全国秘湯巡り・宮城
宮城・鳴子温泉
(今回の旅は1泊2日です)
第1日目 東京 →
鳴子峡 →
滝之湯 →
鳴子温泉
第2日目 鳴子 →
川渡温泉 →
馬場温泉 →
東多賀の湯 →
こけし工房 →
東京
第1日目 東京→鳴子温泉
(鳴子峡・大深沢橋)
この年最後の旅行を何処にしようかと考えていた矢先、JR東日本の「駅からハイキング」という広告が目に付いた。
男子複合のオリンピック選手が、鳴子温泉駅から中山平温泉駅までの約7キロを歩くという広告。
「トクトクきっぷ」の北端が鳴子温泉なのも気に入った。
11月の初めの連休まで、紅葉は持つのだろうか?・・・
宿はインターネットで探した。
小振りで、価格が安く、居心地の良い旅館をホームページで探すのは至難の業だが、「旅館すがわら」がネットで予約を受け付けるというので申し込んだ。
旅館すがわらのホームページへのリンク
旅館すがわら
ここで、Yさんとの出会いがあった。
Yさんのホームページへのリンク
湯けむりの町
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 |
(宮城交通の季節バス) |
(バスの窓から虹) |
Yさんとのメールのやりとりで、
- 今年は紅葉がやや遅いこと。
- 10月末から天候が悪く、雨天の場合、鳴子峡が通行禁止もあること。
- Yさんが、鳴子の泉源に詳しく、名湯を案内してくれること。
等を知った。
だから、当日雨なら、鳴子の温泉三昧と決めて、冬型気圧配置の中を鳴子に向かった。
古川まで快晴・強風の天候も、陸羽線で山が近づくと暗くなり、時折強い雨が降ったりした。
鳴子駅では、雨も止んでいた。Yさんには雨なら電話するということになっていた(と思っていた)。季節運行の宮城交通バスの臨時が出るというので、荷物をコインロッカーに預けてバスに飛び乗った。
途中、車窓からは虹が見えたり、急に雨が降ったりの天候。
鳴子峡
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(中山平口・レストハウス) |
(レストハウス前の屋台) |
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(レストハウス付近の紅葉) |
(鳴子峡・中山平口付近) |
鳴子峡・中山平口はマイカーと観光バスで賑わい、観光客、ハイカー、写真家等が入り乱れている。
腹ごしらえに、レストハウス内のソバを食べた。
屋台の店も5〜6軒ある。 屋台の前から、急坂を下りる。 みぞれ混じりの雨が降ったり、急に陽が差したりのめまぐるしい天候だった。
階段は雨のため滑りやすい。
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(遊歩道を下る) |
(鳴子峡・遊歩道) |
階段を下りきると、水面近くの遊歩道に出る。
ここからは、切り立った断崖が迫る遊歩道で、道は、時に左岸、時に右岸と目先が変わり面白い。
傘を差したり、傘をたたんで写真を撮ったりと忙しい。道が狭いので、雨の中では、下流から来る人と交わせないところもある。
(雨の鳴子峡)
寒さで手がかじかみ、写真を撮るのも億劫だが、紅葉は盛りで、陽がさすと美しい。
30分程で中間地点。
ここから川も様相を変え、川原が広く、峡谷の崖も低くなってくる。
上にこけし会館の建物が見え、さらに下ると鳴子峡の終点・大谷橋(鳴子峡・鳴子口)に着く。
ここまで来て、天候がほぼ安定し、晴天の期間が長くなった。ただ、風が強い。
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(鳴子峡・中間点付近) |
(鳴子峡・下流) |
国道に出て、鳴子方面を目指す。
途中来たバスに手を挙げたら止まってくれた。
渋滞の中を鳴子に戻る。
国道も渋滞、駅前通も渋滞で、渋滞解消が鳴子温泉の復活の第一課題だと思った。
旅館すがわらでYさんに会う。昼に駅まで出迎えてくれたとのこと。行き違いで悪いことをした。
滝の湯
夕食前、Yさんの案内で共同浴場「瀧の湯」へ。
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(瀧の湯1) |
(瀧の湯2) |
建物は青森ヒバとのこと。脱衣場はやや狭いが、浴槽は手前が熱く(といっても適温で)、打たせ湯はぬるめだった。
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(瀧の湯・打たせ湯) |
(あしゆ) |
滝之湯からの帰り道、駅のそばに「あしゆ」があった。
2組の客が交流し、楽しげに談笑していた。
旅館・すがわら
「すがわら」に戻って夕食。結構な食事で体重が気になった。
