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全国秘湯巡り・長野と新潟飯山市と上越市の旅 2015(後編)上越市編
第1日目 東京→飯山→上越妙高 第1日目(後半・飯山散策を終えて)
(東北新幹線上越妙高駅改札口)飯山駅に時間ぎりぎりで戻ってきた。 コインロッカーが新幹線の改札口と適切な場所にあったので、この点では楽に新幹線に飛び乗ることが出来てほっとした。 飯山駅に近い温泉場があったなら飯山泊も考えられたが今回は残念だった。 10分ほどで上越妙高駅に着く。ほとんどがトンネルで視界は悪かった。 上越市も近くに山があるが、飯山より平地が多かった。 改札口を出てコインロッカーの位置を聞く。やはり、飯山と同じようにコンコースの階にあった。合格。 荷物をコインロッカーに入れ、信越線から名前を変えた「えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン」のホームに行った。 このページのTop ● 上越市 門前の湯えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインはかなり頻繁に運転されていた。また、思ったより乗客が多く、特に学生さんが多かった。
春日山駅で下りたら、駅員さんは居たが、駅前にタクシーがいないので公衆電話で呼ぶことになった。 タクシーは間もなく来たが直江津から来たとのこと。確かに春日山駅周辺には住宅が少なかった。直江津まで行った方が良かったのかな?。 10分ほどで門前の湯の前の大きな駐車場に着く。
門前の湯は新しい公衆浴場で開業は2007年1月30日。新潟県には珍しい「銭湯」を標榜した温泉で、この銭湯を基点として福祉の町を建設しようという壮大な計画とのこと。 脱衣場も大きく、コインの戻る方式のロッカーはありがたい。 浴槽もかなり大きく、15〜20人程度が入れるほどである。
浴槽の一部は1メートルほどの深さで、他の部分も檜の縁取りは広く、お湯の中に腰掛け部分もゆとりをもっているので、入り心地はとても良い。 お湯はややぬるめながら、アルカリ姓の肌にまつわりつくような感触で気持ちよい。ヌルすべ感は結構強く、掛け流しとはうたっていないが、鮮度の高い良いお湯で良心的である。 また、サウナ風呂がありこれも人気が高い。 壮大な計画とは、温泉会社を設立(2003年)し、温泉を掘り当て(2004年)新会社設立し、銭湯の「門前の湯」が開業(2007年)、隣接地に「ホテル門前の湯」が開業(2011年)し、銭湯から食事に「よりあい処わっしょい」へも行くことが可能になり、そのホテルの別館が開業(2014年)し、また、別の会社ではスローライフもんぜん(有料老人ホーム)も開業(2007年)し、門前にこにこ保育園も開業という具合にホテルと福祉関連施設により街造りをしている(らしい)。 門前の湯ホームページ 株式会社リボーンホームページ フロントでタクシーを呼んでもらい春日山駅に戻った。 タクシーの運転手さんから門前の湯について感想を聞かれたので、極上のお湯だったと答えた。 運転手さんはサラリーマンをリタイア後、出身地の上越市にもどり 運転手をしているとのことだったが、年に一度会社のOB同士で同窓会をしており、毎年誰かが温泉を手配することになっているとのこと。 岐阜県の下呂温泉とお湯はどちらが良いか聞かれたので門前の湯の方が良いお湯と答えた。 春日山駅からは妙高はねうまラインで上越妙高駅に行き、タクシーで神の宮温泉 かわら亭に向かった。 このページのTop ● 妙高市 神の宮温泉・かわら亭かわら亭まではタクシーで10分ほどだった。新井駅、北新井駅、上越妙高駅から共に10分ほどだが、行政上は上越市ではなく妙高市に属するとのこと。 付近は住宅地と云うより田んぼの中の一軒家という感じだが、立派な家が隣接しており、また山の麓の方には住宅が点在する。 かわら亭は瀟洒な和風建築で新しい建物らしい。 また、日帰り温泉 景虎の湯 という名前で一般客も受け付けている。
日帰り温泉 景虎の湯かわら亭の浴室は「景虎の湯」と呼ばれているが、日帰り温泉として公開しており、近隣に日帰り入浴施設が無く、また、お湯も良質なので人気が高く、日帰り客が結構多い。入浴時間は 9:30 〜 21:30 と長く、駐車場も広いのでひっきりなしの盛況である。 脱衣場は鍵のかかるコインロッカーがあり、コインは戻る方式。 浴室は石造りで高級感がある。 浴槽も床も石を敷き詰め、浴槽は黒御影石の縁取りで、壁の上部は檜材の板張りという豪勢なもの。天井も高いので湯気はこもりにくい。
