No.296 Austin便りその21〜仕事の仲間
2004年3月12日(金)
僕が今Austinで仕事をしているチームの1人が来週日本に帰る。
(一応4月にまた来る予定ではあるらしいのだが...)
現在のチームのメンバーが全員顔を揃える週末はこの日が最後。
ということで全員で飲みに行くことになった。
場所は僕たち日本人が行きつけのジャパニーズ・レストラン
FUJI。
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一番左のアメリカ人がケビンといってこのチームのリード・エンジニア。
僕が一番お世話になっている人である。
とにかく頭が良くて切れる人。
昔弊社に勤めていてマネージャーをやっていたらしいが
今は自分の会社を興していて社長さんをやっているらしい。
現在僕たちが使っている検証システムのプロフェッショナルで
たまに外部で講師などもしている凄い人。
その腕(頭?)が買われ現在契約社員としてこのプロジェクトに参加している。
普段我々と話すときは極力ゆっくり喋るように努力してくれるのだが
エキサイトしてくるとどんどん話すスピードが上がっていって
そうなるともうほとんど何を喋っているのか理解不能。
でも僕の無茶苦茶な英語もちゃんと理解してくれるやさしい人。
僕はこの人のことをとても尊敬しているのです。
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1番奥に座っているのがこのチームの取りまとめ役のサリム。
バングラディッシュ出身(現在の国籍は不明)。
以前インテルに勤めていたらしい。
毎日忙しそうにしているがいまいち何をやっているのか分からない人。
我々の実作業にはほとんど加わらない。
我々日本人のことをよく理解してくれていて
たまにケビンに「もっとゆっくり喋らないと日本人が理解できないだろう」と助言したりする。
現在日本語を勉強中だとのことだがほとんど喋れない(人のこと言えないが...)。
なおこの日は箸を使うのと刺身(生の魚)を食べるのが初体験だったらしく
箸を使いこなすのにかなり苦労していた。
(刺身は結構おいしかったらしい)
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実はあともう2人アメリカ人が我々のチームにいるのだが
(うち1人は奥様が日本人で日本語が少し喋れる)
この日は残念ながら不参加。
右から2番目の日本人も僕たちのチームではないのだが
最近よく一緒に仕事をするのでこの日は飛び入り参加。
この人はもう2年くらいAustinで生活していて
英語も僕たちとは比べ物にならないほどうまいのだ。
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残り2人の日本人は前にも何度かこのページに登場している仕事仲間。
僕はこんな人たちに囲まれながら日々悪戦苦闘しているのである。
(ジャパニーズ・レストラン「FUJI」で撮影)
No.297 Austin便りその22〜The University of Texas探索
2004年3月14日(日)
ここAustinにはアメリカの中でも有数の大きな大学
テキサス大学(The University of Texas = UT)がある。
前から行ってみたいと思っていたのだがあまりに敷地が広く
どこに何があるやら迷ってしまいそうで躊躇していた。
この週末はまた天気が悪いということだったので
Webで事前にある程度調べてUTの中を少し探索してみることにした。
なお上の写真はUTのシンボルともなっているUT Towerをバックに撮影したもの。
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UTの中に
Texas Memorial Museumというのがあり
UT探索の足がかりとしては丁度よさそうなのでまずはここに行くことにした。
入場料はなんとタダ。
中にはテキサスに生きる自然の生き物の標本や
化石なども展示してあってなかなか侮れない。
結構リアルなヘビの模型(剥製?)がたくさんあるのでヘビ嫌いの人にはちょっと辛いかも。
しかしテキサスってこんなにいろんな種類のヘビがいるんだ。
かの有名なガラガラヘビもいるらしい。
ちょっと怖い。
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中に入ってからずっと嫌な予感がしていた。
こういう所って必ず展示してありそう...
