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全国秘湯巡り・宮城

宮城・蔵王のお釜と青根温泉

(今回の旅は1泊2日です)
第1日目・東京→白石蔵王→青根温泉
第2日目・青根温泉→東京

第1日目

第1日目・東京→白石蔵王→青根温泉

(刈田岳からお釜)
刈田岳からお釜 6月も終わりに近い梅雨の晴れ間、蔵王の麓の青根温泉に行った。

前日までの雨があがり、仙台地方も日中晴れとの予報だったが、さすがに蔵王の頂上近くは霧が濃く、気温も低かった。

宮城蔵王は白石からバスで1時間半ほどの行程で、蔵王刈田山頂に至る。

途中経由するのが遠刈田温泉で、宮城交通の営業所があり、蔵王山頂は霧、低温の天候で、お釜はほとんど見えないとのこと。

遠刈田温泉を過ぎると、森が深くなり、左手に瀧が望遠される。

遠刈田温泉駅の宮城交通バス
三段の瀧
(遠刈田温泉駅の宮交バス)
(三段の瀧)

この季節、瀧の周囲に点々と白いのが「ヤマボウシ」。

(ヤマボウシ)
ヤマボウシ ヤマボウシはミズキ科の植物で、4月に咲くアメリカハナミズキの仲間。

バスはドンドン高度を稼ぎ、「峩々温泉入り口」から先は火山らしい様相になる。

賽の磧、駒草平、大黒天と過ぎ、刈田峠。宮城交通の話の通り、刈田峠は霧の中。

刈田峠は山形側からのバスの終点で、ここで乗り継げば山形市に行ける。
宮城交通のバスは、ここから5分の刈田岳山頂まで運行している。

山頂には宮城県営のレストハウスがあり、大駐車場もあって人があふれていた。
2階の食堂で昼食を摂る。
お釜を見るためレストハウスを一歩離れると、風が強く気温も低く、とても長時間外に居られない。早々に遠刈田温泉方面に向かう。

蔵王山頂レストハウス
仙台市は晴れ
(蔵王山頂レストハウス)
(仙台市は晴れ)

山頂から刈田峠経由で大黒天まで来ると霧はなくなり、仙台方面は晴れ。

(コマクサ)
コマクサ 駒草平で、運転手さんが撮影タイムを設けてくれた。

砂礫地の仕切りの中に可憐な花が点々と咲いており、これを見ただけでも蔵王山頂を訪れる価値があった。

バスは来た道を下り遠刈田温泉駅へ。

ここは夏の陽射しが強く、山頂の寒さが嘘のようだった。

遠刈田温泉センター浴場
センター浴場・浴室
(遠刈田温泉センター浴場)
(センター浴場・浴室)

遠刈田温泉センター浴場・番台
遠刈田温泉の土産物屋さん
(遠刈田温泉センター浴場・番台)
(遠刈田温泉の土産物屋さん)

遠刈田温泉には2つの共同浴場がある。
福祉センターの中の「センター浴場」と温泉街中央の「寿の湯」で、バス停に近いセンター浴場に入った。(入浴料金250円)
広い浴槽が2つあり、薄茶褐色の湯があふれていた。
手前の大きな浴槽はほどほどの湯加減で、奥の浴槽は熱めの湯だった。

ほてった身体で、青根温泉の宿「青嶺閣」の迎えの車を待った。

(青嶺閣の前身・翠嶂館)
青嶺閣の前身・翠嶂館 青根温泉は、遠刈田温泉から車で10分ほど。標高は更に高い。

青嶺閣は温泉街のとば口にあり、「不忘閣」とともに400年以上の歴史があるという。

室町時代の先祖の名は丹野七兵衛。今でも、青嶺閣・丹野七兵衛旅館と名乗り、ご当主は28代目とか。
明治の頃は、3階建ての高楼をほこり、97の客室があった。

青嶺閣玄関
おかみさん
(青嶺閣玄関)
(おかみさん)

少し休んで、温泉街へ。
旅館が10軒足らずのほか、見る物は、「青根洋館」と2つある共同浴場か。

青根洋館
青根洋館・内部
(青根洋館)
(青根洋館・内部)

青根洋館は、東北学院と仙台教会の宣教師住宅。仙台市米が袋上丁にあったとされる。
戦後、英語教師住宅として使用されていたが、昭和34年に東北学院が「自然科学研究室青根分館」として青根温泉地内に解体移築した。
平成13年に川崎町が歴史的な建築物の保存と青根温泉の活性化のために譲り受け、同14年に現在地に資料館として移築復元したとのこと。
青根温泉の歴史的資料の他、青根温泉に縁のあった古賀政男の遺品などを展示している。

