No.316 Austin便りその31〜ユキちゃんがやってきた
2004年6月12日(土)
6月11日の金曜日。
ついにユキちゃんがここAustinにやってきた。
前回Austinに来たときも
飛行機の経由地のサンノゼでただ経由するだけじゃもったいないと
1人サンフランシスコで3泊して観光を楽しんできたユキちゃん。
今回も例に漏れず途中の経由地のシアトルで
今回は4泊もして来た。
この日ようやくAustinに到着したという訳である。
毎度のことながら本当に「よーやるわ」って感じ。
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金曜日の夜9時半頃Austin空港到着予定とのことで
ほぼ毎週金曜の夜はYさんと飲みに行っていたのだが
この日はキャンセルして夜空港までお出迎え。
ほぼ予定通りの時間にユキちゃん到着。
結構元気そう。
今回はほんの1ヶ月しか離ればなれだった期間が無かったせいか
それほど違和感の無い再会だった。
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翌日の土曜日。
どこに連れて行ってあげようか考えたが
いきなり遠出も何だろうと思い、まずは無難にAustinが一望できる
Mt. Bonnellに連れて行ってあげることにした。
この日はそこそこの天気で気持ち良く
ユキちゃんも結構Mt. Bonnellからの眺めを楽しんでいた(本日トップの写真)。
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さてこの後どうするか。
ユキちゃんがうずうずしている。
どうやら前回来たときにもさんざん行った
サンマルコスのアウトレット・モールに行きたくてしょうがないらしい。
本当は翌日曜日に行こうかと思っていたのだが
そんなに行きたいのなら、と一路サンマルコスに向かった。
そこのPolo Ralph Laurenのアウトレットで嬉々として買い物を楽しむユキちゃん。
ま、何はともあれ楽しんでくれるのはいい。
なお下の写真はPolo Ralph Laurenでさんざん買い物を楽しんだ後
ちらりと寄ったCOACHのアウトレットにて小さなポーチを買って喜んでいるの図。
・
そんなこんなで始まったユキちゃんとのAustin生活。
今回はとりあえず7月に僕が帰国するまで一緒にいる予定。
さて何が起こることやら...?
(Mt. Bonnellとサンマルコスにて撮影)
No.317 Austin便りその32〜Longhorn Cavern再び
2004年6月13日(日)
この日はユキちゃんが僕のホームページを見ていて
一番行きたいと思ったという
Longhorn Cavern State Parkに行って来た。
Austinからだと車で1時間ちょっとの距離。
前に来たときは結構遠かったような気もしたが
Santa Feに行って以来はこんな距離はたいしたこと無い。
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昼の1時からのツアーに参加。
前回は10人程度の参加者だったが
今の時期はすでに学校が夏休みに入ってるせいもあり親子連れが多く
全部で30人くらいのにぎやかなツアーになった。
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意外だったのがユキちゃんの異様な喜びよう。
ユキちゃんにとってあまり大したことなかったらどうしようとちょっと心配していたのだが
僕の予想以上にあらゆるものに感動していた。
そして僕にとっては2度目のツアーだったが
見たものに対してその場であれこれ話せる相手がいるだけで
楽しさが倍増する。
いくらすごいものでも1人で黙って見ているのは味気ない。
やっぱりその場で感動を分かち合えるのは素晴らしい。
・
この日は天気も良く絶好の写真日和。
ツアーが終わった後もしばらく2人っきりで
何枚も写真を撮りまくって楽しんだ。
(Longhorn Cavern State Parkにて撮影)
No.318 Austin便りその33〜Enchanted Rock
2004年6月19日(土)
ここは
Enchanted Rock State Natural Area。
オーストラリアのエアーズロックじゃないけど
やはりでっかい一枚岩でできた岩山。
すごかった。
でも暑かった!
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Austinに住んでいる日本人が作っているホームページでユキちゃんが見つけたEnchanted Rock。
実は僕も以前ここには目を付けたこともあったのだが結局行かなかった場所。
その日本人のホームページを見ると確かに面白そう。
この日は無茶苦茶天気が良くていかにも暑そうだったのだが
ユキちゃんが行く気満々だったので行くことにした。
カーナビに行き先を入力すると距離が100マイル(約160km)と出た。
そんなに遠いの!?
