No.286 Austin便りその11〜Berlitz
2004年2月7日(土)
何度かここでお伝えしているが
僕の周りには結構たくさんの日本人がいる。
お陰で何かと助かってはいるのだが
Austinに来たもう1つの目的である英語の上達がなかなか思うように進まない。
確かに週に3日グループでのStatus Meetingがあって
そこでは自分のステータスを英語で説明しなければならなかったり
同じグループ内のアメリカ人のメンバーとも時々英語でやり取りしなければならなかったりと
さすがにアメリカで仕事をしてるだけあって
英語を使う機会は日本にいるときに比べれば格段に多いのであるが
それでも高々3ヶ月程度の期間ではそれほど劇的な上達は望めそうにない。
(実際に英語でのコミュニケーションにはかなり苦労している)
このままではいかん!
と言うことで英会話学校の
Berlitzに通うことにしたのであった。
・
Berlitzで英会話の授業が受けられるようになるまでも様々な困難があったのだが
書いていたらそれだけで結構な長さになってしまったので
別ページにした。
もしご興味があればご覧いただきたい。
こっちのBerlitzは基本的に英語以外の言語を勉強したいアメリカ人のためにある学校(だと思う)。
果たして英語のClassがあるのかどうか不安であったが
なんとわざわざ僕のために土曜日にPrivate Lessonを設けてくれることになった。
2月の毎週土曜日の4回、2時間15分のClassで$500ちょっと(教材費込み)。
当初想定していた金額より多少高めだったがPrivate Lessonであれば結構お得なのではないかと思う。
・
この日の前日に受けた僕のレベルを決めるインタビューの結果
僕はレベル4ということになった。
日本でBerlitzに通ったことのあるユキちゃんに話したところ結構驚かれた。
普通はもっと低いレベルから始まるのだそうだ。
レベル4から
始まったのは聞いたことが無い 始まることは
あまり無いという(ちょっと自慢)。
※上の1行、これを読んだユキちゃんに訂正されてしまった(^^;
ということでこの日第1回のPrivate Lessonが始まった。
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実はこの前日1人の日本人が日本に帰るということでお疲れさまパーティーがあって多少飲み過ぎた。
若干酒が残っていたために頭が思うように回らない。
先生の話す英語を理解し考えて自分の口で英語を発するのが極めて困難な状態。
もし前日のインタビューがこんな感じだったら間違いなくレベル3になっていただろう。
来週からは金曜日の夜は深酒しないように気を付けなければ。
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Lessonは基本的にテキストを中心に進められる。
テキストの中にある例題を解いたり
テキスト内の会話のシチュエーションを先生と2人で実際にロールプレイしてみたり
例にならって自分に関する事を話してみたり
なかなかバラエティー豊かで実践的。
以前日本で1週間だけ通った某英会話学校とは大違いである。
(この時は単なる外人とのチャットであった)
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2時間15分の授業時間は思っていた以上に長かった。
ユキちゃんの話によれば多分40分に1回ずつ休憩が入るはずとのことだったが
途中1回5分ほどのトイレ休憩があっただけで
ほぼぶっ通しでLessonは続いた。
後半はほとんど頭がマヒ状態。
なかなかハードである。
こうしてどうにかこうにか1回目のLessonは終了した。
たった4回のLessonでどの程度効果があるかは分からないが
せっかく$500も払っているのだし英語の上達にはまたとないチャンスである。
積極的にがんばろうと思う。
ちなみに教材の中には英会話のCDの他にCD-ROMもあった。
CD-ROMの中身をPCにインストールしてみると動画付きの結構凝った教材が含まれていた。
これがあればホテルで1人でもLessonは出来そうである。
BerlitzのWebsiteでも教えてもらった暗証番号を入力することによって
また違ったLessonが受けられるようになっている。
なかなかやるな! Berlitz!
ということで今月は英語強化月間と決めて
多少会社を早めに切り上げて
毎日少しずつでもLessonをやっていこうと思っているのである。
3日坊主で終わらないようにしなければ!