青根温泉の共同浴場は「大湯」と「名号湯(みょうごゆ)」。
どちらも入浴料は150円で、温泉場の土産物屋さんで入浴券を販売している。
大湯は、青嶺閣の向かい側で、不忘閣の入り口近く。
大きな浴槽が縦長に連なり、女風呂との仕切がかなり低かった。
年中無休、朝8時〜20時まで。
仙台から1時間掛けて来たという人と話をした。
近くの温泉場より青根温泉の方が遠くても良いとのこと。
女湯に「もう出るゾー」と声を掛けて出ていった。

共同浴場大湯
大湯・浴槽
(共同浴場・大湯)
(大湯浴槽)

共同浴場・名号湯は浴槽がこじんまりしていた。
こちらも仙台からの客が3人ほど入っており、写真をお願いしたらポーズをとってくれた。
名号湯の浴槽は旅館名号館とつながっており、名号館のお客さんは旅館の内湯も名号湯もどちらも入れるとのこと。

名号湯
名号湯・浴槽
(共同浴場・名号湯)
(名号湯・浴槽)

宿の青嶺閣に戻ると、さすがに風呂に入る気がしない。
で夕食をお願いした。
夕食は豪勢で、残さずに食べるのに気力が必要だった。

第2日目

第2日目・青根温泉→白石蔵王→東京

早朝、青嶺閣の湯に浸かった。
内風呂は大きく、湯が熱めで、露天の方は適温だった。露天からの眺望はとても良く、外気がひんやりとしていて気持ちが良かった。

青嶺閣・浴槽
青嶺閣・露天風呂
(青嶺閣・浴槽)
(青嶺閣・露天風呂)

青根温泉には、白石蔵王からのバスと、川崎町営の巡回バスがあり、巡回バスを途中路線バス(宮城交通バス)に乗り継げば仙台まで行くことが出来る。
帰路、このバスの利用を考えたが、仙台まで時間が掛かり思った時間の新幹線がつかまらないことが判ったので、来た道を戻ることにした。

(武家屋敷・旧小関家)
武家屋敷・旧小関家 白石蔵王まで下って、白石市で数時間の見物時間が取れた。

白石市は水が清冽な静かな町だった。

一軒だけ保存されている武家屋敷を訪ねた。
旧小関家は元禄から享保年間(約300年前)、15石前後の知行の番士で後に御用人に登用された家柄で明治まで続いたとのこと。

質素な構えだが、白石城の三の丸の外堀に当たる「沢端川」に面し、良い状態で保存されており、往時の生活が忍ばれた。

旧小関家
旧小関家内部
(旧小関家)
(旧小関家内部)

沢端川に沿って歩き、白石女子校、白石醸造の前を過ぎると白石城。
伊達62万石の南の守りで、伊達家の重臣片倉小十郎景綱をしのび、平成7年に復興再建された。
景綱は慶長7年城主となり、同8年(1603年)入城、明治維新まで260年あまり片倉氏の居城となっていた。

白石城
天守閣内部
(白石城)
(白石城天守閣内部)

再建された城は、建築基準法によりスプリンクラーがあり、梯子でなく階段ばかりだったが、木の香がただよう新しい造りで、年輩のボランティア?が案内してくれた。

城を辞し、天守閣から見えた蔵王酒造を目指した。

蔵王酒造
蔵王酒造展示場
(蔵王酒造)
(蔵王酒造展示場)

蔵王酒造の展示場でいろいろ試飲させてもらい、蔵王という生酒を買い求めた。 ワインのような口当たりの酒だった。

昼食は、荷物を預かってもらった白石うーめん(温麺)の「やまぶき亭」

やまぶき亭
ランチ・うーめんとミニ天丼
(やまぶき亭)
(ランチ・うーめんとミニ天丼)

昼の定食が850円で、うーめんとミニ天丼(もしくはミニ鰻丼)のセット。 家人と別々に頼み相互乗り入れしていくつもの味を楽しんだ。

タクシーを呼んでもらって、白石蔵王まではほんの数分。
すぐに新幹線の車上の人になれた。


(若干の情報)
場所電話
蔵王山頂レストハウス
090-3022-1186
遠刈田温泉観光案内所
0224-34-2725
青根温泉・青嶺閣
0224-87-2014
青根洋館
0224-85-3122
白石市観光協会
0224-22-1321
蔵王酒造(株)
0224-25-3355
やまぶき亭
0224-25-2322



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