No.291 Austin便りその16〜Fort Worth観光
2004年2月22日(日)
Fort Worth観光
この日はいつもの日本人たちと
Austinから北に約200マイル(=約320km)行ったところにあるFort Worthという街に観光に行った。
この街はDallasのすぐ西に位置している。
それならなぜDallasに行かないのかというと
他の人はすでに行ったことがあるから。

Fort WorthへはI-35という国道のHighwayをずっと走って行く。
人の車で人の運転で行ったので僕はずっと後部座席で座っていただけなのだが
それでも遠かった。
時速70マイル(=約112km/h)くらいでずっと走りっぱなしでもたっぷり3時間はかかった。

Stockyards
Fort WorthにあるStockyardsという場所は西部開拓時代の古き良きテキサスの雰囲気が
色濃く残っている。
ちなみにStockyardsとは家畜取引所という意味らしい。
この辺りにはテキサス・カウボーイのシンボルでもあるカウボーイ・ハットやブーツなどを売っている
お土産屋さんがたくさんあった。
カウボーイ・ハットにちょっと惹かれてしまったが
日本に帰ったら絶対にかぶらないだろうと思って買うのはやめた。
ちなみに安物だと$20前後、高い物になると$500くらいするものも(皮製)あった。

カウガール
馬にまたがったカウボーイ、もといこの写真は女性なのでカウガールと呼ぶのだろうか。
こういう光景もたまに見かける。
なかなか金髪とカウボーイ・ハットが似合っていて格好いい。
(でも近くで見てみたら結構なおばはんだった)

牛注意の道路標識
ここには「牛注意」道路標識もあった。
マジなのかシャレなのか...?
牛を引き連れて歩くパレードみたいな催し物があるのかもしれない。
ちなみにここではロデオもやっているらしい。
毎週金曜日と土曜日の夜8時から開催しているらしい。
夜というのが結構致命的。
終わってからAustinまで帰るのがかなり大変そうである。
でも本場ロデオとっても見たい!

本物の蒸気機関車
古い駅を再現したような場所(実はStockyards Station = 家畜取引所駅という本当の駅だった)で
ランチを食べていたらどこからか汽笛のような音が...。
音のする方へ行ってみるとなんと本物の蒸気機関車が停まっていた。
さっきまでは無かったからどこからか走ってきたようだ。
見てる目の前で後ろにつながっていた客車を切り離し再び走り出した。
おおー!
大迫力!
すぐ目の前を本物の蒸気機関車が走っている。
予想していなかった出来事に結構感動ものだった。

水の補給
機関車は道路を横切りその向こうにあった給水塔から水の補給。
あの給水塔ってダテじゃ無かったんだ。
なおこの蒸気機関車は名前をタランチュラ蒸気機関車といって(しかしなんちゅー名前や)
日に1本走っていて$10で1時間の旅が楽しめるらしい。
これにも是非乗ってみたい!

帰りもAustinまで再び3時間かかるので
あまりゆっくりできなかったが
結構面白かった。
やっと本場のテキサスらしい雰囲気を味わうことが出来た。
ロデオはいつか絶対見たいなー...。
機関車と記念撮影
(Fort Worth, Stockyardsにて撮影)
No.292 Austin便りその17〜映画デビュー
2004年2月29日(日)
Gateway Cinema
...と言っても出たんじゃなくて見ただけだけど。
この日はせっかくの日曜日なのに朝から雨。
そうだ、この機会に前から見たいと思っていたロード・オブ・ザ・リングを見に行こう。

この映画、1と2は見ていて当然ラストの3も見ない訳にはいかないのだが
残念ながら3月末に日本に帰ったときには恐らく終わってしまっているだろう。
DVDを借りて見てもいいのだがやっぱりこの映画はでっかいスクリーンで見たい。
ということでこっちで公開している間に必ず映画館で見ておきたいと思っていたのだ。

ホテルのすぐ近くのショッピング・モールの中には映画館もある。
ロード・オブ・ザ・リングが何時から始まるか分からなかったが
とりあえず行ってみた。

チケット売場
雨の日曜日だから混んでるかもと思ったが駐車場はガラガラ。
大丈夫か? この映画館。
チケット売場は建物の外にある。
ここにもあまり人がいない。
ロード・オブ・ザ・リングは12:45から。
あと約1時間後だ。
ちょうどいい。
チケットは$6だった。
安い!