・
本日のトップの写真はまさにBerlitzの玄関。
中はちょっと薄暗い。
ドアを入ったところにデスクが1つありパソコンなどが置かれているが
ここに誰かが座っているのを見たことがない。
中はいくつもの小部屋に分かれていてそれぞれ別の授業が行われている。
とは言ってもこの日は僕の他にはもう1 Classしか無かったみたいな感じ。
すぐ上の写真はちょっと離れたところから撮影したもの。
建物は平屋の長屋。
一見普通の家のようである。
周りには木がたくさん生えていて相変わらず高原の中のような感じ。
すぐ前に駐車場があって便利。
写真に写っている白い車は僕の車。
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Berlitzの建物自体は結構奥まったところにあるのだが
通りに面した建物の壁にはちゃんとBerlitzの文字も書かれている(左の奥の方)。
・
ちなみに前の通りはMopacというHighwayの測道。
結構な大通りである(上の写真はたまたま1台も車が走っていないが...)。
(
Berlitz Language Center in Austinにて撮影)
No.287 Austin便りその12〜Colorado川沿いをジョギング
2004年2月8日(日)
ここしばらく完全な運動不足である。
日本にいた頃にもそんなに運動はしていなかったが
とりあえず片道10分の自転車通勤はしていたし
何かと歩く機会も多かった。
しかしAustinに来てからは
移動はほとんど車だし
仕事中もほぼずっとWorkstationの前に座りっぱなし。
一方食事はと言うとこっちはとにかく何もかも量が多い。
あまり食事を残すのが好きではないので一生懸命食べようとするのだが
それでも無理で残してしまうことが多い。
そんなだからついつい食べ過ぎてしまう。
そんな悪循環のためか最近はなんだか腹がずいぶん出てきたような気がする。
このままではいかん!
と言うことでこの日曜日は
前にも来たことがあるColorado川沿いを走ることにした。
・
前日の土曜日はいい天気だったのにこの日はあいにくの曇り空。
最近こんなことが多い。
土曜日に天気が良かったらその日の内に行きたいところは行っておくべきかもしれない。
(でも土曜日の午前中はBerlitzが入っちゃったしなー...)
川沿いは広い公園になっている。
適当なところに車を停め準備体操(上の写真)。
・
川沿いにはジョギング・コースのようなものが出来ていて走ってる人も多い。
そんな中に混じって走り始める。
地面が土なので足にはやさしい感じだ。
天気はいまいちだったものの周りには自然が多いしすぐ横にはColorado川も流れてるし
なかなか気持ちがいい。
しばらく走ると橋があったので反対岸に渡って今度は川沿いを戻るように走る。
僕とは逆回りに走っている人と何人もすれ違う。
Walkmanを聴きながら走っている人。
犬を連れて走っている人。
3輪のベビーカー(車輪が大きくスピードを出しても大丈夫なように出来ている)に子供を乗せ
それを押しながら走っている人も結構多い。
歩いている人や自転車に乗っている人もいる。
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走り初めて10分くらいが過ぎた頃から急激にペースが落ち始めた。
つらい!
1度だけホテルのジムでベルトコンベアの上を30分ほど走ったことがあるのだが
その時はそれほどきつくなかったのに
今回はそれとは比べ物にならないほどきつかった。
運動不足が響いているのも確かだが
やっぱり室内で走るのと外で走るのとでは体にかかる負担が違うようだ。
とにかく徐々にペースが落ちていき最後の方はなんとか歩いてないくらいの速さまで落ちてしまった。
・
再び橋を渡り元いた方に戻ってスタート地点を目指す。
疲れてはいるが周りの景色はどんどん変わるので飽きることが無い。
自然豊かでいろいろなものを見ることが出来て面白い。
リス、カモ、白鳥、亀、犬、アメリカ人...
・
こうしてどうにかこうにかスタート地点に到着。
タイムは31分40秒。
昔は1kmを5分くらいのペースで走れたが今日の感じだとせいぜい7〜8分というところ。
だいたい4kmくらい走ったのかな。
あー、疲れた。
でも定期的に走るようにしないと...。
あさっての筋肉痛が怖い。
(Colorado川沿いで撮影)
No.288 Austin便りその13〜自炊開始
2004年2月10日(火)
この前の日曜日から自炊を始めた。
せっかく今泊まっているホテルはキッチン付きなのだから使わなければ損。
それに最近は相変わらずあまりおいしくないこっちの外食にもいい加減飽きてきた。
上の写真は近く(と言っても車で15分くらい)にあるNEW ORIENTAL MARKETで買った品物。
僕がいつも日本で食べているおかめ納豆やマルちゃんの焼きそば、赤いきつねまで売っている。
少々高めだがこういった食材が買えるのは助かる。
今後もどんどん利用したいと思う。
・
これがNEW ORIENTAL MARKET。
ハングル文字が見えるようにここは韓国人が経営するスーパー。
でも中には日本の食材もたくさんある。