夕食後、大浴場が女性専用タイムなので1Fの貸し切り風呂に入った。
滝之湯と異なり硫黄臭はなかった。
第2日目 鳴子温泉→東京
「すがわら」の浴場
朝、大浴場に入る。だんだん明けゆく景色を見ながら入るお湯は格別で、共同浴場には無い落ち着きがある。
隣りに露天風呂。これも良い。
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(すがわらの大浴場) |
(すがわらの露天風呂) |
朝食前に朝市に行く。
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(鳴子温泉の朝市1) |
(鳴子温泉の朝市2) |
ひろさんは朝市が大好きで、旅先では市場や縁日も含めて必ず覗く。
鳴子温泉の朝市はお菓子屋さんばかりで規模も小さかった。
家人を滝之湯方面に案内し、こけし店をのぞき、違う道からすがわらに戻った。
途中に奇妙きてれつな建物があり、早稲田桟敷湯とあった。
共同浴場らしからぬ建物だった。
すがわらの朝食も豪勢で、湯豆腐で冷えた身体が暖まった。
約束の時間にYさんが車を出してくれた。
川渡共同浴場
鳴子の名湯巡りの始まり。先ずは車で10分程の「川渡共同浴場」。
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(川渡共同浴場1) |
(川渡共同浴場2) |
(川渡共同浴場の料金箱)
入浴料は、壁掛け式の郵便箱に入れると、掃除のおじさんが教えてくれた。
Yさんから、熱いから注意!と聞かされていたが、なるほど肌がぴりぴりするほど熱い。
中にいた別のおじさんが、「我慢して入ってさっと出て、これを3回繰り返すと熱くないよ。」と教えてくれた。
確かに3回目は何とか頑張れた。
おじさんに写真を撮らせてくれと頼んだら、後ろ姿より前を向いている姿がよいとリクエストされた。
馬場共同浴場
ほてった身体をクールダウンする間もなく「馬場温泉共同浴場」に着く。
馬場温泉の庭先に建てられた新築の小さな共同浴場で、脱衣場一つ、浴室一つの質素なたたずまい。
ただ、これが共同浴場の原点かもしれない。
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(馬場温泉共同浴場1) |
(馬場温泉共同浴場2) |
熱めの炭酸泉で、入ると肌に細かい気泡がまとわりつく。
ぬるぬる感も強い。
Yさんと家人の衆人看視の中、ゆっくりと湯に浸かったがいささか恥かしかった。
朝から数えると3湯目で、体力が消耗しているのがわかる。
東多賀の湯
次は、東鳴子の「東多賀の湯」。
ここも薬湯で、皮膚病に良く効くという。
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(東多賀の湯・入り口) |
(東多賀の湯・浴槽) |
浴室の中の客に話を聞いたら、東京の人で「西多賀の湯」(隣の温泉宿)に泊まっていて、評判を聞いて、温泉に入れてもらったという。
湯から出たらめまいがしそうなので、これ以上の入浴は次回に廻し、鳴子駅に送ってもらった。(途中、さらに「姥の湯」の前を通りここもいくつかの泉源があると教えてもらった)
こけし工房
鳴子には多くのこけし屋さんがある。
こけし屋さんには工房付きの店もあり、店内にも多くの作品(商品)が飾られている。 工房では絵付けの体験を受け入れてくれるところもある。
今回は時間が無く絵付け体験は味わえなかったが、チャンスがあったらチャレンジしたいと思った。
こけし店や工房を見て回ることも楽しく、ここでは数軒を紹介する。
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(こけし工房1) |
(こけし工房2) |
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(こけし工房3) |
(こけし工房4) |
また、JRの駅も含めて、旅館、土産物屋、菓子屋などに行灯風のぼんぼりが飾られており、人集めに良いアイデアだと思った。
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(ぼんぼり1) |
(ぼんぼり2) |
鳴子温泉は他の温泉街と同じように利用客が減少傾向なのだろうか?
もしそうなら、温泉の泉質、湯量、歴史、伝統、こけし、景観ほかいろいろと観光資源のある場所柄を有効に生かしているとはいい難い。
車の流入制限、歩いて楽しい街並み造りなど、努力次第で活性化が図れるのではなかろうか?
(若干の情報)
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