僕の大の苦手のクモ、特にタランチュラの標本が。
いつ出てくるかと冷や冷やしながら見て回っていたがやっぱりあったらしい。
幸いにして遠くの段階でそれらしいものを発見したので突然目の前に現れるということは無かった。
ちょっと怖いもの見たさに見てみようかとも思ったがやっぱりどうしても5メートル以内には近寄れなかった。
しかしこれでテキサスにはタランチュラもいることが分かってしまった。
自然公園に行くのが少し不安になってしまった。
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Museumを後にして、少し大学の中をうろうろ歩き回ってみる。
実はUTのロゴの入ったTシャツなどが売っているお店を見つけたかったのだ。
Webでは残念ながらGift Shopらしきものは発見できなかった。
Texas Memorial Museumも少し期待していたのだが
確かにGift ShopはあったがUTグッズは売っていなかった。
ただ闇雲に歩き回ってもとても1日で歩き回れるような広さでは無いので
とりあえずUT Towerの方に歩いて行ってみる。
緑が多くて気持ちのいい広いキャンパス。
リスもたくさんいた。
日曜日だったせいかもしれないが
結局それらしきお店らしきものは見つからなかった。
今度会社の人に聞いてみよう。
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ここUTの中にはでっかいアメフトのスタジアムもある。
UTには
Longhornsというフットボール・チームがありファンも多いらしい。
シーズンはだいたい秋頃。
見れるものなら見てみたいけどチケット買うの大変そう...。
(The University of Texas内で撮影)
No.298 Austin便りその23〜Austin空港とZilker Botanical Gardensと桜
2004年3月21日(日)
この日、朝8:30頃に目覚めて外を見たらどんよりとした曇り空。
今日も天気はいまいち、何をしようか。
TVをつけたらAustinローカルの天気予報をやっていた。
今日の予報は午前9時頃にThunder Stormがあるらしい。
9時ってもうすぐだよ。
半信半疑でいたらやがて小雨が降り始めみるみる強くなっていった。
雷こそ鳴らなかったが風も強くてまさにStormそのもの。
さすがローカルの天気予報。
よく当たる。
ずっとこんな天気だったらどこいも行けないな。
しかし2時間程で嵐は去った。
・
僕が日本に帰る日が近づいている。
3/30のフライトで帰国する予定。
成田からAustinに来たときはシアトルとデンバー経由だった。
そして帰りはシカゴ経由。
12月に来た時も同じ経路だった。
アメリカの地図を見てもらえば分かると思うがシカゴはAustinのほぼ真北。
むしろ若干東寄りに位置する。
つまりわざわざ日本よりも遠い空港を経由して日本に帰るのだ。
シカゴから成田までのフライト時間は約13時間。
これが無茶苦茶つらい。
12月に帰ったときに懲りた。
8時間や9時間ならなんとか耐えられるが
13時間も狭いエコノミーの席に座ったままというのは相当にしんどい。
僕が普段利用している航空会社はUA(UNITED)。
そのUAにこの3月からSan Francisco経由が新しく就航した。
これを使えばフライト時間は大幅に短縮するはず。
僕のチケットは1ヶ月以上滞在するために自動的に1回は変更可能なものになっている。
さっそく先日電話でSan Francisco経由に変更してもらった。
(※UAの電話は日本語でも応対してくれる)
その際にもし事前に空港に行けるようであればチケットを変えておくことを勧められた。
前置きが長くなってしまったがこの日は空港に行くのに絶好のチャンス。
雨も止んだのでAustin空港に行くことにした。
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ホテルから空港までは車で約1時間弱。
駐車場に車を停め空港のロビーへ。
そういえば
昨年12月にユキちゃんがはるばるAustinまで来た時にここでpick-upしたっけ。
懐かしい。
・
これがAustin空港内。
下に見える荷物を受け取る場所には一般の人も自由に入れる。
特に出口で荷物のタグなどはチェックしていないので
これで盗難などが起こらないのが不思議なくらい。
・
チェック・イン・カウンターでは並ばなければならないので
チケット・カウンターでチケットを変えたほうが良いと言われた。
しかしさんざん探したがこのチェック・イン・カウンターしか見つからなかった。
仕方が無いのでここに並ぶことにした。
幸いUNITEDはそれほど多くの人は並んでいなかった。
10分くらい待ったがなんとか無事にチケットを変えてもらうことができた。
・
空港を後にして次に向かったのはコロラド川沿いのZilker Park。
ベルリッツの先生のほか何人かのアメリカ人にここのBotanical Gardensというのを勧められていたのだ。