もっと近いところだと思ってた。
ちなみにEnchantedとは「魔法がかかった」とかそんな意味。
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約2時間弱で到着。
日帰りハイキングの場合は大人1人当たり$5を支払う。
帽子をかぶって水を持っていざ出発!
目の前に広がるEnchanted Rockの雄姿。
なかなかすごい光景。
丸い岩山で上の方は木が全く生えていない。
本当に一枚岩っぽい。
・
僕のデジカメご自慢の7倍ズームで撮影すると
頂上近辺に歩いている人まではっきり見える。
面白い。
中には日傘を差して登っている人の姿も。
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重装備のユキちゃん。
もう恥も外聞もない。
顔と手の指先以外は全てすっぽり覆われている。
途中すれ違うアメリカ人達に興味津々で見られていた。
ユキちゃんもこの頃はまだまだ元気。
のんきにビデオ撮影を楽しんでいる。
・
登山(登岩?)開始。
強烈な日光が照りつけるなか
ひたすら斜めの岩の斜面を登り続ける。
日光で岩の表面も熱く焼け気温もかなり高い。
ぐんぐん体力が消耗する。
・
途中ちょっと腰掛けられるような岩があったので
しばし休憩。
ユキちゃんはだいぶ参っているようだ。
・
さあもうひとがんばり。
かなり疲れ切っているユキちゃんを
後ろから押したり前から引っ張ったりしながら
一歩一歩前進する。
そしてついに頂上到着!
...だけどあまりに広くてどこが頂上だかよく分からない。
多分この辺りが頂上のはず。
疲れ果てて座りこんでいるユキちゃんを尻目に
僕ははしゃぎ回ってデジカメで周りの景色を撮りまくった。
・
ふとユキちゃんを見る。
やばい、かなり重症みたいな感じ。
顔は真っ赤で笑顔が消えている。
予想はしていたが山の上の方には木が全く生えてなく日陰っぽいものは全く無い。
しょうがないのでユキちゃんの後ろに立ってわずかながらの日陰を作ってあげる
それでもなかなか回復しそうに無い。
う〜ん、これは本当にまずいかも。
・
せっかく頂上まで来たんだからと
フラフラのユキちゃんをなんとか立たせて
とりあえず2人で記念写真。
さあ急いで下山しよう。
・
下りは上りよりもずっと楽。
ユキちゃんも徐々に調子を取り戻し始めたみたい。
目の前に広がる一面の大自然。
雄大な景色を楽しみながら歩いた。
・
なんとか下まで降り登山口のところでEnchanted Rockをバックに2人で記念撮影。
この頃にはすっかりユキちゃんも復活していた。
この後車までたどり着いて
すぐにエンジンをかけてエアコンを入れて室内で涼む。
500mlの水2本を持って行ったがほとんど無くなってしまった。
暑かったけど久々の登山は僕にとっては結構楽しかった。
Austinから比較的近くに
こんなすごい大自然があるとは知らなかった。
また涼しくなったら来てみたい。
(Enchanted Rock State Natural Areaにて撮影)
No.319 Austin便りその34〜Kenのウチ
2004年6月20日(日)
突然Kenとか言われても誰だか分からないよね。
Kenは上の写真のほぼ中央に奥様と一緒に写っているアメリカ人のおっさん。
昨年12月に僕がAustinに来たのとほぼ同時期に同じチームに入ってきた人。
3月まではほとんど一緒に仕事することが無かったのだが
5月に再度こっちに来てからは彼と2人で1つのことに取り組んでいる。
仕事の合間合間にいろんな話をした。
Kenは昨年の12月にニューヨークよりも遙かに北の方の州から
ここTexas州Austinに引っ越してきたこと。
こっちに引っ越して最初の2ヶ月くらいはまだ買った家が建築中だったので