メインの浴槽は、ジャグジーの他に中央が泡風呂になっており、通路を挟んで反対側には静水のもう一つの内湯がある。 戸の外には露天風呂がある。 露天風呂は左右に二槽あるが、源泉は冷鉱泉のため、片方は冬場は空である。 他にサウナ室、ミストサウナなどがある。
お湯はにるぬるスベスベのお湯で、メタケイ酸の含有量が多いという。このメタケイ酸が美肌効果をもたらすとのこと。 神の宮温泉・かわら亭のホームページ このページのTop かわら亭の夕食かわら亭の夕食は一階の食事処で摂る。広間の座敷に机と椅子という部屋で、部屋の造りとか雰囲気などが結構で、また料理も結構なもの。 他に、食前酒のワイン、飯物の味噌汁や香の物、甘味のクランベリームースなど凝った料理だった。 年寄りには全部食べられるものでもないが、タケノコにしても蛍いかにしても、調理人の工夫があった。 このページのTop 第2日目
翌日の朝食はこれも簡素ながら凝っていた。盆に並べられたうち、一品は麦とろ用の自然薯で、普通の米飯か麦飯を選んで自分でつくる。 もう一品は、土鍋をコンロで熱するのだが、豚肉、野菜、豆腐を焚いて生卵を自分でかけて半熟の頃合いを見て食べる卵とじ。
朝食後付近を散歩する。 田んぼと山裾の他に何もない。こんな場所があこがれなのだ。 上越妙高の駅まで送迎してくれるという。ありがたい!。 道々、道路を挟んで反対側がオーナーの自宅であること。たまたま2キロほど離れた場所で冷鉱泉を掘り当て引き湯して当旅館を始めたこと。 日帰り温泉「景虎の湯」ともども人気があることなどを伺った。 上越妙高駅この日初めて上越妙高駅を外から撮った。ガラス張りの立派な駅で、乗り換えもスムーズな駅だと思った。荷物をコインロッカーに預け、トキめき鉄道はねうまラインで高田に向かった。 このページのTop ● 高田散策高田はこの日から観桜会日本三大夜桜の行事が始まる。ただ、桜はまだ三分咲き程度で、満開は次週の土日頃だという。 今日の予定は、「四・九の市」と高田公園の桜と三重櫓、鉄道の反対側の寺町を散策する程度で所定の時間になってしまいそうだ。
駅前の道を東に向かう。 儀明川沿いの桜儀明川は雪解け水で流れが早いが、岸の桜は満開に近かった。木は若く、ソメイヨシノより小粒な花びらで、色は濃い。このページのTop ● 四・九の市四・九の市が開かれている大町通りはすぐ近くだった。高田駅からも10分はかからない。大町通りの両側に、ただ飛び飛びに露天のテントの屋根がけが並ぶ。 観光客に興味のあるのは、地場の野菜、山菜、果物、手作りのお菓子や総菜、漬け物、駄菓子などだが、地元の人のためににはそれとは別に、鮮魚や海産物、雑貨、靴や履き物、衣類などが並ぶ。 高田の市は観光客と地元の人の比率は地元の人の方が多いようだ。 話好きのおじさんに聞いたら、年間の場所使用料を払うと一定の間口の場所が決まり、場所は入れ替わりながら四と九の付く日(4月の場合なら、4月4日、9日、14日、19日、24日・・・)という具合に開催され出店が可能とのこと。 稼ぎの多いのは、野菜や山菜、果物などで、特に山菜はかなりの商いが期待できるとのこと。
上の露天は農家のおばさんで下の写真はおじさんの商品。 この人は問屋から駄菓子を仕入れて並べている。駄菓子は観光客からも地元の人からも支持されているが、農家のおばさんの山菜の売れ行きにはとても敵わないとのことだった。 露天商を廻ると話も面白いし商品に魅力がある。 例えば植木の苗や山草の鉢。 シュンランを数本入れたビニール鉢やこの時期が出始めのカタクリの鉢は非常に欲しかったが、旅先であることを考え途中で傷むこともあろうかと購入するのを必死で押さえた。悔しいから写真を掲載しない。 露天のテントがまばらではあったが、この市の雰囲気を味わっただけでも高田に足を伸ばして良かったと思った。 このページのTop ● 高田公園(高田城跡)高田公園方面に向かう。青田川は親幸橋で渡る。橋に近い土手でも満開に近い桜の花が美しかった。高田は桜の名所の多い土地柄なのかしら?。 上越大通りで右折し、公園内の「はす見橋」方向に向かった。住宅内を進むと外堀に行き着いた。高田公園だ。 外堀の周回道路にも桜の木が多い。咲き具合は1〜2部咲き程度だった。 はすみ見を渡り内堀から城址跡を目指す。 