曜日で
こっちだったらその気になれば4時頃にでも仕事を終えて
のんびりディナーを楽しむことも出来たが
やっぱりなんとなく落ち着かないので
その日はホテルの部屋でワインを飲んだりして慎ましく誕生日をお祝いして
本当のお祝いは土曜日にやることにしていた。
レストランはすでに決まっていた。
会社の人に教えてもらっていた
そこそこ高級なステーキ・レストラン「
Cool River Cafe」である。
・
一応服装などは何も言われないらしいが
そこそこ高級なお店であると人から聞いていた。
さすがにTシャツ短パンにビーサンでは気が引けたので
持っている範囲でできるだけの正装をしていった。
(でもジーンズにポロシャツだけど...)
行ってみて納得。
なるほどちょっと高級な感じ。
お客さんも年配のご夫婦といった感じの人たちが多い。
でもみんな比較的ラフな格好だったので助かった。
料理もこっちにしてはいい値段のものばかり。
でもせっかくなので豪勢に行くことにした。
Prime Rib 16oz(=約450g), $26。
ユキちゃんはFilet 8oz(=約230g), $25。
出てきた肉を見てびっくり。
実は料理を頼んだときはオンスの単位がいまいちどれくらいなのかよく分からずに頼んだ。
16ozってこんなに量が多かったんだ。
しかも焼き方ミディアムで頼んだのにかなり赤い感じ。
しかも面白いことに両面に焦げ目はなく
側面のみ焼けている。
相当でかい塊のまま焼いて
それをスライスして持ってきたみたい。
こんなステーキ初めて。
いきなりびびり気味だが負けてはいられない。
ステーキとの格闘が始まった。
とは言え肉はかなり上質でおいしいし柔らかい。
多少無理はしたがそれでもなんとか食べきることができた(サイドのライスはさすがに残した)。
う〜ん、満足。
高いとは言えこれだけの肉を日本で食べたら最低\5,000はしただろう(\5,000でも食べられないような気がする)。
やっぱり安い!
大変満足な誕生日のお祝いでありました。
36のおっさんになっちゃったけど、まだまだがんばろ!
(Cool River Cafe Austinにて撮影)
No.325 Austin便りその40〜今回のレンタカー
2004年7月17日(土)
今回僕がAustinで乗っているレンタカーはこれ。
ALEROという名前の車。
ちょっと見、昔僕が乗っていたホンダのインテグラにも似ている。
ガンメタがなかなか似合う格好いい車である。
Oldmobileというメーカー名で
車のマークも見たこと無かったのだが
どうやらGMの車らしい。
前回乗っていた
FORD TAURUSよりも車体が軽くて
エンジンの吹上がりもいい感じ。
もう丸2ヶ月以上乗っているが最近はすっかり気に入ってしまっている。
そんなお気に入りの車だが先日7月12日に車の交換に行ってきた。
今受けているレンタカーのサービスでは1台の車を借りていられる最大期間は2ヶ月なのだ。
(3月まではちょっと違うサービスだったので2ヶ月以上ずっと同じ車だった)
名残惜しいが仕方がない。
Austin空港の
Hertzまで行って1回車を返して別の車を借り直した。
窓口の人に教えられた番号の駐車場に行ってみるとあ〜らお懐かしや。
まったく同じ車が停まっているではないか。
ボディー・カラーまで全く一緒。
僕はまたTAURUSになるのではないかと予想していたのでうれしかった。
シートに座り室内が暑いので窓を開けようとしてハッと気が付いた。
前と同じ車じゃない...。
前と同じ車種だが物理的に違う車だとかそういう意味ではない。
車種もちょっと違ったのだ。
上の写真、左が借り換え前の車。
右が借り換え後の車。
撮影した日時が異なるため若干色が違って写っているがボディー・カラーは全く同じ。
お気づきだろうか。
そう前の車は4ドアだったのに今回は2ドアになったのだ。
どうせ乗るのは僕とユキちゃんくらいだから2ドアでも全く問題ない。
逆によりスポーティーになってなんとなくハンドルも軽くなった感じ。
(でもホームページのスペック表を見たら4ドア車も2ドア車もほとんどスペック的には同じだった。完全な気のせい)
ただ2ドアの分ドアがずいぶんと大きくなり
乗り降りの時に隣の車にドアをぶつけないように気をつけなければならない。
でも僕はとても気に入っている。
最近はすっかり右側通行左ハンドルにも慣れて
こっちの運転にも全く問題は無い。
こんな車を乗り回して今回のAustin Lifeをエンジョイしているのであった。
・
ちなみに借り換え前の車は
借りていた2ヶ月の間に2,619マイルを走った。
キロメートルに直すと約4,190km。
なかなかよく走った。
(Hotelと会社の駐車場にて撮影)
[
前号へ |
バックナンバー一覧へ |
次号へ ]