借家に一時的に住んでいたこと。
今は新築の家に住んでいて
毎週末は家の仕事ばかりしていること。
現在家のプールをトロピカル風に仕立てていること...。
・
どうやらKenのうちにはプールがあるらしいのだが
周りにパームツリーを植えたりハイビスカスを植えたりして
トロピカル風にしているそうなのだ。
聞いた感じではもうずいぶん長いこと毎週末そんなことばかりしているらしい。
それが先日ついに完成したらしい。
僕とYさんを是非招待したいと言う。
それまでさんざん話を聞いていた僕たちは大喜び。
そしてこの日曜日ついにKenのお宅にお邪魔することになった。
・
もう1人やはり最近同じチームで仕事をしている日本人のIさんと
もちろんユキちゃんも一緒に
日曜日の夕方4時(※)にKenのうちに行った。
※夕方4時と言っても日はまだ高くまだまだ暑い。
その辺りはまだ新興住宅地っぽい感じで
周囲は建築中のところがいくつもあった。
・
玄関で出迎えてくれたKenと奥様。
まずは家の中を一通り案内してくれる。
何もかもが広くてでかい。
どうやら奥様の趣味らしいのだが家具がヨーロッパ風で統一されていて
とてもおしゃれ。
さらに驚いたことにほとんどの部屋に個別にトイレとバスルームが付いていること。
子供部屋にもかかわらずちゃんと付いている。
もうすごすぎ。
そして2階のとある部屋の窓からついに問題のプールを見せてくれた。
全員一瞬言葉を失う。
想像していた以上の立派でおしゃれなプールがそこに広がっていた。
思っていた以上にでかい。
そしてきれい。
更にすごいことにプールの奥に広大な芝生の敷地が広がっていた。
もう開いた口が塞がらない。
全てが素晴らしすぎる!
・
プールを間近で見せてもらうことに。
半端じゃなくすごい。
周囲にはたいまつが燃えるような仕掛けもしてあって夜にはかなり綺麗だとか。
ビーチパラソルも本格的なものが取りそろえてある。
これ本当に個人の家のプールか?
・
Kenと奥様はバーベキューコンロで今晩の夕食を焼き始める。
奥様がちゃんと人数分バーベキューの準備をしてくださっていた。
このバーベキューコンロもプロパンガスで調理する
かなり本格的なもの。
・
さっそくプールで泳がせてもらった。
この時すでに夕方の6時を過ぎていたが全く問題なし。
このプールのすごいところは単に広いだけじゃなくて深いこと。
片側はなんとか足が届く深さなのだが
もう片側は完全に足が届かない。
7フィートというから約2.1メートルくらいの水深。
まさかご家庭のプールでこんな深くまで潜れるとは思ってもみなかった。
・
ご機嫌のKen。
僕の想像なのだが一生懸命作ってきたこのご自慢のプールを
誰かに見せたくてしょうがなかったのだろう。
見かけによらずなかなか可愛いところがあるKenである。
この後焼き上がったバーベキューをごちそうになった。
すごくおいしかった。
奥様もとても人なつこくて親しみやすい人。
日焼けを嫌って泳がなかったユキちゃんのずっと話し相手になってくれていた。
本当は子供が5人いるようなのだが
(こっちではよくあるパターンの奥さんの子供が3人とKenの子供が2人)
この日は奥さんの方の男の子2人しかいなかった。
そのうち1人(トップの写真で僕のとなりに写っている青年)はちょっと大きくて
人見知りをしたのかあまり一緒には遊ばなかったが
もう1人小学校6年生くらいの子はほとんど人見知りをせず
プールでも僕たちと一緒に遊びまくった。
なかなか可愛い子である。
それにしても本当にため息が出るほど広い家と素晴らしいプール。
毎日5時〜6時頃には帰宅するKen。
それからでもプールで泳ぐには十分な時間。
仕事が終わってプールで一泳ぎしてプールサイドでビールを飲む生活。
く〜、うらやましい!