映画が始まるまでの間、本屋さんに行ったりホテルに戻ったりしながら時間をつぶす。
12:30頃にもう1度映画館に行ってびっくり。
さっきまでガラガラだった駐車場がびっしり車でうまっている。
さっきは時間が早かったみたい。

映画館の中
映画館の建物の入り口でチケットを切られて中に入る。
いつも日本で行っているワーナー・マイカル海老名とそれほど変わらない感じ。
ドリンクとポップコーン売場がずらりと並んでいる。
プログラムやキャラクター・グッズなどは売っていなかった。

劇場内
ロード・オブ・ザ・リングを上映する4番の劇場へ行く。
劇場のドアは開いているが中ではすでに何かが上映されてるみたい。
何度か入り口の表示を確認してみたがやはりここに間違いない。
どうやらこっちでは映画が始まる時間の前からCMなどが流れているみたいだ。
幸い観客はまだほとんど座っていなかったので
結構いい席に座ることができた。
4番の劇場ということでスクリーンの大きさもあまり期待していなかったのだが
なかなかどうして結構大きなスクリーンだった。
そして上映時間の12:45。
劇場内の明かりが暗くなる。
今までさんざんいろいろなCMを流してたんだからすぐに本編が始まるだろう。
...甘かった。
ここからは日本の映画館と同様これから上映される映画の予告が延々と続いた。
気がつくと劇場内は大勢の観客で埋まっていた。
早めに席を取っておいて良かった。

やっと始まった本編。
相変わらず手に汗握るシーンの連続。
僕のとなりに座っていた女の人が分かりやすくて面白かった。
ちょっと残酷なシーンになると「Oh...」と言って隣に座っている男の人の方へ顔を伏せる。
味方がサッと現れて爽快なシーンは「Yah!」とか言ってうれしそう。
それほど大きな声ではないが結構たくさんの観客がいろいろな声を出しながら見ていた。
ちなみに映画のセリフは...ほとんど理解できず。
やっぱり昔の話だから例えば日本の時代劇みたいに普通の言葉とはちょっと違う言葉を使っているんだろう
と自分に都合のいいような解釈を作って自分をなぐさめる。
途中何度か会場が笑いに包まれたことがあったのだが
笑えない自分がちょっと寂しい。
ストーリーはだいたい想像がつくような話なのでそれでも結構楽しめた。
字幕が無いのでそれだけ映像をたっぷり楽しむことができる。
日本で字幕のある映画を見るとつい字幕ばかり読みがちで
肝心の映像を見落としがちになってしまう。
今回はお陰で美しい風景や迫力のある映像を思う存分楽しむことができた。
ただし途中登場した巨大グモのシーンはいただけない。
なんとなく予告などでクモが出そうなことは知っていたが
あんなにリアルだとは思わなかった。
とても直視に耐えないシーンが数分続いた。
(隣の女の人もうめきながら顔を伏せていた)
見終わってまあまあ満足したがやっぱりセリフが分からないのでちょっと不完全燃焼な感じ。
やっぱり日本でDVDを借りて見よう。
(クモのシーンは飛ばそう)

夜。
今この文章を書いてるまさにこの時にアカデミー賞の授賞式をTVで生放送でやっている。
なんとなく日本のレコ大のような感じ。
知ってる俳優さんたちが次々に出てきて面白い。
見ているとさまざまな部門でロード・オブ・ザ・リングが賞を獲得している。
今日まさに映画を見てきたばかりなのでちょっとうれしい。
ちなみ渡辺謙もノミネートされている助演男優賞は初っぱなの発表で
あっさり別の男優に決定。
あっけない。
(Gateway Cinemaにて撮影)
No.293 Austin便りその18〜パーティー
2004年3月5日(金)
Party
(※上の写真の手前でカメラ目線のアメリカ人は全く知らない人)
先日こっちで担当しているLSIが1つの山場を越えた。
この日はそれを祝うパーティー。
正直僕はあまり直接的にそのLSIの開発には関わっていないのだが
一応案内のメールが届いたし会費もタダだったので
どれ、こっちのパーティーはどんなものかと参加してみた。

パーティー会場
パーティー会場はゴルフ場の中にある建物。
(一応Conference Centerとなっている)
面白い所でやるものである。
開場は7時。
ほぼ時間通りに到着。
入り口で名前を告げるとドリンク・チケット4枚とくじ引きのチケット、それにカジノで使うような黒いチップを1枚くれた。
胸には自分の名前を書いたラベルを貼る。