いかにも自分たちで録画しましたという感じの日本のテレビドラマを録画したビデオ・テープが
10巻$20くらいでレンタルしていた。
ちなみにおかめ納豆は$2.69。
焼きそばは$2.29、赤いきつねが$2.79と日本で買うのに比べたら倍以上の値段。
・
12月までこっちにいて僕と仕事を引き継いだ人からいろいろな物を譲ってもらった。
これはその中の1つ、見ての通りお米。
アメリカ産米だが本当か嘘か分からないがコシヒカリだそうだ。
結構うまい。
・
これも譲ってもらった炊飯器。
フタが透明で中が見えるのが面白い。
(ちなみにフタはただかぶせてあるだけ)
やろうと思えば電子レンジでもご飯は炊けるみたいだが
せっかくだからとこの前の日曜日初めて使ってみた。
やり方が悪かったのかものすごく芯のあるご飯が炊けてしまった。
この日はその時の反省も含めて目盛りの1.5倍の水を入れて炊いてみたところ
若干柔らかめだが結構おいしいご飯を炊くことができた。
・
これにおかめ納豆をかけて見事納豆ご飯のできあがり。
納豆に何も具が入っていないのが玉に瑕だがこれでも結構うまい。
日曜日に初めて食べたときには感動で涙が出そうだった。
あきらかに不釣り合いなビールはご愛敬。
結構夜遅いのでのんびり飲んでその後にご飯などという悠長なことは言ってられないのだ。
ちなみにどんぶりと箸も譲り受けた物。
・
これは夕べ作った焼きそば。
具はもやしのみ。
本当はちょっとした肉なんかも入れたいところだが
こっちでは「ちょっとした肉」などというものは売っていない。
いきなり肉のかたまりになってしまうのでとりあえず今回はもやしだけ。
これでも結構涙もののうまさだった。
今のところ納豆ご飯と焼きそばだけだが
今後も少しずつレパートリーを増やせていけたらと思う。
とりあえず納豆と焼きそばをもうちょっと充実させるのでもいいかも。
(ホテルにて撮影)
No.289 Austin便りその14〜Austinに雪が降った
2004年2月14日(土)
この日朝目覚めて外を見てびっくり。
一面銀世界に変わっていた(ちょっとオーバーか?)。
確かにここへ来る前にAustinでも冬に雪が降ることもあるとは聞いていたが
でもせいぜいみぞれのようなもので積もることなどまず無いとのことだった。
それが見事に立派な雪景色。
ローカルのTVニュースを見ていたら
「1985」とか「19」とかいう言葉が何度か聞き取れたので
恐らくこの辺りでこんなに雪が積もったのは1985年以来19年ぶりということなのだろう。
(上の写真、一応僕も写っているのよん)
・
確かにこの前日からものすごい寒さだった。
TVの天気予報でもさんざん雪が降るから気を付けろと警告していた。
朝から天気が悪く小雨の中にみぞれが混じることもしばしば。
しかし夜にはすっかり普通の雨に変わり
きっとこのまま何事もなく終わるんだろうなと思っていた。
しかし目が覚めてみたらこの通りである。
・
さっそくカメラを片手に外に出た。
外は強烈な寒さ。
ホテルの前の道路もご覧のありさま。
幸い路面は凍結していない模様。
わずかにシャーベット状の雪が残っている程度だった。
たまに車が走っていたが
この辺りでチェーンを持っている人は皆無らしいので(もちろんスタッドレスも無い)
若干スピードを落としながら走っているようだった。
・
ホテルの回りをぐるりと一周してみる。
これは建物の日陰になっているところで撮影した写真。
これだけ見たのではどこか雪国で撮影した写真のようだ。
積雪は5cmくらい。
僕の他にも雪の中で写真を撮っている人たちを発見。
近くを通ったときに挨拶したらホテルの従業員だった。
やっぱり雪は珍しいのね。
・
このホテルの庭には屋外プールが付いている。
冬に泳ぐ人などまずいないだろうと思っていたが
1月にこのプールで遊ぶ子供たちを目撃。
まぢかよ! こいつら!
よく見るとわずかにプールから湯気が立っているので若干暖かいようだが
それでもそんなに暖かいとはとうてい思えない。
そんなプールになんとこの雪の中
泳いでいるおっさんがいた。
何を考えているんだか。
何か特殊な健康法でもあるのか?
・
この日は週に1回の英会話学校がある日。
ホテルから学校まで近いとは言えとても歩いていける距離ではない。
車で行くしかない。
幸いレンタカーのダッシュボードの中に
多分窓ガラスが凍り付いたときに使うためのヘラのような道具があったので
それを使ってフロント・ガラス、リア・ガラスに積もった雪を落とし
スリップしないようにゆっくり慎重に運転してなんとか学校までたどり着くことができた。
(この辺りの道路はアスファルトの出来が悪いのか雨で濡れているだけで結構滑る)
2時間の授業のあと外に出てみると雪はすっかり溶けて消えてしまっていた。
そこはいつもと変わらない見慣れたAustinの風景。
つかの間の雪景色だった。
(ホテルの周りで撮影)
No.290 Austin便りその15〜Motorola Marathon
2004年2月15日(日)
1週間くらい前からホテルの前にとある立て札が置かれていた。
「2月15日の何時から何時までMotorola Marathonがあるで、その間車は通れないでー」
みたいなことが書かれている。
モトローラ・マラソン?