ここには日本人がプロデュースしたきれいな日本庭園があるらしい。
はるばるテキサスまで来て何も日本庭園を見に行くことも無いのだが
とりあえず他に行くところもないし一度見てみたいと思っていたのだ。
空はまだ雲が多いが一部青空も見え始めていた。
Gardensというだけあってここにはテーマの異なるいくつかの庭園があった。
その中にIsamu Taniguchiという人がプロデュースしたという「Oriental Garden」というのがあった。
Isamu Taniguchiって誰だろ。
知る人ぞ知る有名な人なんだろうか。
1969年にできたというから結構古い。
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ちょっと僕が想像していた日本庭園とは違うようだ。
日本的と言えば言えなくも無いがそれほど特別な感じではない。
あとこの時期なのでもっと梅をとか桜とか咲いているのかと思ったが
それらもほとんど無かった。
ちょっと期待外れ。
フジだろうか、紫色の花が唯一たくさん咲いていて結構きれいだった。
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コイの泳ぐ池を発見。
なるほどオリエンタルな感じ。
結構でかいコイも泳いでいてアメリカ人に好評だった。
・
本日トップの写真はここBotanical Gardensの中の
Hartman Prehistoric Gardenというエリアの入り口で撮影したもの。
ここ何がPrehistoricかというと恐竜の像があること。
しかも1体だけ。
もしかしたらここに生えている植物は全て古い種なのかもしれない。
そういえばシダ類が多かったような気もする。
とりあえずその1体の恐竜の像と一緒に記念撮影。
・
Botanical Gardensをあとにして車の中でTシャツ、短パンに着替えていつものコースをジョギング。
この頃にはすっかり天気も良くなっていて少し暑いくらい。
他にもたくさんのジョギングや散歩を楽しむ人たちがたくさんいた。
気持ちよくジョギングを楽しんだ。
・
最後におまけ。
会社の中に咲いている桜の木。
天気も良かったのでどれくらい咲いたかと思ってちょっと見にきたらかなりたくさん咲いていた。
まだ満開では無いのかもしれないが
どうもこっちの桜の木は花で満ち溢れるような感じにはならないみたい。
なんとなくスカスカ。
中にはすでに葉っぱも混じっている木もある。
見ていてあまりきれいではないのだ。
それであまりアメリカでは桜で大騒ぎはしないのだろうか。
でも会社に咲いている桜は結構いい線行っている。
ここはちょうどきれいな芝生の上。
お花見をやるには絶好の場所である。
(本当にやったらすぐにセキュリティーに注意されるだろうけど)
うーん、花見がしたい。
(Austin空港、Botanical Gardens、会社にて撮影)
No.299 Austin便りその24〜Austinの友人
2004年3月28日(日)
Austinに友達ができた。
僕たちがよく行く
日本食レストランFUJIで店員をやっているおにいちゃん、グレッグ。
奥様が日本人で日本語も少し喋れる(現在勉強中とのこと)。
1〜2週間前にFUJIに行ったときにメール・アドレスの交換をして
何回かメールのやり取りをしていたのだが
僕が日本に帰る前に1回会おうということになって
この日会うことになった。
スターバックスで待ち合わせしてそこで少しお話した後
Austinが一望できる小高い山の上にある公園に連れて行ってくれたり
すぐ近くの自然が一杯の公園に連れて行ってくれたりした。
あんな風にAustinが一望できる場所があるなんて知らなかったし
こんな近くにこんなにいい公園があることも知らなかった。
地元の人の情報はとっても貴重だ。
(グレッグの車であちこち連れて行ってもらったのだが
このときカメラを自分の車の中に置き忘れてしまい写真を撮ることができなかった)
その後グレッグのお宅にご招待されお茶までご馳走になってしまった。
日本人の奥様ともご挨拶。
思えばアメリカ人のお宅にお邪魔したのはこれが初めて。
とても静かで落ち着いた感じの家だった。
庭でバーベキューも楽しめるようになっていて
次に来たときには是非バーベキューをやりましょうと誘ってくれた。
とても穏やかでやさしいグレッグ。
ずっとお付き合いを続けていけたらと思っている。
・
いよいよ今度の火曜日に帰国(水曜日の午後日本着の予定)。
次回は久々に日本から更新の予定です。
・
(近くのスターバックスの前で撮影)
No.300 東京散歩
2004年4月3日(土)
上野の国立科学博物館で「スター・ウォーズ サイエンス アンド アート展」というのをやっている。
実際に撮影に使われてきた模型や衣装などが展示され
映画内に登場する技術を現代科学を駆使して解説を試みたり
特殊撮影の方法などが紹介されている。
入ってすぐに登場する大型のスター・デストロイヤーの模型。
細かいところまでかなり精巧に作られている。
いきなり感動!