会場の中に入るとずらりと緑色のテーブルが並べられている。
壁際にはスロット・マシーンが。
そう、事前の案内でだいたい知ってはいたのだが
どうやらこのパーティーはカジノを楽しめるらしい。
会場に行くのがちょっと早かったせいか人はまばらでディーラーの姿もいない。
とりあえずドリンク・チケットを使ってビールをゲット。
食べ物もまだコールド・フードしか無く、とりあえずそれらを適当に皿に盛って
外のバルコニーにあるテーブルに座って友人(日本人)と飲み食いしていた。

受付でもらった案内によると
もらったチップは適当なテーブルで両替してくれるらしい。
そして10:15位までカジノを楽しむことができ
その時点で$5,000分のチップごとにくじ引きのチケット1枚と交換してくれるらしい。
時間はまだ7時を過ぎたころ。
あまり知り合いは多くないしとても10:15まで時間は持ちそうに無いなと思っていた。

徐々に会場に人が増えてきた。
結構たくさんの人が奥さんまたは恋人同伴である。
いつの間にやら各テーブルにはディーラーが1人ずつ立ち客が来るのを待ち構えている。
すでに遊び始めている人たちもいる。
ほとんどのテーブルがブラック・ジャックのテーブル。
ルーレットも1つあった。
多分ポーカーだと思われるテーブルも2つ。
う〜ん、正直ブラック・ジャックのルールをよく知らない。
スロット・マシンはつまらなそうだし
遊べるのはルーレットかポーカーくらいか...。

大勢の人ごみの中で1人、知人(日本人)の友人(アメリカ人)であるウォルターさんを発見した。
(知人からこの日来るらしいことは聞いていた)
この人とは以前昼食を一緒に食べたことがある。
無茶苦茶明るいウォルター(恋人同伴)は
「ヘイ、何でカジノで楽しまないんだ?」
みたいなことを言ってきた。
「遊びたいんだけどブラック・ジャックの遊び方を知らないんだよ」
すると分かりやすい英語で簡単にルールを説明してくれた。
説明が終わるや否や「Let's play!」。
と言ってなかば強引に空いていたブラック・ジャックのテーブルに連れて行かれた。

テーブルの上にチップの色がいくらを示すのか書いてある説明書きがあった。
どうやら僕たちがもらった黒いチップは$10,000らしい。
つまり何もしなければくじ引きチケット2枚と交換できるということだ。
まあそんなケチなことを言っても仕方が無い。
ディーラーに黒いチップを渡して両替してもらう。
とりあえず大雑把なルールは分かったもののいざプレイし始めると分からないことが多い。
その度にウォルターは親切に教えてくれた。
ディーラーのヒゲモジャのオヤジもちゃんと教えてくれる。
何度かプレイするうちに徐々にコツをつかみ始めた。
ルールが分かってくると面白い。
いつの間にやらすっかりはまってしまった。
ウォルターと恋人は途中で別のテーブルに移っていった。
ブラック・ジャックをエンジョイ!
(僕たちが楽しんだブラック・ジャックのテーブル(手ブレ写真で申し訳ない))

気がつけばあっと言う間に時間は10時を回っていた。
チップは途中ガバッと増えたときもあったが今ではすでにだいぶ少なくなっている。
ディーラーから「Last game!」と告げられる。
とりあえず$5,000を残して残り全てを賭けた。
さあ、勝負!
あっさり負け。
とりあえず$5,000は残ったのでこれでくじ引き1枚と交換してもらう。
くじ引きのチケットは通し番号が振られていて真ん中で切り離して片方をかごの中に入れる。
いよいよ抽選タイム。
かごの中から1枚ずつチケットを選び番号を発表していく。
その度に会場は一喜一憂。
みんないいように酒が入っているので大したこと無いことでも異様に盛り上がる。
結局僕は何も当たらなかったが当たった人を見ているだけで結構面白かった。
ちなみに知ってる人で当たった人がいたので何をもらったのか見せてもらったら
その人のはとある電気屋さんの$25分の商品券だった。
ちょっと微妙な金額である(でもやっぱりもらえないよりもらえた方がいい)。

