追儺(ついな)の章
第61話(落陽)
[1] 時はさかのぼり室町時代末期。応仁の乱で京都を追われた貴族が宮古野を訪れ、この地に京を模した都を建造した。
[2] 権力は移り、双子の主が誕生した。兄は一臣、弟は重臣といった…。
[3] 宮古野京の実権は兄一臣のものとなり、弟重臣は影の政を担う事になった。重臣も望んだことであった。
[4] ある日、ちょっとした誤解から謀反の疑いがかけられた弟重臣は、兄一臣の軍から夜討ちにあってしまった。
[5] 家臣たちは全力で重臣を守った。しかし一臣軍の数にはかなわなかった。
[6] 次々と葬られていく重臣の家臣たち。理不尽な夜討ちに戸惑い、重臣は何もできないでいた。重臣たち一族は重臣本人を残して全員が滅んでしまった。
[7] 只ひとり残った重臣は島流しの刑として海神島へとつれてこられた。重臣は一人恨みと怒りを術に込め、宮古野を呪っていった。
[8] 重臣の呪いは10種の眷族となるのだった。