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全国秘湯巡り・栃木県

板室温泉

第1日目 東京→那須塩原→ 板室温泉
第2日目 板室温泉→那須塩原→東京

第1日目

● 板室温泉へ

(JR東日本の「のがんばろう東北」キャンペーン)
JR東日本の「のがんばろう東北」 5月の連休の後、小学生の孫が修学旅行に出かけるというのでウイークデイの2日間がフリーになった。
旅行に出かける絶好のチャンス。

ということで、3月に企画して、原発事故や計画停電でキャンセルした板室温泉に行くことにした。
キャンセルの電話は3月11日の震災から一週間ぐらい後だったが、栃木県の那須塩原市の計画停電グループはGグループで、ひろさんの鎌倉のグループと同じだった。

板室温泉には共同浴場が少なく、途中の幸乃湯と板室の市営「グリーングリーン」しかないが、ゆっくり出発、早めの帰宅という年配者向けの企画もあっても良い。

那須塩原駅に迎えの車無し

板室温泉へは、JR利用の場合は東北本線の黒磯駅からの東野バス利用が一般的だ。

今回も、東北新幹線の間引き時刻表と首っ引きで、那須塩原乗り換えで黒磯から適切なバスを見つけたが、旅館を予約する際、昼の12時半に那須塩原駅に送迎バスが迎えに行くと聞き、これを利用することにした。

遅めの出発で順調に那須塩原駅に着き、指定の西口に行ったところ、他のホテルの送迎車は数台居たが、予約した旅館の車は見当たらない。
で、旅館に電話を入れると、前日予約しないと送迎車は出さないのが決まりとのこと。
と云われても、列車の予約を変えて、那須塩原駅に12時半に着く東北新幹線が取れた後に、その旨電話で旅館のフロントに伝え、お願いしますと云ったではないか!とこちらの言い分もあって、では、迎えを出しますということになり、駅の待合室で待つように云われた。
待つこと20分、迎えに来たのは黒磯駅のタクシー。

黒磯のタクシーを頼まなくても、那須塩原には多くのタクシーが待機しているのだから、これは無駄の一語に尽きた。
この旅館のフロントは何を考えているのやら???。

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● 幸乃湯温泉

タクシーは美しい森林の間を縫って、20分ほどで幸乃湯温泉に着いた。

料金はおよそ5600円。那須塩原から直行したら幾らだったのか?と考えたりした。
我ながらさもしい人種か?。

幸乃湯温泉は同社のホームページを見た印象よりかなりしっかりとした旅館だった。
昼食を摂るには、休憩の料金も必要とのことで、入浴料金と合わせて一人¥1000。

日帰り温泉は、廊下をかなり進んだ右側にあり、これは、宿泊用のお風呂でもある。
宿泊者専用桧風呂はさらに廊下の奥らしい。
この日、男湯は、「開放型十和田石湯」と茅葺き大屋根のある「全天候型露天風呂」と「大滝爽快露天風呂」

(幸乃湯温泉玄関)
 
(幸乃湯温泉脱衣場)
幸乃湯玄関
 
幸乃湯脱衣場

(内湯−開放型十和田石湯)
 
(露天風呂−全天候型露天風呂)
内湯   露天風呂

内湯は、床が滑りにくい十和田石を使った高級な浴室で、窓の外の新緑が映える。ややぬるめのお湯は若干のぬるすべ感がある。
泉質は、ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)で源泉の温度は49.2度。

内湯のすぐ外側に、全天候型という茅葺き屋根の露天風呂があって、ここもぬるめの設定。
露天風呂は桧の縁取りがしてある石造りのお風呂。


(大滝爽快露天風呂)
大滝爽快露天風呂


さらに、露天風呂から木戸を抜けると大滝爽快露天風呂という、うたせ湯が3本落ち込む露天風呂があって、おじさんが背中にお湯を当てていた。
かなりの落差で、実際に体験すると気持ちがよいのだがそこら中がお湯びたしになる。

このおじさんは、リタイア後、主に那須や板室の温泉巡りなどをしているとのこと。


   
(幸ラーメン(しょうゆ) ¥550)
 
(山菜そば ¥700)
大広間で遅めの昼食。
大広間は閑散としていた。やはりウイークデイの旅行は楽。
頼んだのは幸ラーメン(¥550)と山菜そば(¥700)。
まあ、それなりの味とボリューム。
  五目ラーメン   幸ラーメン

食事後、バスの時間が中途半端なので、板室温泉まで歩く事にする。

(幸乃湯付近の森林)
幸乃湯付近の森林


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● 板室健康のゆ グリーングリーン

ウイークデイの国道は交通量も少なく、森林が美しく、歩くのも快適だった。
20分位歩いたところで板室温泉が見えてきた。

(那珂川横断の鯉のぼり)
那珂川横断の鯉のぼり

予約の旅館に行く前に板室健康のゆ グリーングリーンに寄る。

グリーングリーンは温泉街と反対側で、駐車場も広く、公共の日帰り温泉として人気がある。
市民でなくても65歳以上は年齢が証明できれば¥200という入浴料金も気に入ったが、内部は公共の日帰り温泉らしい造りで、露天風呂は巨岩が見事だが眺望が良くなかった。


(板室健康のゆ グリーングリーン)
 