アメリカでのパーティーが全てこういうスタイルなのかどうか分からないが
とりあえずこんな形式のパーティーもあるんだと思って面白かった。
ちなみにカジノのテーブルやディーラーは全て借り物みたい。
きっとアメリカではこういう商売も成り立つほどニーズがあるのだろう。
(パーティー会場にて撮影)
No.294 Austin便りその19〜Pedernales Falls State Park
2004年3月7日(日)
Pedernales Falls State Park
久々のState Park巡り。
この時期テキサスは雨が多いらしく
ここしばらく週末はずっと天気はいまいちだった。
(会社では「トルネード・シーズン到来。十分気を付けるように!」とのメールがまわっていた)
この土日は久々の快晴。
これはどこかに行かなければ。
ということで見つけた比較的近場のState Park。
Pedernales Falls State Parkに行ってきた。

近場とは言ってもカーナビによるとホテルからの距離は49マイル(約80km)。
しかし途中渋滞は無くまっすぐな気持ちいい道でドライブとしても面白かった。
1時間弱で着いた。

入り口のゲートで入場料($4)を払って地図をもらいさっそくPedernales Fallsという滝のある方へ車を走らせる。
(地図によると結構広そうな公園)
車を走らせること約5分。
やっと駐車場が見えてきた。
車を停めみんなが歩いていく方向へ歩いていく。
遠くから水の音が聞こえる。
突然目の前が開けてなかなかの広大な景色が目に飛び込んできた。
Pedernales Falls
ちょうどそこは丘の上になっていて広いPedernales Fallsが一望できる。
天気も良かったせいか結構いい景色。
来て良かった。

犬連れのファミリー1 犬連れのファミリー2
犬連れのファミリーが多い。
もう犬たちがはしゃいじゃって自ら水に飛び込んでは泳いでいる。
気が狂ったように走り回っている犬もいた。
自分の犬がいたらいいだろうなー...。

上流
この公園では釣りも楽しめるようなことが書いてあった。
ちょっとポイント探し。
どこかいい釣りのできそうな所を見つけたら釣りの道具でも買おうかと思っているのだ。
滝の上流まで行ってみたがどうやらここも岩だらけの場所らしい。
魚影もまったく見えなかった。
(でも魚はいるようなことは書かれているんだけど...)

滝
この公園に来る途中いたるところに注意書きの標識が書かれていた。
ここは雨が降るとみるみる水かさが増えて結構危険な場所らしい。
(上のほうでリンクを張ったこの公園のホームページにも書かれている)
でもこの日は気持ちのいいほどの快晴。
とりあえずFlash Flooding(鉄砲水のことかな...?)の心配は無さそう。

ヘビ
ヘビを発見!
体長30cmほど。
初めでっかいミミズかと思ったらちっちゃいヘビだった(^^;
こっちに来て初めてヘビを見た。

釣り人
釣りをしている人たちを発見。
ちょうど1人にあたりがあったらしい(えさ釣り)。
竿のしなり方からして結構大きそう。
やがて水面近くにでっかい魚が一瞬姿を現した。
すごい!
しかしその直後、ぷつん。
糸が切れてしまったらしい。
おしい!
あんな大物がいるんだ。
でもちょっとルアーじゃ難しそうな感じ。

日光浴を楽しむ人たち
ちょっと前までは上着無しじゃとても寒くて過ごせなかったのに
いつの間にやら陽気も良くなってこの日は汗ばむほど。
日光浴を楽しむ人たちもちらほら見受けられた。
春はもう目の前。

Beach Area
地図によると2マイルほど下流がBeach Areaとなっていて泳いだりできるらしい。
車で行ってみる。
まあ泳ぐに泳げなくはないがちょっと想像したのと違う感じ。
ようは川遊びが楽しめますって感じみたい。
それでも水着姿で楽しんでいる人たちがたくさんいた。
(Pedernales Falls State Parkにて撮影)
No.295 Austin便りその20〜Austinの梅
2004年3月9日(火)
Austinの桜
この前の土日はこっちでは久々の快晴。
気温も暖かく気持ちのいい週末だった。
ここ最近テキサスの方では気温がぐんぐん上がってきている。
ついこの前、雪が降ったことなんて嘘のよう。
日曜日、近くのショッピング・モールに買い物に行ったときに白い花が咲いている木を発見。
おお、あれは確かに...
梅だ!
日本にいるときはそれほど梅の花なんて気にもしてなかったのに
こっちに来てからはなぜか妙に梅の花に哀愁を感じてしまう。
思わずカメラを取り出して写真を撮ってしまった。
やっぱり僕の体には日本人の血が流れているのね。
(と言うよりどこからどーみても100%ピュアな日本人だけど...)
もうじき桜の季節。
あー、桜の木の下で花見がしたい...
梅の花
(GATEWAY Shopping Moleで撮影)
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