でも家の中にはまだまだ開墾されていない段ボール箱がいっぱいあった。
きっと毎日それらの整理をやらされているんだろうな...。
(Kenのご自慢のプールサイドで撮影)
No.320 Austin便りその35〜San Antonioの夜
2004年6月26日(土)〜27日(日)
ここAustinに来てから初めてお泊まり付きの旅行にでかけた(※
車中泊は除く)。
行き先はAustinのお隣、San Antonio。
車で片道2時間程度で行けるのでその気になれば日帰りでもオッケーなのだが
2月に会社の人たちと来たときになんとなく夜が綺麗そうな所だなと思ったのと
運良くなかなかいいホテルがインターネットで予約できたので
この土日に行ってきた。
・
ここしばらくはほぼ毎日雨で
天気予報でもこの週末は最悪の天気(サンダー・ストーム)だった。
しかしたまに雨に降られたもののたまに晴れ間ものぞいたりして
十分San Antonio観光を堪能できた。
・
ホテルにチェックインした後
San Antonioの名物とも言えるリバー・ウォークに繰り出す。
そこでユキちゃん大感激。
前に僕が来たときの写真を見せたときは
いまいちの反応だったのだが
やはり実際に来てみてその場に立ってみれば印象はかなり違うらしい。
ここの良さが分かってくれてうれしい。
前回来たときは乗らなかったボート・クルーズにも乗った。
途中で乗船客全員がそれぞれどこから来たのか言うことになって
いろいろな事情を説明するのが面倒くさかったので「僕たちは日本から来ました」と言ったら
「オオ〜!」と全員から歓声が上がった。
ここSan Antonioはそれほど日本人観光客も多く無さそうなので
多少めずらしかったのかもしれない。
・
前回来たときに気になっていた劇場があった。
運河を挟んで片側が観客席(階段状になった芝生)になっていて
もう一方が舞台になっている。
この夜の8:30からショーがあり、1人$12というのでさっそくチケットを買った。
夕食をリバー・ウォーク沿いの洒落たレストランで済ませ
8:15位に劇場に行くとすでにお客さんがたくさん座っていた。
・
辺りが薄暗くなってきたところでショーが始まった。
歌と踊りの楽しい舞台。
音楽はメキシコ風。
ノリが良くてとても良かった。
ショーをやっている最中にもボートが舞台と観客の間の運河を通り過ぎて面白い。
ショーの後、夜のリバー・ウォークをぶらぶらしながらホテルまで帰ったが
観光客でにぎわってとても楽しげだった。
Austinではなかなか味わえない観光地ムードを心の底から楽しんだ。
・
僕たちが泊まったのは
Hotel Valenciaというホテル。
日本のツアーではほとんど使われることのないホテルらしいが
なかなかオシャレでいいホテルだった。
Austinに来てずっと同じStaybridge Suitesに泊まっていたので
久々にホテルらしいホテルでなかなか良かった。
・
翌日は朝から雨。
時たまスコールのような激しい雨も降ったが遅い朝食を食べてるうちになんとか雨は過ぎ去った。
日が出るととたんに暑くなる。
おまけに雨が降った直後だったのでかなり蒸し暑い。
前日に行かなかったAlamoの砦と
テキサス最大のメキシカン・マーケットというマーケット・スクエアに行って
San Antonioを後にした。
ちゃんとホテルを予約して出かけるともうすっかり完全に観光気分。
San Antonioもあんなに楽しくて面白い街だとは思わなかった。
とても楽しくて充実した週末だった。
・
〜おまけ〜
今回San Antonioに行って買ってきた唯一のおみやげ。
Alamoの砦の中のおみやげ屋さんにあった自動販売機のような機械で
50セントでペニー(1セント硬貨)をプレスしてこんな洒落たプレートにしてくれる。
本物の硬貨を加工してこんな風にしてしまうところが斬新。
これって合法!?
(左下の硬貨が元のペニー)
※その後会社のアメリカ人に聞いたところ
やっぱり正式には違法らしい。
その割にはあちこちでこの手の機械を見かけるんだよなー...。
(San Antonioにて撮影)
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