写真撮りて〜!
写真撮影禁止なのが泣ける。
他にもR2-D2やC-3POはもちろんダース・ベーダー、ボバ・フェット、ストーム・トルーパー...
エピソード1に登場したアナキンのポッドレーサーも実物大のものが展示してあった。
初めのスター・ウォーズ3部作に比べ新しいエピソード1と2は実物の模型の展示が少ない。
最近はほとんどがCGなので模型を作る必要性が減ってきているのだろう。
春休みのためか親子連れが多かったが
ほとんどが子供よりもお父さんお母さんの方が熱心に見入っていた。
僕ぐらいの年代の男性が連れの女性に1つ1つ熱心にうんちくをたれているというケースも多い。
無駄な努力なのに...。
・
上野を後にして浅草に向かう。
ここでユキちゃんが前から行きたがっていた神谷バーでひと休み。
ユキちゃんはハンバーグとエビフライ。
僕は生ビールとデンキブランとウィンナーとサラミ。
久々に飲んだデンキブランはやっぱりおいしかった。
ユキちゃんはアイスカフェオレを楽しんでおりました。
・
せっかく浅草まで来たので浅草寺にも行ってみた。
仲見世は相変わらずすごい人。
外人さんも多かった。
「4月8日はお釈迦様の誕生日」ということで
お祭りの期間中であるらしい。
仏教のクリスマスといったところか。
・
浅草寺を後にして隅田川へ。
実はこれからが本日のメイン・イベント。
ユキちゃんが久々に日本に帰ってきた僕のために
水上バスでの夜桜見物クルーズを手配しておいてくれたのだ。
僕たちの乗る6時までにはまだ時間があったので
ビールを買ってしばらく隅田川沿いの桜見物。
少し葉っぱも混じっているがまだまだきれい。
やっぱりAustinの桜とは違う。
間に合ってよかったー。
・
これが僕たちが乗る水上バス。
僕たちよりも1つ前の時間のクルーズ。
本当はこの水上バスは隅田川を下り日の出桟橋の方までいくらしいが
夜桜見物クルーズは少し川を上って桜橋という辺りまで行って戻ってくるツアー。
僕たちのはほろ酔いセットというのが付いたチケット。
ちょっとした煮物のお重とワン・ドリンクが付いてくる。
うまいこと窓際の席に座ることができていよいよクルーズ出発。
・
初めはまだ明るかったがだんだん暗くなっていっていい雰囲気。
隅田川の両岸にはまだまだ見頃の桜が一杯。
提灯なんかもぶら下がっていていい雰囲気である。
屋形船も一杯出ていた。
・
振り袖さんも1人乗船。
初めは船内をまわってお酒の販売。
買ってくれた人には最初の一杯だけお酌のサービス付き。
クルーズ後半には日本舞踊も披露していた。
・
約1時間ほどのクルーズ。
夜桜もきれいで結構楽しかった。
ちょっとベタだったけどユキちゃんのお陰で久々に東京下町の雰囲気に浸ることができた。
今まであまり感じたこと無かったけど
やっぱり僕は日本が好きなのかもしれないと認識してしまいました。
(上野、浅草、隅田川で撮影)
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