なんや、それ?
ということでさっそくWebで調べてみたところ
すぐに見つかった。
初めモトローラの社員さん達が走るとってもプライベートなマラソンなのかと思ったら
意外と大きい大会のようだ。
この辺の事情を最も身近なモトローラ社員である我が兄上に聞いてみたところ
毎年恒例でAustinで行われているモトローラ主催のマラソン大会だとのこと。
Webではまだ登録受付中のようだったので
一瞬どうしようか迷ったが
前の週にコロラド川の周りを走ってみて
とてもじゃないがフル・マラソンはおろか
ハーフでさえ完走は危うい感じだったので
今回は応援側に回ることにした。
・
この前日の土曜日に
Austinに19年ぶりの大雪が降って
この調子じゃマラソンはどうなるんだろと思っていたが
その日のお昼にはすっかり雪は跡形もなく消え去り
そして大会当日のこの日はここ数日で一番の最高にいい天気となった。
・
レースのスタートは僕の泊まっているホテルのすぐ近く。
その後ホテルの目の前をランナー達が通り過ぎるはずである。
しかしスタートは朝の7時。
僕が目を覚ました8時過ぎには大会の痕跡はどこにも残っていなかった(^^;
その後TVをつけるとローカル放送かもしれないが
ちゃんとMotorola Marathonが生中継で放送されていた。
おお、結構扱いがでかい!
・
のんびり支度して下で朝食を食べていたら
なんともう1位のランナーがゴールインしてしまった。
9:17頃だったからタイムは2時間17分ってとこね。
余裕で手とか振り回しながらゴール・インしていた。
明るいランナーやのー。
・
とりあえず雰囲気だけでも味わいたいと思いゴールの近くまで行ってみることにした。
車でしかもハイウェイを使ってたっぷり30分はかかる距離。
走っていくなど想像もできない。
やっぱりフル・マラソンは大変ね。
・
あまりゴールの近くだと交通規制だの渋滞だのでたどり着けないだろうと思い
ちょっと離れたところ
前の週に走りに来たときに停めた駐車場へ行ってみた。
もしかしたらここも一杯かと思ったが意外とそうでも無く
無事車を停めることができた。
この周りはモトローラ・マラソンなど全く関係無いといった人たちが
それぞれ思い思いのペースでジョギングを楽しんでいた。
・
とりあえずゴールがある方へ歩き始める。
結構距離があった。
たっぷり30分くらい歩いただろうか。
ようやくそれらしき雰囲気の場所が近づいてきた。
・
結構時間も遅くなってしまったので
もしかしたらもう静かになってしまっているかもしれないと心配していたが
全くそんなことは無かった。
最初のランナーがゴールしてもうじき2時間近く経つが
ゴール付近は未だ結構な盛り上り。
ゴール直前のコースの両側は人で一杯。
と思ったらそのすぐ後ろに1台のトラックが停まっていて
たくさんの人がその荷台に上って観戦している。
普通の一般人もたくさんいるようなので僕も上ってみた。
別に階段などは付いていなくて結構上り下りに苦労する。
このトラックって本当に観戦用に置かれているものなのだろうか?
・
なるほど、ここからならよく見える。
ゴールへ向かう最後の直線コースの周りは遙か遠くまで人で埋め尽くされていた。
・
たまにゴール付近がとても盛り上がることがある。
それほどの有名人が走っているとも思えないし
かと言って観客の知り合いがそうしょっちゅうゴールするとも思えない。
なんとなく見ていると全身で喜びを表現しながらゴールする人や
派手にガッツポーズを決めながら走っている人が来ると無茶苦茶盛り上がるみたいだ。
お祭り好きやのー。
・
なんかゴール付近の雰囲気を味わっていたら
数年前に走ったホノルル・マラソンを思い出してしまった。
マラソンは走っている間は無茶苦茶辛いが
やっぱりゴールしたときのあのなんとも言えない充実感がたまらなくいいのだ。
また走ってみたいと思ってしまった。
しかしこの後車まで戻ってトレーニングウェアーに着替えて
前の週に走ったのと同じコースを1週ジョギングしたのだが
やはり結構辛かった(でもタイムは少し良くなった)。
やっぱりまだフル・マラソンまでは遠い道のりだわ...。
(Motorola Marathonゴール付近で撮影)
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