(脱衣場)
板室健康のゆ グリーングリーン   脱衣場

(内湯)
 
(露天風呂)
内湯   露天風呂

内湯も露天風呂もぬるめ。
肌に優しいお湯で、わずかにぬるすべ感。

お湯はアルカリ性単純泉で湯温は36.5度とのこと。
温度が低いので加熱、一部循環使用とのこと。

板室温泉は、深い浴槽で綱につかまってはいるという旅館の浴槽をこのグリーングリーンでも再現しているのだが、今日その露天風呂は女性の日で浴槽の撮影はかなわなかった。

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● 那珂川をまたぐ鯉のぼり

グリーングリーンのある場所に、那珂川をまたぐ鯉のぼりが二連ほど、わずかな風にはためいていた。
毎年の行事なのか今年だけの行事なのか不明だが、鯉のぼりはだんだん見られなくなってきているので貴重な被写体だった。

(那珂川横断の鯉のぼり)
那珂川横断の鯉のぼり


(那珂川横断の鯉のぼり)
那珂川横断の鯉のぼり

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● 一井屋旅館

対岸に渡り、温泉街の奥の一井屋旅館に着く。

(一井屋旅館全景)
 
(一井屋旅館本館と玄関)
一井屋旅館全景   一井屋旅館本館と玄関

広い敷地に、左側に本館、右側に別館が連なっていた。
本館も別館も立派な建物の旅館で、つい先頃まではさぞ格式が高くもてなしの心もあったのだろう。

ただこの日は、駅への出迎えを怠ったことを謝るでもなく、那須塩原に黒磯駅のタクシーを送り込んだことへの言い訳もなく、淡々としたチェックインだった。


一井屋旅館のお風呂。(別館のお風呂)

別館のお風呂は二階の突き当たりにあり、ほどよい広さで、掛け流しが可能なお風呂だった。
浴室と浴槽は凝ったタイル張りで、ぬるめのお湯と窓からの眺望がマッチして長湯が可能なお風呂だった。

お湯に入っている内に怒りも去る。

(別館脱衣場)
 
(別館浴槽)
別館脱衣場   別館浴槽



一井屋旅館のお風呂。(本館のお風呂)

本館のお風呂に入るには、別館から裸では行けない。

別館で長湯をしたので、身体が冷えるのを待ってから行った。
本館のお風呂も二階にある。ただ、玄関に近い階段から上れるので、日帰り温泉にはこちらの方が好適か?。

(本館脱衣場)
 
(本館浴槽)
本館脱衣場   本館浴槽

本館のお風呂は、浴室がタイル張りだが浴槽は木造りで肌触りがよい。
お湯の肌触りが良く、浴槽の肌触りがよいので、本館と別館を比べればこちらに軍配が上がる。
その他、タイル絵が壁の一面を覆っている。
那須連山の紅葉を描いた物らしい。

(本館の浴場のタイル絵)
本館の浴場のタイル絵


お湯は別館と同じ。
ぬるめの、くせの無いお湯は心地よい。



一井屋旅館の夕食

宿泊価格が安いので、それなりの夕食だった。
メインディッシュはメンチカツのナポリタン添え。

(メンチカツのナポリタン添え)
 
(お刺身)
 
(鮭の南蛮漬けと羊羹)
メンチカツのナポリタン添え   刺身   鮭の南蛮漬けと羊羹

(野菜と高野豆腐の煮付け)
 
(ほうれん草のゴマ和え)
 
(すまし汁)
野菜と高野豆腐の煮付け   ほうれん草のゴマ和え   すまし汁


年配者にはこれで十分で、不足はなかった。

第二日目

朝の散歩

一井屋旅館から那珂川の川原の土手沿いに下流に向かって歩き、グリーングリーンに近い吊り橋を渡ってみた。
那珂川と山々が新緑で美しかった。

(那珂川)
那珂川

温泉街側に戻り、温泉街を最後まで歩くと、三階建ての木造の旅館が現役で残っていた。

昨日、元気が残っていたら、もらい湯をすべきだったが、一井屋旅館では近隣の情報がもらえなかったので外出しなかったことが残念だった。

(加登屋本館)
加登屋本館


旅館に戻ろうと思ったら、温泉神社に至る小道があったのでたどってみた。
約200メートルの急な登りで石段を上ったら古い神社があった。


(温泉神社参道)
 
(温泉神社)
温泉神社参道   温泉神社


帰路へ

(東野バス)
東野バス 帰路は、板室温泉発那須塩原行きの東野バスに乗った。

写真は黒磯行きだが、旅館のチェックアウトの際、領収書を間違えて別の客に渡したのか、なかなかチェックアウトが出来ずなりの時間を取らた。
バス停に着いたのがぎりぎりだったのでバスにカメラを向けることが出来なかったが、朝の散歩の時、始発のバスを撮ったのでその写真を代用した。
最後まで不愉快な旅館だった。

帰路は、一井屋旅館を離れてからは順調で、何のトラブルもなく那須塩原駅から東北新幹線に乗ってあっという間に東京に着いた。


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(若干の情報)
場所電話
黒磯観光協会
0287-69-1126
大正村幸乃湯温泉
0287-69-1126
板室健康のゆ グリーングリーン
0287-69-0232



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