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全国秘湯巡り・栃木

那須湯本温泉

(今回の旅は1泊2日です)
第1日目 東京→那須塩原→那須高原→ 大丸温泉那須湯本温泉
第2日目 那須→ 殺生石鹿の湯→東京

第1日目

(ロープウエイ頂上駅近く)
ロープウエイ頂上駅近く 東北新幹線開通後、那須/塩原地区はあまりにも近くなって旅情をそそらない。

ただ、近場でも名湯はあるだろう。

昔から足を踏み入れていない那須地区を1泊で訪ねてみた。
7月の梅雨明けの日。
東京駅は猛暑で、しかも大混雑。

新幹線の那須塩原駅は駅前に何もないひなびた場所の駅。
ここから那須高原行きのバスと塩原温泉行きのバスが出ている。
那須高原行きのバスは、このほかにJR黒磯駅からも出ている。

(ロープウエイ頂上駅近く2)
ロープウエイ終点近く バスは、しばらくJRに沿って走ると、左折して那須方面に向かう。
松林の木立が続き、田園から山に入って、次第に傾斜が増すと、周辺に食堂や不動産屋が続き、道が急坂にかかって那須温泉地区に入る。
途中、一軒茶屋の信号は渋滞しやすい。
道路が広くない上に、2ヶ所から流入する車を捌ききれない。 温泉地区を抜けると、カーブが急になり、木々も低木帯に入って、那須の茶臼岳が見え隠れする。

ロープウエイ山麓駅近くには、小さな駐車場がいくつかあるが、交通整理が良くなく、道が狭いためここも渋滞の名所。

ロープウエイは、2002年4月に111人乗りになって、高度差300メートルを4分で運んでくれる。

山頂駅からは茶臼岳にハイキングするほか、牛ヶ首経由三斗小屋温泉、朝日岳などいくつものルートがあるが、登山の心得が必要だ。

牛ヶ首へのルートは、アップダウンが少なく、道も比較的良い。
牛ヶ首からは、那須茶臼岳の北側の大きな噴火口も近く、大地の呼吸が実感出来る。

牛ヶ首方面への道
牛ヶ首
(牛ヶ首方面への道) (牛ヶ首)

山頂駅から牛ヶ首を往復し、山麓駅に戻る。

時間がたっぷりあるので、山麓駅から少し下の大丸温泉の日帰り湯に立ち寄ることにする。

大丸温泉

ここは大丸温泉旅館が有名だが、駐車場に面した食堂や土産物屋でも日帰り温泉を経営している。

大丸温泉駐車場1
大丸温泉駐車場2
(大丸温泉駐車場1) (大丸温泉駐車場2)

ゆけむり館・湯泉望の露天風呂
ゆけむり館・湯泉望の露天風呂
(ゆけむり館・湯泉望の露天風呂) (ゆけむり館・湯泉望の露天風呂)

ひろさんが入ったのは、「ゆけむり館・湯泉望(とおせんぼう)」
結構なお湯で、折しも入ってきたオランダ人といろいろ雑談する。
ここでは、湯上がり後、階上の食堂で休むことも出来る。

(那須茶臼岳頂上を望む)
那須茶臼岳頂上を望む 夕方が近づくと、急に暗くなり、雷雨となった。
渋滞に巻き込まれたのか、下りのバスが来ない。
激しい降りで、商店の軒先で雨宿りさせてもらう。

ようやく来たバスは、雨に遭った登山者達も乗っており、料金所までのろのろ運転で道の狭さを改めて実感した。
雨は30〜40分で上がった。

那須湯本温泉・喜久屋旅館

予約を入れてある「喜久屋旅館」は、一丁目バス停前。
こじんまりした宿で、入り口の九官鳥が大声で出迎えてくれた。

喜久屋旅館の温泉
喜久屋旅館の夕食
(喜久屋旅館の温泉) (喜久屋旅館の夕食)

喜久屋旅館の温泉は素晴らしかった。
泉源は鹿の湯と同じとのこと。
ぬるめでしかも保温効果が高かった。

夕食は控えめの量でこれも良かった。
一度上がった雨が、また激しく降った。
早めの就寝で、夜中に温泉の硫黄臭で何回か目が覚めた。

第2日目
那須湯本温泉→那須塩原→東京

翌朝は快晴。
温泉につかる。ぬるくて、心地よい。

夏の間だけ開催される「朝市」が、那須温泉神社の境内で開かれているという。
温泉神社まで10分足らず。

那須温泉神社境内1
那須温泉神社境内2
(那須温泉神社境内1) (温泉神社境内2)

温泉神社境内の朝市1
温泉神社境内の朝市2
(温泉神社境内の朝市1) (温泉神社境内の朝市2)

朝市は、近所で採れる野菜類が少なく、味噌醤油の類、漬け物、菓子類の店が合計14〜5軒出ていた。初日なので出店は少ないが、今後もうチョット増えるらしい。

殺生石

足をのばして「殺生石」へ。

殺生石1
殺生石2
(殺生石1) (殺生石2)

殺生石とは、火山地帯又は温泉地方の墳気孔付近の岩石によくつけられる。
墳気孔から噴出する亜硫酸ガス、硫化水素、その他の有毒ガスのため鳥類や、昆虫類などが死ぬためこのように呼ばれる。
那須の殺生石は、次の伝説で有名とか。
鳥羽法皇の寵姫「玉藻の前」が、当時有名な陰陽師の安部泰成によって正体を見破られる。
実は天竺から中国をへて日本に渡った金毛九尾の狐であった。この狐は、中国と日本の名だたる人物のもとにだけ出没する妖狐である。
ついに化けの皮がはがされ、苦しみながら空高く舞上がり、那須野に逃れてゆくが、そこで広常、義澄という2人の弓の使い手に射殺されてしまう。
ところがその霊が、石と化して近寄る鳥獣や人を殺してしまい、死骸で小さな山が出来るほどであったという。
この風景をよんだ「飛ぶものは雲ばかりなり石の上」の句はよく知られている。
朝廷では源翁和尚をつかわし、長い祈祷の末、手にした金槌でカッと一撃、ついに九尾の狐もその妖力を失ったという。

それほど広くない火山地帯だが、千体地蔵などがまつられている。

千体地蔵1
千体地蔵2
(千体地蔵1) (千体地蔵2)

鹿の湯

ここからすぐ下に、那須湯本温泉の泉源がある。
泉源には、共同浴場「鹿の湯」が併設されている。

泉源
共同浴場「鹿の湯」
(那須湯本温泉の泉源) (共同浴場「鹿の湯」)

共同浴場「鹿の湯」2
共同浴場「鹿の湯」3
(共同浴場「鹿の湯」2) (共同浴場「鹿の湯」3)

朝の散策も盛りだくさんで、喜久屋に戻ったらとても空腹だった。

朝食は普通の朝食だったが、昨日出し忘れたという鰻料理がついていた。
(そうです土用の丑の日だったのです)

何もやることが無くなったので、ゆっくりと支度し、9時過ぎのバスで下山した。
接続が良く、東京駅には11時過ぎに着いた。
こういう旅も悪くはない。


(若干の情報)
場所電話
那須ロープウエイ
0287-76-2449
喜久屋旅館
0287-76-2156
那須温泉旅館協同組合
0287-76-2755
那須観光協会
0287-76-2619
東野バス
0287-62-0858



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