桜の木が多く、ほとんどが1〜2部咲き。 三重櫓に登る。 三重櫓は徳川家康の六男で、徳川と豊臣の覇権争いが激化する中、わずか四ヶ月で築城されたと云われています。場所は高田平野のやや西に寄った場所で、自然の河川を上手く利用して外堀に使うなど、関川の流れを巧みに利用したと評されています。 高田城には天守閣がありません。また、石垣が無く土塁を上手に使っています。その理由は豊臣家との決戦を控えていたという時代背景があるとのことです。 櫓の上からは四方がよく見えました。 妙高の山々はまだ雪が多く、手近の景色は春爛漫という具合です。 櫓は土塁の上に建っているのですが、その土塁にはカタクリの群落がありました。カタクリ赤紫の花を付けて咲いている様子は鎌倉ではなかなか見られない光景でした。 このページのTop ● 寺町散策と浄興寺高田公園からタクシーで浄興寺に向かう。浄興寺の名前は、朝方、高田駅に下りたとき、改札口にいたボランティアのガイドさんと名乗った方から国の重要文化財のお寺だと伺ったのだが、高田公園でどの程度時間が取られるか判らなかったのでガイドをお断りしたという経緯があった。 裏寺町通りの浄興寺門前でタクシーを下り、寺町まちづくり協議会と上越市とが掲げている看板を見て度肝を抜かれた。いったい何カ寺程書かれているのか。朝一番にここに来ていたら、桜も四・九の市もなく寺町だけで帰ってしまわなければならなかったではないか。 同看板の左上部を拡大してみよう。何と63の寺院がここに描かれているという。 このページのTop 浄興寺参拝浄興寺をお参りする。参道を山門から本堂に着くまでに左右に3ヶ寺ずつ合計6ヶ寺が並ぶ。どの寺院も個性豊かな建て方で、木造あり鉄筋コンクリートありという装いだが、浄興寺とそれぞれにつながりがあるのだろう。 本堂に向かって右側の3ヶ寺。(手前から) 本堂に向かって左側の3ヶ寺。(手前から) さらに、聖徳太子堂、手水舎などがあり、梅と桜が同時に開花していた。 本堂をお参りする。 同じ時間に、男女の年配者が3人ほどお参りしておりその3人に誘われたのだが、仙台から来たとのこと。 過去にもお参りしたらしく、本堂の中に誘ってくれ、また回廊を廻るように誘ってくれた。 今回は、仙台から村上市に出て海岸沿いにここまで来たとのこと。
もう一つ、仙台から来た参拝者が勧めてくれたのが、御本廟の建築のすばらしさ。特に透かし彫りの欄間は見事なものだった。 浄興寺の概略は同寺院のホームページで 浄興寺のホームページ このページのTop 高田寺町郵便局の赤丸ポスト食事の時間が気になってお参りは浄興寺だけにとどめ、寺町に来たときタクシー運転手さんに聞いていた本町通りに戻ろうと浄興寺を離れたら赤丸ポストがあった。この旅行で3箇所目の赤丸ポストをカメラに収めた。 栄喜堂菓子店本町通りなら適当な食事処があるはずだと運転手さんは云っていた。歓喜橋を渡り、本町通りに出て、直ぐにあった地元食材のイタリアンのお店に飛び込んで、「1時間ほどで食事を終えたい」とシェフに話したら「一人でやっているので難しい」と断られた。 本町通りを駅方向に歩いて、最悪コンビニ弁当でも良かろうと思っていた。 少し歩くと「瓦せんべい」の看板が見えた。栄喜堂菓子店というお店で、中に入ったら香ばしい瓦せんべいの香りがする。 和菓子も売っているらしいが、煎餅類が面白い。家人がいろいろと買い込み、結構な荷物になった。 他に味噌せんべい、しそ巻きせんべい、味噌黒豆、玄米味噌せんなどトッピングを含めて種類がかなり多い。 同店のホームページに通販サイトもある。 栄喜堂のホームページ このページのTop 昼食はやはりコンビニ弁当朝方、四・九の市に向かった駅前の通りを左折して高田駅に向かう。途中、ローソン(高田駅前店)があったので、弁当と飲み物と新聞を買った。 高田駅では若干の時間があった。駅の改札口付近にいたらどこからか判らなかったがブラスバンドの演奏の音が流れてきた。何かのイベントか、練習しているのか?。 ともかく、のどかで、静かで、心が落ち着く。
上越妙高駅での乗り換えは順調で短時間で在来線から新幹線乗り場に行くことが出来た。 同駅でのコインロッカーの所在場所は適切であることも証明された。 新幹線の車内で、コンビニ弁当と発泡酒で満足出来た旅の無事を祝った。 (前編)飯山市編に戻る
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